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2009年4月号  page1  page2


「天国の望み」
日本 木下理恵子

 気がついてみれば、あちこちに梅の花が咲き、春はもうすぐそこまで来ていました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。いつものお祈り、御献金をどうもありがとうございます。
 私事ですが、長い間お祈り頂いた父が二月十日に肺炎で天に召されました。享年八十四歳でした。家族全員でよいお別れの時が持て、平安に天へと引っ越して行きました。最後の三ヶ月は寝たきりで、食べることもできず、点滴に頼っての生活でした。でも輝く笑顔で、看護婦さんや、訪問して下さった方々に「木下さんの笑顔は素晴らしいね。」と言われていました。口を開くと「ありがとう」の言葉が出、賛美したり、聖書を読んだり祈ると「素晴らしいね。」と喜んでいました。葬儀にも多くの方がいらして下さり、とても慰められ、また父の会社関係やご近所、親戚の方たちも来られ、分かり易く御言葉が語られ、「良かった」との感想を頂きました。皆様のお祈り、本当にどうもありがとうございました。
 葬儀には中国語集会に集っている中国人たちも来てくれました。共に涙を流していてくれるその姿に驚き、また感動しました。日本各地にいる台湾人、中国人たちからは、思いもかけず慰めの手紙や品物が送られて来ました。まだそんなに深く関わっている様に思えなかったのですが、一人一人の優しい心遣いに確かに慰めを得ました。
 葬儀一週間後の中国語集会には母も来て、夫婦共々信仰を持っていて本当に良かったと証してくれました。メッセージも「死」について。日本で始めた中国語集会のために祈っていてくれた父の死をも、主が用いて下さった事を思います。
 父は私が台湾にいた時も「お祈りしてね」とお願いした事や、毎月のOMFの宣教祈祷カレンダーに出した祈祷課題を、自分の祈りのノートにびっしりと書き、毎日几帳面に祈っていてくれました。そんな事を知らなかった私は、日本に帰国巡回中に、その父の祈りのノートを見て、「こんなに祈ってくれているんだ」と驚いた事です。
 初めて家族の死を体験し、主に在って死に直面できる恵み、永遠の命、天国の希望がどれほど尊く、力あるものかを改めて体験し、本当にこの恵みをもっと伝えていかなければならないなとの実感です。皆様のお祈り、どうもありがとうございました。

【祈りの課題】
1. 在日中国人たちは、土・日に市などで開いている無料日本語教室に通うことが多いです。土曜日の中国語集会に続けて出席してくれるように。近所の日曜日の礼拝につながるように。救われ、受洗する人が起こされるように。
2. 4月25日にJ+パッションの「君にもできる世界宣教」で奉仕します。良き準備ができるよう、多くの青年が来てくれるよう。そして世界宣教のビジョンを持ち、具体的に始める人が起こされるように。


「いよいよANRC」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

 祈り備えてきた帰国者大会、オールネイションズ・リターニーズ・カンファレンス(ANRC)「世界への架け橋」がいよいよ今月二十日に始まります。十九日はフォーラムという形で帰国者のために奉仕する者たちが集まって情報交換・話し合い・交わりの時が持たれます。祈り求めてきた参加者三百人も既に与えられたと聞きました。海外でクリスチャンになって帰国する、あるいは求道し始める日本人が増え、帰国後に地元の教会になかなか馴染めないという課題がある。そのような帰国者(リターニー)が何とか教会につながるように、信仰生活を続けられるようにと、この課題のために、帰国者と教会の橋渡しをする働きが増えてきました。海外滞在地ごとの同窓会のような集まりが、日本国中にあります。イギリスの各地、ドイツの各地、アメリカの各地、あるいはそれぞれの日本語教会・集会・教会ごとの集まりがあります。それぞれに行なっている状況ですが、これらの働きが一堂に集まって、交わり、情報交換をし、ネットワークを広げ、共に何か出来ないか、というのがこのカンファレンスの狙いです。受け入れ側の教会の関係者も来られることでしょう。一人でも多くの帰国者が、日本各地のキリストの体なる教会の一員として、生き生きと信仰生活を送り、主と教会に仕えるようになる。そのために、このカンファレンスに集まった者たちが何かを具体的に示されて、行動に移せるようにと祈っています。私はOMFディアスポラ伝道主事の立場で、夫は在欧日本人宣教会の主事として参加します。日本で奉仕するOMF宣教師も数名、そしてつい最近までOMFニュージーランドの総主事を担っていたペイン師も出席します。OMFとして何を担い進めるべきか、主が教えて下さるように祈っています。
 二月一九〜二二日と、アメリカ(カリフォルニア州)でリーチング・ジャパニーズ・フォー・クライスト(RJC)というカンファレンスが行なわれました。日本で長年奉仕して、母国アメリカに戻られた宣教師が中心となり、北米で邦人伝道に携わる方々が集まりました。そこでも、これから帰国する方々をどのような備えをもって日本に送るかということが話し合われたと報告を聞きました。このことを真剣に受け留めて、北米で日本人伝道を担って下さっているクリスチャンを感謝し、彼らのためにもさらに祈っていきたいと思わされました。
 私達夫婦が奉仕する東京新生教会は、日本キリスト教団ホーリネスの群れの教会です。教団の地域牧師会が持たれた際、OMFについて、ディアスポラ伝道についてお話しする機会が与えられました。質疑応答のなかで、帰国者にどう接したらいいかという質問がありました。牧会伝道の現場にある牧師からの生の声を久し振りに聞きました。英語のコミュニケーションの仕方と、日本語のそれがどんなに違うか。英語環境で求道を始め、英語の聖書を読み、説教も交わりも祈りも英語、というあゆみから、すべてが日本語になってどんなに戸惑うか。それをどのように受け留め、共に歩むことができるか、語らせていただき、理解していただいて、このような橋渡しがなお必要であると改めて覚えました。絶えざるお祈りを心から感謝します。皆様の新年度の歩みの上に、主の導き・祝福が豊かにありますように。

【祈りの課題】
1. 4月28日から2週間、デンバー(アメリカ、コロラド州)にて行なわれるディアスポラ伝道・リーダー訓練会および会議に出席します。御心に沿った話し合い・決議がなされるように。
2. 3月27〜29日と、エジンバラ(イギリス)で行なわれた欧州青年リトリートに横山基生師(夫)が出席しました。御言葉と交わりを通して主の恵みを受けた参加者たちそれぞれが、ヨーロッパ各地において、日本に帰国して、なお主と共に歩み、キリストの体に連なって主に仕えていくことができるように。


「祈りの旅」
日本 菅家庄一郎、容子

目を開けたままで祈ります!  寝台車に揺られること約八時間、さらに、バスで一時間ほど山道を走り、目的の町に着いた。どこから見ても観光客にしか見えない我々は、そこを拠点に山岳民族の人々が住む村を訪ねる。ある家を訪ねると、家の柱に中国語が書かれた紙切れが無造作に張ってあった。通訳を介して訳を聞いてみると、息子が亡くなったので、夫も悪霊に命をとられないようにと魔除けのお札(?)を張っているらしい。ぼろぼろの服を着た五〜六人の子供達がテレビ番組を見ている。目を開けたまま(祈っていることがわからないように)で、主がこの家の主となってくださるように、悪霊を追い出してくださるように、日本語で祈る。ある町では、二組のクリスチャン家族がいるらしいが、それぞれ会うことはできないという。親族の一人がクリスチャンを摘発する仕事をしているのだ。いつか集まって礼拝ができるようにと歩きながら祈る。ある村では、この旅で、二十組の家族がクリスチャンであることがわかった。彼らが迫害から守られ、御言葉の養いが与えられるように、レストランで祈る…このようにして東南アジアのある国で三人の日本人女性とアメリカ人宣教師と共に祈りの旅をしてきました。まだ福音を知らない人々や信仰の厳しい戦いを戦っているそれぞれの山岳民族のことを覚え祈ることによって肉体的には疲れても、魂はむしろ強められていきました。この後、真夏のカンボジアにも少し立ち寄り、ニャックルアンで西村師、プノンペンで今村師夫妻ともお会いすることができ感謝な旅でした。お祈りを感謝しつつ。(庄一郎)
チャペルでのOMF宣教祈祷会にて  転勤族の方々にとって、春は大きな変化の時です。辞令がおりると数週間のうちに荷物をまとめ、見知らぬ地へ引越ししなければなりません。奥さんの職場、また子供たちの学校のこともあるでしょう。大切なメンバーを失う教会にとっても大きな痛手です。送られるほうも、送るほうも信仰が試されます。
 松浦兄は、大事な時期にあるチャペルで、彼でしかできない役割を果たし、またずっとご夫妻でチャペルのOMF宣教祈祷会をリードしてくださいました。詩子姉は、七年もの間ボランティアでOMFへの献金者への領収書書きの奉仕をしてくださり、また、CSでは結の教師もしてくださり、公私共にどんなに大きな祝福とサポートを頂いてきたことでしょうか。この春転勤が決まり、新たに信仰の一歩を踏み出すようチャレンジを受けておられます。
 「彼らは、神様の約束の成就を手で触れてわかるほどはっきりと自分のものにしたわけでなく、信仰によってはるかかなたからそれを見、それを喜び迎えただけでした。そして、彼らは地上では自分たちが他国人であり、一時的寄留者であることをずっといつも認めておりました。(へブル十一・十三詳訳聖書)」このみことばが、新たな意味をもって迫ってきています。共に、旅人であり、寄留者であることを告白してまことの故郷を仰ぎ見て歩みたいと願わされます。皆様のお祈りを心から感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1. プノンペンのレストランで、昔、聖書を学んだ学生とばったり出会い、彼が東京の大学で学んでいることを知りました。彼と交わる時が与えられますように。
2. メコン川流域には425の部族がありますが、OMFはその内の76の部族に対して福音が伝えられ、教会が建てられるように祈っています。宣教師が遣わされ、教会が建てあげられていきますように。


「楽しきかな、伝道、育成、来客」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

こどものように振り付け賛美  ミェン教会協議会の運営委員は年に一回、伝道旅行をします。二月、十人の委員が五日間でナーン県とパヤオ県の十一箇所のミェンの村を訪問しました。
 聖書と改訂版賛美歌を積んだ車の屋根にスピーカーを付け福音を語りながら、森の奥深くを巡り約七百キロ走りました。
 教会のある村では会員と共に伝道し、教会の無い所では出会った人々にミェン語の文書やCDを手渡して福音を語ります。教会がなくクリスチャンが孤立している村では、家で聖書研究・説教・祈り会を行い励まします。会員宅に泊めていただくこともありますが、行ってみないとわからない所もあります。こんなキャンプ生活みたいな伝道が、皆大好きです。
 私は熱のせいか、体が痛く、説教奉仕はせず、もっぱら若い牧師たちの説教を聴き励まされていました。
 ある村でミェン式道教の祈祷師が三人怒鳴り込んで来て、村を追い出されました。それ以外は全般的に伝道者を受け入れる村が以前より増えており感謝しました。(達朗)
 今月、いよいよ一年で最も暑い月に入ります。主人の腰痛を除くと、健康が守られています。お祈りを感謝いたします。
 チェンマイ時代に我が家の下宿人だったフィン兄が、今また我が家を拠点としています。弁護士事務所への就職活動中です。
 二月、私たちの支援委員会を代表して糸井福音キリスト教会の沼田牧師が訪問してくださいました。私がミェン族キリスト者婦人集会に出席している最中で、最終日だけ主人と一緒に参加。七十人ほどのミェン族婦人たちの神様に対する熱心さに感動しておられました。
 沼田牧師の帰国後、山口県の梅光学院大学の皆さんが我が家を訪問。若い方々が熱心に、主人の説明に耳を傾けていました。
 三月、短期奉仕者の佐藤恵里華姉が九ヶ月間の滞在を終えて、日本へ無事帰国しました。佐藤姉の今後の歩みが神様によって着実に導かれますよう祈ります。
 今年も、下宿屋兼ゲストハウスのおばちゃんの私は、我が家を通過していく人々のお腹を満たして楽しみながら、祝福を祈っています。(たまみ)

【祈りの課題】
1. 4月11〜14日のミェン族青年キャンプのため。「若者のための正しいミェン語」と「ミェン語聖書翻訳の歴史と苦労話し」の二つのワークショップを翻訳に携わったグエイフォン長老が教えます。青年達がミェン語聖書を学び、伝える動機を持つようにお祈りください。
2. 有澤師夫婦が隔月で訪問しているルワムジット教会では、最近の学びを通して、数人の古い会員がまだ新生していないと自覚し始めました。その一人、主婦のファームジヤムさんが救いの正しい理解と真の悔い改め、聖霊による生まれ変わりにいたるようにお祈りください。


「宣教のチャレンジに応えて」
日本 佐味湖幸

ピリ・クロスステッチ・プロジェクトの力強い助っ人木村姉  二月は様々なことがあり、充実した日々でした。懐かしい友人たちとの再会あり、宣教に重荷のある若者たちとの出会いと語らいあり、定例のOMF祈祷会には新来者あり、将来教会を背負って立つ(?)クリスチャンホームの子どもたちとの楽しい交わりあり、またピリ・クロスステッチ・プロジェクトにずっと祈ってきた協力者が与えられ、ホームページとネットショップが開かれるなど、嬉しいことの連続でした。
 フィリピン、ピリ村で起こしたクロスステッチ・プロジェクトは日本の皆様のお祈りとご協力によって、丸六年の歳月が流れました。当初はチャリティーということで、憐みによって買い求めて下さった方が多かったと思いますが、ここ数年は全国から注文があるようになり、特にクリスマス前はクリスマスカードの受注発送に大忙しでした。「協力者を与えてください!」との、切実な祈りに、これ以上ないという助け手を神様は与えてくださいました。木場深川キリスト教会の木村姉は自らクロスステッチの刺しゅうをなさり、さらにデザインもなさる方、インターネットにも詳しく、ピリ・クロスステッチのことを聞いて、興味を持ってくださり、宣教のお役に立つならと、ボランティアを買って出てくださいました。あっという間に、ホームページが出来上がり、ネット販売が出来るようになり、そこでの受注発送もしてくださることになりました。本当に感謝です。
野洲福音自由教会Jキッズのお友達と嘉数姉、神牧師夫人と  二月二十四、二十五日と滋賀県の野洲福音自由教会を訪問させていただきました。二十年ほど前、大阪で一緒に留学生伝道をした元KGK主事嘉数ひとみ姉と久しぶりの再会。神牧師のお子さんたちと嘉数家のお子さんたち、クリスチャンホームの子どもたちのために行っているJキッズという集会でお話をさせていただきました。また、翌日は、祈祷会でも奉仕させていただきました。宣教のチャレンジに色んな形で応える方々にお会いでき、励まされる月でした。

【祈りの課題】
1. 4月18日、市川のチャペル・オブ・アドレーションにて、OMF短期宣教プログラム参加者のリユニオン集会をします。宣教に興味のある人たちが参加し、チャレンジを受ける集会となるように。
2. 5月以降の教会訪問予定がまだ立っていません。導きがあるように。

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