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2012年10月号  page1  page2


「いのちの道への停留場 −OMF台湾 ウィル・マッケラー師−」

台湾の街角で(写真と本文とは関係ありません)  新入りの少年たちは何が起ころうとしているのかわからないままに、ただうつろな表情を浮かべています。部屋の後ろに座っていて、まだ友達もできていません。外国人の私からの質問に熱心に耳を傾けていますが、中には混乱していたり、たくさんの少年たちの間にいて、ほとんど途方にくれているように見える子たちもいます。少なくとも一年半、または三年間、ここが彼らにとって新たな家になるのです。
 一人の少年は机に頭をのせてうたたねをしています。二、三人の子はおしゃべりを続けています。でも音楽が始まり、歌詞がプロジェクターで映し出されると、ほとんど全員が一緒に歌い始めます。真理と喜びと慰めの賛美、生ける神、創造主、弱き者を助けて下さる神についての賛美です。全員がクリスチャンというわけではありません。仏教徒の子もいれば、何も信仰を持っていない子たちもいます。それでも多くの子供たちは神様を信じて、信仰の内に成長しています。
台湾のあるリゾート地でのコンサートにて(写真と本文とは関係ありません)  「桃園少年院」は私たちチームが月に二度、土曜日の朝に訪問する少年院です。台湾北部で犯罪を犯し逮捕された少年たちはここに送られてきて、寝食も遊びも学びも生活の全てを共にするのです。生活環境は厳しく厳格に管理されています。釈放の日まで塀で囲まれた敷地から外に出ることは許されていません。彼らは互いに冗談を飛ばしたり、おしゃべりに興じたりしていますが、本当はここにいたくている者は誰もいません。私は時折彼らの名前を間違って呼んでしまうのですが、少年たちはいつも大目にみてくれます。これらの少年たちに愛の神を知ってほしい、その目的で私たちはこの施設に通っています。私たちが話をする教室には、十二歳から二十歳までの少年たち六十人が集まってきて、私たちが話す聖書の主要な物語に耳を傾けます。
 午後は一人一人の少年たちを個別にフォロアップする時にあてています。ややビクビクしながら、私は一人の生徒を呼びました。彼はつらい困難な時期を通っている少年です。「そんなに落ち込まないで。」他にもっとふさわしい言葉がないものかと思いつつ、私はおどおどしながら彼にいいました。「落ち込まないでいられるわけないだろ」と彼は答えました。「ここにいる全員が落ち込んでるんだぜ。」
未知の将来に向かって安全に歩んでいけるのは…  他の少年は自分の中にある「暗闇」のことを口にしました。さらに質問してみると、返ってきた言葉は「秘密だ。話せない。」
 それでも、最近釈放されたある少年は、内面的にも大きく成長しました。彼は神を信じ、他の少年たちのために熱心に祈っているため、「牧師」というあだ名がついていました。
台湾のあるお寺にて(写真と本文とは関係ありません)  また他の少年は内面的にいろんな変化を経験してきました。彼は自分が何かによって全くがんじがらめにされていて、神からも遠く離れていると感じていたのですが、最近は祈り始めるようになっています。小さな一歩ですが、彼は正しい方向に向かって歩み始めたのです。
 ここでの刑期を終えた時、これらの少年たちは更生しているのでしょうか?誰もここに戻って来たいと思う者はいません。明らかに以前とは変わった子供たちもいます。この少年たちの人生に変化をもたらすことは、本当にできるのでしょうか?今後も彼らはその人生の途上で、様々な困難や誘惑にぶつかることでしょう。そうした困難にぶつかった時に、自分の人生を安全な方向に進めていける可能性が最も高いのは、キリストに拠り頼んでいる子達であろうと思わずにはいられません。キリストの愛を必要としている少年たちに対して、このように愛、希望、恵みについて語ることができる機会が与えられていることを、主に感謝しています。


「主の御名が崇められますように」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

本当の神様と出会うことが出来ますように!  タラーでは二箇所で子どもたちに神様のことを教えています。その一つの家では、ペン姉の孫四人が大歓迎で出迎えてくれます。四歳から十一歳までの子どもたちです。前回は飼っている豚が十二匹も子どもを産んだと喜んで報告してくれました。聖書を一緒に読んで、神様のことを教え、それから賛美歌を歌います。両親は家からかなり離れた畑で農作業したりして不在のことが多いです。父親ラー兄はカンボジアでの仕事だけでは足りないので、八月中旬からタイの工場に出稼ぎに行きました。約二年間の契約だそうです。このように親と子が一緒に過ごせない家庭がカンボジアでは珍しくありません。ラー兄がタイでよいクリスチャンとの出会いがあるように祈っています。
 先日の教会学校では、天地万物を創られた神様と神様に逆らった人間と神様の愛を学びました。タイでの父親の生活も神様に守られるようにお祈りすることになりました。子どもたちがイエス様にある信仰を持って、希望を持ち続けることの出来る人生を歩めるようにお祈りして下さい。留守を守る母親メーン姉と祖母ペン姉の生活のためにもお祈り下さい。(裕三)
 カンボジア教会交友会の女性リーダーの集いが始まり、一年が過ぎました。リーダーや牧師夫人は、一生懸命奉仕をしても時に批判されるストレスの多い立場です。自分の教会の内側だけを見るのではなく、他の教会の人たちと交わりを持つことで互いに励ましを受けたり、気持ちの切り替えができたりしているようです。
 良いことも多い中、問題も抱えています。会の目的はリーダーのためなのですが、回数を重ねるにつれ枠を勝手に広げてしまい、信じたばかりの人が参加するなどの多少の混乱があります。また宣教師の中では、良い集会をしたいという動機で、カンボジア人の代わりに会をリードしてしまい、カンボジア人もその方が楽なので、それに流されて行くなどの問題も出てきています。これまで私はカンボジアに来たばかりの他の宣教師と働く機会がなかったので、戸惑いつつ人の調整に当たっています。
 そんな頃、ナビーという女性リーダーを訪問しました。親切にした人に逆恨みをされ、教会中に悪口を言いふらされたそうです。ナビーは「私を嫌いでよかった。神様を嫌いにならなければ」と言い、毎日見かけるその人に挨拶を続けているそうです。多少の強がりもあるかもしれませんが、沢山の励ましを受けました。
 また、夫がカンボジアOMF代表代理をしていた時は、こんな苦労がもっと沢山あったのかと、今更ながら夫を思いやる気持ちが起こされ良かったです。どうか神様からの知恵が与えられ、忍耐を持って責任を果たすことができるようにお祈りください。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.10月第一週から約1週間、日本に戻り、来年5月から始まる約1年間の本国奉仕の準備のために母教会との話し合いを持つ予定です。お祈り下さい。
2.カンボジア教会交友会の女性リーダーの集いが主の力強い導きによって(宣教師のためではなく)女性リーダーたちのためのものとなりますように。次回11月の集いまでに必要な話し合いや準備が出来ますように。


「真夏の出来事」
日本 西村信恵

OMF祈祷会―インマヌエル久留米キリスト教会にて  八月は暑い日の続いた月でしたが、心も熱く燃やされた月でした。
 第一週目の週末は、山口県兄弟(けいてい)団の、子供キャンプで奉仕をさせていただきました。よく知っている子供たち、青年会を共にした友人、同じ教団で育ってきた妹のような姉妹と共にメッセージの奉仕もできました。イエス様を受け入れたいという子供が二人、カウンセリングの時は涙を流しながらお祈りをしました。奉仕をしている私たちもチャレンジを受け、子供たちに励まされたキャンプでした。この子供たちをイエス様にあって、かかわる大人たちが祈りつつ責任を持って育てていくことができますようにと願い祈らされました。また、この夏多くの場所で同じように子供キャンプ、青年キャンプが行われたであろうことを思い、そこで神様に出会い決心した子供たち、献身した若者たちが続けて主にあって成長していけますようにとも祈らされました。
 二週目の土曜日は、福岡で初めてOMF祈祷会を、久留米市のインマヌエル久留米キリスト教会で持たせていただきました。三人で静かに始まった祈り会ですが、イエス様が馬小屋でお生まれになった時も静かに始まり、大いなる御業が行われたことを思うと、この祈り会がどのように用いられるのかとても楽しみです。出席した私たち三人とも、「祈る」ことの楽しさ、祈りの中でアジアでの神様の働きに思いをはせ、心をアジアに向ける経験をし、次回の祈り会が楽しみになっています。この祈り会が広がり、続けられ、宣教地の宣教師と共に歩む祈り会となりますようにお祈りいただければ幸いです。また、九州の各教会に訪問した際に、うちでも宣教祈祷会を始められたらいいな、とおっしゃってくださっている方がいます。神様が思いを与えてくださり、実現に至りますように、九州の他の地でもOMF祈祷会が始まり、祈りの輪が広がっていきますようにお祈りください。
 皆様のお祈りと励ましを心から感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.10月は宮崎訪問、大分訪問があります。特に宮崎清水町教会では、OMF祈祷会を始めようとしています。どうぞお祈りください。
2.コンタクトを取っている方とスムーズなやりとりができ、主の導きに導かれていきますようにお祈りください。


「主からのヴィジョン」
日本 菅家庄一郎、容子

川奈、いるか浜にて 川奈キリスト教会、山口先生ご一家と  B姉を派遣するために、B姉の派遣教会を訪問させていただいた。その教会の会堂には、「甲子園から世界へ」というバナーが掲げてある。
 私が大学生だった時、この教会は新幹線の高架下の小さな家で礼拝をもっていた。このモットーに感動しながらも半信半疑の私であった。それから約三十年。今や大きな会堂が建てられ、多くの献身者が与えられ、枝教会ができ、この教会から海外宣教のために三人目のワーカーが送られようとしている。
 使徒パウロは「マケドニアに渡ってきて、私達を助けてください」という声を聞いてピリピ地方へ行き、ルデアが救われピリピ教会が誕生した。(使徒の働き十六章)一八六五年、英国人の青年ハドソン・テーラーはブライトンの浜辺で二十四名の宣教師を中国へ送ってくださいと主に祈った。それが中国奥地伝道団(のちのOMF)となった。
 神様が新しい働きをなされるとき、神様から与えられたヴィジョンをもつ人が起こされる。問題は、どうやってそれが主から来たものであるかどうかを見分けるか、ということだ。
 簡単な見分け方は、それが神の導きであるならば、必ず賛同者が現れるということだろう。その人のヴィジョンを神様からのものと受け止める人がその人の周りに現れるのだ。そして徐々に道が開かれていくのだ。
 あなたの回りに海外宣教・国内宣教の導きを感じている人はいないか。その人の導きについてじっくり聞いてみてはどうだろうか。そして、共に祈ってくださるようにお願いしたい。主に召されている人は意外なところにおられるかもしれないのだから。ダビデやイエス様を乗せたロバのように。「主がお入用なのです。」(マタイ二一・三)(庄一郎)
 ある日曜日の午後、青年会でデボーションの持ち方を学びたい、ということで参加しました。一ペテロ四章からそれぞれ教えられたこと、発見したことを発表し合いました。それぞれの発見を聞くと、さらに深く教えられます。
 万物の終わりが近づいた今、勧められていることは、祈りのために生活を整えること、親切にもてなし合うこと、それぞれの賜物を用いて仕え合うこと、と教えられました。丁度その二、三日前、主人が「我が家はもっとお客さんを招いた方がいいと思う」と言っていたこともあり、早速その日の夕食にお誘いしました。といっても食材は今一つ心もとなかったのですが、あるものを並べて料理がお得意のA兄と相談、よし、ゴーヤチャンプルと肉じゃがでいこう!と素晴らしいチームワークで瞬く間になんとも美味しいご飯が用意できました。「美味しい!サイコー!」と皆で楽しく頂きました。その後は連想ゲームをしました。爆笑しながらお互いの意外な面を知れとても楽しいひと時でした。いつもはお客さんがちょっと苦手な娘も大喜び。みことばに励まされてやってみる時に与えられる神様の祝福を共に美味しく(!)味わいました。
 多くの場合、神様が私たちに求めておれることは決して私たちに実行できないような難しいことではない、私たちにできること、むしろ一人一人にピッタリな方法で互いに仕え合うよう招いて下さっているのだと気づき、嬉しくなりました。(容子)

【祈りの課題】
1.10月14日、総主事はJECA中山キリスト教会の伝道説教と「世界宣教と地域教会」に関する集会で奉仕します。救われる人が起こされ、宣教のわざがこの教会を通して前進しますように。
2.10月24日、総主事は守山一麦教会(名古屋)で礼拝説教と午後の伝道集会で奉仕します。救われる方が起こされますように。

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