TOP PAGE OMF@宣教師.come 宣教ニュース 東アジア宣教ノート 宣教カレンダー OMFについて リンク e-mail



2012年4月号  page1  page2


「祈りの答え」
日本 木下理恵子

 このニュースレターを書いている今日は二月最後の日。ここ神奈川では雪が降り積もっています。春はまだ遠いのでしょうか。皆様はお元気でお過ごしですか。いつもお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
 四月から神学校に行く中国人姉妹に救いと献身の証をしてもらいました。洗礼を受けているけれど、仕事優先で礼拝に来ないL姉妹が、それを聞いて涙ぐみながら分かち合ってくれました。「日曜日仕事で、教会の礼拝に行かないのはやっぱり駄目だ。もう限界。それで上司に日曜休みにしてくれとお願いした。そうしたら、日曜出勤すると言ったから雇ったんだ。日曜出られないんだったら雇っていない、と言われた。今日彼女の証しを聞いて思った。もう一度聞いてみるけど、その前にもっとちゃんと神様にお祈りしよう。お祈りしてから、聞いてみる。そのために祈ってほしい。」このL姉妹が、祈りに応えられる主を体験できるよう、日曜休みを貰うことができ、礼拝に来ることができます様お祈り下さい。
 もう一人、乳がんを患ったJさんは、手術も無事に済み、リンパに転移もなく、化学療法等の必要もないと言われました。以前から怒りでいっぱいの彼女、中国語集会でも大きな声で怒りまくっていました。なんと今回、医者から「Jさん、性格変えなきゃいけないね。」と言われたそうです。集会に来ても、自分の性格は変わりっこない、変えられないと言い続けていましたが、このままでこれ以上自分の健康を損ないたくないと、真剣に「性格変えなきゃ。」と言い始めました。体調が整ったら礼拝にも来たいと言っています。Jさんが主を信じ、生まれ変わることができる様、真理による自由を体験でき、主が自分をどれほど愛し、変えて下さる事がおできになるか体験できるようお祈り下さい。
 寒い中、外で営業をしている青年も元気で喜んで集会に来ました。彼の救いのためにも引き続きお祈りお願いします。皆様のお祈り、どうもありがとうございます。祈りの答えを報告できる恵みに感謝です。

【祈りの課題】
1.仕事優先で礼拝に来ていないL姉妹が、日曜出勤を止めようとしている事を感謝。祈りにより、日曜休みを許可してもらえるように。礼拝に来れるようになりますように。礼拝に来ていない他の人たちも、礼拝に来られますように。
2.Jさんの乳がん手術が無事終わり、転移がなかった事感謝。彼女が礼拝に来て、主を信じ、生まれ変われるように。主の愛を体験し、主が自分の性格を変えて下さる事を体験できるように。寒い中セールスしている青年が主を体験でき、救われるように。


「仕える者へと」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

帰国者リーダーキャンプ(BBWIT)  北米で在外邦人伝道を担い、日本の教会との架け橋の働きを進めているJCFNが、二月二四〜二六日と、帰国者リーダーキャンプを行ない、私も参加させていただきました。
 JCFN、ジャパニーズ・クリスチャン・フェロシップ・ネットワークの始まりは、一九九〇年のアーバナ世界宣教大会の分科会「日本人宣教」に集まった二十数名の日本人青年でした。彼らは帰国後、家族・友人にどうやって福音を伝えたらいいのか知りたくて参加。二万人の大会で、自分だけが日本人クリスチャンだと思っていたら、他にも同じ境遇の人がいてビックリ。この分科会の後、大会にはもっと他にも日本人参加者がいるのではないか、さらに探して集まった四十名。その大会後の留学生部門大会の間に、夏に再会の約束をし、それまですることと担当者を決め分かれました。アメリカ人宣教師が世話役となり、専任の働き人が立てられ、今ではアメリカ在住三名、日本在住一名の働き人が奉仕しています。清水摂さん(旧姓・黒田)はOMFからJCFNに出向という立場で、ディアスポラ伝道部の同労者です。
 今回の帰国者リーダーキャンプの特徴は、アメリカでのリーダー訓練を受けた人が多かったこと。そのため彼らには「主の命とあらば」と奉仕する姿勢が備わっていたことです。帰国して数カ月という人でも既に教会は定まっている、そこで奉仕しているという方もあり、JCFNの働きの実を見せていただいたように感じました。
 JCFNの使命は、「海外生活経験のある日本人クリスチャンを、宣教のために整えることにより、神の栄光を現す」。指針となる四つの柱は、一、神の召しに応える者として整えられる。二、キリストに似た者へと整えられる。 三、神の家族の共同体につながる者として整えられる。 四、どこに行っても、キリストの弟子をつくる者として整えられる。
 今回の帰国者リーダーキャンプの最後には、それぞれの地で何をなすべきか主に具体的に示された者も多かったようです。日本における御国拡大のために、主が彼らを用いて下さるよう祈り、また共に労していきたいと思わされました。

【祈りの課題】
1.2月24日〜26日と行なわれた帰国者リーダーキャンプに参加した者達が、日本各地でそれぞれ主から与えられた務めを忠実に担えるように。
2.3月11日〜15日カナダで行なわれたディアスポラ伝道部リーダー会議で決議された事柄を、それぞれが担い進めていけるように。


「死を恐れる人 恐れない人」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

「わたしを信じる者は死んでも生きるのです」と主のことばを宣言  「では、また行ってきます。あと何時間呼吸が続くでしょうか。」と先月号の終わりに書きました。あれから約二〇時間後にその方は息を引き取りました。
 その十日程後に、今度は二五歳の青年です。ケッメン兄といいます。心臓手術を待って市立病院に二週間以上入院していました。入院と言っても病室に空きがなく廊下に放置状態。廊下と言っても外気にさらされた渡り廊下で、付き添いの両親共に病院の外で蚊帳を張ってキャンプ状態。
 やっと集中治療室に入ることができたのは、脳内出血により意識不明になったからでした。血液を抜くため頭蓋骨を開いたところ、ドッと噴き出してきて治療不可能と分かり、自宅で息を引き取らせることに決めました。
 それには二つの理由があります。一つは病院で人工呼吸器につないだままでは何の進展もない。もう一つは、村の外で無くなった人をミェン族道教の祈祷師たちは絶対に村に入れないというしきたりがあるからです。特に聖書翻訳が行われたクンメーボン村はそれが強い。一昨年、クリスチャン生徒寮の少年が交通事故で亡くなった時、村の門の外の道端で通夜をすごし、野外で葬式をさせられ、お棺を山の上の墓穴に運ぶ時も車で道路を通らせてもらえず、大勢で担いで畑と川を歩いて渡り山を登ったということがありました。今回そうならないように、救急車で自宅へ運び、そこで人工呼吸器をはずすことになりました。
 ところがチェンライ市立病院には空いている救急車が無く、別の病院のものを借りなければなりません。タイ・キリスト教団経営の病院に車の手配をお願いし自宅へ。教会員とともに讃美、祈りを捧げ、看護士にお願いして呼吸器をはずしました。二〇分後、手足が青く冷たく白くなっていきました。
 ご両親は普通ミェン族の葬儀が三〜四日かかるのに倣い、遺体を自宅にしばらく置いておきたいと願いました。しかし、三日目のその日は呪いの暦では不吉な日なので葬儀を早めに切り上げよと、道教の祈祷師たちが要求してきたのです。それで亡くなった日の土曜日に前夜式、日曜午前中の礼拝を葬儀礼拝とし、午後の出棺礼拝、埋葬式とあわただしく終えました。
 死人と幽霊を恐れて、悲しんでいる遺族を哀れまない。これがミェン族の祈祷師たちです。ケッメン兄と同年代の、うちの貴君は何度も廊下へ見舞い、「死ぬのが恐いか。」と聞きました。「全然怖くないよ。僕は知っているよ。」と笑顔で答えたそう。ご両親も息子は「行き先を知っている」、それで慰めを得ていました。(達朗)

【祈りの課題】
1.何かを求めて流浪の旅をし、世界を回る若い日本人女性が我が家にたどり着き、聖書を学んでいました。二つの葬儀で天国と永遠の命に関する説教を7回以上聴き、日々の聖書研究をとおしてイエス様を信じました。次の旅先オーストラリアで教会につながるようにお祈りください。
2.パヤオ聖書神学校は3月の卒業式後、ミェン族の学生が2人だけになりました。4月12日〜15日の青年キャンプでミェン族宣教へ献身する人が多く起こされますように。


「蛍の光、窓の雪…」
日本 佐味湖幸

「神の御国のために共に歩む!」タスキを西村師へ  一月後半から二月にかけての二週間、四国の香川県と愛媛県でデピュテーションをさせていただきました。四年半ぶり、宣教師になって四回目の四国巡回です。毎回伺っている教会もあれば、初めての教会も幾つかあり、それぞれの所で大きな励ましと祝福をいただきました。ある引退された牧師先生と歓談した時のこと。私がフィリピンや南米の教会が成長し、宣教師を多く派遣するようになったことに触れた時、その先生は戦後ご自分が救われた時の教会の様子を思い出されたようでした。先生は若者が少なく、宣教の情熱に乏しい今の日本の教会の現状を嘆き、日本の教会は変わらなければならないと熱を込めて語られました。教会の高齢化、無牧や兼牧、また閉鎖を余儀なくされる教会が特に地方で多くなっている現状をどうすればいいのでしょうか。祈らされます。
子供の頃お世話になった伊藤先生(高松西聖書教会)と  二月半ばは市川のOMF事務所に十日間滞在し、宣教集会「のぞいてミッション」の開催と主事の仕事の引継ぎをしました。あらためてこの五年間、日本委員会の主事として様々な宣教の働きに関わってきたことの祝福を神様に感謝しました。多くの方と出会い、宣教について、神様の導きについて語り合い、祈りました。色んな宣教地に行かせていただき、アジアで今主が何をなさっているのかを見せていただきました。
 雪の多い冬でしたが、春の日差しを感じる今日この頃になりました。明日から三月、卒業のシーズンです。私も大きな感謝と期待を胸に新しい働きに出発したいと思います。次回はシンガポールからニュースをお届けする予定です。引き続きお祈り下さいますようにお願いします。

【祈りの課題】
1.日本委員会主事の働きを西村信恵宣教師に引き継ぎました。主の助けが西村師にあり、日本委員会の宣教啓発・動員の働きがさらに前進しますように。
2.4月9日から13日まで、南米に拠点を置くロイ師、南アフリカに拠点を置くネスビット師、国際本部動員部ディレクターのフラー師と佐味師が国際本部に集まり、ニューホライゾンズ初のオリエンテーションを行います。主の導きをお祈りください。


「御言葉に立つ教会」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

すし詰め状態で御言葉を聞く  シエン・パン区(ストゥン・トラエン州の北部)にある教会の聖会に行ってきました。舗装された道路は無いので、あらゆる所が砂埃だらけです。
 二十畳ほどの広さの高床式の家の床にびっしり八十余名が座り、賛美をすると家が揺れます。貧しい人たちが多く、三日間同じ服の人もいました。たくさんの人と仲良くなり、大いに笑った楽しい時でした。
 なんと説教者はミャンマー人(カチン族)とラオス人。ラオス人の中には、つい最近までクリスチャンであるがゆえに刑務所で捕まっていた方もいました。その方は刑務所内でも一生懸命伝道されていたそうです。
 私たちの将来の働きの夢の一つは「伝道することが比較的自由に許されているカンボジア人が、周りの国の迫害されているクリスチャンを助けることができたら」というものです。しかし、実際は迫害されている国の人が、カンボジア人の信仰の成長を助け、そして農業指導までして下さっていたのです。その事実に驚き、感動しました。迫害されても信仰を持っている人たちの信仰の真剣さを肌に感じました。
 この地はカンボジア人にとって僻地の僻地です。殆どのカンボジア人が行ったこともない所です。道も途中から舗装されていないので、雨季には道が大変ぬかるんで行く事さえ困難です。しかし、そこで国を超えた素晴らしい人たちに出会う事が出来、私は大変励まされました。感謝と共に。
 追伸:網戸がつきました。お祈り感謝です。(ひとみ)
 シエン・パン区の教会は、中心部に教会堂を持った教会が一つ、そして村々に七つの家の教会があります。ここは数年前まで、ストゥン・トラエンから道路が通じてなく、細長いスピードボートで一日がかりで旅をしてたどり着く「地の果て」でした。まだポル・ポト兵の残党がいた二十年前から、キリスト教団体が地域の健康支援のための働き(マラリヤ予防やエイズ予防など)、また識字教育などの働きを地道にしてきたお陰で、教会が地域に受け入れられています。
 カンボジア時間に慣れていた私たちが休憩の後五分遅れて会場に入ろうとしたら、もう人がいっぱいで会堂には入れませんでした。階段に座って、他の教会員とともに説教を聞きました。時間に正確なのにビックリし、そして、階段に座って説教者の姿は見えませんが、スピーカーから聞こえてくる説教を熱心にノートに取る姿にさらにビックリ、彼らの霊的な飢え渇きに教えられました。教会員の多くはカンボジア人ですがラオ語を理解し、さらに他の少数民族が集っているので、時間に正確なことも土地柄なのかと思いました。
 多くの出会いに感謝すると共に、これから出会うであろう他の未伝の区の人たちのことを思い、楽しみにしています。よい意味でこれから始める教会開拓の将来の姿(御言葉に立つ教会)を想像できる所でした。(裕三)

【祈りの課題】
1.カンボジア教会交友会のリーダーたち(代表ヒアン兄)の霊性が守られて、それぞれの奉仕が祝福されるように。今年は役員の変更があり、もう一度御言葉に戻ること、そして宣教について学びを深めていくことを目指しています。
2.クラチェ教会のセイハー牧師とメカラー姉のために。牧師として教会を建て上げる働きを忠実にできるように。日々の必要も満たされますように。また、教会学校と青年会の再開のために。

2012年4月号  page1  page2


TOP PAGEOMF@宣教師.come宣教ニュース東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダーOMFについてリンクe-mail

Get Microsoft Internet Explorer   HFJカウンタサービス   Go,HyperForJesus!



OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052

© 1999-2012 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.