2010年8月号
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「学ぶ事と教える事」
日本 佐味湖幸
六月第三週目から関西聖書神学校(KBC)で宣教学を教えることになりました。なにかこの分野の学位を持っているわけでもなく、躊躇はありましたが、宣教学博士の三好明久先生(上野芝キリスト教会牧師)とコンビを組んで(?漫才ではありませんが)、三好先生が七回アカデミックな方面から講義され、その後、私が七回、宣教師としての経験から異文化宣教に関わる事柄を教えています。
教えるにあたって、宣教師になって十八年間、何をし、何を考えてきたのか、どのような課題があるのか、色々と振り返って整理し、考えるとともに、様々な宣教に関する本を読み(久しぶりによく読書しています!)、先輩たちは、どのように宣教と取り組み、考え、課題としてきたのかを学び直しています。そして、これから献身して主に仕えていく人たちに何を伝えていかなければならないのか色々と悩み、しかし、楽しみながら準備と授業をしています。初めての事でどこまでお役に立つことをしているのかわかりませんが、皆さんのお祈りと学生さんたちの忍耐と熱心に励まされ、主の助けのうち歩んでいます。夏休みをはさんで十月初めまで続く講義のためにお祈りください。
これを皆さんが読んでくださる頃は、タイのバンコクで日本からの若者たち四人と短期宣教の奉仕をしている事と思います。またその後、マレーシアに飛んで、八月二五日から二九日までアジア・フロンティアズ宣教大会に参加します。日本からは菅家師と私を含む九名が参加します。将来、宣教に携わっていくことを願って参加される方々に、主の導きをお祈りください。
【祈りの課題】
1. 8月5日から25日は、タイ、バンコクで短期宣教の奉仕をします。日本から参加する4人の青年たちと引率する佐味師の健康と守りのため、また主と現地の教会に喜ばれる良い奉仕をすることができるように。
2. 関西聖書神学校での宣教学の授業のために。良い準備と授業ができ、学生さんたちの将来の歩みのために、少しでも役立つことができるように。
「祝福された訓練会」
カンボジア 今村裕三、ひとみ
六月にもたれたOMF年会が、主にあって守られ祝されたことを感謝します。
今年、私は準備委員をし、食事と休憩時間の茶菓の担当でした。私は実働メンバーではなく企画・監督の立場でしたので、事前の準備がうまくいっていれば、それほど忙しくない予定でした。
しかし、ここはカンボジアです。毎日のように違う種類の問題が起こり、私は走り回ることになりました。「どうして頼んだことができていないのか?」の連続で「どうしてできていないのですか?」とホテルのスタッフに質問すると、「私は悪くない」と責任のなすり付け合いが始まります。その喧嘩の仲裁をしながら、今すぐ必要な水などを調達するには忍耐と体力が要りました。最終的には、急に必要になった物をすぐに調達してもらえるほどにホテルのスタッフととても仲良くなれました。また、周りの同僚宣教師が、毎日祈って下さったことは大きな励ましでした。
今回の年会のように忙しくても、神様が共にいてくださることを感じられるのは本当に祝福です。しかし、時として仕事と休みのバランスを取ることが難しいです。FCCのアドバイザーは、自分で予定を決めて仕事をするのではなく、FCCの役員が決めた日程に従うので、「宣教師の私がこの月は忙しいので日程を変えてください」とは言えません。その結果、余裕を持って仕事の予定を組んでいても、飛び込みのどうしてもしなくてはいけないことが重なり、休みがほとんどないことになりがちです。神様からの知恵を十分いただいて仕事をするためには、体を休めることも大切です。どうかそのバランスがきちんと取れるようにお祈りください。(ひとみ)
先月号で祈って頂いたカンボジア教会交友会(FCC)の長期的ゴールの一つ、リーダー訓練が動き出しました。今年と来年にかけて「平和の橋」という学びを行うことと、田舎にある教会に出向いて訓練会を持つことが計画され、前者の学びが六月十七日から十九日まで行われました。今回は十五人のリーダーが集まり、「シャローム(平和)」と「人を赦すこと」について学びました。すでに学んだFCCのリーダーが三日間のセッションのすべてを導きました。私は最終日に上記のテーマについて御言葉から語らせていただくだけでした。少しずつ現地のリーダーが次のリーダーに教えられるように育っていることを神様に感謝しました。今月はクラチェ教会にFCCのリーダー三名が出向いて訓練会を行うことになっています。
年会終了後で忙しかった引っ越しも助け手が与えられて、思ったよりスムーズに出来て感謝でした。新しい家で神様の栄光を現す生活が出来ますように願います。(裕三)
【祈りの課題】
1. 8月3日から5日までクラチェ教会でリーダー研修会があります。FCCのリーダーが出向いて3〜4つの学びをする予定です。よい学びと交わりの時になりますようにお祈り下さい。
2. 今村師夫妻は、8月15日から20日までOMF国際本部で行われるリーダー研修会に出席します。よい訓練の時となりますように。また、26日から29日までマレーシアで行われるOMFの宣教大会に、裕三師はカンボジア人クリスチャンと共に参加します。
「永遠の喜び」
タイ 坂本朋子
皆様こんにちは。お祈りに心から感謝いたします。週五日決まったスケジュールに従ってタイ語を学んでいると、生活のリズムが単調になりがちですが、六月はめずらしく「イベント」の多い忙しい月でした。
その一つとして、中央タイの学生伝道グループ「ユースハウス」主催の中高校生キャンプでお手伝いさせていただきました。キャンプのテーマは「ジョイ(喜び)」。イエス・キリストにある永遠の喜びについて伝えることが目的です。実際参加者の多くがノンクリスチャンの学生でした。最近のタイの若者は多くの物を持っています。最新の携帯、ノートパソコン、最新モデルのバイク、ブランドのバック‥‥。周りからのプレッシャーや競争心から、借金をしてでも最新のアイテムを手に入れようと物質主義に走ってしまっているのが現状です。でもこれらのものは本当の喜びを与えることができない、本当の喜びはイエス様しか与えることができないことを、スタッフがメッセージ、スモールグループの学び、ゲームや寸劇など様々な方法を通して伝えました。キャンプの中でインターナショナル・カーニバルというイベントがあり、私やその他様々な国からきたボランティアは、それぞれの国の屋台を作ってゲームなどを通して学生たちと交わりを楽しみました。私たちクリスチャンは天の御国に真の国籍があり、国や人種が違っても神の家族として天国で再会できる希望が与えられています。イエス様をまだ知らない若者たちと接しながら、この子どもたちにもこの希望を知ってほしいと祈らされました。
キャンプの最後に応答の時があり、多くの子どもたちが福音のメッセージに関心を示しました。ユースハウスのスタッフの今後のフォローアップのためにお祈りください。私にとっては今のタイの若者を知る良い機会となりました。急激に変わりつつあるタイ社会の中で、若者はハイテクや最新のものに囲まれていても、サヌック(楽しい)精神はまだ健在。一緒に大声で笑って、たくさんの美しい笑顔を見ることが出来ました。
また月末はタイフィールド全体のカンファレンスが三泊四日で行われました。私にとっては初めてのフィールド全体のカンファレンスでした。最初はあまりにも多くの宣教師を目の前に少々圧倒されましたが、多国籍、超教派でありながら共に神の家族として交わりができること、またチームとして共に神様に仕えられることの特権に感謝、感動しました。
ロッブリーのレベル一語学研修ももう少しで終わり、八月半ばからタイ北部のランパーンで教会開拓をしているチームに参加する予定です。多国籍なOMFの中でもこのチームは特に多国籍で、多民族(五つの国籍と七つの異なる人種から成ります)です。チームとしてお互いの違いを認めつつも一致し、キリストの愛を周りにいるタイの人々に表していくことができるようにどうぞお祈りください。
【祈りの課題】
1. レベル1のテストが8月初めにあります。ロッブリーでの語学研修の締めとして、最善を尽くすことができるようにお祈りください。
2. タイ北部ランパーンの教会開拓チームに参加します。良い家(良い隣人)が与えられ、新しい環境に適応することができますように。チームメンバーとお互いをよく知りあうことが出来ますようにお祈りください。
「出たり入ったり」
日本 木下理恵子
暑い日が続くようになりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。いつもお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
お祈り頂いた聖書研究をしていた求道者Oさん、イエス様を受け入れました。お祈りどうもありがとうございました。でもその家庭事情は大変です。主がどの様にこのご家庭を助け救って下さるのか、共に祈った事です。そのO姉妹が主を受け入れて数日後に、失業中で家でお酒ばかり飲むご主人を見ているのに耐えられないと、夏休みの間中国に帰る切符を買いました。最低二ヶ月は帰ってこないそうです。主を受け入れて間もないO姉妹、彼女の信仰のため、また彼女の将来に関して主の導きがわかるようお祈り下さい。中国のお母様はクリスチャンだそうです。共に教会に行ける様、お互いの信仰の励ましになる様にお祈りくださると感謝です。
ある日、教会の牧師から電話。中国語しか出来ない女性が教会に来ているとの事。電話で話してみると中国から日本に着いたばかりのY姉妹、幼稚園の娘を連れ、平日ですが自分から教会を探して来たそうです。それから中国語集会、弟子訓練、日曜礼拝、Oさんとの聖書研究とずっと集会に来ています。ご主人はコックさんで一年前から日本に来て、中華料理店でほとんど休みも無く働き続けています。Y姉妹もコックさんです。既にお嬢さんを幼稚園に入れ、自分も小さな店を開きたく思っています。娘の幼稚園が休みなので、日曜日は絶対休むと言っています。Y姉妹に相応しい働きの道が開かれるよう、そして日曜礼拝を守る事が出来る生活を築けるようお祈り下さい。
千葉県のある牧師夫人から、教会に来ている中国人たちの連絡を受けました。ずっとうまく言葉の通じない中国人たちと、祈りを持って関わって来て下さいました。その内の一人の求道者と、電話で定期的に聖書研究を始めました。この姉妹がはっきりと福音を理解し、主を信じ受け入れる事が出来るようお祈り下さると感謝です。皆様のいつものお祈り、本当にどうもありがとうございます。
【祈りの課題】
1. 8月13〜16日、日本ホーリネス教団の韓国・台湾・日本の連合青年大会があります。この三国の青年たちが良き交わりが持て、共に伝道する喜びを体験できる様に。
2. 一緒に聖書研究をしていたO姉妹が主を信じ受け入れ感謝。その後すぐに中国に帰国しました。O姉の信仰が守られるように。お母さんと一緒に教会に行けるように。難しい事情のご家庭ですが、主の助けと救いがある様に。
「ディアスポラ=全世界に散らされた東アジア人への宣教」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江
六月の歩みもお祈りに支えられて全うでき、ご報告できますことを心から感謝いたします。
六月二十日の聖日、毎年恒例の海外宣教月間を行なっておられる教会に招かれ、ディアスポラ伝道について語らせていただきました。OMFディアスポラ伝道のDVDを用い、約十年前にOMF全体が、東アジア地区に限られていた宣教から、全世界に散らされている(=ディアスポラ)東アジア人にも宣教するようにと方針を変え、現在はOMFの働きが行なわれている十カ国で、約四十人のOMF宣教師によって在外東アジア人伝道が進められていること。母国を離れた中国人や日本人が、現地クリスチャンの導きによって救われていく様子。導かれた魂が母国に戻った後、地域教会につながるために必要な助け。日本の教会として何ができるか―帰国者に優しい教会となるには、地域の外国人にどのように宣教できるか。小冊子「帰国者を理解するために」も用い、帰国者の体験談も覚えていただきました。この時、自ら帰国者である姉妹が「まるで自分の事が書いてあるようだ」とコメントされました。このDVDや小冊子に興味のある方、ご希望の方は私までご連絡ください。
二一〜二五日と札幌に出向き、日本で奉仕しているOMF宣教師のカンファレンスに出席しました。名簿上は一二八名の大所帯。一時帰国中の宣教師もいますので、全員が揃ったわけではありませんが、ちょうど夏休みに入った子供たちもたくさん参加でき、幼児から高校生まで約五十名を対象とした別プログラムのために、北アイルランドから十二名のチームが来日して奉仕して下さいました。パトリック・フンOMF総裁夫妻の霊感溢れる奉仕、引退予定の宣教師七名(ジトー師夫妻、シュミット師夫妻、ネスビット師夫妻、スピア師)の証し、私達夫婦の在英邦人宣教時代に一緒に奉仕し日本に着任したばかりの若夫婦二組との再会、等々、たくさんの恵みをいただきました。
【祈りの課題】
1. 「ヨーロッパ・キリスト者の集い」(7/28−8/1、マドリッド)に出席した後、8月5日までイギリス訪問します。良い交わり・見聞ができるように。
2. 7月に選任されたディアスポラ伝道部・新リーダーシップチームがよく整えられ、ケンプ部長のもとで御心にかなった奉仕ができるように。
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