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2013年12月号  page1  page2


「主の働きに期待して」
日 本 菅家庄一郎、容子

 主にあってクリスマスおめでとうございます。早いもので二〇一三年も最後の月となりました。今年も皆様のお祈りとご支援を心から感謝申し上げます。
 今年は新しくB姉をミャンマーに派遣することができました。まだまだ言葉の学びや文化習慣に慣れるのに大変な時期だと思います。どうか続いてお祈りくださいますようお願いします。(具体的にお祈りくださる方は事務局までお問い合わせください。)
 十月中旬、西村師、容子と私の三人で二日間、OMFの宣教啓発動員の働きを振り返る時を持ちました。短期宣教プログラムや個人的な交わりを通して、多くの方々と知り合うことができました。そういう方々一人一人の名前を挙げて心を合わせて祈りました。
 宣教師になりたいという方の情報を聞くと、嬉しくなっていろいろ話したり、勧めたりするのですが、ついつい押し付けがましくなってしまうことがあります。また、宣教師に召されているという確信がはっきりあっても、働きに進むにはまだ時間がかかるという方もあります。また、夫婦の場合、二人ともそろって宣教師になる召しがまだない方もあります。
 祈っていくと、改めて宣教師を派遣するのは聖霊なる神様の働きであることを覚えます。祈って待つことが大切なのか、背中を押してあげることが必要なのか、主からの洞察力が求められます。これらの方々の中から、二〇一四年以降、主に従って宣教地に送られる方が起こされるよう、主に期待し祈り続けていきたいと思います。(庄一郎)
 皆さま、クリスマスおめでとうございます。昨日の聖書研究はマルコ二章でしたが、イエス様が花婿であること、イエス様と共にいる弟子たちは、花婿に付き添う友人のように大きな喜びの時を過ごしているので、断食の時ではないことを覚えました。神が私たちと共にいてくださる、インマヌエルの恵みの素晴らしさを思いめぐらし感謝しつつ、今月を過ごしたいと願っています。
 十月、私たちの集う教会では、伝道的な婦人の集会とコンサートを持ちました。数か月前から皆で祈り、備えてきましたが、婦人の集会には十五名の未信の方が集い、賛美と共にはっきりと福音が伝えられる素晴らしい集会となりました。お花を生けてくださる方、名札の準備、茶菓やお茶係り、テーブルマスターなど、それぞれがそれぞれの賜物を喜んで用い、麗しいチームワークで奉仕する中、講師の先生が豊かに用いられて、最初から皆さんの心が開かれ、メッセージを良く受け取って下さいました。そんなに関心がないかな、と思っていた人の心に求める思いがあることが分かったり、何十年かぶりで教会に来られた老婦人がおられたり、ある方は、教会に来られてから自分がすっかり変わったことに気がついて喜んで話して下さったり、神様は私たちの思いを超えて働いて下さっていることを見せて頂きました。三年前から始まったゴスペルの働きから導かれている婦人も数人与えられていて、励まされています。今後もこれらの方々を皆でフォロアップし、また、イエス様のことをいろいろな方法で未信の友に紹介していきたいと一同励まされたことでした。
 今月、皆様の教会でもクリスマスの諸行事が持たれることでしょう。神様が私たちのところに来てくださった良き知らせが、様々な方法で主の愛しておられる方々に届けられますように祈りつつ。皆様のお祈りとご支援を心より感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1.JOMA(海外宣教連絡協力会)の役員会が12月2日にあります。庄一郎師は会計担当です。JOMAの役割がこの時代にあって明確なものとなり、世界宣教における宣教団体・各教団・教派との協力関係がさらに深まりますように。
2.2013年も日本各地のOMF祈り会において、熱心な祈りが捧げられたことを主に感謝します。新しい祈り手が起こされますように、また、家庭を開放して祈り会を開いてくださる方が起こされますように。


「主に繋がるために」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

 十二月に入り、祈りの友の皆様もお忙しくなられていることでしょう。この年もここまで支えられました。お祈りとお支えを心から感謝致します。
 海外の生活の中で、日本人が現地クリスチャンとの出会いを通して、初めて教会に行き、聖書を手にする。日本に戻ってからも、それが続けられるようにと、現地クリスチャンが祈り願い、つてを求めて私に連絡が入る。帰国者フォロアップに関するこういった場合の海外からの問い合わせの日本OMF内での窓口を、私がさせていただいているため、このような問い合わせがよく入って来ます。「イギリス、オックスフォードで留学生伝道を担っています。友人宅に日本人女性が滞在し、教会で会いました。英語があまり話せない方でしたが、大きな重荷があるようでした。一度会い共に祈っただけでしたが、関西に戻られたこの方、何とかクリスチャンとの交わりが与えられないでしょうか。」私がイギリスで奉仕していた頃から知っているCさんからこのようなメールを数日前に受け、この女性が住んでいる地域から約一時間の所に住んでおられるブリッジビルダー(帰国者と日本の教会・クリスチャンとの橋渡し役)にお願いしたところ、「喜んで訪問します」と大変快く受けていただき繋げることができました。たった一回の出会いなのに、Cさんがここまでに動かされるというのも主の導きなのでしょう。その熱心さから、神に執拗に求めることを評価される主イエスの教え(ルカ十八・一〜八など)を思いました。この方が主イエス様の許に荷を降ろし主の平安に与ることができるようにと祈っています。
 ロンドンのウィンブルドンから戻った帰国者婦人の月例家庭集会も、主の導きと恵みの内に続けられ感謝しています。帰国者フォロアップの窓口として、人と人とを繋げることは多くても、自分自身が関わることは珍しいのですが、このところ東京に戻る方々の情報が入っており、今月はこの家庭集会に新しい方二名をお連れすることができました。いずれもイギリスからの帰国者ですが、Yさんは今年四月、Hさんは十月はじめに首都圏に戻られました。戻って間もないHさんは半年の英国滞在の中でクリスチャンに会い、英語の聖書学び会に導かれ、聖書に興味を持つようになりました。日本語の聖書を手にして読み始めていますが、日本語が難しくて理解しにくいというのが課題です。私の家にあったリビング・バイブルの新約聖書をお渡しできましたが、何とか御言葉の光が彼女の心を照らして、主イエスへと歩めるよう祈っています。
 このような方々、帰国者が日本の教会・クリスチャンに繋がるようにと、今はいろんな所で御言葉と祈りを中心とした交わりが持たれています。会を担い進める方々が整えられて主に用いられますように、お祈りいただけると幸いです。

【祈りの課題】
1.OMF全体の組織改編のためにディアスポラ伝道部は大きな変化を通っています。その中主が託しておられる奉仕を、それぞれの働き人が担い進めていけますように。
2.海外の日本語教会で無牧の所、後継者を求めている所に、主がふさわしい器を送って下さいますように。


「父よ。彼らをお赦しください。」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

ブルック著『敬愛する敵』  皆様、今年一年お祈りによって支えて下さり心から感謝いたします。
 母国日本の数箇所でOMF宣教祈祷会が持たれているように、世界各地の宣教師派遣元の国々に宣教祈祷会があります。ここオーストラリアのメルボルンでも、日本に行っている宣教師のためのOMF宣教祈祷会があります。
 取りまとめ役は、ご自身が日本で宣教師をしていた方で、今はメルボルンにいる一万三千人以上の日本人へ福音を届けるべく、ディアスポラ伝道の準備中。去る六月までメルボルン日本語教会を助けていた関係で、この祈り会の参加者はほとんどが同教会に出席している方々。日本語を話せるオーストラリア人も数人います。私は昨年は出席できませんでしたが、今年は、毎月第二木曜日のこの祈祷会に出席しています。日本で奉仕するオーストラリア人宣教師と日本の諸教会のため熱心に祈っています。どうも変な日本人になっている私よりもずっと日本人らしい、奥ゆかしい謙虚な方々に教えられます。
 神であられるのに人となってこの地上に来られた救い主イエス・キリストの誕生に思いを馳せつつ、皆様に豊かなクリスマスの恵が溢れますように祈ります。(たまみ)
かつての病院  デイビッド・ブルックというオーストラリア人宣教師が書いた『敬愛する敵(かたき)』(Beloved Enemy)という本を、著者の娘さんご夫妻から紹介され読みました。ブルック宣教師は一九五五年から埼玉県の久喜町というところで伝道され、今はメルボルンに引退しておられます。娘さんご夫妻も最近まで北海道で伝道し、現在はメルボルンで日本人伝道をしています。
 ブルック師は日本伝道の経験からどのようなことを記されたのでしょうか?実はご自分のことは少しで、他の三人の人たちのことを書いています。共通の一句でまとめられる三人の物語です。
 一人は、旧日本帝国海軍大佐、淵田美津雄パイロット。一九四一年十二月八日、真珠湾攻撃の指揮官で、「トラ、トラ、トラ、(ワレ奇襲ニ成功セリ)」はこの淵田機から発信されました。私たちが今住んでいるオーストラリアとの関わりを言えば、一九四二年二月十九日、オーストラリア北部のダーウィン港の空襲を指揮したのも淵田(当時中佐)でした。この空襲は「オーストラリアのパールハーバー」と呼ばれています。
 この淵田美津雄氏が戦後クリスチャンになるきっかけに、共通項を持つあと二人が神様によって用いられました。二人目は、アメリカ人マーガレット・コウベル。彼女の両親はフィリピンへの宣教師で、避難先の山奥で発見され、日本兵に殺されました。処刑前に「三十分の猶予を」という願いが聞き入れられ、夫婦で十五分聖書を読み、十五分祈り、そして斬られるに任せた。アメリカで知らせを受けた娘マーガレットは、最後の三十分間、両親は何を祈ったのだろうと考えた末、神様からの平安が与えられ、「日本人を愛そう」と決心したとのこと。
今もそのままの廃屋病棟群  さて、淵田は戦犯裁判の証人として横浜へ来ているときに、アメリカから日本へ送還されたばかりの元捕虜だった日本兵の聞き取りをしました。捕虜がアメリカでどのような取り扱いを受けていたか聞こうとしたのです。そしてマーガレットという若い女性が、収容所の日本人負傷兵の看護をはじめ、いろいろな親切を尽くしてくれたことを知りました。捕虜が彼女の親切を不思議がって理由を尋ねると「私の両親は日本兵に殺されましたから」と。「それは理由にならないだろ」と、淵田は理解するには至りませんでした。
 三人目は、ジェイコブ・デシェイザー。デシェイザーが爆撃手を務めるB25ミッチェル爆撃機は一九四二年四月十八日、日本の東三百キロ沖の空母ホーネットを発艦し、名古屋に爆弾を落とし(他の機は東京、川崎、横須賀、四日市、神戸へ)、中国でパラシュート脱出。捕虜となり、三人の戦友の処刑、牢獄の戦友の栄養失調による死に接し、ジェイコブは、看守の日本兵に英語の聖書を求め、看守も奇跡的に一冊見つけて彼に与えます。オレゴンの母の祈りは聞かれ、ジェイコブは牢獄でイエス様を心に受け入れます。それ以来彼は日本人を愛すると決心しました。
 戦後ジェイコブ・デシェイザーは宣教師として来日。渋谷駅で「私はかつて日本の捕虜でした」という証しのパンフレットを配りました。その一冊が淵田美津雄氏の手に渡ったのです。
 そのトラクトを読み終えて淵田は聖書を買い求め読みます。『ルカの福音書』二三章三四節に至り彼は全て分かりました。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」マーガレットが両親を斬った日本人を愛すると決心したのも、ジェイコブが牢獄で悔い改め看守のため祈り始めたのも、イエス様のこの祈りの意味が分かったからだということが。その日、淵田美津雄はイエス様を救い主として信じ受け入れました。この三人は「父よ。彼らをお赦しください」という十字架のイエス様の祈りにより兄弟姉妹とされたのでした。その後淵田氏は伝道者として世界で用いられました。
 さて私たちが住んでいる研究者用のアパート、それを含む広大な敷地を持つラトローブ大学は、かつて精神病院だった所に建っています。第二次世界大戦中は転用され、アメリカ軍負傷兵の病院、王立オーストラリア空軍病院、オーストラリア女性陸軍の訓練施設となりました。そのレンガ造りの大きな廃屋病棟は、リフォームされて住宅、大学院棟、研究棟になった物を除いても、少なくとも八棟がいまだに放置され静かにたたずんでいます。
 毎日そばを通ったり、眺めたりするたびに考えます。日本に来てくださった宣教師たちのこと、タイのクワイ河東岸のカンチャナブリに葬られず帰って来られた人たちはこの病院にいたかもしれないこと、ティモール海に面して空襲を受けやすいダーウィンではなく、南極側のメルボルンに病院が設けられたこと、それゆえマレーシア、シンガポールで日本軍に降伏したオーストラリア負傷兵もここに入院していただろうこと、処刑の直前までイエス様に倣って敵を愛した宣教師のことなどを。また、このあたりの歴史を日本の若いクリスチャンが学べば、宣教師になる人がもっと増えるのではないかとも。(達朗)

☆お詫びと訂正
 二〇一三年十月号において「故古山洋介牧師」と記しておりましたが、正しくは「古山洋右牧師」です。お詫びと共に訂正いたします。

【祈りの課題】
1.ミェン族宣教のため宣教師が加えられるように。開拓伝道者、リーダー訓練をする人、生徒寮の寮父母、識字教育者が必要です。
2.12月末までにミェン語文法の重要事項全てを網羅した全体像の概略を書き終えることができるようにお祈りください。データ分析力と明晰な執筆力、生産性が与えられるように。

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