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2014年10月号  page1  page2


「祈る教会、宣教の教会」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

日本語で『ローマ書』を読む  世界中どこででも、霊的に生きている教会は祈りを強調します。

 毎朝五時から祈る教会もありますし、水曜日か木曜日の夜、職場の帰りに集まり祈る教会もあります。ミェン族のタンマジャーリク教会は木曜夜の祈祷会に加えて、土曜夜も祈っていました。ミェン語聖書翻訳が行なわれたクンメーボン教会は、それに加えて日曜日の夕礼拝もあります。一九六〇年代に北部タイに次々に生まれたミェン教会の霊的活発さの名残です。

 五十年経って、霊的な躍動が少し落ち着いてしまったタンマジャーリク教会では、木曜も土曜も休止になっていました。でも六月から旧会堂を取り壊し新会堂建築に取り掛かって、今また祈りが活発になってきました。会堂が一時的にありませんので、会員のお宅を順に回って祈り会が行なわれています。自分たちの力以上の事業に取り組むことによって、多くの人が必死に祈るようになっているようです。

 さて、今私たちがいるメルボルン郊外のバンドゥーラ長老教会でも祈りが強調されています。礼拝の中で祈祷担当者(司会者とは別)がよく準備した課題をもらさず祈る週、会衆に機会を提供し、何人もマイクのところに来て自由に祈る週もあります。列を作ってマイクが空くのを待っているときもあります。同教会から送り出している五組の宣教師のためにも欠かさず公に祈ります。年に一~二回、土曜日に十二時間祈祷があり、去年参加したときミェン族宣教への重要な示唆が与えられました。週日の夜集まって祈る会はありませんが、月に一度土曜の朝八時に祈り会があり、地域の子供会のため、伝道会や宣教師のため祈る日があります。

 先日初めて土曜の祈祷会に行きました。伝道集会を前に、誘った人たちのために祈るため出席しました。引退した牧師が会をリードしており、霊的に引き締まった空気があります。配られた祈祷課題のリストを見て驚きました。「異文化宣教のため」というページの一番上に「有澤宣教師夫妻のため。本国帰国中」と書いてあるではありませんか。三重の驚きでした。第一に、同教会から遣わされている五組の宣教師たちは下の方に「その他の宣教師」となっていたこと。第二に、「本国帰国中」ですと! 第三に、その日祈祷会に行くとは予告せず、突然初めて行った日でしたから、この引退牧師は普段からそのように祈っていてくださったということ。五組の宣教師たちに申し訳ないやら、嬉しいやら、「何かの間違いでは?」と思ってもそうではなく、とにかくこの不思議な形で与えられた主にある交わりを大切にして行きたいです。

 いくら「本国帰国中」と言われても、論文が終わったらタイと日本に帰りますのでご安心ください。(達朗)

 メルボルン到着後、ボーっとしていた期間の終わりに、地元の人が言う「メルボルンの冬には珍しい零下」となりました。今まで「それほど寒くないなぁ」と思っていたのですが、この零下の空気がピーンと張っている寒さに、なぜか体がしゃきっとして元気が出てきました。「タイから来ているのに不思議、やっぱり北海道出身だね」と言われたり。この手紙を書いている時点で、風邪も引かずに守られています。お祈りを感謝いたします。

 先月号でお祈りをお願いした韓国人のご夫妻は、「日本に帰ったら、教会を探して礼拝に行きます。」「英語で聖書を学んでみたい人はいないか、学生たちを誘います」と帰国後の希望を話してくださいました。

 日本人女子学生との聖書を読む会は、『ローマ人への手紙』を続行中です。この人は寡黙な女の子ですが、この一年彼女の様子を見てきた先輩のクリスチャンが、「あの子は神様を信じてから着実に変わってきている。積極的に奉仕をしている。他の人への良い模範です」と言っています。ハレルヤ。

 一方、空ちゃんの様子が気になります。修士課程を修了し、学生ではなくなったのですが、少なくとも今月の卒業、修士授与式まではメルボルンに滞在しています。どういうわけか喜びがないのと、バプテスマを渋っている様子が気になります。少し時間をとって共に聖書を読み、覆われているものが取り払われ、信仰が確かなものとなり成長していきますようにと祈っています。同期生のサラ姉がよく祈りお世話をしてくれているので、彼女が神様によって空ちゃんのため用いられますように。(たまみ)

【祈りの課題】
1.タンマジャーリク教会の新会堂建築(2階建て)の守りのため。一致、献身、祈りがさらに促進されますように。重責を担うウワンスィアオ(文秀)代表役員のためにお祈りください。
2.ミェン語文法分析、執筆、資料読書において、時間をかけるべき所、かけなくてもよい所の見分けがよくでき、コンスタントに前進できますように。


「奮闘中の女性たちへエール!」
一時帰国中 佐味湖幸

かつての短期宣教ワーカー、今は牧師の野村牧師(左)と共に  今回のデピュテーションでは教会や宣教団体などで働く方々、特に女性の方々と集会以外の時に個人的に話す機会が多く与えられました。日本や海外で働く彼女たち。独身の方々も家族を持っておられる方々も、今直面している様々な重荷や課題を、おいしい食事やお茶をしながら、ゆっくりと分かち合うことが出来たことは本当に感謝でした。

 三、四十代の独身女性たちには、かつての自分の葛藤していた姿が重なりました。孤独とプレッシャーの中、心が折れそうになった時、話を聞いてくれる先輩の存在はありがたいものでした。私もそういう人生の先輩でありたいと思いながら、ちょっと私は自分が喋りすぎかも‥‥なんせ大阪のおばちゃんですから。私と同年代の五十歳前後の方々は、仕事の面で責任が増える一方で、このお年頃特有の様々な肉体的、精神的変化、つまりおばちゃん化していくことへの不安や葛藤があります。それを面白おかしく「そうそう、あるある!」と意気投合し、自分だけじゃないんだとほっとしたりもしました。子供たちのことで悩んでいる方々に、子育て経験のない私には何のいいアドバイスも出来ませんが、この子供たちのために、また親のために祈らなければと思わされました。

東京基督教大学で学ぶ姪の愛喜子と  あちらこちらで頑張っている主の働き人たち、特に女性の皆さんをこの御言葉をもって心から応援したいと思います!「見よ。わたし(イエス様)は、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ二八・二〇)God bless you!

 追記。先月号でイギリスに移動になるかもしれないと書きましたが、その後この事に関して動きがあり、結論としてイギリスではなく続けてシンガポールで働くことになりました。不便な面もありますが、これが今の最善の決断だと思います。お祈りくださった方々、ありがとうございます。

【祈りの課題】
1.一時帰国中の様々な出会いや励まし、お祈りを感謝。9月30日にシンガポールに戻りました。今期の働きの祝福のためにお祈りください。
2.ニューホライゾンズとして初めて、宣教の規制のある国からの働き人を受け入れる準備が進んでいます。主の守りと導きがありますように。


「祈りの生活」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

OMFカンボジア年会にて  七月下旬に行われたOMFの年会は祝福の内に終わりました。日本から子どもプログラムのために来て下さった福永姉も、忙しいプログラムでしたが喜んで奉仕してくださいました。

 八月は友人・知人の死亡や末期癌の報を受け、少し暗い気分になっていた時、嬉しい知らせがありました。七月号に祈っていただいた、スレイナーさん(ターちゃんとテーちゃんの母親)のその後です。夫のバンさんが親戚の借金の保証人となった事に端を発し、大喧嘩の末、八ヶ月以上の別居状態、多くの人が仲立ちをしましたが問題は大きくなるばかりでした。二ヶ月ぶりにプノンペンでテーちゃんに会い、「お母さんどう?」と聞くと「お父さんとお母さんは仲直りをしました」と嬉しそうに話してくれました。「でも借金があるので、お父さんはタイヘ出稼ぎに行きました」とのことです。実はカンボジアではこういう出来事が沢山あるため、私は「別居が長いな・・・もう無理かな」と思いつつ祈っていた自分を反省しました。また、辛い出来事を通してですが、ターちゃんとテーちゃんが、以前よりもしっかり教会に繋がっているのが本当に嬉しかったです。

 「叶えられないかもしれないと、諦める準備をしつつ『祈る』」のではなく、「自分の思い描く結果と違っても、神様の方法によって叶えられる祈りの結果を期待して『祈る』」ことが出来る様に、また今後のスレイナーさん一家の為にお祈り下さい。(ひとみ)
短期宣教の奉仕をされた福永姉。担当の子どもたちとともに
 ストゥントラエンに戻ってきて、私たちが不在にしていた一年間の出来事をいろいろな人に聞きつつ、福音の必要なところはどこだろうかと祈り、主の導きを求めて過ごしています。前号に書いたように、タラー地区の家の教会を引き続きフォローする必要もあります。大人たちはいろいろな事情で落ち着いて集会を持つ状態ではありませんが、子どもたちへの伝道の必要があります。また、北に位置するシエンパン地区では、過去半年の間にリバイバルが起こっています。仏教ではなく精霊信仰を持つ少数民族の間です。多くの人にとっては、いくつもある神からイエス様への信仰の切り替えなので、明確な福音の理解と新しいクリスチャンのための訓練が求められています。南に位置するシエンボック地区は未教会地区です。主にラオス語を母語とする人たちが住んでいます。身体は一つなので、全てに関わることはできません。神様がここだと示される場所へと思っています。シエンボック地区を訪問すると、明らかに歓迎ムードではありません。お前たちは外から来た者、何する人か?といった感じです。教育環境もあまりよくないようなので、子どもたちを対象にした識字教育を手がかりに、その地域に関われないだろうかと考えています。その地域での接点になる出会いが与えられるようにお祈りくだされば感謝です。(裕三)

【祈りの課題】
1.未教会地区(シエンボック地区)で奉仕の機会が開かれるようにお祈り下さい。
2.裕三師は、10月下旬にOMFの国際本部でOMF全体の宣教学・神学委員会と宣教師訓練に関わる委員会に出席します。これからのOMFの働きのなかで大切にしていくことを明確にしていくことができるように、委員一人一人の働きのために、また、話し合いの中で主にあって一致していくことができるようにお祈りください。


「キラキラかがやく」
日 本 主事 西村信恵

下関宣教祈祷会の皆さんと  八月ももうすぐ終わりに近づいています。暑い毎日が続いていましたが、ここ数日はずっと雨で急に肌寒くなってきました。大雨による土砂災害により、大変な状況に置かれている人々も大勢おり心が痛みます。必要をご存知の神様の御手が、その方々ひとりひとりの上にあるようにと祈らされます。

 八月前半、私は山口で過ごしました。毎年日本キリスト兄弟(けいてい)団の山口県CSキャンプでメッセージの奉仕をさせていただいており、今年も参加してきました。今年のテーマは「キラキラかがやく」でした。去年のキャンプで、子供たちが神様のことを伝えたいお友達の名前を書いて一緒に祈ったのですが、今年のキャンプにはそれぞれ自分の友達を一人ずつ誘って参加してくれました。そのことも感謝でしたが、誘ってくれたお友達の中に去年名前を書いて祈った子がおり、その子がキャンプの中でイエス様を救い主として受け入れました。子供たちの祈りの中で、そのお友達が誘われて救いに導かれたということが、子供たちにとっても祈りが聞かれるという証しとして与えられた嬉しい出来事で、私自身もそこから励まされました。また、久しぶりに毎月行われている下関でのOMF宣教祈祷会と、久留米でのOMF宣教祈祷会にも出席してきました。暑い中、遠い中をバイクや車で集い、心を合わせて祈っておられる方たちをとても尊く思いました。八十歳の姉妹もおられるのですが、いつお会いしても目がキラキラ輝いておられて、喜んで主に仕えておられる様子に力をいただきました。人を生かし、輝かせてくださる神様に感謝しました。

久留米宣教祈祷会の皆さんと  八月後半は、宣教にどのような形ででも関わりたいと思っておられる方、導きならば宣教師として仕えていきたいと思っておられる方々との出会いがありました。日本同盟基督教団の宣教大会にブースを出しに行き、そこでもそのような方々との出会いが与えられました。神様がひとりひとりの背後で働きかけておられることを知り、今後どのようにその方々を通して神様が輝かれるのか楽しみにしています。出会ったその方々と共にどの様に歩んでいけるか、神様から知恵が与えられよく関わっていけますように、覚えてお祈りいただけると幸いです。皆様のお祈りを心から感謝いたします。

【祈りの課題】
1.10月に教会訪問が入る予定です。教会の人々がチャレンジを受け、宣教に何らかの形で関わっていこうと導かれるようにお祈りください。
2.9月に以前私が関わっていたカンボジアのニャックルアン教会で、現地の牧師の就任式がありました。宣教師からバトンタッチされた後も主に聞き、主の御体なる教会として忠実に歩むことができますように、これからのニャックルアン教会の歩みのためにお祈りください。

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