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2010年11月号  page1  page2


「知恵ある質問から始まる―あるベトナム在住の働き人より―」

街角にて(写真の人物と本文とは関係ありません)  私がヴィンに会ったのはこれが二回目でした。ヴィンは活気に満ちていて、自信があって、いつもステキな服を着ている二十四歳の女性です。大学で貿易を専攻している彼女は、パートタイムで英語を教えながら、間もなく学位を取得しようとしています。
 私は教会からまっすぐ彼女に会いに行ったので、何気なく彼女に何か宗教を信じているの?と聞きました。
 「家族は仏教徒だけど‥‥・」と彼女は答えました。「でもあんまり熱心じゃないわ。祖先崇拝だけはしてるけど」待ち合わせの時間に遅れたことを詫びながら、私は今日教会で洗礼式があったことを話しました。「それって何?」とヴィンはすぐに聞いてきました。私が簡単に説明すると、「実は私のお祖母さんはローマ・カトリック信者だったのよ。よく『告解』に行ってたわ。でも『告解』って何なんですか?」彼女は仏教徒にしては興味津々でした!
 ヴィンお気に入りの日本料理レストランで一緒に寿司をつまみながらも、彼女の質問は続きます。「あなたが信じている宗教では死後の生命を信じているの?それってどんなものなのかしら?」
 一瞬驚きながらも私は心の中で静かに祈り、そして答えました!その後、彼女は話の方向を変えて、こう聞いてきました。「ベトナム人はよく占いに頼るってこと、あなたも知ってると思うけど‥‥それってどう思います?」さらには「アジアの伝統的な価値観と今の西欧的価値観の違いってどう思います?たとえば婚前交渉とか‥‥。あなたの意見が聞きたいわ。」
 彼女に福音を伝える機会が与えられることを願っていましたが、このように本人から積極的に道を開いてくれるとは、ほとんど思ってもいませんでした!いろいろ話し合ううちに、彼女の質問はただアカデミックな知識を得たいからではなく、全て彼女が今直面している状況から出ていることが分かってきました。
ベトナムのお寺にて(写真の人物と本文とは関係ありません)  皆さんがベトナムのことを思う時には、どうかベトナム戦争やジャングル、ベトナム帽といったかつてのイメージから離れて下さい。そしてこのヴィンのような青年達―学歴があり、野心的でありながら、急激に変化している社会で様々な選択肢を目の前にして、ワクワクすると同時に圧倒されながら、行くべき道を模索している青年達―をイメージして、祈って下さい。又、霊的な話題に興味を持ち、福音や新しい考え方に対してオープンな人たちをどうかイメージして下さい。
 今日のベトナムでは多くの人たちが何かを探し求めています。でも何が見つかるのでしょうか?教会がまだとても少ないこの国で(ベトナムの主流民族であるキン族の内でも、プロテスタント人口はわずかO.五パーセント以下)、どれほどの人たちにキリストを知る機会があるのでしょうか?
 多くの人たちが霊的な拠り所を求めていますが、西欧キリスト教に対する偏見は今も存在します。私が聖書のみことばを引用しながらヴィンの質問に答えるのを、彼女がじっと聞いていてくれたことは例外的で、私には驚きでした。
 その後、ヴィンは十八歳の時にアメリカでクリスチャン家族の家にホームステイしていたことが分かりました。その一家のことをヴィンは今も好意的に思い出し、彼らにとてもよくしてもらったこと、時々一緒に教会にも行ったことなどを話してくれました。彼女は「礼拝はよくわからなかったけれど、歌うのは楽しかった」そうです!
 ヴィンの話を聞きながら、私は国を越えた宣教の働きを思わされました。そのアメリカ人のクリスチャン一家は、当時ヴィンから福音に関して何の反応も得られなかったことでしょう。しかし、彼女に対する温かいもてなしは、確かに福音のために、ヴィンの人生という土壌を耕していたのです。
 そこが母国でも外国であっても、それが耕すことであっても、種まきでも、祈りでも、又は刈り取りであっても、どうか皆で与えられた働きを忠実に行おうではありませんか。「それは、あなたの道が地の上に、あなたの御救いがすべての国々の間に知られるためです。」 (詩篇六七・二)


「宣教旅行その後の再会!」
日本 佐味湖幸

9月のOMF京都祈祷会 纉c神学生(後列左から2番目)がタイ宣教旅行の証をしてくれました。 比嘉さんと軽井沢で再会!  「I国から帰って来て、ちょっとした逆カルチャーショックです」「宣教旅行の話。皆が話を聞いてくれるというわけではないですね。行った人とそうでない人の温度差があって…」たとえ短期でも、外国に行ってしばらく生活し、日本に帰ってくると、色々と戸惑うことがあるものです。
 「親が『成長した。行ってきてよかったね』って」「視点が変えられた」「教会で、交わりや伝道の機会を増やすように、牧師に話して新しい事始めてます」「とにかく祈ってもらおうと、祈りのニュースを出しました」「若い人たちの宣教祈祷会、始めてみたいです」宣教旅行や宣教大会出席を機に、成長し、現在置かれているところで新しい働き、そして将来に向けての準備を始めた者たち。
諌山さんと御茶ノ水マックで再会! 吉岡さんと御茶ノ水スタバで再会!  あれから一か月、それぞれの歩みがあります。九月は、八月の宣教旅行、宣教大会に参加した人たち何人かと再会し、その後の歩みについて、話を聞きました。ある人たちとは、メールのやりとりで近況を聞いています。主が確かに続けて彼らの中で働いておられるのを感じ、主の御名を崇めます。彼らが宣教のための忠実な祈り手となり、また将来、宣教師となって出て行く者が起こされますように!

【祈りの課題】
1. 11月5日から15日の青森教会巡回訪問の祝福のために。
2. 短期宣教プログラムや宣教大会で神様から様々なチャレンジを受けた一人一人のその後の導きのために。


「適切なゴミ箱」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

スレイポウ師  毎年九月はポチェントン教会では宣教月間です。毎聖日、宣教について考えました。今年は特にダー姉が聖書学校に行き、宣教師になるべく準備を始めた年なので、教会が宣教について考えるよい時でした。イラクに関心を持つ者、教会が長年関わっているタイのパロン族への宣教に関心を持つ者など。
 礼拝中に賛美された「誰が行くのですか?誰が行くのですか?神様の救いを、イエス様の十字架を伝えに」という歌詞が心に留まりました。イエス様しか解決できない私たちの根本的な問題…。このイエス様の福音を伝える器にしていただきたいと再度願いました。
 お祈りしていただいていたOMFカンボジア総主事の引き継ぎも守られています。十月二十九日から正式にその任に就いています。上からの助けが必要です。十一月からOMF国際本部で働く現総主事のリカーズ師夫妻のためにもお祈り下さい。
 このニュースが皆さんのお手元に届くまでに、カンボジア宗教省との合意書の解決を見ていることを期待しています。この合意書は、OMFがカンボジアで宣教活動をすることを国の省庁が認めているという重要な意味があります。皆さまのお祈りに心から感謝して。(裕三)
 スレイポウはポチェントン教会の三人の牧師のうち一人、二十九歳、小柄で笑顔の素敵な女性です。幼少時に父親が亡くなり、その後、二・三番目の父は病気・浮気でいなくなります。母親は政府に勤め、収入は結構あるのですが、ギャンブル好きで借金だらけです。スレイポウはクリスチャンになった兄の友達の関係の暖かさに惹かれ、教会へ行き始めます。クリスチャンになる以前の兄は、妹を怒っては殴る蹴るの暴力少年だったそうです。現在、その兄が主任牧師のソムナン師です。
 スレイポウの家を訪ねると、毎回一時間半は彼女が話し続けます。多くのストレスがあるようです。年長の教会員からのプレッシャー、同年代からのねたみ、自主性の少ない青年・悪戯盛りの子供の指導と忙しい限りです。良かれと思ってした事があだになったり、友達のクリスチャンらしからぬ行動を牧師という立場で指導しなくてはならない。それが元で逆恨みされる等々。嫁ぎ先は仏教徒で、夫家族と同居中で気を使うことも多く、最近、義父が他の女性との間に子供ができ、帰ってこなくなるなど問題は絶えません。牧師の兄ともぶつかることもままあり、「兄と話していて腹が立つと昔の怒りがよみがえってくる」と言います。日曜日のさわやかな笑顔の彼女の別の一面を見ます。私は聞きながら、批判やアドバイスをしないように気をつけています。彼女の聞き役になれたらと願っています。どうかスレイポウが練られた品性を獲得できるように、私が適切なゴミ箱になれるようにお祈りください。(ひとみ)

【祈りの課題】
1. 来年7月までのOMFカンボジア総主事代行の奉仕が主にあって守られるように。カンボジア宗教省と外務省との合意書の解決のために。
2. ひとみ師の毎週の訪問のために。訪問する人たちが主に用いられる器になる助けが交わりや祈りを通して出来ますように。また、自転車で移動しているので、道中の安全が守られるように。


「ライトハウス」
タイ 坂本朋子

キッズクラブのスタッフ。右から二番目がランゲージヘルパーのゲーさん  タイ北部ランパーンにやってきてから、おおよそ一カ月が経ちました。この最初の一カ月が守られ、様々な必要が備えられたことを主に感謝します。多くの皆さまに新しい住居のことも祈って頂きました。チームの活動拠点である「ライトハウス」からすぐ近くに住む場所が与えられました。タイ語の学びも始まり、チームのメンバーとも少しずつ打ち解けて、ランパーンでの生活がようやく軌道に乗り始めてきたところです。皆さまのお祈りに心から感謝いたします。ロッブリーを去ってもタイ語の学びは続いています。今はレベル二の段階に入り、週に約四日ランゲージヘルパーと一緒にタイ語を学んでいます。ランゲージヘルパーのゲーさんとは、授業以外にも一緒にご飯を食べに行ったりする中で、少しずつ友好を深めています。テキストから脱線して世間話になることもありますが、その中で証をする機会も少しずつ与えられています。
お寺での「出張キッズクラブ」 僧侶とすっかり打ち解けてしまったジョンティ(ベッカー師の長男)  「ライトハウス」は土日が一番忙しくなります。一般のタイ人にとって、土日が人々と交わりを持ったり色んな活動をするのに最も都合がいいのです。土曜日は英語クラスの他、「キッズクラブ」があります。私もスタッフとして参加していますが、最近では三十人以上、多い時は四十人近い子どもたちがやってきて、スペースが足りないくらいになっています。単なる子ども英会話ではなく、子どもたちが英語に親しめるように楽しいゲームや歌、工作を用意しています。その中で聖書のメッセージを英語とタイ語で伝え、子ども賛美も毎週歌っています。神様のことをまだ知らない子どもたちが、ちゃんと意味を分かって楽しそうに「神様大好き〜♪」と歌っているのを見るたびに喜びで心が一杯になります。日曜日の夕方はBBQアウトリーチがあります。普段ライトハウスに来ているタイ人のメンバーや、その他友人を招いて一緒に食事をするというシンプルな集いですが、このような交わりの中で友好を深め福音を分かち合う機会が与えられています。また九月と十月は特別に近くのお寺の境内で「出張キッズクラブ」を開く機会が与えられました。チームリーダーのベッカー師夫妻がバスの中で出会った若い僧侶から依頼を受けて、二カ月だけ教えることになった次第です。しかも福音を語らせてもらうことを条件でこのような機会が与えられました。私もヘルパーとして参加させてもらいましたが、天地創造の物語を子どもたちがじっと静まって聞いていたのが印象的でした。子どもたちの心に蒔かれた福音の種が、摘み取られることなく実を結びますようにお祈りください。

【祈りの課題】
1. 南アフリカ出身のマンディサ師(独身女性)が10月末よりランパーンチームに参加します。新しい場所での生活に速やかに順応することができますように。またチームとして私たちが彼女を温かく迎え入れ、サポートすることができますように。
2. 地元の人々との新しい出会いのためにお祈りください。特に若い人々(中・高校生や大学生)とのコンタクトを祈り求めています。神様が導きをくださるように。

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