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2014年8月号  page1  page2


「共に福音のために」
―宣教師インタビュー ウォーカー師夫妻―

ウォーカー師ご一家  OMFイギリス事務所のピーター・ローワン師は、東アジア諸国の必要が変わりゆく中、OMFと各地の教会がどのようにそれに対応していくべきかを考える上で、働き人のモデルとしてパウロのような開拓者よりも、むしろテモテやアポロといった人物に注目しています。以下はOMF宣教師として日本で第一期を過ごした、ティム&美穂・ウォーカー師に対して行なわれたインタビューです。ウォーカー師ご夫妻は、テモテとアポロの例に習おうとしつつ、日本人牧師と協力しながら働いてこられました。

Q.日本での働きについて短く教えてもらえますか?
A.第一期は七飯福音キリスト教会で、木村先生と共に働かせて頂きました。働きの多くは信徒訓練でしたが、関わることもあれば見学することもありました。また地域への伝道の一環として英語を教えながら、子供たちへの働きや青年たちへの働きなど、様々な働きを経験することができました。

Q.なぜ既存の日本人教会や牧師とのパートナーシップが大切だと思いますか?
A.日本では外国人宣教師は比較的容易に地域の人たちと知り合い、初めて会った方達にもキリストのことをお伝えすることができます。これはある意味、日本人クリスチャンにとっては多くの場合難しいことです。しかし、もちろん新たに信じた日本人クリスチャンにとって最善の場所は日本の教会です。パウロがエペソ四・一二で述べているように、そこでは彼ら自身の文化の中で、奉仕の働きのために整えられていくことができるのです。そのため、宣教師が日本の既存の教会のパートナーとして共に働くことはとても重要だと私は信じています。そうすることによって、日本で神の御国の広がりを促すために、それぞれが持つ力を合わせることができるからです。そして宣教師は、もしへりくだって捧げるならば、日本の教会にとって大きな助けとなりえるような、外部者の視点を持っていると思うのです。

名寄グレース教会発会式の後で Q.難しさを感じたことはありましたか?
A.教会は初期の時代から宣教師が教会のリーダーであったため、宣教師が方向づけをしたり、重要な事柄を決定するという期待が時折ありました。教会にとって初めて日本人の牧師をお迎えした時は、宣教師が牧師の下で仕えるという形に慣れていくという学びの時だったと思います。

Q.異文化の教会と協力していこうとしている人たちに言いたいことは?
A.謙遜であることが大事だと思います。その国のキリストの教会としてのあり方に敬意を持つことは不可欠です―たとえそれが自分の母国でなじんでいた形と全く違ってもです。
 現地の教会やその国の文化の中から、これは間違っていると思う、という点を目ざとく見つけて指摘することは、真のパートナーシップとは逆行する態度です。異文化で働く働き人たちは、常に何か新しいことを学び続けようとする、永遠の文化学習者でなければなりません。現地の教会のリーダーや信者から何かを改めるように言われた時も、従順でなければならないことでしょう。また、宣教師たちは来てはやがては去る存在ですが、地域教会はキリストの再臨まで、神の恵みによってそこに留まり続けるのだということも心に留めておくべきでしょう。

Q.日本の教会と協力して働く上での願いは何ですか?
A.私たちは日本の教会のリーダーたちと共に、新しい開拓の働きの初期の段階に関わっています。私の願いは、そのために私たちができると思うことと、日本人リーダーたちが私たちに望むことの両方のバランスをよく保っていけるように、ということです。日本人教会としての成長の妨げでなく、真の助けになりたいと願っています。

Q.そうした働きが宣教全体としての自然な方向だと思いますか?
A.はい。それぞれ全く異なる文化背景を持つ神の民が召し出され、共に収穫の地で同労者となって協力して働くのはすばらしいことです。一緒に協力する時、私たちは自分たちが仕える神―罪におかされ分断された世界と和解し、キリストを通してご自身のもとに引き寄せることを御目的とされる神―に栄光を帰すのです。


「主の現存の中で(2)」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

戻ってきました! ストゥントラエンの夕焼けを背景に  プノンペンでのすべての会議を終え、ストゥントラエンに八時間かけてやっと着き、荷物を開ける間も無く、義母が亡くなった知らせを受け、プノンペンへまた八時間、その日の夜行便で約一日かけて日本へとんぼ返り。日本で食事作りや義父が生活しやすい様に家具の置き換え、掃除を張り切ってして一週間。「あれ?腰が少し痛いな・・・」と思っていたら、その晩からギックリ腰で動けなくなりました。役に立たないどころか、お世話のいる身になり情けなく思いました。「いつストゥントラエンに帰れ、仕事が出来る様になるのだろう」と気が遠くなる様な思いがしました。

 日本とプノンペンで休み休み約一ヶ月後、やっとのことでストゥントラエンに帰ってくることが出来ました。現在、掃除や家事を夫に手伝ってもらいながら、荷解きをボチボチ始めています。

 カンボジアに帰って来て、元気な時はぐんぐん歩けて気にならなかった道の小さなくぼみや水たまりが意外な障害物となります。ストゥントラエンの家は荷解きも出来ず埃だらけ、今まであまり気にならなかったカンボジアの田舎生活の不便さが身に染みます。会いたい人やしたい事が沢山あるのに出来ません。
神様に「ひとみの仕事をするために、わたしはカンボジアにあなたを行かせたのではない。わたしの仕事をわたしのやり方でするのを見なさい」と語られている気がしました。

 「あわてず」「忍耐を持って」神様の働きを始めることが出来る様にお祈り下さい。(ひとみ)

 第三期の奉仕を始めるにあたって、幾つもの課題がありました。これまで抱えていた多くの奉仕を減らすこと。そして大きな懸案であった現地の教会と、どのようにOMFが宣教団体として働くのか話し合うこと。また、新しいリーダーシップのOMFカンボジアでどのように働くのか、等々。カンボジアに着いてすぐに神様から「主の手は短いのだろうか」(民十一章二十三節)の御言葉を頂き、これらの課題から解放されました。事実、先月の報告にあったように、現地教会とのこれからの協力関係を話し合うOMFの会議では、よい方向に結論が導かれました。

 母の突然の死は驚きでしたが、主の平安に満たされて日本に戻りました。日本に戻るまでにいろいろな問題はあったのですが、主は助け手を送ってくださいました。葬儀には間に合いませんでしたが、ひとみのぎっくり腰のお陰(?)で予想以上の滞在になり、一人暮らしになる父と、まだ難しい年頃の息子をかかえる姉と、今まで持てなかったよい交わりを持つことが出来ました。 母の死を通して、近しい者を失った者にしか分からない気持ち、心の変化があるのだということを学んでいます。第二期、心身ともに大変だった経験のお陰で、今しばらくの間は御言葉に埋没するように御言葉の学び、黙想、そして祈りを通して苦しみと悲しみを味わいつつ過ごしています。皆さまの御加祷によって支えられています。恵み深い主イエス・キリストの御名を崇めつつ、心から感謝して。(裕三)

【祈りの課題】
1.裕三師の家族(父、姉家族、兄夫婦)の救いとひとみ師の母の健康のためにお祈りください。
2.ストゥントラエン州で神様の働きに参与していくことができますように。雨期に入りました。デング熱・マラリアから守られるようにお祈りください。


「カイロスコース」
日 本 主事 西村信恵

カイロスコース参加者の皆と  梅雨の季節になり、様々な色や形の紫陽花がいたるところで咲き、目を楽しませてくれています。皆様いかがおすごしでしょうか。
 
 五月後半から六月第三週まで毎週月曜日、計五回に分けて「カイロスコース」に参加させて頂きました。この「カイロスコース」、カンボジアで奉仕していた頃に耳にしていました。宣教に様々な形で関わる方が多く起こされているフィリピンで、宣教啓発・動員の働きをされている方にその理由を尋ねたところ、宣教大会等をすることもあるが、よく教会などで「カイロスコース」を受けてもらって、そこから宣教に関心を持ち、短期宣教に加わる人、祈りに加わる人、自発的に宣教の啓発や動員をしてくださる方が起こされていった、と聞いていました。人々に宣教の業に携わろうとする思いを持たせる「カイロスコース」とはどのようなものか?という思いのもと、また、現在私のしている宣教の啓発・動員の働きの助けになればと、参加しました。
 
 全九課にわたり、それぞれディスカッションあり、デボーションあり、学び・宿題あり、と毎回みっちりでしたが、コース全体を通してアブラハムの時代から現在に至るまで、どのように神様が働いてこられたかを見ていく中で、神様は宣教の神様であり、すべての人の救いのために、神の子となった私たちを通して失われた魂に働いておられること、また救われた私たち(誰か、ではなく、みんな)をこの宣教の業に召しておられることを思い起こさせてくれる内容でした。宣教は誰か遠くの人がやっているという他人ごとではなく、主の思いを共に担っていく私たち一人ひとりに与えられているものであり、まだ福音を知らない人々に届くために私たちに与えられている役割は何か?と考えさせてくれるものでした。私自身の今のあり方、歩み方にも多くのチャレンジを受けました。このカイロスコース、これから日本で用いられますようにと皆で祈りました。

【祈りの課題】
1.8月2、3日は日本キリスト兄弟(けいてい)団の山口県協議会のCSキャンプでメッセージの奉仕があります。このキャンプの祝福のために。
2.7月22日~8月8日、短期宣教ボランティアとしてカンボジアに行かれている福永幸恵姉のために。カンボジアで宣教師、現地の方々と良い交わりの時がもてますように。病気や怪我等から守られますように。


「雨を降り注ぎ・・・6月の恵み」
日 本 菅家庄一郎、容子

ホー・メアス師と共に  六月は様々な教会にお招き頂き、奉仕の機会が与えられました。心から感謝申し上げます。六月一日は茅ヶ崎シオン・キリスト教会での奉仕でした。独創的な新会堂で、説教と宣教セミナーの奉仕をさせて頂きました。
 
 八日は坂本朋子宣教師の派遣教会である、宇都宮市の高根沢キリスト教会での説教と派遣式でした。教会開拓もされている中、経済的にも大きな犠牲を払って宣教師を派遣する皆様の信仰に励まされました。
 
 十五日はシオンの群れ教会でした。こちらの教会はイタリア・ミラノ、カナダ・レスブリッジに邦人伝道のための宣教師を派遣しておられます。宣教師をどう支えていくべきか共に考える時を持ちました。
 
 二九日は仙台市・ニューライフキリスト教会と、船岡聖書バプテスト教会でした。まだまだ震災後の傷跡の残る地での教会形成の大変さと喜びを知ることができました。
 
 関東KGKのブロック祈祷会でも、二か所で奉仕をする機会が与えられました。
 
 こうして久しぶりに毎週のように教会訪問をさせて頂いて改めて感じたのは、日本の教会のすばらしさです。様々な困難の中で信仰を保ち続け、福音を伝えています。また、宣教師を派遣し経済的に支え、宣教師のために祈ってくださっている教会があります。
 
「日本の教会は小さい」と言われることが多いですが、熱心で忠実な兄弟姉妹に多く出会い、励まされました。御祈援に心より感謝しつつ。(庄一郎)
 
良き交わりの夕べ  毎朝OMF市川の本部では、祈祷会で一日が始まります。ある月曜日開かれたのはルカ一二章一五~二一節の愚かな金持ちのたとえでした。この金持ち、この世の常識から考えると悪い人ではなく、むしろ計画的な人です。一体どこが愚かなのでしょう。英語で一八節を読むと私の倉、私の穀物、私の財産、となっています。彼は大きな思い違いをしていたのです。今持っているものはすべて神から一時期預かっているものに過ぎないことを悟らず、自分のものと思い、自分のために使うことしか考えていないのです。彼のいのちはその夜取り去られました。彼が用意したものは、彼のものにはなりませんでした。自分のためにたくわえても、神の前に富まない者は、このとおりです、と主イエスは教えられます。
 
 今月、私は神の前に富む人々との出会いが与えられました。カナダで学ぶ日本人のM姉は、神様から宣教の自由のないある国への重荷が与えられ、カナダOMFから派遣準備中です。神様に心捕えられ、感謝にあふれ、自由に生き生きと力強く主の召しに応えて歩む姿を見て、心洗われる思いでした。
 
 カンボジア人ホー兄のことは宣教ニュースでも何度か紹介しました。一九九七年、最初の学生キャンプに参加した彼はその後救われ、国費留学生として北海道大学で学んでいる時、教会でOMF宣教師のローラジェーン師と出会い、結婚に導かれました。博士課程を終える頃ジョセフ君が与えられました。その後家族で奥様の故郷、北アイルランドに渡り、神学校で学び、この度OMF宣教師として再び日本に帰ってきました。カンボジア人としては初めてのOMF宣教師です。留学時代の仲間が母国や海外で高いポストについている中、彼の歩みは不思議でしょう。しかしホー兄は言います。「このような尊い奉仕に召されたことを本当にもったいなく、特権に感じ、感謝に溢れています。」彼らは仙台で学生伝道に従事しようとしています。本当に不思議な導きです。神様が彼らを祝し、豊かに用いてくださるよう共にお祈り下さい。(容子)

【祈りの課題】
1.8月4日~8日まで、総主事は日本ホーリネス教団の有志の先生方と、宣教の自由のない国で働く宣教師を訪問します。宣教師家族へのよい励ましの時となりますように。
2.2015年6月のOMF150周年宣教大会・記念本発行のために特別に予算を組んでいます。主が必要を満たしてくださいますようにお祈りください。

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