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2012年11月号  page1  page2


「こんにちはキーウィ」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

 母国ニュージーランドで邦人伝道を担っているペイン宣教師が九月に約二週間、奉仕のために来日しました。面談や訪問など様々な用事の合間に、夫が主任牧師として奉仕している東京新生教会の祈祷会に招きました。ペイン宣教師は「こんにちはキーウィ」(キーウィ=ニュージーランド人)という英語の自伝を書いておられますが、この祈祷会では二十数年にわたる日本での生活から、主のご真実を証しして下さいました。今年八十六歳になる義父母をはじめ、いつもの祈祷会メンバーも、このために特別に来られた方も、主の素晴らしさを改めて味わいました。義父母が開拓した教会ですので宣教師との接点はほとんどありませんから、主の宣教のために親の代から日本に来て福音を伝えて下さる宣教師の姿に感銘を受けたようでした。(ペイン夫人のドーリーンさんの両親が宣教師として戦前に日本で奉仕された。)
 彼が日本で再会した方々、日本各地の伝道牧会の中で親交のあった方々、ニュージーランドに戻って日本人伝道を進める中で出会った方々などおられますが、その中でニュージーランドでクリスチャンになった若い姉妹に紹介されました。互いに住んでいる地域が少し遠いため、電話で話したのですが、私は大変励まされました。今は若い人が多い国際教会に連なり、祈りのグループに入り、祈る恵みを経験しておられる。仕事が大変忙しいので、奉仕にもっと時間を割けるように、将来的には転職を考えている。ニュージーランドでは年配のクリスチャンに囲まれていたが、今は自分より若い人との交わりが多いので、先輩クリスチャンとの出会いを求めている。十一月に行なわれる全国帰国者大会ANRC12を案内し、会えることを期待して会話を終えました。
 母国で生き生きと主の弟子として歩む。自分を捧げて、主の御国、主の御体なる教会を建て上げていく。宣教の主のビジョン、つまり大宣教命令を積極的に担い進めていく。このような「主の弟子」作りが、OMFディアスポラ伝道部の働きの目標の一つですが、この姉妹のうちに主がこの事を成していて下さることを見、御名を崇めています。
 あと数日で三週間近くのニュージーランドの旅に出かけます。ディアスポラ伝道部リーダー会議と訓練会が、主の御心のうちに進められますように。現地教会で与えられている御言葉の奉仕が、主の恵みのうちに全うできますようにと、祈り備えています。皆さまのお祈りを感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.10月15〜19日とニュージーランドで行なわれたディアスポラ伝道部リーダー会議で決められた事柄を、各担当者が一つ一つ着実に進めていけますように。
2.11月22〜25日と行なわれる全国帰国者大会(ANRC12、於つま恋ヤマハリゾート)が、主の御国拡大のために用いられ、主の栄光を現わしますように。


「『高』や『硬』より『謙』がいい」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

9月下旬、枝垂桜が満開  たまみが梯子から落ちてコンクリートに頭を強打したとき、予約なしに行ったチェンライの病院で頭部MRIの結果を見せてもらうのに一時間かからなかった。二〇年前タイの陸運局で四時間座って免許証を待ったが、今は三〇分で済むようになった。
 そういうタイからオーストラリアに来てイライラした。去年の今頃申し込み書類の束を送ったら、大学内で全て紛失したそうだ。「推薦状をもう一度書いてもらうように」との知らせを受けたが、それは「あなたから推薦者たちにお詫びして…」という意味だった。抗議して大学から詫びてもらった。奨学金に関する問い合わせのメールを送ったら、五ヵ月経っても、その間催促のメールを送っても、返事が来ない。「職員の士気と礼儀はどうなっているのか、責任者に直接会って話したい」と申し込んだら断られた。奨学金申請のため修士論文の評価作業が始まったのは提出してから十二ヵ月も経ってのことだった。
 タイと比べては憤慨し、柔軟性を欠いて批判的になっているのは完全にカルチャーショックに陥っている証拠だ。
 そんな時、タイのウワンクワン牧師から嬉しい知らせを受けた。彼に難しい仕事を引き渡してオーストラリアに来たのだが、それが完了したと。
 一年前あるミェン教会から、牧師の懲戒処分のアドバイザーになってもらいたいとの依頼を受けていた(二〇一二年一月号参照)。月に一度以上、八ヵ月間他県のその教会へ土曜から行き牧師夫妻と面談、役員会に出席、礼拝で説教と聖餐式を行った。残り三ヵ月の責任をウワンクワン師に託しタイを後にした。
 役員会が決めた牧師の賠餐停止と説教禁止期間が満了した。ウワンクワン師が私の代行で役員会の意向を確認し、牧師夫妻とカウンセリングし、翌日の礼拝で彼らの悔い改めと謙遜が本物であることを証言し、赦しと処分終了を宣言、聖餐式へ招いた。代表役員が「再び私たちの牧師になってください」と招き、皆で手を置いて祈った。
 このような良い例はミェン族の教会でもタイ人教会でも非常に稀である。謙って悔い改める者を決して捨てない神の愛、牧師を含めたこの教会の再起、そして二〇年来の友ウワンクワン師の聖書教師としての成熟に私は感動した。重荷も下りた。
 牧師の懲戒処分を執行し監督するという責務と緊張が解けた時、ふと思った。大学職員に対して教師っぽく接していたなぁと。年齢が高くても、ここでは学生なんだと、やっと認めた。イライラや怒りは高慢から来る。(達朗)

【祈りの課題】
1.大学の事務的なことでかなりの時間を浪費しましたが、本来の研究に集中することができますように。11月は引き続きミェン語の録音資料を書き取り、できるだけ多くの行間訳を作ることができるようにお祈りください。これが文法発見のための基礎作業です。
2.中国人の女子留学生が私たちと一緒に地元の教会に通い始めました。福音を理解できるようにお祈りください。有澤師夫妻が1月にタイに戻ってからは、彼女を韓国人クリスチャン留学生に委ねて行きますので2人がよい友人になるように。


「ブキット・パンジャン福音堂」
シンガポール 佐味湖幸

ブキット・パンジャン福音堂  三月末、シンガポールに到着して以来、良い教会に導かれるようにと祈り、いろんな教会を訪問しました。シンガポールはどの教派も非常に福音的で宣教熱心。小グループや弟子訓練にも力を入れ、礼拝音楽など申し分ありません。宣教師とはいえ、教会ではお客さんになってしまいます。
 六月のある日曜日の朝、静まりの中で神様は私に語りかけられました。「教会に何を求めているのか?自分を捧げて用いられたいと願っているか?」私は答えました。「勿論です。でも、ここでは私など出る幕がありません。」この会話を思いめぐらしながら、引っ越したばかりの家からあまり遠くないブキット・パンジャン福音堂というブレザレン系の教会の礼拝に初めて行きました。午前と午後の礼拝合わせて三百五十人ほどの、こちらとしては小さな家族的な教会です。新来者として紹介され、礼拝後、牧師夫妻が声をかけてくださいましたが、牧師はちょっと失礼しますと言って、他の用事に行かれました。
ト牧師夫妻と台湾からの宣教師候補者ケリー姉と  そして次の日、この牧師から電話がかかってきました。「昨日は話の途中で失礼して、すみませんでした。実は話したいことがあるのですが」と言うのです。何事かと思いながら、次の日教会に出向いてお話を伺うと、実はこの教会はもっと宣教に力を入れなければならないと考えていて、ちょうどOMFに協力をお願いしようと考えていたこと、音楽ミニストリーにも助っ人が必要なこと、青年たちの中に宣教師になりたいと考えている人たちが数人いて、彼らを弟子訓練してほしい事などを話されました。実はその日の朝、目が覚めた時主の声を聞かれたそうです。「Koyuki」と言う私の名前と「お前は昨日、彼女との会話を最後まで済ませなかった」と。私はただ驚きました。この教会こそ主が祈りに応えて私のために備えて下った教会だと確信しました。
 あれから三カ月。長らく音楽活動を一切していませんでしたが、聖歌隊に入って、他のメンバーとも親しくなり、とても楽しく歌っています。先日、学生会で主の召しと宣教についてお話をしました。集会の最後に涙ながらに世界宣教のために祈っている青年たちの姿に感動しました。来年から、弟子訓練のための独身青年(三十歳前後)のグループを担当してほしいと言われています。私の願いを超えた形で教会生活が充実してきました。そして、なによりも毎週の礼拝説教に大きな励ましをいただいていることを感謝します。三人の牧師だけでなく、長老や説教の賜物が与えられている方々七、八人が説教の奉仕を担当されています。私は女性なので、この教会では説教の奉仕をすることはありません。これも感謝です。

【祈りの課題】
1.11月は国際本部で今年三回目の新人宣教師オリエンテーションコースがもたれます。佐味師には直接奉仕はありませんが、新人宣教師達との交わりが祝され、励ましを与えることができるように。
2.ブキット・パンジャン福音堂での充実した教会生活を感謝。主がこの教会に与えてくださったビジョンのために、一緒に主に仕えていけるように。


「孤独の中で」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

男性の集いの一コマ  OMFは通常複数人のチームでの宣教活動を基本としています。しかし、ストゥン・トラエンでは私たちだけのチームです。OMFでは宣教師になるための訓練として、自分で霊性を養うための基本的な神学的素養を身につけることが勧められます。それは霊的孤独な場合でも、御言葉を通して主の道を歩み、主に似た者になるためです。御言葉の学びは元より、よい説教を聞いたり信仰書を読むことも助けになります。以前より便利な時代になっても、やはりキリスト者との交わりは欠かせません。
 ここストゥン・トラエンでは、そのような交わりの場として、毎週土曜日に協力関係にある町の教会で行われている男性の集いに参加しています。これは朝八時頃から集まり、パンとコーヒーを一緒に食べながら交わり、九時から十一時まで御言葉を読むというものです。驚くなかれ、この御言葉の学びのレベルが高いのです。神学校で訓練を受けた者はいませんが、教会の長老が会を導きます。そして御言葉の意味を考えたり、生活への適応のための素晴らしい質問を要所要所でします。参加者からは鋭い質問が出て、さらに学びは深まります。私はあまり発言をしないようにして、要所のみ発言するようにしていますが、毎回学びが祝福されます。こうして、一人で御言葉を読んでいてはなかった気づきが与えられます。このように、現地の教会の男性会は私の霊的な励ましの場になっています。このような場を用意してくださった神様に感謝しています。(裕三)
 「私はHIV患者なの。」八年前、カンボジアに来て初めて、面と向かって一対一で告白されたのがKさんでした。当時高熱が続き、激痩せし、上司の宣教師も休むように言うのですが、「病気だと他の人にわかるのが嫌」と働いていました。残念な事に、夫と子供にも感染していました。原因は若い頃の交通事故の輸血でした。しかしその後、治療がうまくいき、見た目は健康を取り戻しました。明るくなり、以前の少し嫌味な部分も変わりつつあり、神様のことをよく話すようになり、何よりも夫をよく褒め、子どもに優しくなりました。
 そんな彼女に最近、突然「夫と別居して一年が経つ。理由は夫が給料を家に入れない、殴る、他に女性がいる」と聞かされ、どうしてもっと早く言ってくれなかったの?何で私に最初に言うの?など心がどよめきました。夫もクリスチャン、職場は一緒です。上司の宣教師に相談する様に言いましたが、「もう少し待って」と言います。
 人生のどん底と思える時期をくぐり抜け、共に祈った友人です。安定した時期を迎えられ、嬉しく思っていた矢先でした。夫は意図的ではなくとも、病気を移されたのですから、言い分があるのでしょう。
 カンボジアには崩壊家庭が沢山あります。たとえクリスチャンでもその影響を受けています。Kさん夫婦が、また他の問題を抱えている夫婦が、共に神様を見上げることが再びできるようにお祈りください。
 追伸:この文章を送る直前に、Kさんから「夫と再度話し合い、一緒に暮らし始めた」と言われました。祈り始めて一ヶ月後の事です。一緒に祈ってくださった方々に感謝を申し上げます。しかし、これからの時期が大切です。どうか、重ねてお祈りください。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.クラチェ教会のセイハー牧師とメカラー姉の働きが祝福されるように。また、新しいリーダーのナリー兄の成長のために。特に礼拝奉仕者が不足気味です。お祈り下さい。
2.12月にノルゲート師家族(英国人)がストゥン・トラエンに赴任する予定です。2年目の宣教師です。3人の子どものためのホームスクールも始めます。生活の変化のときに子どもたちが守られ、必要のすべてが満たされますようにお祈り下さい。

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