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2009年5月号  page1  page2


「異国に住む寂しさ」
日本 木下理恵子

日本の武士、お姫様になった中国語集会の仲間たち  気がついてみれば桜の開花に合わせて計画したので、満開時にお花見に行くはずでした。それが開花後の寒さにより、中国語集会の仲間とのお花見は二分咲き。みんなの希望でそれでも一緒に小田原城まで行きました。たまに花の咲いている枝を見つけては「桜だ、桜。」と喜び合いました。
 その小田原城では、記念写真用に武士とお姫様の衣装の貸し出しがありました。何人かがやりたいと言うので、私も加わりキャーキャー大騒ぎ。中国人だけれど、妙に日本の武士姿や着物が似合っていたりして、思わず「ウワー、一緒に写真撮って。」その時の何とも恥ずかしそうな、でも確かに喜んでいる相手の反応にハッとしました。この人日本に来てから、「一緒に写真を撮って」と日本人に言われた事があっただろうか?
 確かに同じお花見なら満開の桜を見てみたい。でも二分咲きでも、みんなと一緒に行きたい。電車の中でも、レストランでも生き生きとおしゃべりしている彼らの笑顔。何枚も何枚も一緒に撮り合った写真。自分の家族、友人を離れて、文化も言葉も違う異国に住むって、やはり寂しい事だと感じました。私の父の召天後、以前言わなかった悲しい事や大変な事を話してくれるようになった人。中国語集会で何度かした誕生会が、彼らには予想以上に歓迎され、喜ばれる事も何か共通するものがある気がします。または地方にいる、会った事の無い中国人を紹介され、中国語の小冊子を簡単な手紙と共に郵送すると、よく分厚い返事が来ます。あんなに短い手紙ですが「自分に書いてくれた」事がとても嬉しかったのが良く分かります。そして悩みやいろいろな事を書いてきます。彼らの寂しさを感じます。
 小さな事ですが、手紙や誕生会、或いは一緒に写真を撮ったりする事で、「自分の存在を認めてくれる人がいる、自分と一緒にいる事を喜んでくれる人がいる」異国日本の職場やご近所で、必ずしも周りの人から尊重されない彼らの心に、そうしたメッセージが伝わるようです。
 異国に住むと言う独特の寂しさ。その寂しさが、逆にこうした人々を主へと導くために用いられるよう祈らされます。そして本当にこうした在日中国系の人たちがイエス様をはっきり知り、信じる事が出来るようお祈り下さい。
 ちなみに中国語集会、次回は私の誕生月でもあり、彼らから「持ち寄り昼食で」私の誕生日もお祝いしてくれる計画が立てられました。異国に住んでいなくても、そんなみんなの愛、嬉しいものです。
 皆様の御愛、お祈りも心より感謝しつつ。

【祈りの課題】
1. 文化、言語、風習など異なる異国日本に住む寂しさを感じている在日中国系の人たちが、それ故に主を求め、主を知り、信じる事が出来るように。この寂しさが彼らの救いのため用いられるように。
2. 今年は在日中国系伝道の巡回報告を考えています。良き巡回計画が立てられ、主の望まれる巡回報告が出来るように。


「祝されたANRC」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

盛況でした!  先月号に書きましたオールネイションズ・リターニーズ・カンファレンス(ANRC)「世界への架け橋」という帰国者大会が、大いなる祝福のうちに行なわれました。宣教の主の御名を心から賛美します。お祈り、ありがとうございました。
ハドソン・テーラーの本をアピール  参加者は五百人を越え(子ども約五十人含む)、その大半は帰国者。在外邦人伝道に携わる働き人も、国内から、海外から参加し、意見交換、情報交換、ネットワークの拡張が、プログラムの中で、そして個人的な出会いや交わりの中で進められました。前回、このようなテーマが全国的規模で取り上げられたのは、二〇〇〇年の伝道会議での分科会でした。私がそこに参加して残念だったのは、在外邦人伝道といえども、日本語教会の働きに光が当てられ、英語圏で地元クリスチャンによる英語ベースの働きがあまり取り上げられなかったことです。今回は、そのような働きにある方々も参加され、働き人のフォーラムでは大切な声を届けてくれました。「北米の私達の教会に来る日本人の若者に、イエス様の愛と福音を届けています。教会の手足となれるように訓練して日本に返します。でも日本の教会につながらない。どう協力したらいいでしょうか。私達は何をしたらいいでしょうか。」何年も、何十年も、日本人を愛して伝道してくれている同労者の声。この方達とは英語でしか話せませんが、通訳を介して交わり、次の一歩につながっていくようにと祈らされます。
イギリスからの帰国者同窓会  世界各国の日本人伝道の働き。日本語教会も、英語ベースの働きも、働き人が一堂に会することができました。そこから救われた者たちが集まり、滞在先の地域別の同窓会があり(英国の会は二十二名)、また帰国後の地域別の交わりがありました。今置かれた場で、さらに信仰の歩みを進められるようにと、新たな出会いが生かされていくことでしょう。
 つい二週間前にイギリスから帰国したYさん。イギリスで導いていたハーレイ夫人(夫君はOMF前総裁)から私に連絡があり、教会紹介を始めていました。会場で会うことができ、四月から働き始める大学のクリスチャン同僚をその場で紹介することができました。すべての必要を知り、導いて下さる主の御名を崇めます。それぞれのうちに主のさらなる導きをどうぞお祈り下さい。

【祈りの課題】
1. 4月27日〜5月8日と、OMFディアスポラ伝道リーダー訓練会および会議のためデンバー(アメリカ、コロラド州)に出かけています。各自がよく主の御声を聞いて、御心の決断がなされる会議となりますように。
2. 第26回「ヨーロッパキリスト者の集い」が8月5〜9日、今年はフィンランドにおいて「十字架のもとから」というテーマのもとに行なわれます。準備を進めている方々の上に主の助け・導きがありますように。


「恵みの一年」
日本 菅家庄一郎、容子

一麦の群れ・ユースキャンプにて  三月は三回関東と関西を往復し、一回は名古屋の教会で奉仕させていただきました。ハイライトは一麦の群れ・ユースキャンプでの奉仕でした。一麦の群れとは、松原和人師という牧師が主からの召しを受け、一九四一年に名古屋において伝道・牧会を始められ、現在は関西地区を中心に広がっている教会のグループで、その中の名古屋の教会は私の母教会になります。今回二十名前後の若者たちが集まり、宣教について聖書から共に聞き、交わることができました。各集会でどのように自分が救いに導かれたか、という証を多くの人から聞くことができ励まされました。「自分がこれまで学んできたこととは違う道に主が導いておられるのではないか。」「どうしたら神のみこころはわかるのか。」「ロック音楽をすることは主に喜ばれることか。」「どのような神学校へ行くことがふさわしいのか。」「牧師・伝道師以外の道でどのように主の栄光を表わす生き方ができるのか。」などの質問を聞きながら、私も若き日に悩み考えた問題と同じだなと思いながら聞き、祈りつつ答えました。献身してフルタイムの働きにつきたいと考えている二人に会えたことも感謝でした。素晴らしい若者達に出会うことができたことを主に感謝し、主が彼ら一人一人を正しく導いてくださることを楽しみにしています。(庄一郎)
 日本に帰国し、一年が過ぎ、再び春が巡ってきました。この一年を振り返り、恵みを数えています。市川での新しい生活に落ち着き、子供たちに良い友達が与えられ、学校生活、教会生活に良く馴染んだこと。名古屋、大阪の家族、母教会との交わりが深まったこと。横山先生が丁寧に引継ぎをしてくださり、黒澤さん、佐々木さんとも良いチームで働け、オフィスでの仕事にも慣れてきたこと。経済危機の中で献金が満たされ続けていること。今年二人の姉妹が新人宣教師として送り出されようとしていること。日本委員会が守られ、また新たに北海道地区に井口先生が新委員として立てられたこと。各フィールドで働かれる先生方の働きについての理解と重荷が増し、各地で働かれる主の業を共に見させていただいたこと。宣教祈祷会で、支援者と共に祈り、互いに励ましを受けたこと。松浦姉妹から領収書発行の仕事を引き継ぎ、祈り、サポートしてくださっている方々のお名前、お顔が見えてきて大いに励まされていること。チャペル・オブ・アドレーションで信仰の友が与えられ、交わりによって、養いと励ましを受けていること。特に、ある姉妹とデボーションの持ち方を共に学び、分かち合う中、彼女をとおしてみことばの力を目の当たりにし、驚き、感動を新たにさせられたこと。忙殺されやすい日々の歩みの中、「静まりのセミナー」に参加し、しばし立ち止まり振り返りの時が持てたのは大きな助けになりました。お祈りを心から感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1. 5月15日、同盟基督教団・中野教会にて「キリストによる派遣」と題してマーチン・ゴールドスミス氏が世界宣教について講義をして下さいます。多くの方々が集い、世界宣教について理解を深めるよい時となりますように。
2. 菅家師は、5月22日から31日まで中国を訪問し、5月31日〜6月6日まではOMF派遣国委員会会議参加のためにチェンマイを訪問します。体力が与えられ、よい訪問、交わり、会議となりますように。


「休めるの?夏休み」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

大人の修養会  今はタイの学校は夏休みです(三月〜五月)。この時期ミェン族生徒寮の子供達は村に帰り、青年達は大人の修養会の裏方で奉仕し、神学生は自主的に地方へ伝道旅行に出かけたり、村の教会の子供キャンプを行います。これらの奉仕を終えるや否や、神学生と青年たちは青年キャンプを準備し開催します。
 大学を三年で終えたい学生は夏季集中講座をとります。ミェン族の学生で帰省せずに授業に出席している人は、ミェン語識字教育サークルを続けています。
 五月末には、去年からパヤップ大学言語学研究所で始まった「母語から始める多言語教育」のセミナーに同サークルの学生と他県の社会人が出席します。ミェン語の幼稚園を始めたい人々が集まって学びます。
 また「ミェン語による講解説教セミナー」も行われます。これら全てが用いられて、自立教会が増え、牧師が育ち、青年たちがこういう時代にあって清く生きることができるようにお祈りください。(達朗)
タンマジャーリク教会の子供キャンプ・神学生の奉仕  三月末、こちらチェンライ県メーチャン郡では、大嵐が二回あり、ゴルフボール大の雹が降りました。樹木は上から裂け、たわわになりつつあったマンゴーの実は地に落ちてマンゴー絨毯を敷き詰め、我が家のガラス窓の一部は割れ、台所のスレートの屋根にも穴が開き、とタイへ来て十七年、初めての経験をしました。ミェン族キリスト者修養会をはさんでの出来事。友人に助けられ、二年間できていなかった大掃除が出来たことを神様に感謝しました。
 今年の修養会は「御言葉に聞き、従う」がテーマでした。ワークショップは二つだけ。それも識字教育でした。そして、集会はすべて御言葉を聞く時。全部で九回の説教にアメリカからのミェン族説教者二人、アメリカでミェン族青年達を助けているマレーシア人の宣教師そして主人の四人が奉仕しました。ミェン族キリスト者の中に、翻訳の完成した「聖書を読む」意識が高まっているのを感じ、神様をほめたたえました。
 下宿人のフィン兄は四月から弁護士として法律事務所で働いています。お祈りを感謝いたします。(たまみ)

【祈りの課題】
1. 3月末に行われた、クリスチャンとクリスチャンでないミェン族が初めて合同で話し合った会議で、ミェン文字のことが話し合われました。聖書で使われているタイ文字を応用したミェン文字に、言語学的根拠のあることが理解されたことを感謝します。宗教的感情抜きにこの文字がミェン族全体の共通の財産として認知されるようにお祈り下さい。
2. タイでは6月から新学期が始まります。5月中に、三箇所の神学校のインターン神学生たちと週末奉仕神学生の奉仕先を調整します。教会の必要、神学生たちの必要、アドバイザーの配置などの良い組み合わせができますように。また、バンコクの神学校の修士課程に進む学生が二人います。彼らがバンコクでもミェン族に奉仕する機会が与えられますように。


「語学と宣教の学び」
派遣準備中 小川文子

オールネイションズにて学びの仲間と  二〇〇八年の七月からこの三月まで、ニュージーランドのイースト・ウェストカレッジとイギリスのオールネイションズクリスチャンカレッジにて、英語と宣教の学びをさせて頂きました。トランク一つで地球を半周(?)した変化の多い一年の中で、また異文化での寮生活を通して、多様な信仰のあり方に触れ心が広げられたり、強がらなくなったり、自分が何なのかを見失ったり、逆にそれがはっきりしてきたり…それと並行して、宣教と文化、カルチャーショックやストレス、誘惑や霊的闘い、管理やチームワーク…等の実践的な授業を受けていたため「あ、それまさに私です」とうなずきながらの、充実した学びの時となりました。「知ること」はなんと大きな助けであり癒しであることだろうかと感じました。
帰国した空港にて父、妹と  私の今現在の英語力は、授業や会話はほぼ聞いて分かるけれど、話す時は語彙が足りなくて困り、緊張すると上手くしゃべれない、という段階です。言語ができないということは赤ちゃんのようになることだと思いますが、私は英語の環境では小学生くらいの感じです。「宣教地ですぐ働くことはできません。初めは言語の学びに専念します」ということに意外さを感じる方もおられると思います。でも今は、まず言語をしっかりと学ぶことの重要性を感じています。私自身、長いなぁと思うこともありますが、語学を学ぶこともすでに宣教なのだということも教わり励まされています。「宣教は関係作りから始まるものであり、教えるという態度で来る人よりも、学ぼうとする人は、よい関係を作ります。語学の期間からすでに宣教は始まっているのです」(授業より)。まだまだ長い学びの時は(ある意味一生ですが…)続くと思いますが、この変えられていく過程にこそ神様の栄光が表されることを信じつつ、祈りつつ進んでいきたいと思います。今後また諸教会を訪問させて頂き、オリエンテーション、そして宣教地へという、再び変化と別れと関係作りの多い時期となります。皆様の尊いお祈りに感謝します!

【祈りの課題】
1. デピュテーションの中で語るべき言葉が与えられ、神様の宣教のビジョンが分かち合われ、教会や個人が励まされるのを見ることができるように。
2. カンボジアへの道が開かれるように。

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