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2012年5月号  page1  page2


「ディアスポラ伝道部会議&訓練会」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

ディアスポラ伝道部リーダー会議  初めて訪れたカナダでの奉仕を、主の導きの内に全うでき感謝しています。お祈りありがとうございました。
 ハドソン・テーラーがカナダで中国宣教の必要を訴え、一八八八年にカナダから最初の宣教師たちが中国に向けて遣わされました。それ以来東アジアに向けて働き人を送り、機会がある度にOMF内で様々に助けの手を述べているカナダのOMF。今回の会議と訓練会の会場および宿泊所となったトロント市内のOMF施設が与えられ、旧施設から移った際に出た余剰金で、マレーシアのチーフー・スクール(宣教師子弟のための学校)や、タイのマノロム病院などが建てられたと聞き、今回私達が受けた配慮に満ちたもてなしは、長い年月に裏打ちされたものだったと教えられ、自らも日々の愛の業を重ねさせていただきたいと思いを新たにしました。
 三月一二〜一六日のリーダー会議で多くの議題を話し合いました。その一つ、アフリカにおける中国人対象の働きに関して、場所と方法がかなり絞られ確定しつつあります。三月はじめにケンプ部長一行が現地を訪れ、現地教会において訓練会を行ない、大変喜ばれ、次回の訓練会の日程も話し合われているそうです。
 一九〜二三日の訓練会においては、教会増殖運動について学び、ディアスポラ伝道においては実情に即した弟子訓練が急務であると確認しました。
 一八日の聖日。私は、トロント日系福音教会の日本語部で説教奉仕させていただきました。佐藤明男師夫妻や兄弟姉妹と良き交わりをいただき、二〇〇九年に第一回ANRC(全国帰国者大会)でお会いした金城師夫妻(この教会で長年奉仕)と再会を喜びました。二五日の聖日は同教会の英語部会堂で日英語部合同礼拝が行なわれ、ペイン宣教師が英語で説教、私が日本語に通訳しました。日本語に全く馴染みのない外国人の方々も多く集っておられたのが印象的でした。

【祈りの課題】
1.4月12〜15日とイタリアで行なわれた青年修養会(SLIM)の参加者が、遣わされたそれぞれの地で主の弟子としての歩みを忠実に続けられますように。
2.オーストラリアとニュージーランドに、在外邦人伝道の働き人が与えられるように、収穫の主に共にお祈り下さい。


「炉」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

貴くん、卒業しました。お祈りくださり感謝します。  「あと二ヶ月生きられるなら満足だ。少しよくなったらまた説教したい。あとは任せる。」
 その言葉より一ヶ月長生きしてフッヒン長老は三月に天へ凱旋した。彼は一九五〇年ころタイのチェンライ県で最初にクリスチャンになった人(すぐに伝道者になったのだが)の子だった。ミェン族宣教の二世代を締めくくったのだ。父親は開拓伝道の賜物が与えられていた。息子のフッヒンは牧会の賜物を持っていた。二人とも神学校には行ったことがない。しかし大いに神に用いられた。フッヒン長老はミェン語聖書校正者の一人としても長く奉仕した。重要な聖句はほとんど諳んじることができ、牧会訪問先では状況に合わせてみ言葉がすらすらと出てくる。葬儀では、私たちと若い世代の伝道者が、この親子の二つの賜物を豊かに受け継ぐことができるように祈った。
 さて、今年の聖会にはある国から二人の特別ゲストを迎えた。その国のミェン族の牧師とミェン族に協力する地元の主要民族である牧師だ。前者は宣教ニュース二〇〇七年六月号で紹介した、クリスマス伝道中に事故で片足を失った人。多くの人々に祈っていただき、義足が与えられ、今回元気にタイへ証しをしに来てくれた。激しい迫害の中で、足を失おうが、家を失おうが、福音宣教のために嬉々として捧げている姿に感銘を受けた。これがノーマルなクリスチャンだと思った。
 また、自らはミェン族ではないが彼らに協力して伝道し、七回投獄された牧師の証しも迫力があり、かつ底抜けに明るかった。この二人に共通していること、また他にも出会った人で激しい迫害に遭っている人々の特徴は、抑えきれない喜びがあるということ。私はまだこれを経験したことがない。マタイ五章十〜十二節は神からの賜物なのだろう。
 彼らの国ではキリスト教信仰に対する迫害が止まない中、ミェン族クリスチャンは二万五百人、キムムン族クリスチャンは六千人になっている。
 足を失った先生は神学校へ行ったことはなく、また後者の牧師も神学校在学中に投獄され正式に卒業はしていない。火の中をくぐるような迫害や獄中がキリストの臨在の濃厚な神学校なのだろう。(達朗)

【祈りの課題】
1.5月に少し休むことができるように。
2.6月にバプテスマを受ける準備中の5人の女性のため。最年長のムワンスィアオさん、主婦3人ナイツィンさん、ニンさん、ドーンワンさん、中学生のムワンメンさん。聖霊による生まれ変わりを明確に経験するように。


「シンガポールに到着!」
シンガポール 佐味湖幸

見送りに来てくださった福音交友会の皆様と関空にて  三月二三日午前十一時、福音交友会の皆さんに見送られて気温十度の関空を発ち、午後五時(現地時間、飛行時間約七時間)に、気温三十一度のシンガポールに到着。やっぱり暑いです。
 これから一緒に働くことになる国際本部宣教啓発・動員部門のフラー師とブラッドニー師が空港に迎えに来てくださいました。国際本部に着くと、「湖幸、ようこそ、国際本部へ!」と国際本部で働く人たちの寄せ書きしたカードやシンガポールの地図や生活に必要な情報が入っているファイルが用意されていました。OMFファミリーの温かさを感じます。「祈って待っていたよ」「来てくれて、嬉しいよ」と声をかけられるたびに、嬉しさと共に、本当に期待に応えるような働きが出来るのか、不安な気持ちも出てきます。しかし、主の導きですから、主が責任をもって助けてくださると信じています。
 三月二六日から各国でOMFの啓発・動員部門で働く人たちの会議と研修が続きます。
 この間、多くの人が入れ代わり立ち代わり、国際本部に来ることになりますが、その顔ぶれを見ても、この団体の国際色豊かなこと、そして色んな賜物や働きをしてきた人たちが集められていることに驚かされます。
 「収穫は多いが働き手が少ない」と主は言われました。その状況は二千年以上たった今も変わっていません。収穫の場に、収穫の働きにふさわしく整えられた働き人を送ることができるように、この宣教啓発・動員部門の働き人たち自身が整えられる必要があります。お祈りください。

【祈りの課題】
1.シンガポールでの生活に早く慣れることができるように。ふさわしい住居と教会を見つけることができるように。
2.南米、北欧からOMFを通して短期、長期の働き人としてアジアに遣わされたいと願って志願している人たちが何人かいます。佐味師がこのコーディネーターの仕事をよく理解し、ふさわしくこの方々を導くことができるように。


「一歩一歩」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

訪問してくれた青年3人と孤児院を運営している前田師(右から2人目)ともに  ストゥン・トラエン州に住み始めて三ヶ月が過ぎようとしています。私はまだOMFカンボジアのリーダーとしての責任を負っているので、実際にこの地にいるのは約七割の時間です。未伝の地に良き知らせを届けるためにどのようにすればよいか祈りつつ調査を進めています。 ストゥン・トラエン州には五つの区がありますが、三つの区には教会がありません。実際にその区に出掛けていってどのような所か視察に行っています。以前に比べると道は良くなっていますが、舗装されていません。砂地で滑りやすく、木で出来た壊れかけの橋を渡るのはスリル満点です。私はカンボジアに来るまで二輪車を運転したことがなく(自転車も含めて)、二人乗りで砂地やデコボコ道を走っていることは、私にとっては奇蹟です。常に備えて下さる主に感謝しつつ、この視察を続けています。
 田舎はとても閉鎖的な社会です。初対面の人に何か聞いても「あなたを知らないので」とつれない返事が返ってきます。当然といえば当然ですが、そのような現実を前に、何をするにしても、信頼関係を作ることがまず第一歩だと思わされています。そのような中でいくつかの出会いが与えられました。ここで生まれ育った大家さんを始め、地域の看護学校の校長先生、王立大学で国文学を専攻した後、高校の国語の先生になった方。最後の方とは週一回クメール語の勉強をしています。パーリ語やサンスクリット語にも造詣が深い先生なので楽しく学べています。一つ一つの出会いを大切にしつつ、神様の導きに敏感になりたいです。
 天地万物を創造され、すべてを治めている本当の神様のことを紹介できるときを待ち望んでいます。(裕三)
 クラチェ教会のヒム姉が、礼拝中に突然意識を失いました。皆で彼女に手を置いて祈っていたら意識は徐々に回復しましたが、呂律がよく回らず、うまく歩けなかったそうです。その二週間後、私が出会った時には、歩行・発語はほぼ正常になっていましたが、元気が出ないそうです。高血圧が原因ですが、本人は病院へ行く気はなく「神様が癒してくださる」と言っています。そのヒム姉の娘のソル姉は、何度も流産を繰り返し、体調不良。さらに夫は、酒がやめられず、家族内での争いが絶えません。
 セイハー牧師の妻メカラーは腹部にしこりができ、一年も誰にも言わず祈っていたそうです。最近、夫にやっと話せましたが、病院へ行くのをためらっています。
 リーダーのブンソン兄の妻ディビアが、子宮外妊娠の疑いでプノンペンの病院を受診しましたが、診察の結果悪いところが見つからず、現在経過観察中です。
 戦いの多いクラチェ教会です。試練が多く、見ている私はつらく思うことが多いです。しかし祈っていて気がついたことは、彼らは神様に対する不満や失望を言わず、粛々と信仰生活を送っているという事でした。
 クラチェへの訪問は、日本からの青年三人が同行しました。「田舎に行けて良かった。プノンペンだけだったら知ることがなかった事が沢山あった」と話し、何よりもクラチェ教会の人達に出会って、戦いの中にあるキリスト者から励ましを受けたようでした。お祈りを感謝します。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.ストゥン・トラエン州での開拓伝道のために。信頼を築き、よい人間関係を作っていくことができますように。福音に心開かれた方と出会うことができますように。
2.病気の人が多いクラチェ教会のために。ブンソン兄(長老)の妻ディビア姉の腹痛の原因が明らかにされるように。ヒム姉(伝道師)の高血圧とその娘ソル姉の病の癒しのために。


「祈りの中で」
日本 西村信恵

母教会の教会学校の子供たちと  「私たちには、他の人々を祝福する役割が神様から与えられている」―休養中に私が深く学んだことの一つです。それは、体が動かせなかった時の私にとっては嬉しい再発見でした。祈りを通してカンボジアの人々にも、会えない人々にも届くことができる、祝福を届けることができる、ベッドの中で、心をカンボジアやいろいろな人のところに飛ばしながらお祈りしました。また、休んでいる時は神様と語る時間でした。
 皆様の背後のお祈り、ゆっくり休める環境もあり、体調も徐々によくなってきて、大分動いたりできるようになると、いろいろなことが頭の中を占めるようになりました。そうすると、あんなに祈ることがうれしかった時間はどこへやら、気づいた時には今日はゆっくり祈れなかったなあという日が増えてきました。と同時に、普通に生活していると、こんなに多くのものによって私たちの心や考えは支配されてしまうことに驚きました。それでも母教会で教会学校の子供たちと接していると、祈る心や、その子たちへの愛も与えられたり、説教の番が回ってくると祈ることが与えられて、ああ、奉仕が与えられることで自分も祝福されているなあと感じました。
 私は四月から、佐味師のされていた国内での働きを引き継ぐことになります。まだ体も本調子ではありませんが、私なりに神様から与えられていることをしようと思っておりますが、まずはやはり祈ることだなと感じています。祈りの中で今与えられている人たち、与えられようとしているグループについて祈り、祈りの中で神様によって関係をはぐくんでいけたらと考えています。そして、一歩ずつこの働きを進めようと思っています。
 OMFの祈祷会に出席されている兄弟姉妹から、祈ることの祝福についての証を聞きます。二月の「のぞいてミッション」においても、若い姉妹が「祈り会に出席することは隠された宝を発見したよう」な気持ちだと証をしてくださいました。この祝福をあなたも体験するためにOMFの祈祷会を自宅で、またグループで始めてみませんか。興味のある方はご連絡ください。私も一緒に祈りの中で皆さんと共に歩みます。これから日本国内での働きになりますが、またよろしくお願いいたします。

【祈りの課題】
1.神様から知恵が与えられて、今からやっていくことの計画が立てられるように。
2.体力が守られ、祈りの時間が祝福されるように。

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