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2014年11月号  page1  page2


「日本食ブーム」
タ イ  坂本朋子

ロッブリーの「バーン・ケムティット」にて  中央タイは雨季にも関わらず今年は雨が少ないようですが、皆様の地域はいかがでしょうか。いつも皆様の尊いお祈りに感謝いたします。
 
 こちらに帰ってきてから気付いたことの一つですが、日本の輸入菓子や日本語表記されている商品などを以前よりも多く見かけるようになりました。大きな書店の旅行に関する本の一つのコーナーは、全て「日本旅行」に関するものでした。その背景の一つに、昨年から始まった日本政府のタイ国民への十五日以内滞在に対するビザ免除があると思われます。もちろん実際に日本に観光旅行に行けるのは、一部の人たちに限られてはいるものの、タイでは再び密かな「日本ブーム」が始まっているようです。日本食の店もこの数年間で圧倒的に増えました。そのような中、先日学生伝道チームである「バーン・ケムティット」で、十数人の大学生と海苔巻を作りました。今までも何度もこの海苔巻作りをしましたが、今回は私のタイ語の学びの一環として、タイ語で海苔巻の作り方を説明するという趣旨で行ったのですが、学生たちは私が到着する前からやってきて私を待ちかまえ、私の説明などそっちのけで海苔巻作りに無我夢中。そのため、私は用意した通りに説明することができず、タイ語のプレゼンは全くうまくいきませんでした。 説明をちゃんと聞かないので、ある学生は欲張って具材をてんこ盛りに入れようとしたり、少々ハチャメチャな海苔巻作りでしたが、結果的には学生たちは海苔巻作りを大変楽しんだようです。欧米の宣教師はお菓子作りが得意な方が多いので、そのようなことを用いて伝道の機会を作っていますが、日本人の私は「寿司伝道」も日本食ブームのタイでは使えそうだなと思いました。
 
 このレターが届くころにはタイ語レベルニの試験を終えて、派遣先への移動の準備をしていると思います。主の導きにより、北部チェンマイとその周辺地域で、エイズ患者とその家族・子供たちを支援し、キリストにある希望を述べ伝えている「エイズケア」という働きに携わることになりました。具体的なことは次号でお伝えしますが、自分の限られた経験と力では到底成すことのできない働きを、主の愛と御霊の力によって成すことができるようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.立地条件、環境や近所の様子など、最適の家が与えられますようにお祈りください。
2.新しい環境とチームに馴染むことができますように。働きをよく理解し、その中で自分の賜物を生かして人々に仕えることができますように。


「架け橋となるために」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

 十月に予定されている大きな行事二つのために準備を進めています。しばらく前から祈りの課題に挙げさせていただき、祈り支えていただいていることを感謝します。

 十月十七~十八日、在欧日本人宣教会主催のブリッジビルダー(架け橋)一泊リトリートが東京で行なわれます。在欧日本人宣教会は、在英邦人伝道のために私達夫婦を派遣し、約十年間支えてくれた宣教団体です。十年のうち、最後の四年間がOMFに出向という形になりました。今は安藤廣之師・里佳子師をミュンヘンに派遣し、祈り支えています。夫はこの団体の主事、私は運営員の一人として奉仕を続けています。働き人を派遣する他に、欧州と日本の架け橋としての働きを行なっています。双方を行き来する方々へ教会関係の情報提供、欧州で主に導かれて帰国する方々のための帰国準備、帰国後の信仰生活のためのケアなどです。ヨーロッパ・キリスト者の集いで、「帰国後の信仰生活」セミナーを夫婦で担当したと先月ご報告しましたが、これも在欧日本人宣教会の働きの一環となります。

 ブリッジビルダー(架け橋)一泊リトリートは、毎年この時期に数年間続けられています。帰国者の信仰生活を支える、彼等の教会定着を助ける働きを担う人をブリッジビルダー(架け橋)と呼びます。教会と人を繋ぐ、橋をかける人という訳です。帰国者が何の問題も苦労も無く、地域教会に導かれて落ち着くことができたら、このような働きは必要無いのですが、文化も言語も違う国で信仰に導かれ、日本に戻った方々が逆カルチャーショックを通りながら信仰の友に出会い、日本で信仰生活を続けるには、その歩みに寄り添って支える人がいると大きな助けになります。本人の信仰生活が軌道に乗ったら、つまり橋を渡って目的地に着いたら、橋渡しをする人はその役割を果たしたことになります。橋は人をA地点からB地点に渡すためにあり、その上に留まるのが目的ではありません。在外邦人伝道の多くが超教派の働きですし、在欧日本人宣教会の働きも超教派です。橋渡しの働きも超教派です。超教派の働きを担う場合には、自分が所属する教会の理解、そして願わくば支えが必要になります。このような橋渡し役の務めをよく理解し奉仕できるように、このリトリートを行なっています。

 今回新しく、リトリートに引き続きERF(エルフ、欧州帰国者の集い)が行なわれることになりました。欧州で信仰に導かれ、主にある良き出会いが与えられた青年達が、帰国者の信仰の励ましと教会定着のために企画しています。これも在欧日本人宣教会の祈りの中で生まれました。主が御業を成して下さるように祈り願いながら準備を進めています。

【祈りの課題】
1.ディアスポラ伝道部の財務担当がチャン姉からウィルソン師に変わりましたが、働き人が多くの国にまたがるため大変難しいようです。主の導きをお祈りください。
2.在外邦人伝道に興味があり、OMFに加わる可能性のある日本人働き人2組それぞれに主の導きがあり感謝。さらに主がお導き下さいますように。


「ヨナの説教、パウロの伝道」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

鳥たちとのひと時  オーストラリアはアメリカ合衆国同様、多民族国家。世界の多くの国から移民を受け入れ、国が形成されています。

 私たちが滞在している研究所所属のアパートは手入れが行き届いていて、週に一回、ハウスキーパーが来てバスルームと台所を掃除してくれます。一年目と二年目は同じ人が私たちの部屋を担当してくれました。英語の話し方がオーストラリア風ではないので、「どちらから?」と聞くと「マセドニア」からとのこと。「マセドニアってあの聖書の中のマケドニア?」「聖書知っているのですか?」(日本人がどうして聖書を知っているのかという疑問。)「はい、クリスチャンです」と、どんどん会話が弾み友達になりました。

 今年、三年目は別の方が担当で我が家の掃除に来てくれています。そしてこの方も、その上司もマケドニア人。二十数年前に移民としてメルボルンに来たとのこと。私と同年代の女性達で、すっかり友達になりました。 毎週この方たちと会話をするのが楽しみです。先日、豆腐入りのトマト野菜スープを作っていたら、かのハウスキーパーの方二人が「それはチーズ入りのスープ?」と不思議そうな顔で尋ねてきます。「あ、これは豆腐です。」「へー。髄分大きくフェタチーズを切って使っているなぁと思ったの。豆腐でしたか。」すごく腑に落ちた顔をしていました。「フェタも好きですよ。北海道生まれですからチーズ大好きです」と言ったところから、チーズ談義に花が咲き、嬉しそうに仕事を終えて帰っていきました。宗教の話はしたがらないようですが、神様の方法で丁度良いときに福音を伝えることができますようにと祈っています。(たまみ)

オーストラリアから皆さんのお祈りに感謝をこめて  移民の国ですから、私たちの通っているバンドゥーラ長老教会にもいろいろな人が来ます。先日はメキシコから来た人の洗礼式がありました。十月には日本人のバプテスマも行われるはず。

 イランからの難民の方々も多く来ています。小さな船に鮨詰め状態で命からがら逃げてくるとき、船の中でイラン人伝道者から福音を毎日聞いたそうです。難民の一時滞在キャンプでも毎日聖書研究会があるそうです。バンドゥーラ教会にはイラン人担当の奉仕者もいて、通訳をし聖書研究を続けると、間もなくバプテスマを受ける決心へと導かれます。

 あるときイラン福音同盟の、なにがしかの立場にある人と礼拝後話をしました。「イランでクリスチャンになるのは難しいことだとお察ししますが、あなたのお宅はいつから信仰を持ったのですか」とお尋ねしました。「ヨナの時代からです。私の先祖はヨナの説教で悔い改め、キリストを待ち望み、クリスチャンになりました。私の実家はニネベにあります。」会話がいきなり紀元前八世紀にさかのぼり圧倒されました。

 驚いた私の顔を見て「クロス王ってご存知ですか?」と聞いてきます。「はい、イザヤが預言したペルシャの王様ですね?」「そうです、私の国イラン(ペルシャ)のクロス王は、ユダヤ人がバビロンからエルサレムに帰国するのを助けたのです」と誇らしげに語るではありませんか。旧約聖書の人物が歴史から飛び出してきて話をしてくれたようで、驚きながら感謝しました。

 歴史は下り、パウロの伝道です。彼はトロアスで「マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください」との懇願の幻を見ました。彼とそのチームが主の導きに従ったので、マケドニア地方のピリピに教会ができ、テサロニケに教会が誕生しました。ヨナは神様の命令に逆らったにもかかわらず、連れ戻され伝道しました。ニネべに蒔かれた神の御言葉の種の実をメルボルンで見るとは祝福です。メルボルンのマケドニア人も福音を懇願するように祈ります。

 そして、東アジア諸国に散在するミェン族で、福音を懇願し受け入れる準備ができている地域も分かっています。急いで応じなければなりません。(達朗)

【祈りの課題】
1.ミェン族教会協議会議長、ジェット師が熱心に務めを果たしていることを感謝します。常に謙遜に、聖い動機で諸教会と他の牧師たちに仕えることができるようにお祈り下さい。
2.ミェン語分析、考えること、資料を読むこと、書く行為自体が主との交わり、主への礼拝となりますように。12月末までに主要部分の全てを書き終えることができますように。


「行ってきます!」
シンガポール 佐味湖幸

派遣式での按手  桜の咲くころに帰国して六カ月、明日(九月三十日)金木犀の甘い香りが漂う中を常夏のシンガポールに向かって出発します。六カ月というのはやはり短く慌ただしかったなあと思いますが、充実した日々でもありました。行く先々で温かく迎えてくださった皆様、ありがとうございました。

派遣式出席者の皆さんと  九月は北海道訪問でした。北海道聖書学院に宿泊させていただき、学生さんや先生方と楽しく温かいお交わりをいただき、また御校の創立五十周年記念集会にも参加させていただきました。北海道聖書学院、また多くの北海道にあるJECAの教会はOMFの開拓によって生み出されましたが、その後、日本人の働き人と宣教師のとても良い協力関係の中、学院も諸教会も成長し祝されていることは、本当に素晴らしいことだなと思いました。

北海道聖書学院の皆さんと  九月後半、大阪に戻って慌ただしく出発準備をし、昨日は派遣団体である福音交友会で第七期宣教への派遣式を行っていただきました。菅家総主事から「派遣されなくては(ローマ十・九~一五)」という題で御言葉をいただき、参列していた牧師先生たちから按手をいただきました。身の引き締まるときです。福音交友会はもとより、世界中の様々な方々、教会、宣教団体と私たちは主にあって繋がり、そのパートナーシップのもと宣教がさらに進められていくこと、またこれからも主の弟子として日々歩み、主に従う弟子を作って行く働きに従事していく決心をお分かちさせていただきました。

 皆様がこの記事を読まれる頃には就労ビザもおり、新しい住居も定まって、シンガポールでの新たな生活が始まっていることと思いますが、続いてこちらでの生活と仕事の再適応のためにお祈りいただければ幸いです。

【祈りの課題】
1.シンガポールでの生活と仕事への再適応のためにお祈りください。
2.11月は新人宣教師オリエンテーションコースが開かれています。様々なクラスを教える人たちと受講者一人一人に神様が助けを与えて下さり、任地に行く前に有益な時を過ごすことができますように。

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