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2015年7月号  page1  page2


「天の父の守りを」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

リーアップくんとお母さんのモム姉  「両親は離婚しました。」 礼拝前に、折り紙を楽しく一緒にしていたリーアップ君(十二才、小四)が、私が何の気なしに聞いた「お父さん元気?」の問いにそう答えました。私は言葉を失いました。そしてしばらく考えて「お父さんが戻ってくるようにお祈りするね」と言うと、彼は顔を振り「お父さんは僕たちを捨てたので戻ってきません」とキッパリ言います。彼の顔を見つめながら、私は次の言葉が出てきませんでした。

 実は三ヶ所ある教会学校の一つは、リーアップ君の家をお借りしています。一間四畳半、トイレは川、台所は野外の小さい家です。一年半程前にお母さんのモムさんが最初に救われました。そして半年ほど前にお父さんは礼拝で信仰告白をし、これで親子三人、家族全員が救われたと喜んでいたのです。

 お母さんを教会に誘ったTさんに詳しい事情を伺いました。父親はリーアップ君が生まれて数ヶ月で家を出て行ってしまったそうです。そして十年以上経ってフラリと戻り、半年程一緒に暮らし、また出て行ってしまったそうです。Tさんは「彼は本当に神様の事を信じてはいなかったのね。ちょっと家族の真似事をして半年で満足したか、飽きたんじゃない?」と話してくれました。

 この事は最近教会学校に来る子供達が減った原因の一つかもしれません。リーアップ君の家はカンメーマイと呼ばれる地域です。その名が示すように、その昔未亡人を集めてお世話をした地域だったようです。今でも貧しく家庭問題を抱えた人が多く住む地域で、川で水上生活をする人達も近くに住んでいます。

 この教会学校が地域で用いられ、地の塩・世の光となる事が出来るように、またリーアップ君とお母さんの信仰が守られ、貧しい生活が支えられるようにお祈り下さい。(ひとみ)

訓練コースに参加した日本で奉仕しているOMF宣教師の皆さんとともに  約四週間にわたって海外出張がありました。シンガポールのOMF国際センターでは、宣教師訓練に関する会議が三つ。その後、日本で奉仕しているOMF宣教師を対象にした訓練コースを導くために日本へ。それぞれの会議は実り豊かなものになりました。訓練・教育の分野なので、それに関わる人たちも非常に才能溢れた人たちが集まっています。とても学ばされることの多い刺激的な会議でした。日本での訓練コースも、神様が参加者によき学びの時を用意してくださいました。個人的には分かち合いを通して、日本での宣教の現状を学ぶ時になりました。宣教師たちの日本での苦労や困難さを知ると同時に、日本の教会で救われ、育った者として、日本の宣教についても考えさせられました。

 その後ストゥントラエンに戻り、日常の奉仕に戻りました。奉仕の場所を離れることで、客観的に奉仕の内容や対象を見ることができ、新たな気づきが与えられました。ストゥントラエンで働いていたノルゲート師家族は一年間の本国奉仕に入りましたので、しばらくこの州で働くOMF宣教師としては私たちだけになります。英語を公立高校で教えていた師の教え子が住むサムクイ村の訪問をノルゲート師から引き継ぎ、その村で福音の種まきをしていきたいと願っています。まだクリスチャンがいない村ですが、福音に心開く方が与えられるようにお祈りに覚えてくだされば感謝です。(裕三)

【祈りの課題】
1.サムクイ村での開拓伝道のためにお祈りください。福音に心開く方と出会うことができますように。
2.ストゥントラエン州都での奉仕のためにお祈りください。教会学校教師の訓練と教会の次世代リーダーの育成のために。


「騒音の中でも」
日 本 主事 西村信恵

作業中の事務所内  「ガッ・ガッ・ガ・ガ‥‥ガーンガーン・・ウイーン、ウイーン」真夏のような暑さの日が続いた五月、OMF事務所のリフォームが始まりました。五月はOMF百五〇周年に向けての準備がピークになっている時でした。別のプログラムのことで連絡を取り合っている方々とのやりとりに加え、日本委員会の事務所が二階から三階に移るための様々な荷物の整理が加わる中、重なるときには重なるもので、私のコンピューターが、画面を開くとぐるぐる回るばかりで書類が開かず、USBをさしても利かなくなり、いよいよだめになりました。新しいのを入手しましたが、USBが使えずデーターを移動するだけでもひと苦労でした。

 次から次へなすべき仕事のリストが増えていく中、私の頭の中は整理されてない机の引き出しの中のような状態になっていくようでした。けれども、そのような中でも一五〇周年の準備を通して多くの励ましを得ました。関東青年大会の賛美をしてくださるKGK卒業生の方達や他の奉仕をしてくださる方々と、連絡を取りお会いする中で、神様が必要な助けを備えていてくださっていることを思わされました。また何人かの人には色々なアドバイスをいただいたりしました。

 この大会の準備段階においても、当日においても様々な奉仕者が必要ですが、喜んで奉仕してくださる方々が与えられています。DVDを作ってくださったり、必要なことを助けてくださったり、多くの方々が共にこの大会に向け準備に関わってくださり、また宣教大会のために祈ってくださっていることを知りました。その方々に感謝すると共に、必要な助けを与えてくださっている神様に感謝しました。百五〇周年の案内をメールで色々な方に出す中でも、メールのお返事でそれぞれの近況を知ることもでき、祈りに覚えることができました。

 「主に感謝して、御名を呼び求めよ。そのみわざを国々の民の中に知らせよ。」詩編一〇五編一節の御言葉のとおり、多くの方々が宣教大会に参加し、主に感謝し、御名を呼び求め、そのみわざを知らせていく生き方に変えられていきますように。神様はこの宣教大会でどのように働いてくださるかしら、と期待をしつつ祈りつつ準備をしています。皆様のお祈りも心から感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.7月前半、同僚たちが集まる国際集会がタイであります。よい感謝の時、交わりの時となりますように。
2.7月20日~31日、短期宣教プログラムでタイの部族伝道をしている所へ行く坂西信悟兄のために。様々な主の働きを見ることができ、教えられ、将来の導きが与えられますように。また宣教師や現地の人とよい交わりがもてますように。


「感謝しつつ、前へ」
日 本 菅家庄一郎、容子

ついに完成しました  このニュースが皆様のお手元に届く頃には、すべてのOMF百五十周年宣教大会のプログラムが終了していることと思います。各地で準備してくださった準備委員の先生方、奉仕者の皆様に紙面をお借りして心から感謝申し上げます。

 OMF百五十周年・日本委員会五十周年を記念して編集した『温故創新―OMFの軌跡と展望』(イーグレープ社)が完成しました。内容は三つのパートに分かれています。まず、「過去」の部分は元OMF日本委員会・総主事の牧野直之師がOMFの歴史と初期の日本委員会の様子、また日本人宣教師の貢献について書かれ、「現在」の部分は、現役宣教師および専門職ワーカー、支援教会牧師の視点からの文章、祈り会の方々へのインタビュー等、「未来」として青年の皆さんに世界宣教について座談会で自由に語っていただきました。(購入希望の方は事務局までお問い合わせください。)

 OMF日本委員会の創設から今に至るまで、実に多くの方々が労してくださいました。本当に感謝します。これからさらに日本の教会から東アジア人への宣教のために人材を派遣したいと願います。主が選びの器を起こしてくださいますよう共にお祈りください。

 「きょう、だれか、みずから進んでその手にあふれるほど、主にささげる者はいないだろうか。」(一歴代師二九章五節)(庄一郎)

新しいOMFセンターの壁にある絵です  青や紫、薄桃色と瑞々しい色彩のグラデーションが美しい紫陽花の季節となりました。皆様にはお変わりないでしょうか。いつもお祈りくださり、お支え下さりありがとうございます。

 さて、市川のOMF本部は現在内装工事中で、オフィスは大変な有様になっています。その中で百五十周年の宣教大会の諸準備が進められました。全国六か所での宣教大会のため、各地の準備委員の先生方もご多忙の中、忠実にご奉仕くださり、多くの祈りと準備が積まれました。関東の青年大会で賛美リードをして下さるKGKの卒業生たちは、有給休暇を取って練習し、ご奉仕下さいます。百五十周年のDVDは太平洋放送協会の女性アナウンサーが聞きやすい声で日本語に吹き替えをしてくださいました。フィールドの宣教師たちも、証者としてまた裏方でお手伝い下さいます。宣教祈り会の兄姉もお手伝いに駆けつけて下さいます。多くの方々の祈りとご奉仕に支えられ、ここまで宣教大会の準備が守られ、導かれてきたことを心から主に感謝します。また皆様方のお祈りを本当にありがとうございました。主が多くの方々を呼び集めて下さり、東アジアの霊的必要についてチャレンジを与え、世界宣教のため自らを捧げる者が起こされますよう、また一人一人に魂への重荷を与え、それぞれ遣わされている場所でキリストの証人として歩めますよう励まし、整えてくださいますよう主に期待し、祈っています。(容子)

【祈りの課題】
1.6月、各地で持たれたOMF150周年宣教大会で、主からのチャレンジを受けた方々と、主の御心を共に求めていくことができますように。その中から宣教師として導かれる方が起こされますように。
2.OMFの歴史や宣教師と宣教師を支える者たちの文章をまとめた『温故創新-OMFの軌跡と展望―』(イーグレープ社)が完成しました。幅広く日本のキリスト者に読まれ、OMFの宣教、世界宣教についての理解が深められますように。


「タイ人ご一行様日本へ」
タ イ  坂本朋子

ツアーの参加者、牧野師ご夫妻と一緒に  現在初夏の日本でこの原稿を書いています。五月十三日から十八日の六日間、タイ人クリスチャン七名(うち二名は東京の大学に留学中)が日本に視察旅行のため来日し、そのグループの引率のために短い時間一時帰国しています。今年はOMFにとって宣教百五十周年を祝う特別な年ですが、タイでも昨年末に大規模な宣教大会が開かれ、七百名近いタイ人クリスチャンが参加しました。その一環として幾つかの宣教視察旅行が企画され、その中の一つが日本への視察旅行でした。

 日本への視察旅行の主な目的は、タイと等しくクリスチャン人口が少ない日本の教会がどのようにして宣教の働きを行い、また宣教師を送り支えているかを学ぶというものでした。まず一行は市川にあるOMFの事務所に足を運び、菅家師と西村師から日本委員会の取り組みについて話を聞きました。その後、牧野師ご夫妻に東京を案内してもらいました。都庁の展望台から東京を一望しつつ、牧野先生がお得意のジョークも交えながらタイ語で日本の教会について、宣教の働きについて語って下さいました。また東京では板橋祈祷会に参加する機会も与えられました。教会・教派も違う皆さんが宣教の働きのために祈るために集められ、十五年間この祈り会が続けられていることにタイの皆さんも感銘を受けていました。

 その後一行は栃木県にある私の母教会に向かいました。ここからは日本に留学中のタイ人学生が二名参加してくれたので、不安だった通訳も彼女たちが手伝ってくれて助かりました。私の母教会は大きな教会ではありませんが、私ともう一人宣教師を送りだしており、更に枝教会が近年始まったことを説明し、ビジョンが与えられる時、主が必要を満たしてくださることを証しました。タイの皆さんも証やタイの教会の状況を分かち合って下さったので、母教会の皆さんにとっても、タイがより身近な存在になったのではないかと思います。私にとってもこのような引率は初めてのことでしたが、タイのクリスチャンを宣教に動員するお手伝いが出来て感謝でした。

近年始まった枝教会の前で  今回参加した皆さんは年齢も職業も違いますが、それぞれが受けたチャレンジとビジョンをタイに持ち帰り、宣教の業のために主が用いてくださるように是非お祈りください。

【祈りの課題】
1.チェンマイ大学裏の現在通っている教会で、伝道のために日本語クラスを開くことになりました。主が学生たちを導いてくださいますように。また教会につながる学生が起こされますように。
2.宣教視察旅行に参加した一人一人に、ビジョンがより明確に与えられ、タイ国内外で宣教の働きのために主が用いて下さいますように。またそれぞれの母教会の牧師にも宣教のビジョンが与えられますように。

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