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2011年12月号  page1  page2


「神様の働き」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

ビッチリ鍛えられている説教者セミナーの参加者たち  お祈りいただいていた登教会拒否中のポチェトン教会の牧師夫人ヘーン姉が、半年ぶりに教会へ戻ってきました。以降、続けてくることが出来ています。お祈り心から感謝します。
 彼女が、教会へ来る二週間前にも私は訪問をしていて、呑気にしている彼女と話していて多少焦り、「押し出してあげるのも私の役割なのか?」でも「自分で決心する方が良い」と二つの思いの間を揺れました。そして「神様が彼女の思いを変えさせてくださるように祈り待つ」という事、そして「祈りつつ何も言わない事と、何もしないことの境目はどこにあるのか?」また「彼女を説得して行動を変えさせたいというのは私の高慢ではないか」など色々考えさせられ、私にとっても良い訓練の時でした。
 このことを通して、自分が祈っていること、そして自分が祈られていることについても思いを寄せることが出来ました。十二月にラオス国境近くのストゥン・トラエン(プノンペンから車で八時間)に引っ越し、新たな奉仕が始まります。楽しみ半分、不安半分といった気持ちです。私は元々新しい環境・人間関係に慣れるのに時間がかかるので、宣教師向けとは言えない性格です。ハドソン・テイラーが言っているように「神様の働きは、神様の方法によってなされ、その必要は欠けることが無」く、私の能力の有無に神様の働きは左右されないということは感謝です。どうかこの弱い器のために、またヘーン姉のために続けてお祈りください。(ひとみ)
 お祈りしていただいた説教者セミナーが十月十日から十四日まで行われました。一人のベトナムからの参加者を含めて四十人余りの牧師・説教者が集まりました。昨年に続き第二回目となる今回のテーマは「新訳聖書からの説教」でした。ピリピ書とマルコによる福音書を例として、説教のテーマといくつかのポイントを作る演習をグループで行いました。二回目なので参加者も覚悟の上で、朝八時から夜九時過ぎまでビッチリ鍛えられ、お互いの友好も深まっていきました。それぞれの地域別の世話役も決まり、定期的に交わりを持ちつつ、講解説教を切磋琢磨することが目標です。次のセミナーまでの一年間、それぞれが学んだことを実践していけるように祈っています。
 このセミナーを通して、参加した一人一人がますます御言葉に誠実、かつ従う説教者になり、説教を通して教会を養い育てることができるように祈っています。それがカンボジアで健全な教会を建て上げる鍵になります。お祈りください。(裕三)

【祈りの課題】
1.12月からのストゥン・トラエン州での新しい生活と奉仕に上からの励ましと導きがありますように。
2.説教者セミナーを受けた牧師・説教者が地域で説教者クラブを持ち、互いに励まし合い、研鑽する機会を持ち、教会に仕えることができますように。


「心に届く福音とは」
日本 菅家庄一郎、容子

カンボジアの卒業生が訪問してくれました  クリスマスおめでとうございます。
 早いものでもう二〇一一年も終わろうとしています。今年も皆様からのお祈りとご支援を本当にありがとうございました。
 日本福音主義神学会・第十三回全国研究会議に参加し、説教について様々な立場・角度からの研究発表を聞かせていただきました。中でも山口陽一師の次の言葉が目に留まりました。「(説教者が)語る対象を安全な範囲に狭く設定せず、すべての人に福音を語る責任を自覚し、そのための説教力を磨く必要がある。」
 体験中心・伝道説教中心の戦前の説教から、戦後の正確な釈義と連続講解説教への流れの変化の中で、聖書に基づいた大衆が理解できる伝道的説教が今求められているのではないか、という気がしました。
 多神教の背景をもち東日本大震災からの復興支援という課題、経済不況や家庭の崩壊など数々の問題の中で、この国においてどのように福音を言葉と行いで伝えるか、それぞれの教会・牧師に委ねられた大きな使命を再確認しました。
 このクリスマスに、日本の教会およびアジアの教会でキリストの福音がはっきりと宣言され、キリストに立ち返る人々が多くおこされることを祈りつつ。 (庄一郎)
心のこもった手作り品の数々  十月中旬インマヌエル船橋教会女性部主催の宣教大会で奉仕させて頂きました。夫と交互に世界宣教の現状とOMFの働き、カンボジアでの証、大宣教命令からメッセージ、そして板橋祈祷会をどのように「主が始めてくださった」か、久米姉の証を通して祈りの奉仕の大きさを紹介させて頂きました。皆さん、熱心に耳を傾け、共に祈って下さいました。それから「おちぼ交換会」の時間。教会外からも常連の婦人方が集うという恒例のバザーです。私たちにも贈り物として頂いた手作り品には驚きました。数か月前から皆さんで手分けして、あるいは集まって作ったそうです。何とも手の込んだ素敵な品々に、使徒の働きのドルカスを思い出しました。バザーの収益は海外宣教に捧げられるとのこと。主のお働きへ捧げられる愛の業を見ました。
 十月最後の日曜日は、宣教の自由のない国に第二期目の働きに出発されるOワーカーの壮行会でした。山岳民族の村で、娘を失い悲しみにくれる母親に寄り添い、一緒に涙を流したこと。村八分にされたハンセン氏病の青年の手を握り、「私たちはあなたから離れない、一緒にいる」と励ましたこと。言葉ではっきり福音を語ることはできなくても、神様の愛を伝えることはできる。主の愛の証人として再派遣される姉妹のため皆で手をつないで祈りました。
 宣教ニュース六月号に紹介しましたルース・エーリング先生が十月十九日天に召されました。本当に悲しい知らせでした。ルースさんを知る者が集まると、涙と共に皆が口をそろえて語るのは、ルースさんの優しさ、愛でした。愛しか思い出せない。なんと素晴らしい実り豊かな人生であることでしょう。ルースさんを心から主に感謝しつつ、私もまた生涯主に忠実に従い、愛の実を結ばせて頂きたいと献身の思いを新たにしました。最愛の夫人を天に送ったガレス先生のためにお祈りください。
 「‥‥その中で一番すぐれているのは愛です。 I コリント一三・一三」(容子)

【祈りの課題】
1.カンボジアFES(KGK)では10月29日に伝道集会が行われ、4人の学生が信仰決心をしたそうです。信仰が成長し、教会に繋がりますように。ピセット主事が正しく彼らをフォローアップできますように。
2.16日容子師はザチャペルオブアドレーションの婦人集会で、18日庄一郎師は湘南グリーンベルトキリスト教会で奉仕します。福音を分かりやすく語れますように。


「五十年来の大洪水」
タイ 坂本朋子

 早いもので今年も既にクリスマスの時期がやってまいりました。今年もお祈りや経済的支援、励ましのお便りなど皆様からの温かいサポートをありがとうございました。
 ニュースでもご存じかと思いますが、タイは七月頃から現在(十月末)に至るまで、過去五十年で最悪と言われる大洪水に見舞われています。幸い私たちの住んでいるランパーンは月初めに若干被害はあったものの、今は全く問題ありません。大変なのは中央部とバンコクです。北から徐々に水が平野部に南下し、水が引くのも時間がかかると言われていますので、今後は汚染した水から発生する様々な感染症の蔓延が心配されます。OMFの同僚の中にも避難を余儀なくされている方も何人かいますが皆無事です。中央部シンブリー県のあるタイ人牧師は、援助活動中に命を落としてしまいました。ロッブリーではプラシリ教会のポーン牧師が、教会員やロッブリーにいる宣教師たちと共に、地元の役人や軍と良い関係を築きながら援助活動に励んでいると聞いています。その中でキリストにある希望を被災者の方々に伝える機会も与えられているとのことです。
 タイでは毎年洪水がどこかの地域で発生するので、タイ人は洪水にはある程度慣れています。しかし国土の三分の一を浸水させ、三百人以上の死者をもたらし、二百万人近くの生活に影響を与え、農業・経済に莫大な被害をもたらした今回の大洪水の前に、タイ人持ち前の「マイペンライ(大丈夫!)」気質も消え失せてしまいました。
 バンコクに洪水が来るか来ないかの十月半ばに、私は丁度バンコクにいたのですが、普段は明るいタイ人が非常な不安に陥っているのを見たのは実はこれで二度目です。去年反政府デモ隊による破壊行為が起きた時に丁度バンコクにいて、人々がパニックに陥っていたのを思い出しました。一人のタクシー運転手には洪水がくるかもしれないという理由で、乗車を拒否されてしまいました。正しい情報が入りにくく、人々は噂に翻弄されていました。別のタクシーに乗車した時、体中に刺青が入った運転手が、キリスト教のラジオ番組にじっと聞き入っていたのが印象的でした。降車の際に「神様の祝福がありますように」と言って料金を渡しました。どうかこの試練の中でタイの人々が本当の希望、なぐさめ、救いをイエス・キリストに見出すことができますように!そしてタイのクリスチャンとこの地に遣わされている私たち外国人たちが、地の塩・世の光として用いられますようにお祈りください。
 先週から新学期が始まり、ランパーンチームとライトハウスにも様々な変化があります。ベッカー師一家が去った後、ライトハウスに新しくチョー師一家が引越してきて、室内をより開放的に人々がリラックスできるようにアレンジしました。ライトハウスの常連たちには「居心地がいい」と好評です。パシアー師一家には三人目の男の子が無事生まれました。ゲーさんは家のことで現在忙しく、あまりライトハウスには来られなくなってしまいましたが、逆に私が彼女の家を訪問することで彼女の母親を含め、夫や義理の家族と話す機会が増えていることに感謝しています。神様はいつも全てのことを共に働かせて益と変えてくださると信じています。

【祈りの課題】
1.シンガポール人とマレーシア人の学生グループが12月初めからボランティアとしてやってきます。そのうち3人は将来宣教師になることを希望しています。よい訓練の時となり主の御心を知ることができますように。
2.ゲーさんの家族と少しずつ知りあう機会が与えられていることを感謝。これからは私個人としてだけでなく、チームとして彼女の家族にキリストを証していくことができますようにお祈りください。


「帰国した人たちのその後」
日本 木下理恵子

 やっと二〇一一年と書くのに慣れたと思っていたら、今年ももうあと少しとなりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。この一年も皆様の尊いお祈り、ご献金をどうもありがとうございました。
 この夏、中国に帰国した青年からメールが来ました。元気で仕事を探しているそうです。その中で日曜日の午後はお母様と一緒に教会の聖書の学び会に参加しているとの知らせが。聖書を最初から解説する長期講習だそうです。先週はロトのところで、全部終わるまでに数年かかるそうです。中国に戻っても続けて教会に行き、聖書を学んでいることをとても嬉しく思いました。また私たちの集会の人数が減ったことも、「寂しいけれど、集会は参加する人の心の支えになれると思います。私も中国で応援します」との言葉が。何だか心強く励まされました。この青年がはっきりと主と出会い、信仰を告白できるようお祈りください。
 もう一人は体調を崩し、急遽台湾に帰った姉妹。日本の大学院で学びたい思いや、日本で伝道したい願いがあり、将来の導きを祈っていました。短い日本滞在中、主の前に静まる時間を多く与えられ、ある日主から語りかけられたそうです。「あなたにとって、私と一緒にいることが幸せ」それを聞いた時、ああ、本当にそうだ。自分の幸せは神様と一緒にいることで、学位なんかじゃないと、はっきりわかったそうです。そして日本の大学院で学びたい本当の理由は、学位が欲しいからだと分かったそうです。台湾に帰り地道に仕事をしようと思っている矢先の急病、帰国でした。でも心はとても平安で、帰国後仕事も良いものが、すぐに与えられたそうです。そして思いもかけず、ボーイフレンドも与えられたと喜んでいました。この姉妹、もう一つ主から示されたこととして、毎月私に献金して下さる様になりました。台湾からの、なんとも心温まる献金です。
 中国語集会のクリスマス集会は十二月十日です。一人の姉妹は在留孤児の方を誘って来たいと祈っています。みんなが新しい友達を誘ってこられるよう、クリスマスだけでなく、続けて集会に来るようになる新しい人が与えられるようお祈りください。皆様のクリスマスにも主の豊かな祝福がありますようにお祈りします。この一年のお祈りを心より感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.中国語集会は10日がクリスマス集会です。皆が友達を誘って来られますように。ずっと来続ける新しい人が与えられますように。24日は渋沢教会のキャンドルサービスでのメッセージです。主が働かれる時となりますように。
2.中国に帰国し、毎週教会に行っている青年を感謝。続けて教会に行き、聖書を学び、はっきりと主を信じ、生まれ変われますように。帰国した一人一人を主が守り、祝して下さいますように。

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