TOP PAGE OMF@宣教師.come 宣教ニュース 東アジア宣教ノート 宣教カレンダー OMFについて リンク e-mail



2009年1月号  page1  page2


「北朝鮮」

人々が真に必要を満たして下さるお方を見い出せますように  朝鮮半島はほとんどイギリスと同じ面積で、四千八百万人の人口を有します。
 北朝鮮の人口は約二千三百万人。一八八〇年代に宣教師が入り、一九〇三年以降、多くの人々がキリストを信じました。
 一九〇七年の一月、ピョンヤンで聖書大会が開催されました。一人の宣教師が第一コリント人への手紙十二章から奨励をし、多数の人々が他のクリスチャンに対して犯した罪を告白したのです。
 その後続いた諸集会にも人々がつめかけ、神のご臨在が感じられた時となりました。それらの集会に参加していた人々が北朝鮮中に散っていき、それに伴いリバイバルが広がり、多くの人々が献身して働き人となりました。
 一九四〇年代、まだ韓国が日本軍の占領下にあった頃、キム・イルソンは第二次世界大戦後、彼が北朝鮮で政権を掌握するにあたって援助した当時のソ連で訓練を受けていました。後に彼は公的に共産主義に代わってジュチェ思想を導入し、これが一九七〇年代に北朝鮮の公的思想となりました。ジュチェ思想の文字通りの意味は「自主」であり、国民に北朝鮮は中国やロシアなしでもやっていけることを教育する手段でもありました。
 今日、キム・イルソンの息子であるキム・ジョンイルが国を支配しています。一九九〇年代、国全体が農業・工業共に大きく衰退し、国民の多くが収入と食料すらも欠乏し、栄養失調で命を落とす人々も多数出ました。
 北朝鮮は今も援助を必要としていますが、核施設問題が各国からの支援の障壁として残り続けています。
ある北朝鮮の家族
 李一家にとって今朝も通常の生活が始まりました。息子は学校へ行き、インターネットの使い方を学びます。まだ幼い娘は幼稚園で偉大なる将軍様の愛が美しい花々を咲かせ、全ての良いものはこの将軍様から来るのだと教えられます。食前食後にはこの偉大な将軍様(キム・イルソン)と親愛なる将軍様(キム・ジョンイル)に感謝をささげます。
 母親が働く工場では終日愛国的な音楽が鳴り続けています。夕べには祖父が一九五〇年から五三年まで続いた朝鮮戦争の話をするのです。
 李一家は首都ピョンヤンに住んでいます。党員や政府関係者、又健康で国に対して忠実な人々、又素性もしっかりした人々が選ばれてこの都市に住むことができます。李一家同様、人々は無神論で育ち、国のリーダー達が必要なもの全てを供給してくれる存在と信じています。どうか人々が真に彼らの必要を満たすお方を見出すことができるようお祈り下さい。
クリスチャン
 サンさんは百科事典でイエス・キリストについて読んだことがあり、名前だけは知っていました。しかしそれだけで、彼にとって興味あることは宗教ではなく彼が何を達成できるかということでした。やがて彼は国を出ることにしたのです。
 しかしその旅の途中で、彼に聖書をくれた人がいました。そうして聖書を読み始めたサンさんは、その中にジュチェ思想に似たものを感じました。(キム・イルソンの祖母がクリスチャンであったことをサンさんは知っていました)しかし同時に聖書の中にそれと全く異なったものも感じました。
 二年間というもの、彼は真理と罪の問題に葛藤していました。これは社会主義の人間にとって理解しにくい概念ですが、少しずつ聖書の中に答えを見出していきました。そしてサンさんは洗礼を受けたのです。
 北朝鮮の法律は建前としては信教の自由をうたっていますが、日常の生活は必ずしもそうとはいえません。政府関係者の発言では、五万冊以上の聖書が北朝鮮で印刷されているといいますが、手に入るのはまれです。わずかながら政府によって認められている公認教会や、幾つかの家の教会もありますが、信仰者は激しい迫害を受けます。
 しかし教会は今も生きており、クリスチャンたちがひっそりと集会を持ち、両親の信仰が子供たちに継承されることもあるのです。さらに多くの人々がキリストを選択することができるようお祈り下さい。
脱北者たち
 ジュンさんがまだ幼い頃、彼女の父親は家族を捨てて出て行きました。母親と姉妹と暮らすジュンさんは市場で物売りをして家計を支えてきました。しかし生活がついに行き詰ってしまい、ジュンさんの母親は娘を中国で出稼ぎをする脱北者として送り出したのです。多くの脱北者が北朝鮮に近い中国北東部に住んでいます。
 ジュンさんのような脱北者は飢餓、信仰の迫害、自由への渇望も含め、様々な理由で国を離れます。幾世代も中国に住み、民族的には韓国人でありながらも中国国民である韓国系中国人が、しばしばそうした脱北者たちに助けの手を差し伸べます。韓国系中国人の中では今でもよく韓国語が使われ、彼らの学校も韓国語で教育が続けられています。そのため脱北者たちとつながりが持ちやすいのです。
 こうした脱北者たちに、危険を冒して手を差し伸べるクリスチャンたちもいます。北朝鮮にとって脱北者は反逆者であり、中国政府もそうした人々を多く、北朝鮮に強制送還しています。
 韓国に移り住む脱北者も多くいますが、言葉のアクセント、言葉そのもの、歴史や今までの生活環境の差が大きく、韓国社会への適応は容易とはいえません。欧米へと移り住む者たちもいますが、さらに社会の中に埋没し、見捨てられた存在となってしまうことが多いのです。
 北朝鮮を離れた人々が真の自由を経験することができるようお祈り下さい。


「新しい年にむけて」
日本 菅家庄一郎、容子

沼津シオン・キリスト教会の皆様と 新年おめでとうございます。昨年も宣教の働きのため、お祈りくださり捧げてくださり、心から感謝申し上げます。新しい年、神様がなそうとしておられる新しいこと、恵みの御業を皆様と共に見せていただけますことを楽しみにしています。
十一月の最後の日曜日は、沼津シオン・キリスト教会でCS、礼拝と宣教報告をさせていただきました。四年前も家族で伺い、親しい交わりを頂きましたが、今回は昨年与えられた新会堂に迎えていただき、荻野先生ご夫妻から、神様がこの教会になしてくださったことについてお証を聞かせていただきました。教会内で色々な取り扱いを受け、砕かれ、もう自分の力ではどうしようもなくなり、神様にお任せしたときから、不思議な方法で会堂建築が実現していった様子を聞きながら主を崇めました。また、地道に地域の子供たちやお年寄りに関わっておられる姿に大いに教えられ、励まされました。お昼には、教会のご婦人方が腕を振るって作ってくださったカレー、サラダ、お漬物、デザートを頂き、午後の宣教報告にも多くの方が残ってくださり、カンボジア宣教のため、心を合わせて祈ってくださいました。本当に楽しく、心通じ合う交わりに励まされて帰ってきました。次の火曜日、チャペルのレディースサークルで、祈って頂いていたので報告をしたところ、姉妹方が沼津シオンの様子を興味深く聞き、地方での伝道の大変さを覚え、またその証に励まされ、感謝と共に沼津の教会のためにも祈ってくださいました。このように祈り合うとき、神様は私たちの祈りを聞き、また更に深く広い交わりへと導いてくださることを見て感動を覚えました。(容子)
二〇〇八年を振り返ると、いろいろな意味で、主がよい総主事一年目を与えてくださったと感じます。まず、子供たちが市川市に住み、学校生活に慣れることができました。おそらく、まだまだとまどうことも多いのでしょうが、主が助けてくださっていることがよくわかります。私と容子も、横山師ご夫妻、黒澤さん、佐々木さんに助けられながら、様々な連絡、印刷物のチェック、事務的な仕事、教会訪問、祈り会参加、宣教地訪問、国際会議・訓練会参加、個人的な面談、日本委員会の進め方、など多岐に渡る総主事の仕事を少しずつ覚えることができた年でした。カンボジアでは、カンボジア語、英語、日本語という優先順位で奉仕してきたのが、今はその逆となりましたので、最初の六か月くらいは、深く思考することができないことがありましたが、ずいぶん慣れてきました。また、今までは宣教について、カンボジアでの視点しかなかったのが、他の国における宣教の意味・あり方についても考えさせられるようになりました。正しい情報を得て、それぞれの宣教師の状況を想像しながら祈り、必要であればふさわしいアドバイスを与えていくことができるようにお祈りください。また御言葉からもっと教えられ、私自身が主に似たものとなり、この時代の福音宣教について、また福音そのものをふさわしく語ることができるようにも整えられたいと願っています。二〇〇九年も、OMFの宣教師たちがそれぞれの地で用いられ、新しい宣教師が起こされるようにお祈りください。(庄一郎)

【祈りの課題】
1. 菅家師は、1月11〜12日、福音交友会主催のキャンプで「グローバル・クリスチャン」というタイトルで2回の宣教に関する講義をします。宣教についての理解が深められ、青年たちが主からのチャレンジを受けますように。
2. 1月26日〜27日、OMF日本委員会が開かれます。それぞれの議題について話し合う中で、主のみこころがはっきりと示されていきますように。


「ミェン語聖書普及の季節」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

文字合わせゲーム タンマジャーリク教会で礼拝の後、識字教育が始まりました。参加者は水曜と土曜の夜の聖書研究祈祷会に来ている婦人たちです。先生はたまみ、助手はインターン神学生のツェントン兄。楽しく学んでいます。
ミェン語はタイではタイ文字を借り、中国とアメリカではローマ字を借りて表記しています。タンマジャーリク教会の婦人たちは、今後出版される聖書の手引きなどはローマ字表記のミェン文字で書かれることになると聞き、ローマ字ミェン語を学んでいます。
一方、大学でのミェン語識字教育サークルでは、タイ文字とローマ字の両方を学びながら、一九七〇年代に作られたミェン語識字教育教材のアップデートと改訂をしています。また創作物語の執筆も行っています。毎週火曜日のこのサークルには、学外からの参加者も含めて六人くらいが定着しました。
サークル活動でできた教材を携えて、大学生たちがタンマジャーリク教会に赴き、教材を試し、教える練習をする。それが次の段階です。その次は教会の無い村へ、その次はミェン語幼稚園設立へ、次はミェン語神学校設立、その次は…(達朗)
 「私、この匂い好きです!」「はっ?」「この匂い。札幌の秋の匂いと同じ!」と喜んでいる我が家の短期奉仕者、佐藤恵里華さん。熱帯のタイにも季節の変化があります。乾季に入りました。
朝、温度計を見たら摂氏十五度。寒いはずです。ところが午前十時ごろ気温が急激に上がってお昼には三十度。五時ごろ暗くなるとまた気温は一気に下がります。一日に四季がある感じ。
十一月末には朝七時の気温が八、九度まで下がりました。「こんなに寒くなるとは…本当に寒いんですね。」と恵里華さん。「百聞は一見に如かず」ならぬ百聞は一感(?)に如かずでした。
十一月下旬、恵里華さんのご家族と牧師が訪問され、「百聞は一見に如かず」を体験されたようです。祈りの課題を日本で祈るのと、現地を目で見て祈ることの違い。教会員をその奉仕先に訪問する牧師の姿に私達も教えられました。
昨年のお祈り感謝します。二〇〇八年までの五〇年間はミェン語聖書翻訳の季節でした。これからは聖書普及の季節。そのため働き人が加えられるよう、今年もお祈りをお願いいたします。 (たまみ)

【祈りの課題】
1. タイに政治的安定が取り戻されるように。この混乱期にタイの人々が真理を求め、神さまを見出すことができるように。
2. タンマジャーリク教会の2人の主婦のためにお祈りください。ナイツィンさんと、ミェン族のご主人と結婚したアカ族のニンさんは水曜と土曜の聖書研究祈り会に出席しはじめました。二人とも何年も教会に集っていますが、バプテスマを受けていません。聖研を通して救いの確実な理解に至り、バプテスマを受けられるようにお祈りください。


「世界を行き廻る主の働き人」
日本 佐味湖幸

宣教の集いで活動報告 主にあって新年のご挨拶をいたします。この年、主はどのように宣教の業を進められるのでしょうか?楽しみです。その一端を皆様と共に担わせていただけることを感謝します。
さて、過ぎました十一月はなかなか忙しい月でした。ほとんどの週に礼拝説教の奉仕が入っていた上に、通訳セミナーに参加したり、日本に来ているフィリピン人宣教師の方との交流があったり、また、福音交友会の世界宣教の集いがあったりと盛り沢山でした。
日本委員会主事の仕事に着いてから、海外へ宣教ツアーなどで出かけることが多く、英語⇔日本語の通訳をしなければならない機会が多くなり、特に同時通訳がなかなか難しいと感じていたので、今回このようなセミナーに参加でき、少しコツをつかめたことは収穫でした。また、このセミナーを通じて、神様のご用意されていた不思議な出会いが幾つかあったことも感謝でした。
FKK世界宣教の集い。SIM国際ディレクター・マクレガー師ご夫妻と清水宣教師 福音宣教のなかなか進展しない日本へ宣教師として来られる方々には本当に頭が下がります。言葉や文化、風習の違いを理解し、乗り越えていくにはかなりの時間と労力、忍耐が必要です。私も苦労したところですが、この経験が少しでも日本で宣教しようとして新しく来られる宣教師の方たちの助けになればと願わされました。
母教会の属する福音交友会は今年十五回目の世界宣教の集いを開催しました。同じく福音交友会から派遣されている清水担宣教師一家の属するSIMという宣教団体の総責任者、国際ディレクターのマクレガー師ご夫妻が講師として来てくださいました。二十一世紀は今までのように西洋から非西洋への宣教でなく、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど今までは宣教師を受け入れる側であった国々から、世界へそして非キリスト教化の進む西洋へも宣教師が送られるようになる、いや、すでにそのようになってきている状況を教えていただきました。私たちの主イエス・キリストは特定の文化の人たちだけの主ではありません。世界中の人々に王の王、主の主として崇められるべき方です。
この新しい年、日本からも福音を携えて遣わされていく人たちがさらに起こされますように。

【祈りの課題】
1. 2月の東南アジア祈りの旅、また3月のフィリピン宣教ツアーに参加される方々が健康の面、霊的な面でもよく備えられて参加することが出来るように。最終的な準備のために。
2. 日本からさらに宣教師が起こされるように。OMF全体として2011年までに新しく900人の宣教師(日本からは10人)が起こされるように祈っています。すでに目標の3分の一程度の宣教師が起こされていますが、さらに整えられた働き人が与えられるように。

2009年1月号  page1  page2


TOP PAGEOMF@宣教師.come宣教ニュース東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダーOMFについてリンクe-mail

Get Microsoft Internet Explorer   HFJカウンタサービス   Go,HyperForJesus!



OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052

© 1999-2008 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.