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2012年11月号  page1  page2


「変えられた魂 神は赦して下さるのか ―カンボジア―」

 スヌール教会開拓チームが今特に力を入れている働きの一つに、スヌール近隣の村に集まっている小さな群れの弟子訓練があります。時にはこの群れの存続は風前の灯のように思えますが、背後にある神の恵みによってなおも続いています。
 毎週、ダニエル師と私はこの群れを導いているサン兄と会い、共にみことばを開いて学びをし、聖日の備えをします。最近、私たちはマタイ五章を開き、主イエスは殺す者だけではなく、怒り、他人に対して悪口を言う者も又、裁かれると述べておられる山上の垂訓の箇所から共に学んでいました。。最初にここを読んだ時、サン兄は声に出して読んでいる内に眠り込んでしまいました。「これは時間がかかりそうだなぁ」と私は心の中で思いました。そしてもう一度読みなおすと、サン兄は「全然意味がわかりません」と私たちに説明を求めました。
 私はイエス様は罪を裁かれる時、ただ外側の行動だけを見られるのではなく、私たちの心をも見られるのだという基本的な事柄を説明しました。さらに罪についてと、主イエスを通して罪赦されることの必要についても話し合いました。そして再びみことばを読んだ後、サン兄はこう尋ねました。「罪だと自分では気づかない罪であっても、イエス様は赦して下さるのですか?」
 いい質問です。そうです、と答え、私たちはさらに話を続け、キリストは十字架上で全ての代価を支払って下さったことを話しました。するとサン兄はこう尋ねてきたのです。「人々を銃殺した兵士たちはどうなんでしょう?イエス様は彼らを赦されるのですか?」彼が何を言わんとしているのか全くわからないままに、「ええ。彼らが信じるならば、イエス様は赦して下さいます。」さらに彼はこう聞いてきました。「もしある人がポル・ポト時代に何人もの人たちを銃で殺したとしたら、その人は…?」
 ダニエル師は私よりも早く気がついていました。サン兄の話はたとえばの話ではなく、彼自身のことだったのです。そしてサン兄は詳しく話してくれました。逃げ出した時のこと、殺した後で涙を流したこと、クリスチャンとなって何年も経っていましたが、自分がしたことを神に話すことが恐ろしくてできなかったこと。
 それから二週間、サン兄との学びは、ある意味葛藤の時でした。しかし、聖霊様が私の思いをはるかに超えてなして下さったみわざを見るという素晴らしい恵みを頂きました。この聖書の箇所を通して、神はサン兄の心の奥深くまで切り込まれ、疑いと痛みがひそんでいた部分に癒しをもたらして下さったのです。
 最後にサン兄は心の内にあった痛みと疑いを主にゆだねました。そして彼の救い主が今まで知らなかったほどにやさしい方であることを、新たにそして深く理解した彼は、手をたたいて喜んだのです。
お祈り下さい
★スヌール近隣の村の礼拝グループに集う四人の地元メンバーのためにお祈り下さい。
★サン兄がキリストにある神の愛をさらに知り、成長することができますように。
★サン兄に、彼自身の家族と彼の家に集う小さな群れの牧者としての心が与えられますように。
★近隣の人々がサン兄の変化を見て、キリストを知りたいという思いに導かれますように。
★この地域ではクリスチャンであるということで、皆から白い目で見られます。そのような中にあっても信仰が守られ、強められますように。
(OMFカンボジア、マーティン師夫妻より)

「新しいいのち ―ラオス―」

ラオスの市場にて。(写真と本文とは関係ありません)  ラオスには十三万人を超えるソー族が住んでいます。その宗教は仏教と伝統的な精霊信仰とが混在したものです。その近隣にクリスチャンはおらず、霊的にも神から遠い状態にいたある人が、驚くような形で真の神を信じるようになりました。
 トンシンはソー族の村々が集まる美しい山岳地帯に住んでいます。数年前、彼の三歳の娘が病気で亡くなりました。僻地に住む仏教徒の例にもれず、彼は娘の死は悪霊のせいと考えました。
 さらに、その悪霊らは彼の娘の命を奪っただけでなく、トンシンにも攻撃の矛先を向け、ついに彼は自分の身も心も制御できないまでになりました。
 トンシンは村人たちから見捨てられ、村を取り巻く密林にある墓場の近くに住み、夜になると村に忍び込んでは食べ物を盗んでいくようになりました。彼の状態はさらに悪化し、身の危険を感じた村人たちは、樹木と竹で檻を作り彼をその中に閉じ込めてしまいました。霊媒師らが呪術や魔術などをもって、あらゆる手を尽くしましたが効果は表れず、誰もトンシンを助けることはできませんでした。
 そんな時、近隣の村に住むトンシンの友人が、イエスのことを耳にしました。その友人は信者ではありませんでしたが、「イエスに祈願してみよう」と決心したのです。そしてまさに効果が表れました!正気に戻ったトンシンは、村人たちに自分が経験したことを伝え始めました。しかしまだ彼が気が狂っていると思っていた村人たちは、ふたたび彼を檻に閉じ込め、さらに彼の両手足を縛って動けないようにしてしまったのです。しかしトンシンがイエスに祈ると、両手を縛っていた縄がすぐにほどけ落ちてしまいました。もはやトンシンが変えられたことを誰も否定することはできませんでした。
 このイエスのことをもっと知りたいと思ったトンシンは、最も近い町に住む大変高齢のクリスチャンのリーダーを探し当てました。そしてトンシンは持っているあらゆる偶像、お守り、偶像的アクセサリーを、そして悪魔やかつての偶像礼拝的生き方につながる信仰を捨て去り、心を尽くして主イエスを信頼し、従い、祈るようにと言われたのです。その日以来、彼は苦しみから解放され、毎週日曜日の朝には彼の小さな小屋からは賛美の声が聞こえるようになりました。今では彼と彼の家族全員が主を信じています。
 過去二年間に、トンシンとその家族は三十五〜四十人以上のソー族の人々を主に導きました。彼の信仰はますます人々の間に知れ渡り、今では多くの人たちがトンシンに祈ってもらうため、又癒しと、そしてイエスの御名による悪霊からの解放を得るために彼のもとを訪れるとのことです。
お祈り下さい
★ソー族のごくわずかなクリスチャンの兄姉を神が強め、励まし、守って下さいますように。
★ソー族の信者たちが、同族の人々にさらに福音を証する機会が与えられますように。
★ラオスに行き、ソー族の中に住んで仕えるクリスチャンの医療チームと農村開発チームが起こされますように。
★現在進行中のソー族語の聖書翻訳の完成のために。(ラオスの匿名働き人より)


「励ましの時」
日本 西村信恵

青年伝道会議にて。皆さんに祈っていただきました。  主の御名を賛美いたします。今月も神様の恵に支えられ、働きも守られました。
 九月は青年伝道会議の会場でOMFのブースを出させていただきました。祈りのマップと祈りの課題カードを作り、ブースに来てくださった方々にカード(OMFの祈祷課題を使用)を引いていただき、それぞれの祈りの課題を祈っていただきました。地図にピンがうってあるところが祈っていただいた場所です(写真)。ひとつの課題を祈る時間はほんの少しですが、それでも捧げてくださった祈りは神様に聞かれ、その時間世界宣教に参加できたのだと祈った方が気づかれて、これから世界宣教に目を向けて祈っていくことができると良いなと思いつつ、その方々と接しました。また、同じようにブースを出しておられる方々との交わりも持つことができ、さまざまな方法で神様に仕えておられるお話を伺い、励まされました。分科会も多くのものがあったようでした。大勢の方が来られていました。これらの方々がチャレンジを受け、さらに一歩神様に近づき働きを進めていくことができますようにお祈りください。
菅家総主事夫妻との話し合い  また、久しぶりにOMF市川の事務所にも行きました。これまでのこと、これからの働きについて、菅家師ご夫妻と話し合いの時も持ちました。話し合い、祈り合いは久しぶりで、自分の働きの確認の時、また励まされる時となりました。いつもいろいろなことでOMF日本委員会を支えてくださっている事務所の方々ともお会いすることができて、神様によってそれぞれの働きに召され導かれて、一緒に同じ目的のために働くことができていることを思わされ、そのことも励ましでした。
 また、今短期宣教師として行かれる方の準備ややり取りをしていますが、行く宣教地先とのたくさんのメールが行き交う中で、一歩ずつ神様が導いてくださっていて、多くの方の祈りがこの方に積まれていることも感じています。これからのこの方の歩みが楽しみです。また、海外宣教を目指して歩んでおられる方々とのやり取りもあり、その中で、一生懸命神様の導きに従って歩もうとする姿勢を感じ、嬉しく思っています。そして神様の導きの確信を得た喜びなど分かち合って下さり、私も共に喜ぶことができる幸いを覚えています。来月も喜びを持って働きを進めていくことができますようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.九州地区におけるOMF宣教祈祷会のためお祈り下さい。小さな集まりを主が祝し導いて下さいますように。
2.宣教の働きをこころざし、祈っておられる方々の歩みが祝され、主の明確な導きを受けることができますように。


「神の愛の管として」
日本 菅家庄一郎、容子

 夫婦セミナーとかファミリーについて語るという奉仕が実は一番難しいと私は感じます。なぜかというと、夫婦の間には多くの傷つけあった過去がありますし、子育てに関して言えば、うまくいっているとはとても思えないと感じるからです。
 そんな私達ですから、主を恐れつつKGK東海地区ファミリーキャンプの奉仕を引き受けました。お祈りをありがとうございました。結果として、何よりも私達自身のために恵みとなった集会でした。
 まず、ここに集う皆さんはみな本当にオープンに自分たちの課題・問題を初日から話してくださいました。
 心を開いた交わりは、さらなる交わりを生み出していきます。時に夫婦間で相手の非を責めるような会話にもなってしまいますが、それを暖かく見守る人々がいました。
 気が付かされたことは、私は「礼拝を守る」、「家庭礼拝を続ける」というように、何かを家族で継続することが大切なのだという理解をしていて、家族が日常どういう交わりやあり方をしているのかという本質的なところに考えが及んでいなかったことを示されました。
 「どんな時に妻から尊敬されたと感じたか」という質問を共に考えました。恐ろしいことに、「どんな時に妻から尊敬されていないと感じたか」という場面の方が次々と浮かんでくるのです。しかし、よく思い起こして見ると、妻に感謝すること、尊敬されていると感じたことを思い出すことができ、妻に伝え、主に感謝しました。
 仕事中心の日本社会においても格闘しながらキリストに従っている家族があることを知り、主に感謝して家路につきました。(庄一郎)
 私たちの階上に住むランハンス先生ご夫妻は、十年に渡る日本フィールドの責任者の働きを終え、今月一時帰国されます。その前に、ドロティア先生が様々な場で隣人を愛することについて、メッセージとお証をしてくださいました。「神様は愛の泉。聖霊様によって私たちの心に注がれる愛を分かち合わないと、濁った池のようになってしまう。流れる渓流の水は澄んでいて美味しい。私達も神様の愛を受け、隣人にその愛を分かち合っていきたい。人の心を開き、救いを与えるのは神様にしかできないこと。私たちのパートは自分を神様に捧げ、神様の愛の管となること。祈ること。悩んでいる人のために私が祈ると、主はその人の心の中に働いて下さる。私を通して、神様の臨在がその人の家に入る。日本人は自分の小さな世界で生きている感じ。目を合わせ、関心をもつこと。いくら水をやっても種が植わっていないなら芽は出ない。なんとかしてみことばの種を蒔かなければ。種を用意していますか?トラクトや良い本を、機会があるごとに友人に、出会った人にお渡ししましょう。」
 それから一週間後、ドロティア先生はオフィスで働く姉妹たちを招き、昼食の交わり会を持ってくださいました。食膳の祈りの時、その朝ドロティア先生のお母様が天に召されたことを伺い驚きました。数日前から飲むこともできなくなっておられましたが、本当に安らかに家族に囲まれ召されたとのことでした。最後の時一緒にいられない辛さを覚えておられたドロティア先生は、しかしその日感謝に溢れておられました。「母はいつも多くの人をもてなしていました。ですからこのように皆さんをお招きし、交わる時を持つのを母もきっと喜んでくれると思い、今朝皆さんをお迎えするためお料理することがとても嬉しかったです。」
 神様の愛の管となるよう自分を主に捧げ、豊かに用いられている素晴らしい模範を見せて頂き、私もイエス様の愛の管とさせて頂きたいと祈りました。(容子)

【祈りの課題】
1.OMF日本フィールドの総責任者がドイツ人のランハンス師からイギリス人のファーガソン師に交代します。ランハンス師の今後の働きのため、ファーガソン師の働きのためお祈りください。
2.東アジアのイスラム教徒の大学生に教えているアンドリューさんが、11月23日〜12月4日まで日本の教会、神学校、集会で「東南アジアのイスラム」について説教・講義をされます。理解を深めるよい時となりますように。


「活水泉は忘れられていない」
日本 木下理恵子

日本からの訪問者と活水泉の仲間たち(中央の白いポロシャツの青年が呉師)  ある日、私が台湾にいた頃からずっと祈り、ご支援下さっている方からメールが来ました。「今度息子たちと台湾旅行に行きます。できたら先生が以前ご奉仕されていた活水泉に寄りたいのですが。」早速責任者の呉師と連絡を取った所、旅程が丁度集会の日で、是非お出で下さいとの事。活水泉の仲間も、主に在って日本の教会と活水泉教会が交わりを持てるという、良い証しになると喜んで受けて下さいました。
 当日ちょっとした行き違いがあり、台湾人でも見つけにくい路地の中の活水泉に、自力で行かれることになったのですが、無事に着かれ、みんなの歓待を受けたようです。呉師から多くの仲間を紹介され、通じたかどうかの日本語で挨拶した人や、自分の故郷にも是非観光に行ってほしいとか、活水泉の仲間たちは日本からのお客様をとても喜んだようです。日本からの三人も共に一緒にお祈りして、教会からの献金を渡し、記念撮影をし、二十名以上の人と握手し、みんなに見送られて活水泉を後にしたそうです。
 帰国されてから、「短い時間でしたが、よい交わりの時を持たせていただきました。実際に行き、大変なところだなあと思いましたが、これからは、はっきりしたイメージを持って祈ることができます。私はもちろんですが、息子たちも刺激になったようで感謝でした。また行く機会が与えられるように祈ることにします」とのメールを頂きました。
 私が帰国してもう七年。でも皆様がお祈り下さり、御献金下さり、私が奉仕できた活水泉を、この様にまだ覚えていて下さる事がとても嬉しいです。そして私もまだ行ったことの無い、新しい場所に引っ越した活水泉を訪問して下さった事に、大きな喜びと感謝を覚えました。呉師や活水泉の仲間にとっても、日本の教会に忘れられていないという、大きな励ましになったと思います。活水泉を覚えていて下さり、どうもありがとうございます。

【祈りの課題】
1.台湾の活水泉教会のために。呉師は今年5月に按手礼を受けました。活水泉の奉仕がさらに主に用いられ、救われる人、生活が変えられる人が起こされるように。
2.クリスマス集会の準備のために。新しい人も加えられる集会となるように。

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