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2012年9月号  page1  page2


「東南アジアのイスラムを知る」
日本 菅家庄一郎、容子

 いつもOMFのためのお祈りとご支援を心から感謝申し上げます。皆さんは「イスラム教」と聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか。一一月二二日〜一二月四日まで、東南アジアのイスラム教徒の大学生に教えているA師が来日し、東南アジアにおけるイスラム教徒の現状報告と、彼らの信仰を理解するという視点から、関東と関西で集会をする準備をしています。
 日本においてイスラム教の影響は次のようです。(1)日本人イスラム教徒の数は様々な説があるが、一万人前後。(2)在留外国人の中でイスラム教徒は五万人前後。(3)イスラム寺院の数は二〇〇九年の調査では全国で五十四か所。
 世界に目をやると、イスラム教徒の人口は約十六億人で世界人口の約四分の一。イスラム教徒が多い国のベスト五はインドネシア、パキスタン、インド、バングラデシュ、エジプトとなり、アジアに住むイスラム教徒が多いことがわかります。
 イスラム教徒とキリスト教徒は歴史的に対立してきました。今でも国によっては緊張が高まっているところもあります。日本人キリスト者として、和解の使者として、私達にできることはないでしょうか。A師のセミナーに参加し、東南アジアのイスラムについて知り、祈りましょう。(庄一郎)
 猛烈な暑さとなりました。皆様にはお変わりありませんか。いつもお祈りくださり、心から感謝いたします。
 来春受験を控える長女が初めて塾に通い始めました。かなりスパルタの塾で、宿題の量も多く、毎時間あるテストでその度ごとに順位が書き出されると聞き驚きました。私たちの社会が「競争社会」であることを実感する経験でした。
 そんな中、心に留まったみことばがありました。「自分自身のうちに塩けを保ちなさい。そして互いに和合して暮らしなさい。」次のような注解がありました。「神の国の価値観によって塩けをつけられているなら、誰が一番偉大か、と争うのでなく、互いに平和を保って生活する。」イエス様は弟子たちに神の国の価値観を教えてくださいました。 人間中心の私たちの社会では、人は成功と栄誉を求め、互いに競争し、比較し合います。自分の願いや計画に従い、自分の力で切り開こうとします。あたかも自分の命が自分の手の中にあるかのようにふるまい、プレッシャーと不安が尽きません。その人の価値を決めるのは経済力、能力、家柄、容姿、業績であり、社会の役に立たなくなると忘れられていきます。しかし、神の国の価値観は全く違います。神が王であり、私たちは神に愛され、召され、神の国を受け継ぐ神の子供、神の民です。神は私たちの人生にご計画を持っておられ、導いて下さいます。私たちの人生の目的は地上での安定した生活や成功ではなく、神の栄光を表すことであり、私たちの命は神の御手の中にあり、神の愛と恵みが注がれています。神は私たちが互いに受け入れ合い尊び合い、仕え合うことを望んでおられます。
 この世にあって神の国の民とされた私たちは、神の国の価値観を保ち、表していく生き方をするよう召されています。それは今の私の生活の中でどのようなことを意味するのか、考えさせられる今日この頃です。 (容子)

【祈りの課題】
1.菅家師夫妻は9月21日〜22日までKGK東海地区のファミリーキャンプで奉仕します。子育てに奮闘している皆さんとよい交わり・励まし合いの時となりますように。
2.9月24日に市川でOMF日本委員会が開かれます。一つ一つの議題に主の御心が示されますように。労してくださる一人一人の委員の先生方に主が報いてくださいますように。


「思いがけない事」
日本 木下理恵子

残暑お見舞い申し上げます。お祈りありがとうございます。  このニュースレターを書いている今、夏本番が始まったなという猛暑です。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。いつもお祈り、御献金をどうもありがとうございます。
 以前中国語集会に来ていて、日本人と結婚した台湾人求道者ヨウさんから思わぬ知らせが入りました。「今年一月からずっと腰が痛く、薬を飲んでも良くならず、最近脊椎に腫瘍が出来ているのが分かった。」まだ三十五才、一人息子も小学校六年生です。悪い腫瘍で無い様祈っていた所、検査結果は肺がんが脊椎に移転したものでした。その後の検査では既に脳にも転移していました。
 ヨウさんがみんなにも祈って欲しいとの事で、中国語集会の仲間たちにも分かち合い、祈りました。みんな非常な驚きと心痛の中、心からの祈りを奉げました。またヨウさんの希望で彼女を訪問しました。行ったのは丁度四人。聖書の中の、中風の人を四人の友達がイエス様の元に連れて行った様に、私たちも私たちの信仰でヨウさんをイエス様の元に連れて行こう、と一緒に祈った事です。どうぞヨウさんの癒しのため、そして救いのためにお祈り下さい。
 辛い状況ですが、主がこの事を中国語集会のために用いて下さり、皆の内に今までにない危機感と一体感が生まれています。ヨウさんの為に共に祈り、共に奉仕する様になりました。
 またヨウさんが中国語等を教えていた語学教室の責任者で、日本人と結婚した台湾人の女性も、この事を通して求道の心を持ち始めていて、礼拝に来たいと言っています。どうぞこの方も忙しい中ですが礼拝に来る事が出来るよう、できれば一緒に伝道的聖書研究を始められる様、そして救われる様お祈り下さい。
 以前お祈り頂いた日曜出勤のL姉妹、日曜休みの希望を出しても受け入れてもらえなかったのが、ついに日曜休みが取れるようになり、礼拝に集える様になりました。お祈りどうもありがとうございました。また乳がんの手術をした求道者のJさん、先日中国語集会に来ました。まだ自分の力で性格等直そうとしていますが、以前より余程真剣にメッセージを聞いているのが分かります。皆様のお祈りが答えられているのを見せて頂き、感謝です。更に祈りが答えられる事を期待しています。

【祈りの課題】
1.肺がんで既に脊椎や脳に転移している台湾人のヨウさんの癒しと救いのために。日本人のご主人、六年生の一人息子、また台湾から来ているご家族にも福音が伝わるように。家族の反対なく洗礼も受けられるように。
2.肺がんのヨウさんの友人で求道を始めた台湾人女性のために。希望通り礼拝に来られるように。伝道的聖書研究を始められるように。救われるように。


「キリストに似た者とされる」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

 七月九日に、恐れおののきつつ準備を進めてきた奉仕があり、それが主の恵みと導きのうちに全うできたことを心から主に感謝し御名を崇めています。日本キリスト教団埼玉地区婦人部全体研修会という毎年恒例の会に講師として招かれました。
 東京聖書学校(日本キリスト教団ホーリネスの群れ)で、パーソナル・ディベロップメント・プログラム(以下PD)と題して私が担当している授業についてお聞きになった担当者が私に声をかけてくれたようでした。PDの目的は以下の通りです。一.神を知り、自らを知り、キリストに似た者とされていく。二.次のことを通して神の栄光を表わす。a.神が願うところの器となるように整えられていく。b.自らが造られた様を知り、他者が造られた様を知る歩みを進める。c.主にある兄弟姉妹(教職・信徒・未信者)との健全なチームワークを通して主の御体なる教会を建て上げる。
 PDの一環として「キリストに似た者とされる」という教材を分かち合っています。一コマ九〇分を、通常五〜六回で終えるようにしていますが、今回の全体研修会ではこれをダイジェスト版にして、全体を九〇分で終わるように、資料に手を加え準備を進めました。初めての試みでしたので、ドキドキしながらもよく祈り、「片仮名言葉は年齢が高い参加者には分かり難い」と、担当者に指摘していただきながらダイジェスト版資料が出来上がり、当日受付で配布することができました。約一六五名の参加者が与えられ、予想以上に皆さんよく聴いて下さって、主が私に語るようにと委ねて下さったものをお届けすることができたと、担当者の姉妹方のコメントから受け留めさせていただきました。
 この教材は、一九八七年、私がレッドクリフ・カレッジ(イギリスの宣教師養成校)の授業で教わったものです。アシュトン博士という、牧師や宣教師のカウンセリングも担っていた女性の精神科医が教えてくれました。ご本人に許可を得て日本語に訳し、九七年頃から導かれるままに分かち合ってきました。ダイジェスト版のこともボンヤリ頭のどこかにありましたが、実現の機会を主が与えて下さり、奇しい主の導きに御名を崇めています。今後も主がどのように導いて下さるか楽しみにしつつ主に期待していきたいと思います。
 夫が主任牧師として奉仕する東京新生教会の聖日礼拝に、私達が英国レディングで奉仕していた九八年頃に出会った若い女性が来て下さいました。九州にある私達の教会グループの教会を、今年のはじめに夫が訪問した際、この方のご両親が「娘がイギリスで世話になった」と挨拶してくれたそうです。ずっと祈られている魂を主は忘れずに、折りにかなって導いて下さることを改めて教えられます。この主に用いられやすい者でありたいと願っています。お祈りに感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.OMFディアスポラ伝道部のケンプ部長が8月から2月いっぱい、教会巡回に入りました。代行のペイン宣教師はじめ留守中の働きの上に主の守りと導きをお祈り下さい。
2.先月に引き続き、全国帰国者大会、ANRC12(11/22-25、ヤマハリゾートつま恋にて)の準備のためにお祈り下さい(プログラム、奉仕者、参加者)。テーマは「あわれみの器として召しに応答しよう」です。


「ここにも祈りの友」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

奥の壁まで左右全て言語関係の本  六月二十八日に無事メルボルンに到着。見知らぬ地で知人に迎えられるのは心強い。
 祈りの友(1) まず日本人の友人の歓迎を受けた。オーストラリアの翻訳団体に所属し、アジア関係に重荷をもっている。「とりあえずこういうものがあれば便利かしら?」と、住み始めるのに必要な品々を持ってきてくださった。醤油、みりん、海苔までも。到着してすぐ買い物に出歩かなくてもよいようにとの配慮に感謝。彼女とは毎週水曜日にミェン族宣教と互いの働きのために祈り会をするようになった。
 祈りの友(2) 今年二月にタイの我家に滞在中、イエス・キリストを救い主として信じた若い女性と、ここメルボルンで再会(『宣教ニュース』三月号の本文と四月号の祈りの課題を参照)。大学の宿舎に来てくれて、近況を聞き共に祈った。彼女は今後の歩みの導きを祈り求めている。
 祈りの友(3) メルボルン日本語キリスト教会に出席した折、ある方が「OMF宣教ニュースを読んで祈っていました。実物に会えるなんて!」と励まして下さった。ミェン族宣教と私達のために、このメルボルンでも数年間祈ってくださっている方がおられた。主のみ名はほむべきかな。(たまみ)
ラ・トゥローブ大学で、その名が採られたヴィクトリア州初代知事の像と  映画「マイ・フェア・レディ」の撮影の時、イライザ役のオードリー・ヘップバーンにコックニー訛り(ロンドンの下町)の発音指導をし、ヒギンズ役のレックス・ハリソンに音声学の指導をした人。それはカリフォルニア大学ロサンゼルス校の音声学者ピーター・レイドフォウジッドという人です。
 彼の著書は「本書はロサンゼルスの街中で様々な英語の発音を録音しようとする人にも、辺境の少数民族言語に聖書を翻訳する宣教師にも必要な、音声の記録と分析の方法を提供する」と始まります。ここから宣教師が音声学や言語学を学ぶことは今や、クリスチャンではない研究者たちの間でも当たり前のこととして理解されていることが伺えます。
 今後数回に分けてオーストラリアでの言語学研究がどのようにミェン族宣教に役立つのかをご紹介したいと思います。まず身近なところからヘボンのことを。
ユーカリの葉をおなかいっぱい食べて  明治学院大学の礎を据えたヘボンは宣教医師でしたが、日本語聖書翻訳の準備として『和英語林集成』という辞書を一八六七年に出版しました。そのために彼が考案したのがヘボン式ローマ字です。文字を作り、それを使って言語資料を蒐集し辞書を作る言語学。それと宣教は不可分の関係にあるとわかるでしょう。
 ちなみに「ヘボン」を英語訛りで言うと「ヘップバーン」。オーストラリア英語もひどく訛っていて私は悪戦苦闘しています。「マイ・フェア・レディ」はオーストラリア英語では「モイ・フィア・ライデイ」となります。英国の「メイフェア」という地名をコックニー訛りでもじって「マイ・フェア」となったとか。オージーが「メイフェア」を読めば「モイ」でなく「マイ」と言えたのに。お国訛りの味わいです。(達朗)

【祈りの課題】
1.研究所内に5人のクリスチャン研究者がいて、毎週水曜日に祈祷会をもっています。クリスチャンの存在と祈りによって研究所で行われることが神様に祝福され、周りの人々への祝福となるようにお祈りください。
2.2011年に出版された有澤の論文「タイ文字借用によるミェン語表記法」を、言語学を学んだミェン族の大学生と卒業生15人に、英語からタイ語に翻訳するように頼んであります。彼らがミェン文字を普及させる情熱を持つようにお祈りください。

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