2010年3月号
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「サーブ・アジア(短期宣教プログラム)参加者の報告から」
毎年夏になると、世界各国のクリスチャンたちがアジアの国々を訪れ、宣教がどのようなものかを短期間経験しています。福音のために実際に行動を起こし、このサーブ・アジアというプログラムに参加したいと思われる方は、ぜひOMFにご連絡下さい。サーブ・アジアに参加した欧米人のクリスチャンたちから、以下のような報告が届いています。
台湾短期宣教チームの報告より
フェン・ユアンは小さな村々が集まっている地域で、ライチーやパイナップルといった果物で有名です。ここは労働者の地域です。そして、私達のチームが寝泊りしていた教会の前の道路を少し行くと、そこにはお寺があり、偶像崇拝に満ちています。
夏のキャンプは、私たちが滞在した教会から道路を隔てて向かい側の地元の高校で行なわれ、約六十人の子供たちが参加しました。
ここの子供たちは恥ずかしがりやで控えめな態度で、感情を表現することが苦手のようでした。そして折りしも今回のキャンプのテーマは「感情」だったのです。
キャンプは英語クラスを中心に進められました。チームのメンバーはおのおの二人の台湾人生徒を受け持って教えました。一緒にいろんな英語の歌を歌ったりゲームをする内に、子供たちと私達チームはお互いに打ちとけていきました。
又、私達は二つの劇を子供たちの前で演じました。一つは放蕩息子の話、もう一つはキリストがラザロをよみがえらせた場面です。劇を用いることで子供たちにもわかりやすい方法で聖書のお話を伝え、その後のよい話し合いにつなげることができました。又、通訳を通してメンバーたちが証しをすることもできました。
土曜日の朝には、私たちが滞在していた教会に子供たちを招き、さらに伝道的なイベントを開きました。二十人から三十人の子供たちが集まってくれたのは、大きな励ましでした。そこで四人の生徒たちに証しをしてもらい、福音を伝えました。 その内の一人の証しが特に参加者たちの心に触れたようで、子供たちの何人かは大きく気持ちを動かされ、チーム・メンバーの何人かに、家族内の問題など自分たちが抱えている悩みを打ち明けてくれました。
週の初め、キャンプが始まった当初はなかなか子供たちとコミュニケーションが取れなかったのですが、週の終わりにはそれもスムーズになり、子供たちとよい関係ができ、私たちの祈りに応えて下さった神様のお働きを見ることができました。最終日に多くの子供たちからカードやプレゼントをもらい、本当に感激しました。
両親の反応が心配、と言いながらも二人の子供たちが「クリスチャンになりたい」と言った時は、胸が躍りました。
もう一つうれしかったことは、初め私たちの方で勝手にクリスチャンだとばかり思っていた親切な未信者の台湾人生徒が、結果的に本当にクリスチャンになったことでした。神様を賛美します!
タイ短期宣教チームの報告より
ある金曜日、私たちチームは学生たちの英会話の相手をするために、タイの大学の工学部を訪れました。
最初、私たちはいつも通りの自己紹介などをしましたが、何とそこの講師が聖書やキリストについて質問してきたのです!こういうことは私の母国の大学では決してありえないので、私たちの方がびっくりしてしまいました!そんなわけで、そこの学生四十人ほどの前で、私たちの信仰について説明することになったのです!その後も小さなグループに分かれて、学生たちと二時間ほど語り合いました。
学生たちの多くが無料の福音書を受け取り、私たちの話を興味津々に聞いてくれました。ほとんど信じられないような面持ちで、私たちは神を賛美しながら教室を後にしました。しかも夕方の授業にも来てほしいと再度講師の先生に頼まれたため、またその教室に戻り、さらにもう二時間ほど証しをしたり、自分の好きなみことばについて学生たちに話すことができたのです。それは、他のどの場所でよりも多くの福音書を渡すことができた驚くべき体験でした。蒔かれた種が根を降ろし、学生たちと講師の先生の内で成長するようお祈り下さい!
又、あるキャンプでは、ピッサヌローク出身の一人の男性が主を信じました。他の人たちも福音に興味を持ち、私たちは様々な質問を受けました。彼らの心がさらに開かれ、イエス様を救い主として受け入れるようお祈り下さい。
在英中国人伝道の働き
「このサーブ・アジアの働きへの参加を決めた時、かなり地味な活動だろうと思っていたのです。ところが実際は、伝道と証の機会でいっぱいの三週間になったのです。」
「ごく自然な雰囲気で福音について『おしゃべり』できました。とてもよかったです!」
「以前中国を訪れた時は、欧米人グループと行動していたのですが、今回のイギリスでの活動の方が、中国人と交流する機会に恵まれました。中国語だけをとっても、中国にいた時よりも十倍は多く学ぶことができました。」
これはイギリスのマンチェスターという都市で、サーブ・アジアの働きをした人たちが送ってきた感想のごく一部にすぎません。このチームは、イギリスOMFのディアスポラ伝道を担当するメラニー・クルーム師をリーダーに、OMF宣教師夫妻が企画し、田舎に土地を持つ六十歳の弁護士、二十五歳の学生伝道団体のメンバー、サーブ・アジアで二回中国を訪れた経験がある二十八歳の数学教師が参加したものです。マークとジア夫妻が三週間の集中英会話コースを企画し、知り合いの中国人たちに呼びかけたところ、予定した十二人枠はすぐにいっぱいになってしまいました。
マークとメラニー、そして三人のサーブ・アジアの参加者が教師となり、第一週と三週は「イングリッシュ・コーナー」というプログラムを用い、さらに第二週にはマンチェスターの中国人クリスチャン教会の教会員と共に、イギリスの湖水地方を訪れる機会も組み込みました。この英会話コースに応募した未信者の中国人たちは、自分たちが「教会のキャンプ」に行くのだと承知した上での参加でした。
屋内での授業は、会話のために学生たちを五グループに分け、期間中ほとんどの昼食は一緒に外で取りました。午後にはやはり一緒に外出し、教師たちと実際に英語で会話しながら過ごしました。このようにして互いによく知り合うことができました。お楽しみは今回チームの一員だったクリストファー弁護士の地所を訪ねることでした。一〇六六年、征服者ウィリアムがイギリスに到着した時、クリストファーの祖先に与えられたという土地なのです!このように自分の祖先の歴史を長くたどれる欧米人に会ったことで、中国人参加者たちはたいそう驚いた様子でした!
第二週目には湖水地方でマークとジア夫妻が休暇中にマンチェスター中国人クリスチャン教会の教会員と求道者を招いている家に、私たちも加わりました。毎朝、チームの一人が導いて短い静思の時を持ち、その後お弁当を持ってその日の戸外活動に出て行きます。夕方に家に戻るとある者は中国料理の夕食作りの手伝い、ある者は参加者との英会話、又は子供たちの遊び相手をします。
毎晩夕食後は一時間のミーティングをしますが、その中ではチームの一人が中国語の通訳つきで十分間の証の時を持ちました。意味深い会話があちこちで起こり、チームメンバーたちは様々な話題をめぐって朝早くから夜遅くまで、参加者と話し込むことになりました。
参加者の中に一人、中国人の年配の女性がいました。湖水地方での滞在が終わる翌日に中国へ戻る予定でしたが、彼女は出発前にキリストを受け入れる祈りをしたのです!
彼女は自分がした決意の意味をさらに理解する必要がありましたが、中国へ帰国してからも彼女は信仰に留まり続け、友人たちと共に教会に行っているとのことです。
この英会話コースを通して福音について多くを見聞きした未信者の人々の救いのため、そして私たちが助け、励ます機会が与えられたクリスチャンたちの霊的成長のためにお祈り下さい。
「静まって神を待ち望む」
日本 佐味湖幸
新しい年も、初めの一カ月はあっという間に過ぎました。今年も、頭の中は目の前に迫ってくる礼拝説教のことや短期宣教のこと、教会訪問にフィリピンのクロスステッチ・プロジェクトのことなど様々な働きの事で混沌とし、体も国内外あちらに行ったりこちらに来たり、忙しく動き回ることになりそうですが、心はいつも静まって神を待ち望み、主の御声に聞き従う歩みをしたいと願っています。
私がモービライゼーションの働きに就いて、この三月で三年になります。この間、宣教に関心があるとコンタクトを取ってきた人たち、短期宣教プログラムや宣教大会に参加した人たちのリストを先日整理しましたら、七十人近くになっていました。これには私もびっくりしました。特に、ここ数カ月の間にインターネットのホームページを見てコンタクトを取ってくる人が急に増えています。この中から、将来何人の方が実際宣教師になって遣わされて行くかわかりませんが、真剣に主の導きを求めておられる方々と、私も共に主を待ち望み、お一人お一人に対する神様の導きを共に確認していくことができるようにと祈らされています。
アジア宣教に関心のある方、祈っておられる方へお知らせ!
「のぞいてミッション―アジアで、今何が?」(三月二七日午後二時から市川OMF一階集会室にて)
「アジア・フロンティア・ミッション・カンファレンス」八月二六日〜二九日、マレーシア・クアルンプールにて。ぜひご参加ください!!
【祈りの課題】
1. 新しい年度のスケジュールのために。教会や神学校訪問、短期宣教プログラム、宣教大会の引率など、無理がなく、また実り多い活動が出来るように。
2. 宣教師になりたいという願いを持って準備をしている方々に主のはっきりとした導きがあるように。
「昨年の祈りの結果」
カンボジア 今村裕三、ひとみ
新年を迎えるにあたり、昨年の祈祷課題を振り返ってみました。一月から十二月までの全部の祈祷課題をここで再び挙げることは紙面の関係上できませんが、半分はクラチェ教会のために。そして残りは、カンボジア教会交友会のこと、私たちの宣教地での訓練のため・夫婦の成熟のために祈っていただきました。クラチェ教会は、特にセイハー牧師とリーダーの妻テビア姉の健康のことについて祈らされました。
その結果‥‥セイハー師はようやく診断がつき、テビア姉は少しずつ快方に向かっています。カンボジア教会交友会に属する諸教会の歩みは、評価をするのは容易ではありませんが、一歩一歩前進しているように思えます。中には一歩前進、二歩後退のように奮闘している教会もあります。私たちの研修も昨年はちょっと多すぎ?と思われましたが、主に似たリーダーになるための霊的訓練のヒントを頂きました。また、「産み出す教会開拓の訓練会」では、ともすれば開拓教会のことしか考えないマイチャーチ主義に陥りやすい危険から、次にその教会が群れを産み出すという主のご計画に目を向けさせられました。また、奉仕において必要なビジョンと使命について主から取り扱いを受け、どのようにすればそれが達成できるかということについても思いを深めることが出来ました。
このように祝福に満ちて始まった第二期ですが、今年はその次のステップを踏みたいと願います。まずは、神様との交わりと家庭生活の祝福から…。お祈り下されば幸いです。(裕三)
今年、カンボジア教会交友会(FCC)のリーダーに選ばれたヒアン師のためにお祈りください。
前任のV牧師が選ばれる予定でした。V師は忙しいのを私たちは知っていたので、事前に選ばれても大丈夫かを確認はしていました。V師は「忙しいけれど大事な仕事なのでやりたい」と言ってくれていました。
しかしその選挙時に、ある宣教師が「V牧師は忙しいので選ばないで欲しい」と言ったので、思いがけずにヒアン師が選ばれました。ヒアン師は選挙時にその場にいませんでしたので、後から知って当惑していました。
彼は教会の仕事も忙しいのですが、家族の悩みも抱えています。妻のリサーの出産にあわせ妻側の家族と同居しました。これはカンボジアではよくあることです。しかし、妻側の家族はクリスチャンに対する迫害が強く、リサーを出産後という理由で、教会へ行かせてくれません。通常、産後三ヶ月くらいで外出するようになるのに、産後一年も家を出られないのはちょっと異常です。一番迫害していた母親が去年十月亡くなり、これでリサーが教会へ来られると思いきや、二人の姉が行かせてくれないそうです。私はリサーを訪問したいのですが、その教会の宣教師に「今はまだやめておいて欲しい」と言われています。
ヒアン師がFCCの仕事の大切さを理解し、神様からの知恵が与えられ、その任を全うすることが出来るように、また夫婦の関係・特に妻のリサーの信仰が守られ、教会生活を送ることが出来るようにお祈りください。(ひとみ)
【祈りの課題】
1. 3月20日に結婚する予定のソムナン主任牧師(ポチェントン教会)のために。経済的にも満たされて、新しい家庭生活を始めることが出来ますように。また、ポチェントン教会は、地域でまだ福音に触れていない人たちのために様々な取り組みがなされています。その一つである、教会の近くにある紡績工場の女工さんたちの救いとそのための働きのために。
2. 夫婦生活の祝福のために。奉仕と家庭の時間の配分を賢く調整していくことができますように。また、お互いのコミュニケーション能力が整えられますように。
「タイの言葉と心」
タイ 坂本朋子
皆様こんにちは。日本ではまだ各地で寒さが厳しいことと思います。最近ロッブリーは異常気象に見舞われています。長袖が必要なくらい涼しくなったかと思えば急に雨が降ったり、この数日は急に気温が上がって蒸し暑くなったり、非常に変化が激しくて体調を崩している人も多いようです。幸い私は体調も守られ元気に過ごしています。皆様の祈りに支えられ、主の恵みによって日々この地で生かされていることを感謝します。
一月末には初めてのタイ語のレベルチェックも無事終わり、自分のレベルや改善点を知ることが出来ました。LLCではマンツーマンで各生徒がそれぞれのレベルに合わせて学ぶことが出来ます。現在八人のタイ人の先生(全員女性でうち五人がクリスチャン)がLLCで教えてくれています。前回はよく笑い話し好きなアン先生と学びました。テキストの内容からよく脱線もしましたが、そのような会話の中でタイの人々の考え方、タイの人々が外国人をどうみているか等を垣間見ることができました。現在教えてくれているジュム先生は、母親のように厳しい中にも愛があふれている方です。テキストの内容だけでなくそこに載っていない別の表現法なども上手に教えてくれますが、タイ語の学び以外にも彼女の人生や家族についての様々な話を聞きながら、タイの社会やタイ人の心について色々と教えられています。タイ語の中には「ジャイ(心、魂)」という言葉がつく単語が非常に多く存在します。例えばディー(良い)+ジャイ(心)=ディージャイ(嬉しい)、トック(落ちる)+ジャイ(心)=トックジャイ(驚く)、ジャイ(心)+ダム(黒い)=ジャイダム(意地悪い)など、非常に覚えやすくて学んでいて楽しいですが、このことを見てもタイの人々にとってこの「ジャイ(心)」がいかに人間関係の中で重要なのかを感じます。LLCの先生たちからタイ語と共にタイ人の心について学びながら、少しでもタイの人々と心通わせることが出来るようにと日々祈らされています。最近、隣に住んでいるトイおばさんからとても心のこもった手紙を貰いました。「トモコを自分の娘のように思っていますよ。私たちは国も宗教も違うけれど、このようにお互い愛し合うことができて嬉しいです」という言葉が深く心に響きました。六年前にタイにいたときは、言葉が上手にしゃべれないことを言い訳に、自分からタイの人々と距離を置いてしまったことがありました。言葉は大切ですが、言葉以上に心と心を繋ぐものがあることを思わされます。イエス様が出会った一人一人を尊重し愛したように、私も心を開いて今自分に与えられている一人一人を大切にしていきたいと切に願っています。
【祈りの課題】
1. 隣に住むトイおばさんとの関係が祝福され感謝。彼女は非常に熱心な仏教徒で毎日読経をし、家の中にはあらゆる偶像があふれています。真の救い主を知ることができますようにお祈りください。
2. まだ明確な信仰を持っていないLLC(ロッブリー・ラーニング・センター)の三人の先生(トゥム先生、ウィー先生、ワン先生)の救いのためにお祈りください。
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