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2010年6月号  page1  page2


「どこででも主を第一とし」
日本 菅家庄一郎、容子

「君にもできる世界宣教」で証をする大井兄 M国のA師を訪問しました。移動に使うタクシーはいつ故障してもおかしくないような状態でしたし、四十度近くなる気候の中、停電も頻繁にあるとのこと。一国の首都なのにマクドナルドもスターバックスもありません。両替も簡単にはできません。大学にも外国人教授も留学生もほとんどいないようです。「鎖国状態」のような国でイエス・キリストの福音を伝えている働き人たちに心から感謝し、政治的緊張の中、喜びと感謝をもって礼拝をささげている人々を見て嬉しくなりました。
所は変わって日本の首都・東京・新大久保での四月二九日。J+パッションという若者向けの集会に参加しました。その中で、「君にもできる世界宣教」(JOMA主催)という分科会で三人の若者たちが証をしてくれました。一人はタイの有澤先生ご夫妻の働きや大学生伝道の様子を見学した大学生の証で、あとの二人はウィクリフ聖書翻訳協会主催の異文化セミナーに参加した感想を語りました。最後には皆で世界の国々のために祈りました。
私達は、マスメディアにはなかなか出てこないような国や人々についても積極的に調べ、祈っているでしょうか。隣にいる外国人に福音を伝えているでしょうか。真に世界的な視野をもつクリスチャンとして祈り行動したいものです。皆様のお祈りを心より感謝しつつ。(庄一郎)
「ダニエルは汚さないと心に置いた。(ダニエル記一章八節の原文の直訳)」捕囚から一転し、王宮で仕えるため選ばれたダニエルは、宗教的な意味合いのみならず、考え方や価値観もバビロン式に洗脳されないよう、身を戒める決心をして宦官の長に願い出ます。成長期のダニエル達にとって、王様から支給されるご馳走は魅力的だったに違いありません。けれどもダニエルは自分の昇進や身の安全、食欲にも勝って、神様を第一としました。最初のチャレンジに、妥協せず信仰の選択をしたダニエルらの姿勢に問われました。いつのまにか、日本の風潮、世の価値観に洗脳されていないか、と。
先週の分かち合いの時、日本にいる私たちにはどんな名前、どんな価値観が与えられるか、という話し合いがありました。「人に迷惑をかけてはいけない。失敗してはいけない。人の期待にこたえなくてはならない。勝ち組に入らないといけない。人と違ってはならない。夢を持たなければならない。元気でなければならない…。」毎日の生活の中、無意識に目にする広告や情報を通して、気がつかないうちに私たちの心にこれらのメッセージ、価値観が刷り込まれていきます。ダニエルたちが直面したチャレンジ、課題は私たちのものでもあります。
神様を第一に置いたダニエルたちを、神様がサポートしてくださいました。(九節、十七節)とてもダニエルのようには出来ない、と思えますが、私たちの心に聖霊様が与えられていることの素晴らしさを覚えます。今日もこのお方を私の心の中心にお迎えし、歩みたいと願います。(容子)

【祈りの課題】
1. 「主の時」という北朝鮮のための日々の祈りのための本が完成しました。この本が広く用いられ、北朝鮮という国を深く理解し、北朝鮮の人々のために祈る人々が起こされますように。
2. 6月21−25日、OMF日本地区の宣教師の修養会(フィールド・カンファレンス)に横山好江師、井口敏明師、庄一郎師が日本委員会より参加します。日本で働いている宣教師達と働きについてよく知る機会となりますように。


「第四期を振り返って」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

別れ難き信仰の家族 「おかしいなぁ。なんか変だね。」朝起きてきた主人の最初の一言。「何が?」「二人だけっていうのがさ。」確かに静か過ぎて、我が家の雄猫ニックまで寂しそうに見えるのは飼い主の勝手な思い込みか?
四月末、我が家の三人の下宿人たちがそれぞれの新しい環境へと引っ越し、突然、私たち夫婦だけの生活になった。何年ぶりのことか。
二〇〇七年七月から二〇一〇年六月の三年間の奉仕を主の守りと哀れみにより終えることができました。お祈りと経済的ご支援、手紙、カード、電子メール、訪問などさまざまな形での励ましをくださりありがとうございました。
六月十六日、日本へ感謝報告の帰国をします。今期も様々な面で祈られていることの幸いと、皆様の祈りの力を体験させていただきました。巡回報告の折には少しでもその恵みを皆様にお分かち出来ればと思います。そして皆様と共に祈る時を楽しみにしています。祈ってくださっている皆様全員に会うことはできないかもしれませんが、ご容赦ください。皆様のうえに神様の祝福がありますよう祈ります。(たまみ)
今期は多岐にわたる働きが展開されました。大きく分けると、一.タンマジャーリク教会分裂後の修復、二.大学での言語学講義・研究とミェン語識字教育、三.講解説教セミナー、メーチャン地区五教会の月例リーダー研修会、青年キャンプ、大人の聖会での奉仕、四.下宿人をあずかり後継者育成に関わったことなどでした。
予定していた講解説教セミナーは一回しか開くことができず残念。でも、神学生を下宿させタンマジャーリク教会で実習させてもらうことによって、個別に指導する機会が与えられ補うことができた次第。したいと思っていたムン語研究はほとんど手付かずの状態。重点目標であった教材作成も遅滞。しかし、翻訳者養成に間接的に関わり将来の教材作成の準備はできたかな、と思います。
慢性の過労、腰痛、気管支喘息、説教への反発や偶像販売問題などがあり、簡単ではありませんでした。けれども青年たちと交わり奉仕する機会が絶え間なく(その結果体重が増え)、彼らの成長を目の当たりにし、喜びの多い奉仕の日々でした。
政治的不安定要因を抱える状態でありながら、少数民族言語状況に関して言えば、政府はユネスコなどが推進する世界的な危機言語・瀕死言語の再活性化運動に同調した言語政策を採ろうとしています。それは識字教育・多言語教育促進にとって朗報です。
この政府の動きを逃すまいと、下宿人の一人ガオフェイ兄は五月から識字教育者になるためタイ・ウィクリフ協会でインターンを始めました。聖書教材翻訳者になる研修中のムワンタ姉と懲戒処分中の神学生は、ミェン聖書訓練センターの牧師の下で指導を受けるため出発しました。(達朗)

【祈りの課題】
1. 識字教育者になるためタイ・ウィクリフ協会で10ヶ月のインターンをするガオフェイ兄とタナコーン兄のため。聖書教材翻訳者になる訓練中のムワンタ姉のため。また彼女と同じセンターで牧師の指導を受ける処分中の神学生の回復のため、お祈りください。
2. 6月中旬から7月中旬、北海道で十分休むことができますように。今の日本を知ることができるように。


「関西OMF祈祷会近況」
日本 佐味湖幸

「大阪に来て、OMF祈祷会に出席できるのを楽しみにしていました。」とは、今年度から就職で関東から大阪に引越ししてきた青年の言葉。大阪祈祷会は、若い人を迎えてさらに熱が入ってきました。かれこれ二十年以上続いています。
「私ね。ほんとに長生きしていて良かった。(宣教地の状況など)何も知らんかったのに、色々と教えてもろうて、こうやって祈らせてもらえるのは、本当に嬉しいですわ。」とは、京都の七十歳を越える姉妹。京都祈祷会は、三年ほど前に、インドネシアでの宣教大会に参加した京都在住の大学生や青年たちを中心に始まったのですが、彼らはみんな結婚、就職、進学でいなくなってしまい、今年はじめから場所を移して新たにスタート。平均年齢は、もしかしたら四十歳以上(?)急にアップしましたが、その熱心さにいつも励まされています。
神戸周辺でも、ぜひ祈祷会を開きたいと数年前から祈っていましたが、今年から門戸聖書教会の徳永先生がOMF日本委員会の委員を引き受けてくださり、神戸から少し大阪寄りの西宮で、近く念願の祈祷会を始める予定です。「西宮の地から、世界に出て行く人が起こされますように!」徳永先生の言葉です。この祈祷会に集う人が与えられ、その中から宣教師が起こされると素晴らしいと、主に期待します。
先日、「ブレイク・スルー【突破口】」というOMFのビデオを見て、涙が出ました。中国奥地のリス族の中で宣教をしていたフレイザー師と、イギリスで彼の働きをとりなしの祈りを持って支えた人たちの話です。祈り手は、前線の宣教師と共に宣教の業に携わっているのだということを教えられ、さらに祈りに力が入ります。

【祈りの課題】
1. 大阪、京都、西宮の祈祷会が主の導きのもと、さらに祈り手が与えられて、熱心にとりなしの祈りを捧げ続けていくことが出来るように。
2. 6月後半から10月初めまで、関西聖書神学校で宣教学を週に一回教えます。上からの知恵が与えられ、よい授業をすることが出来るように。


「逆境のなかで」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

四月はOMFのリーダー訓練会に参加しました。二年間にわたって行われているもので、今回ですべてのプログラムを終えました。今回は、「リーダーとチーム」というテーマで、新しくチームを作るときに必要なこと、また、多文化のなかで気をつけることなどを学びました。特に、人間関係などのトラブルがあった時にどのように解決するのか、といったセッションの時には議論が白熱しました。例えば、ドイツで育った人たちは、ストレートにそのトラブルに対処します。その対処法は人によっては「非難されている」と受け止められますが、実は、「人」と「トラブル」は別物だそうで、「トラブル」を起こした「本人」に対しては何も嫌な思いを持っておらず、ただその「トラブル」だけに注目して解決しているのだそうです。また、アジアで育った人たちは直接「トラブルを起こした人」に対処するのではなく、「第三者」特に年長か権威を持った人を立てて「トラブル」に対処するのだそうです。このことはアジア以外で育った人たちにとっては「複雑怪奇」だそうです。私は、この「複雑怪奇」に見える方法は「芸術」に近いもので、そのために言葉と文化の習得が役立つのではないかと思いました。このような立場(文化)が変われば「複雑怪奇」と思えるような環境で主の栄光を現すべく祈り、話し合いながら働いています。OMFカンボジアの働きとして、「女性クリスチャンの訓練」のための新しいチームが発足出来そうです。お祈り下されば幸いです。(裕三)
四月号でお祈りいただいた火傷を負ったS姉の子供(二歳)は、医師も驚くほど順調に回復し、ほとんど傷跡が残らずに治りそうです。火傷の原因となったお湯を風呂場に置いた義弟との関係も順調に回復しているようです。お祈り心から感謝します。
一方、結婚が破談になったR姉は、すっかり元気をなくしています。相手の男性は電話番号を替え、連絡も取れなくなり、風の噂では、彼は教会も離れてしまったそうです。家族でただ一人のクリスチャンの彼女は、男性に袖にされたと、家族の中でも旗色が悪く、戦いがあります。教会の中でも「教会からお金を借りているのに教会を出て行こうとした(教会では小さな商売を始める人に低利でお金を貸し出す援助をしています)」と一部の人に攻められてもいます。バイクも故障し、縫製の仕事も借りていた場所を出なくてはいけなくなりました。 まさに踏んだり蹴ったりです。先日R姉は「韓国にお嫁に行こうと思う」と突然言い出しました。妹が韓国人と結婚しているので誘われているようです。「クリスチャンと結婚できるの?」と尋ねると「わからない」と言います。「どこか遠くへ行きたいの…」「神様のご計画かもしれないし…」と神様と自分の御心がごちゃ混ぜになっているようです。人生の逆境の中でR姉が「それでも」神様に従い続けられるようにお祈りください。
クリスチャンの人生の苦難の中で、宣教師の私が助けてあげられることは、ほんのわずかです。どんな逆境の中にあろうと「神様のいる人生」か、「神様のいない人生」かを選ぶのは個々人の意志の中にあります。私も「共に祈り続ける力」が与えられるようにお祈りください。(ひとみ)

【祈りの課題】
1. OMFから独立したクラチェ教会(セイハー師)とポチェトン教会(ソムナン師・ラタナ師・スレイポウ師)の歩みのために。それぞれの教会で立てられている牧師・リーダーが御言葉から日々の説き明かしをし、御言葉に生きることができますように。
2. 6月21日から25日までOMFカンボジアの年会(修養会)があります。霊肉ともによい養いを頂くことが出来ますように。また、その時にしか会えない同僚もいますので、よい交わりが与えられますように。


「一緒に歩くこと」
タイ 坂本朋子

祝福を受けるマッカイバー師夫妻(LLC主事) いつも皆様のお祈りに感謝します。バンコクでの反政府デモのニュースが日本にも流れているようで、安否を気遣うメールを何人かの方から頂きました。幸い私の住んでいるロッブリーは平穏無事ですが、このような混乱によって経済的その他あらゆる面でかなりの影響があると思います。四月十三日から十五日は、タイ暦の正月ソンクラーンでした。水かけ祭りとしても知られていますが、周囲のタイ人によると今年は例年よりも人の出足が鈍く、盛り上がりに欠けたとのこと、それも恐らく正月になっても解決のめどが立たない政治的対立の影響であろうとのことです。
町内のみなさんとパレードへ向かうところ このソンクラーン、色々と興味深い体験をしました。またそれらのことを通して、改めて異文化の中で働くことのチャレンジについて考えさせられました。ソンクラーンの休みに入る前日、LLCでソンクラーンについての特別セッションがありました。この中で、年配者の手に水を注ぎながら祝福するロット・ナームという儀式がありました。実はこの時にちょっとした事件が起きてしまいました。私を含め四名の生徒しかこの儀式に参加しなかったのです。その後でT先生が立ちあがって言いました。「皆さん、クリスチャンはこの儀式に参加できないと思ったの?これは年配の方を敬うというタイの慣習であって、タイ人はみなするものなのよ!」彼女がこみ上げる感情を抑えながら説明しているのが分かりました。実は過去に何人かの宣教師が(恐らく異教的なものと決め付けて)この儀式に参加するのを拒否したことがあったらしく、そのことが先生たちの心を傷つけてしまいました。あの時と同じように宣教師が参加を拒否したとT先生は感じたようですが、実際はほとんどの生徒がソンクラーンは初めての体験であり、説明が足りなかったのでどう参加したらいいか戸惑っていただけなのです。タイの教会でもソンクラーンの時期にはこの祝福式をするわけで、この慣習はクリスチャンにも受け入れられています。タイ人の言葉に耳を傾けずに独りよがりの判断をすると、後々「タイ人関係」に大きな支障をきたすことを改めて教えられました。
みんな水浸し! しかし、とても嬉しい体験もしました。十三日、街の中心部で町内ごとにおそろいの服をきて街を練り歩くパレードがあり、近所の人が、私たちも一緒にパレードに参加するようにと誘ってくれたことです。外側から見物するパレードではなく、おそろいの服を着て近所の人たちと一緒に歩けたこと、汗だく、日焼け、水浸し、足はへとへと、でもタイの人たちの仲間に入れてもらえたことで心は喜びで一杯でした。

【祈りの課題】
1. 6月初めから約一カ月、コクサムロン教会のキンゲーオ姉の家にホームステイさせてもらいながらタイ語の学びをする予定です。言葉、生活、習慣など多くのことを学び、また姉妹と良い交わりができますように。
2. LLCの先生たちと宣教師一人一人が良い関係を保ちながら学びを続けることができますように。

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