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2005年6月号  page1  page2


「舟に乗って神の家へ」

 チャン夫妻一家はベトナムの離島に住んでいます。本土にある教会へ行くためには往復で二日かかり、高額な船賃がかかります。そのため毎金曜日には、チャン一家は教会へ行くための必要を満たして下さるよう神に祈るのです。ある時、海がないでしまって彼らの収入源である魚が全く取れず、教会へ行くお金のあてもなくなった時がありました。
 「神様に魚を与えて下さいって、祈ったのさ。」
 その時のことを思い出しながらチャン夫人が話してくれました。
 「そしたら祈ったそのすぐ後にね、二・五キロもする大きな魚が網に飛び込んできたんだ!神様が祈りに応えて与えて下さった!ってそれはもう賛美したっけねぇ。他の漁師仲間たちも神様が私たち一家が教会に行けるように支えてくれてるのを知ってるのよ。中には神様についてもっと知りたい、って言い始めた人たちもいるんだよ。」
 島の漁師たちはチャン夫妻がクリスチャンになる前から彼らをよく知っています。チャン兄はかつては呪術師でした。しかし末息子の喉に七つも甲状腺腫ができ、彼を病院へ連れて行くところから、一家がキリストに出会う物語が始まるのです。
 病院でチャン氏と息子は福音を聞き、教会へも行くようになりました。しかし、息子を見舞いに病院に来て、それを聞いたチャン夫人は、「あんたは私たちが今まで信じてきた神々を捨てる気かい!」と夫を非難したのです。教会へ誘われても断り続け、夫がそんなに教会へ行きたいなら止めないけど、自分は絶対に行く気はない、と拒み続けました。
 それでも、家へ戻ってからのチャン夫人は、夫からもらった聖書を開くようになったのです。そうして読み進む中で神様のことを知り始め、神がどれほどまでにご自分が創られた人間を愛しているかを知ったのです。一ヵ月後、再び病院へ息子を見舞いに行った時、彼女はクリスチャンになる決心をしました。その後、神さまは教会の人々の祈りに応えて下さり、息子も健康を取り戻したのです。
 家族はそろって家へ帰りました。しかし実はチャン氏は続けて教会に通っていたものの、まだその時はイエス様を受け入れていませんでした。家族に対しても乱暴なふるまいが続いており、ついには長男を家の外にたたき出してしまったのです。
 ある晩、チャンさんは「えらく疲れたなぁ」とこぼした後、突然意識を失いました。あわてた夫人は本島の教会の牧師に連絡を取りました。そしてその二、三時間後にチャン氏の意識は回復しました。チャン氏は「神様が俺の命を助けてくれた。」と言って、罪を悔い改め、長男が家に戻ってくることも許可しました。その後彼は柔和になり、妻子にも思いやりを示すようになりました。
 今日、一家は全員揃って毎聖日に本島の教会の礼拝に通っています。姪と、隣人二人も一緒です。昨年、神の豊かな恵みによって、彼らはボートを一隻どころか二隻も買うことができました。神は皆がそれに乗って教会へ行くことができるようにして下さったのです。彼らの信仰のさらなる成長のためにお祈り下さい。そして村の人々にとって祝福の基となり、さらに多くの村人達がキリストに出会うことができるようお祈り下さい。
 「私たち一家は最初のレンガですよ。」とチャン兄は言います。「神様がどうか続けて他のレンガも起こして下さり、この島にも神様の教会を建て上げて下さるように。」


「日本巡回中です」
在英邦人伝道 横山基生、好江

光の子聖書教会で  日本に向けて発つ三日前の聖日。ロンドンJCFでメッセージの奉仕をすべく車でロンドンに向いました。ところが、ロンドン中心に入ったところで車のクラッチが不能となり立ち往生してしまいました。主に祈りつつ、修理屋何軒かに電話しましたが、なかなかうまくいきません。私はメッセージの奉仕があるので、行かねばなりません。幸い地下鉄の駅の真ん前で止まったため、十五分で教会までたどり着け、遅れることなく奉仕を全うできました。車に残された好江は、さらに祈りつつ電話を続け何とか車をケンブリッジまで牽引してくれる業者と連絡が取れ、無事に車と共に家にたどり着くことが出来、主に大いに感謝しました。
 日本に着いて一週間後、私達のノートパソコンがおかしくなり、過去一年間のデータを失ってしまいましたが、さらに十一日間だましだまし使うことができ、デピュテーションで多くの方にケンブリッジでの活動の様子を写真で見ていただくことが出来ました。しかし、五月一日の夜にとうとう全く動かなくなりました。日本に滞在中ですから、すぐに修理に出せます。
 故障が続いていますが、その中にも主の守り・支え・導きが豊かにあることを強く感じ、心から感謝しています。(基生)
 主の守りと祝福のうちに日本での巡回、宣教報告とフォロアップの奉仕を続けています。皆様のお祈りを心より感謝いたします。迎えて下さった教会・集会の先生方・兄姉の方々、主にある豊かなお交わりをありがとうございました。再び会う方とは前回以来の主の恵みを分かち合い、初めての方とは出会いを与えられたことを感謝し、互いのために祈り合える幸いのゆえに御名を崇めています。置かれた持ち場立場で、それぞれが主イエスを知り知らしめる歩みに与っていることを知り、大きな励ましをいただいています。
 帰国者をどう日本各地の教会に受け入れていくかという課題が日本福音同盟主催の会でも取り上げられるようになり、私達が伺った教会でもよく尋ねられました。「キリスト教・聖書・福音との接点が海外のみ」という経験をされた方の場合は、日本にクリスチャンの友がおらず、未信者の環境に戻ります。帰国した地域のクリスチャン・教会が霊的な命綱です。本人がその出会いでどう受けとめられるかが帰国後の歩みを左右します。海外での経験しか語れない帰国者の話に耳を傾け、そのまま受けとめて下さると、この出会いを出発点として交わりは続いていくようです。「それは海外のこと。ここは日本なのだから今までのことは置いておいて、ここのやり方・考え方に切り替えて欲しい。」このような思いが言外にでも伝わると「このままの自分では受け入れられない、今までの経験を捨てないと日本ではやっていけない」と感じてしまい、「来て良かった、また行こう」という気持ちになれない場合が多いようです。ただそのままに受けとめているうちに三ヶ月くらいで慣れていき、最初に感じた違いは気にならなくなり、もっと本質的なことで心から一致できるようになります。もちろん帰国者自身が明確に救われていることが大事ですが、滞在記間が短い場合や、帰国数カ月前に求道を始めた場合が多く、また個人差もあります。教会訪問でこのように語りながら「自分は正にそうだった」という教会定着できた帰国者の声を多く受けるようになりました。海外で救われた者のうち帰国後教会定着できるのは二割と聞きます。主がそれを増やして下さるよう続けて祈り、自らが御心にそった奉仕を担えるように祈り願っています。(好江)

【祈りの課題】
1.留学生伝道団体フレンズ・インターナショナルのカンファレンス(6月3〜5日)で日本人伝道のセミナーを担当します。良き準備のもと奉仕ができ、英国における日本人伝道のネットワークを広げることができるように。
2.6月25日(土)ケンブリッジJCFの皆さんとコイノニアの集いを持ちます。ノンクリスチャンの人たちに気軽に来ていただけるプログラムを立てています。一人でも多くの日本人が参加でき、主にある良き交わりを持つことができるように。


「新しい試み」
台湾・活水泉 木下理恵子

 日本の祷援者の皆様はお元気でお過ごしでしょうか。日本での電車事故は台湾でもニュースで取り上げられました。皆様の中で被害者やその関係者がおられるでしょうか。主の癒しと慰めをお祈りします。
 活水泉では五月八日に楊兄の洗礼式です。先回洗礼式の直前お兄様が亡くなられ、洗礼を延期しましたが、主に対する信仰は揺るがず、本人の希望で今回の洗礼式となりました。しかも主は一ヶ月前から楊兄にコックとしての仕事を与えて下さり、社会復帰しての洗礼式です。お祈り感謝です。どうぞ楊兄と一月に洗礼を受けた蒋兄の弟子訓練のためにお祈り下さい。仕事の差異から、一緒にできず一対一の聖研となります。主が同労者に知恵を与えてくださり、二人を最善にフォロアップでき、二人が主に従い、主の弟子となっていけるよう、又活水泉の奉仕に関わっていけるようお祈り下さい。
 新しく同労者となった小孟は今、OMF宣教師夫妻の指導の下、週に一つ、年代順聖書の話を準備しています。又それを毎週最低二人の人に話しています。週が重なるごとにお話しが上手になっています。これを通して救われる人が起こされるように、又この様に聖書の物語を聞いた人が今度は自分が友達に話し、伝道していけるようお祈り下さい。特に学歴が余り高くなく、字を読む事が苦手な活水泉の仲間の間では、この様に聖書の話しを聞き、覚え、更に人に話すのが、彼らとって無理のない伝道ではないかと思わされています。将来萬華の街角で、公園等あちこちで聖書の話しが自然となされていけるようにお祈りください。またその様にお話しできるように訓練すべき人を主が与えて下さるようお祈り下さると感謝です。
 木曜夜の集会は今、アルコールなど依存症の人を対象とした集会内容となっています。ご自身アル中だった葉師が十二ステップを参考に、こうした人たちのための聖書研究を準備して話して下さっています。又主は不思議なように依存症の人たちを送って来て下さっています。でも同時にサタンの激しい攻撃も覚えています。続けて来るべき依存症の人たちが妨げられる事なく毎週集えるように、又この集会を通して真剣に禁酒など依存症を断ち切る人が起こされるよう、主の御聖霊が働かれるときとなるようお祈り下さい。
 いつもの皆様の御祷援を心より感謝したします。



「やっぱり浦島太郎症候群?」
一時帰国中 佐味湖幸

 帰国して一ヶ月。この間、大阪の実家では、石油ストーブをたいていたのが、時折日中は真夏日で扇風機がほしいくらいになった。一年中、夏の国から帰ってきた者にとっては、かなりの肉体的、精神的(?)適応を強いられる。
 テレビや新聞を賑わせているのは、名前も顔も知らなかった人や会社。「へっ?『○○○バンク』って何のこと?やわらかい銀行???」
 美容や健康のことを「これでもか、これでもか」と宣伝、教育されるのを見て、いい歳になっているのに、これまでほとんど『お手当て』してこなかった自分の姿を鏡で見、自責の念。
 教会では「今日はあの人と話そう。」と決めて、初めて会う人や私がいない間に重大事件(出産や病気など)を経験された人に声をかけるようにしている。新しい顔が見られることは感謝なこと。しかし、「あれ?△△さんはどうしたんだろう、姿を見ないなあ」という人も‥‥。
 確か二年半前、ある方たちの『下のお子さん』は、まだ赤ちゃんだったのに、なぜかまだ今も『下のお子さん』は赤ちゃんで、「あれ???」と思いきや、「三人目です」とか、「四人目です」とか。あれからさらに、下にお子さんができたそうな‥‥。
 ただ今、休養中のはずであるが、頭は無意識の内に二年半のギャップを埋めようと必死なっているようで、かなり疲れる。時々ふっと、『これタガログ語でなんと言うんだっけ?』と自問し、なかなか思い出せないのに、あせったりする。向こうにいるときは、まったく日本語を使わない生活をしていたのに‥‥。どうも私の頭は二カ国語同時に起動しないらしい。
 もう少し休んで、普通の日本人に戻ってから(無理かしら?)、デピュテーションを始めますので、続いてよい休養が取れるように、お祈りください。

【祈りの課題】
1.フィリピンは6月から新しい年度が始まります。ピリ聖書教会のタパオ牧師は新しい歩みを始める為、ピリ聖書教会を辞任する予定です。無牧になる当教会のためにお祈りください。
2.佐味師が心身ともに、よい休養の時がもてるように。


「次の一歩」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子

タイのKGKチームとピセット兄  ソティー君は、フレンドシップ・クラブやキャンプにも参加した経験のある学生で、聖書研究に継続してきているノンクリスチャンの学生です。カンボジアの長い新年の休みの後、久しぶりに彼が聖書研究会に戻ってきました。しかし、以前とは違い、聖書の教えやキリスト教について懐疑的な発言が目立ちました。よく聞いてみると、日本からの大学生と「カンボジア人学生との交流」というようなプログラムに参加して、「世界平和に必要な真実の愛」という学びをしたとのことでした。詳しくはわからないのですが、すべての宗教を尊重すべき、など聖書の主張に反することをたくさん学んだようです。彼のように、カンボジアの学生は新宗教・哲学の影響をいたるところで受けています。私や他のクリスチャン学生が、愛と忍耐をもって、彼のような学生に語り続けることができますように、また、聖書から正しく知的に信仰について説明できるようにお祈りください。(庄一郎)
 「自分自身を知り、ありのまま認め、受け入れ、対処し、そして感謝し、喜ぶこと。神様のみことばに聞き、生活の中で優先順位を見極めること。そうしたら、すべてはシンプルでクリアーになる。」カンボジアの田舎で教会建設の働きに携わる彼女は、私への助言の言葉の通り、自分自身を知り、受け入れ、何が大切か、必要かを良く考え、生活を組み立て、全く自由に神と人とに奉仕しています。その生活の簡素さと、奉仕する一人一人への集中度は驚くばかりです。彼女の生き様、証しは私にとって、いつも大きな励ましであり、また、チャレンジです。
 タイのクリスチャン学生が訪ねてくれました。こちらの学生達と交わる中、彼らのうちに大学生としての帰属意識があまりないことを指摘してくれました。カンボジアの学生達は、日本やタイ、他の国の学生と違って、クラブ等の課外活動、いわゆるキャンパスライフは一切なく、学生達は一つでも多くの卒業証書を得て、なんとか職探しに役立てたいと、複数の学校に通い、大忙し。モラトリアムの時間を持てるような余裕はありません。これが現状です。その中、学生主体の運動体が発展していくのでしょうか。今、私達が与えられている任務は、目の前の学生達が若い日に創り主なる主を知り、信頼を深め、そのみことばに聞くすべを教え、自分で聞き従い、主の愛と力を経験するよう励ますことです。それと同時に、彼らが縦の関係(誰がボスか、権力者か)ではなく、横の関係(兄弟姉妹、友人として愛し合い、励ましあうこと)を強め、深めていくのを見たいと思っています。現状を見極め、受け入れ、次の一歩を確かに踏めるよう、上からの知恵をお祈り下さい。(容子)

【祈りの課題】
1.ピサット兄は日曜日にも大学の授業があり、礼拝に参加できません。信仰を失ってしまうことがないように。
2.ソティー君が聖書的信仰と他の信仰の違いを知ることができますように。

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