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2014年2月号  page1  page2


「息の長い宣教が可能なわけ」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

バンドゥーラ長老教会の讃美チームで奉仕  主の新年、皆様はどのように迎えられましたでしょうか。「一月は行ってしまう。二月は逃げてしまう。三月は去ってしまう」と聞いたことがありますが、まさにその勢いで一ヶ月はあっという間に過ぎていきました。皆様の手元にこの便りが着くころはミェン族正月(旧正月と同じ)で、私たちはタイはチェンライの我が家に戻っているはず。
 昨年十一月、ミェン族の宣教師一家が、ミェン族が一番多くいてミェン族の中でも一番福音の届いていない国から本帰国しました。これまでのお祈りを感謝いたします。さまざまな困難の中で、これ以上は無理であろうと、送り出す側、受け入れ側両方の判断での帰国です。当人たちが一番傷つき、疲れきっています。この先、彼らがどのような働きに着くかはまだわかりません。白紙の状態で帰国しました。
 私たちは帰泰後、この家族に会って話を聞く予定です。まず、このご夫妻が、私たちに会うまでに少しでも休むことができますように、そして、二人の子供たちがタイの学校に馴染んで行く事ができますようにお祈りください。
 さて、メルボルンで洗礼準備に入った日本人の女子大生は続いて、ほかの日本人クリスチャン女性と日本語の聖書を読み進めることになりました。お祈りを感謝いたします。
 先月号でお祈りをお願いした韓国人のご夫人のほうは、私たちが参加していた家庭集会にご主人と一緒に加わりそうです。まだ、英語には不自由を感じておられますが、聖書を読みたい、という思いがあることを感謝いたします。このご夫人と一緒に韓国語か日本語で聖書を読み、導いてくれる方が与えられますようにお祈りください。(たまみ)
ミェン族宣教のため祈ってくださる家庭集会  そのミェン族の宣教師は、七年現地で奉仕をしてタイへ帰国しました。再び遣わされることはないでしょう。宣教師が長く奉仕を続けることができるために何が必要でしょうか?
 昨年暮れに、老人ホームにクリスマス・キャロルを贈る聖歌隊に加わりました。バンドゥーラ長老教会が毎年行っているクリスマスの伝道の一環です。職員に付き添われやっと椅子に腰をおろすおばあちゃん、車椅子にグターッと沈み込みキャロルを聴いているおじいちゃん、一緒に声を合わせて歌ってくださる方たち。金曜の午後でした。
 「僕はこんなところで何をしているのだろう?」と思いました。タンマジャーリク村の独り暮らしのミェン族老婦人の愚痴を聞いて、「イエス様に信頼しましょうね」と励まし共に祈るとき、同時に内心思うことと同じです。明日、札幌の母がアパートをたたみ、ケアーハウスに引っ越す、と言う日、独り暮らしの母親を放っておいて老人ホームへの引越しにも手を貸さない長男のやっている仕事って何なのか、理解できる親戚は一人もいないでしょう。
 母の引越しには前夜吹雪の中を弟夫婦がオホーツク海側から十時間ほど運転し駆けつけてくれました。引越し業者の他に、手伝いに来てくださったのは宣教支援委員会を担ってくださる二つの教会。私たち夫婦が駆け出しのころ仕えていた教会と、私が中学生のとき生まれて始めて行った母教会です。それからお弁当を作ってくださったクリスチャンの友人もいました。
 当日ばかりではありません。数年前ケアーハウスの書類にサインをしてくださった近くの教会の牧師先生や、別の町からチームを作って母に福音を届けに来てくださった教会もありました。皆さんのお気持ちは支援委員会の牧師先生の次の言葉に表れていると思います。「お母さん。わたしのことをタイに行っている達朗さんの代わりだと思って何でも言ってください。」私たち夫婦は何と幸せ者かとしみじみ思います。
 宣教師が現地で奉仕を長く続けることができるのは、このような、高齢の親の理解と我慢、宣教師の親への教会の愛の配慮があるからです。おそらく欧米の宣教師の母教会ではあまり思いつかないことではないでしょうか。日本の教会が高齢化してもなお、宣教師を送り出そうとする意思と祈りから生まれてきた、支援体制の一つの形ではないかと、感謝を深く覚えています。(達朗)

【祈りの課題】
1.今年は3月の全ミェン族聖会、4月のミェン族青年キャンプの奉仕を断って、論文執筆に専念することをミェン族の教会に理解されるように。免除してもらう分、論文の主要部分が飛躍的に前進するように。
2.メルボルンに残して来た、空ちゃん(中国人大学院生)とリリーちゃん(日本人大学生)のバプテスマ準備のため。韓国人ご夫妻と、韓国語か日本語で聖書の学びを担当してくださる人が与えられますように。


「引継ぎ」
シンガポール 佐味湖幸

OMF国際本部クリスマス祝会で聖歌隊の賛美(私は久しぶりの指揮)  十二月は目の回る忙しさで過ぎて行きました。この月、スカイプした人の住む国は南アフリカ、ウガンダ、チェコ、タイ、ナイジェリア、アイボリーコースト、イギリス、ブラジル、日本、シンガポール(順不同)。出席した会議は五つ。昼休みを使ってのOMF聖歌隊クリスマス集会練習、結婚式の証人などなど、普段のメールのやりとりや宣教師候補審査(書類のチェックなど)に加えての特別な仕事が幾つもありました。
 昨年は十二月になると休暇をとる方が多く、仕事のペースがゆっくりになりましたが、今月は逆にこれでもかというくらい、次から次から先延ばしできない大切な事が続きました。
シンガポールで働くシンガポール人カップルの結婚式での証人  そんな中、私は来年四月から六カ月の一時帰国でシンガポールを離れるため、その間ニューホライゾンズの仕事を代務してくれる人を祈り求めてきました。しかし名前が挙げられてくる人に、これまた次から次から断られ、十二月二十四日現在まだ見つかっていません。私のボスであるロバート師は毎日ように大きなため息をついています。奥さまのルース師は「主よ!!」と、ますます祈ってくださっています。
 感謝なことに、南アフリカのリーダーとなる夫妻が決まりましたので、新年から南アフリカの人事関係の仕事は、彼らに引き継ぐことになっています。皆さんがこれを読まれる頃には、すでにニューホライゾンズの働きを代務してくれる人が決まって、引継ぎを始めていることを願いますが、もし「まだ」となったら、これは大変なことです。どうぞ、大切な引継ぎのために、また現在、宣教師候補として準備を進めている人たち(短期宣教二名、長期八名)のために、その過程が滞ることなく進められるようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.1月・2月と二つの訓練会に参加し、帰国準備、引継ぎに入ります。スムーズな引継ぎができ、働きが滞ることなく進められますように。
2.ニューホライゾンズの働きの他に、国際本部でのお世話係りチームの一員に選ばれ、30人ほどいる国際本部で働く宣教師の人事面を担当しています。主の知恵が与えられ、帰国までしっかりと役割を果たすことができますように。


「命懸けの祈りの友」
一時帰国中 今村裕三、ひとみ

新しい祈りのパートナーとともに  早二月、カンボジアに戻るまであと数ヶ月となりました。今回の宣教報告巡回も多くの教会や集会を訪問させていただきました。カンボジアから疲れて帰ってきましたが、報告する度にカンボジアでの神様の恵みを再び経験することになりました。そして、もう一度カンボジアに戻って主に仕えよとの神様の召しが確かにされていきました。
 先日お会いした八十歳を超える牧師から一枚の写真をいただきました。それはその方がロック・クライミングしている写真でした。そして、「ロック・クライミングは二人一組でザイルに結ばれています。滑落したら、もう一人も危険です。私は、そのような祈りのパートナーとして共々に祈っていきたいのです。」と言われました。先輩伝道者からこのようなことを言ってくださることに驚きと畏れを感じるとともに、神様の働きのために心を一つにして祈り合うことができる祈りのパートナーが与えられた感謝の心で一杯になりました。主に仕える場所は互いに離れていても、互いの働きのために、信仰生活のために祈り合う責任を思い、身が引き締まりました。(裕三)
 「テレビを買った家から、順番に祈り会に来なくなった時があった。」前述の牧師が言われた言葉です。戦後の娯楽の少なかった時、教会で集まる事が楽しみでもあったのでしょう。今のカンボジアもそうなりかけていると感じています。
 今回、日本に帰って来て、日本の子どもは物は豊かにあるけれど、かわいそうだと思いました。なぜなら、子ども達は集まっているけれど、各々ゲーム機を手にし、会話がない。また、メールなどのメッセージを返信するのに膨大な時間を費やし、それで人と繋がっていると勘違いしているなどです。カンボジアの子どもは貧しいですが、人と触れ合って顔をしっかり見て、泣いたり笑ったり、人の体温を感じる距離で遊んでいます。私はその輪にいるとホッとします。
 「祈り会は、教会のエンジンです」と冒頭の言葉を言われた牧師が続けて言われました。人との繋がりが機械で代用され、その昔、人との繋がりを求めて教会に来ていた人たちは、神と繋がる祈る事を失いつつあるのか?と感じました。教会が人との関係だけで成り立ち、神との繋がりの祈りのエンジンを失うと、人間関係の揉め事の整理に追われる社交場と化してしまっている印象を受けます。
 一方、世の中では占いが流行り、多額のお金や修行・苦行などと引き換えに悪運を払い、幸せを得ようとしている人が増え、文明の利器で代用出来ない繋がりを求めているとも感じます。
 この牧師先生は体は弱ってきておられますが、「神様の御前にどうすべきか常に考えている」と力強く言われたのを聞きながら、私も斯くありたいものだと励まされました。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.2月は関西を中心に宣教報告をします。カンボジア宣教のために祈りの手を挙げてくださる方が与えられますように。
2.ノルゲート師一家はストゥン・トラエンで奉仕(ヨナタン師は公立学校の英語教師、ゾエ師は看護学生との聖書研究)を続けています。3人の子どもたち(8歳から3歳)の教育のために働き人が与えられますようにお祈りください。

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