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2008年12月号  page1  page2


「ネヘミヤが神に捧げたもの (「宣教の夕べ」のメッセージより) −後篇−」
OMF総裁 P.フン師 (通訳、牧野直之師)

左から菅家総主事夫妻、パトリック・フンOMF総裁、元OMF総主事で通訳の牧野直之師  収穫の畑に働き人が起こされるよう続けて祈らなければなりません。三章では四十人の名前が挙げられています。私はこれが実現しえる夢だと思っているのですが、ここに座っておられる皆さんが、これから三年から五年の間に四人の人に対して、東アジアの宣教地に出て行って福音を語らないかとチャレンジできるのではないでしょうか。相手は学生さんやあなたの教会の教会員の方、又はどんな方であっても、皆さんを通して四人の人が、宣教のことを考え、祈り、もしかしたらその人自身が宣教地へ出て行くようになることです。
 五番目にネヘミヤはもう一つのことを主に捧げました。それは揺るがない献身です。ネヘミヤ記の六章を見ると、敵たちがネヘミヤの仕事を何とかして妨げようとして様々な攻撃をしかけてきています。彼らは働きに反対し、脅かしをかけてきているのです。又、ネヘミヤが他のことに注意を向けるように働きかけているのです。六章二節には、「さあ、オノの平地にある村の一つで会見しよう。」とあります。「働きのことなんか考えないで、スターバックスにでも行ってコーヒーを飲もうじゃないか」、と言っているようなものです。「そんなに宣教のわざが緊急だなんて思わないでリラックスしろ」、と言っているのです。四回に渡ってネヘミヤの敵は誘いを繰り返しましたが、そのたびにネヘミヤは「自分はこの仕事を完成するまで止めない」と断り続けたのです。私は「神様の働きが成し遂げられるまでは、止めない」という、この献身の言葉に非常に励まされています。このために九節にあるように「ああ、今、私を力づけてください。」とネヘミヤは祈ったのです。
 最後に皆さんに一つのお話をお分かちして終えたいと思います。皆さんの多くが北京オリンピックをご覧になったことと思います。日本も金メダルをいくつか獲得しましたね。すばらしい競技が繰り広げられました。一九二四年にもオリンピックがパリで開かれました。一人の二十二歳の青年が、英国を代表して百メートル走の選手として参加しました。彼はエリック・リデルという名前で、「飛ぶように走るスコットランド人」と呼ばれていました。この人のことが「炎のランナー」という題名で何年も前に映画化されましたが、ご覧になったことがあるでしょうか。彼がパリに着いた時、彼をめぐって英国代表団の間で大きな問題が持ち上がりました。プログラムを見て、日曜日に百メートル走を走らなければならないと知った彼は、走ることを拒否したのです。王室さえもがリデルに対して、国の名誉のために走るべきだと説得しようとしましたが、彼は断固として拒否しました。
 もし映画を注意深くご覧になると、彼が次のように言っているのがわかります。「私は走る時、神の喜びを感じるのです。神を崇めるために私は走るのです。」結局、英国の陸上協議会は、彼が木曜日に走るように日程を調整したのです。そのため彼は百メートル走ではなく、四百メートル走に出ることになりました。四百メートルのために練習を積んできたわけではない彼だったので、負けるだろうと思われていました。しかし彼は飛ぶように走りぬき、その年のオリンピックで彼は世界記録を打ち立てて四百メートルを優勝したのです。彼は神様の御名を尊びました。彼はその当時まだ二十二歳でした。そうしてオリンピックの金メダリストとして非常に有名になった彼ですが、翌年二十三歳の時に、神様に召され、その名声を捨てて、中国に遣わされました。それから二十二年間、彼は非常に誠実な僕として中国で神に仕えたのです。彼は特に若い人々の間で用いられました。そしてまだ四十五歳の若さで中国で天に召されました。「私は走る時に神の喜びを感じるのです。神を崇めるために私は走るのです。」この彼の言葉を私は忘れられません。これが彼が人生を通じてなした事でした。
 今晩、皆様が家へ戻られて、神様によって心砕かれ、神様がこの世に対して持っておられる思いを自分にも与えて下さい、と祈ることができますように。そして私は次のように祈りたいと思います。皆さんも私もネヘミヤと同じように、自分を人々と同じ立場に置いて「主よ、私はあなたのお働きの中でどういう役割を果たすのですか」と問う者でありますように、そしてネヘミヤと同じように「主よ、どうぞあなたを崇めるために成功を私に与えて下さい」と祈る者であれますように、後ろを振り向かずに主に仕え、走る者とされますように。そしてあなたが、私が、神の民に「さあ、私たちは再建を始めよう」と呼びかけて、働きを始める者となれますように。


「日本の秋」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

 「冷暖房が必要なく快適に過ごせる季節は何と心地よいことか、神様、今私をここに置いて下さって感謝します」と、帰国して三度目の秋に初めて、心から感謝し喜んでいる自分に気付き、主が再適応の歩みを確実に助けていて下さることに御名を崇めました。イギリスにはこのような穏やかな秋はなく、夏が終わるとあっという間に肌を刺す寒さがやってきます。十月末には夏時間が終わって「夕方四時には真っ暗」となり、すぐにハロウィーンや、花火と焚火のガイ・フォークス・デイとなって、「暗い中で楽しむ」時季となり、心も体も付いていけずにギクシャクしているうちにアドベント、クリスマスとなります。朝晩に寒さを感じるようになり、暖かい布団が嬉しく、日中はポカポカして気持ちいい日がある日本の秋を、心底楽しませていただいています。
 主の助けを、母を悼むプロセスにもいただいています。十月半ば、東久留米のクリスチャン・アカデミー(インターナショナル・スクール)の「スリフト・ショップ」(大規模なバザー)に物品を出せることになり、実家のものを整理していて、「母が残した物を整理する機会が与えられているというのは何て感謝なんだろう。ある意味、母の人生の締めくくりをさせていただけるのは、娘として幸せなことだ。」と初めて思えました。それまでは「やらなきゃいけないから、やっている」と義務感と悲しみだけでした。主の、回復・癒しの御業にも時があることを覚えます。
 これから宣教師になろうとする姉妹が、牧会伝道の数年間を経て、英語圏で英語の研修の歩みにあります。「信頼関係を築いた人達と別れて、新しい地で再び築いていくプロセスは辛い」という彼女の言葉に、自分は逆方向に移行していることを再確認しました。「三〜四年の奉仕に間に合う」住まいや人間関係を、毎回新しい地で備えられ、そのパターンに慣れていたのが、帰国・定住、そして親の死と実家の処分という、人生のこの時期における新しい展開を与えられています。慣れるのに時間がかかっても無理はないと納得したことでした。
 帰国者フォローアップで、主が素晴らしい恵みを与えて下さいました。オーストラリアのクリスチャンから、ある日メールが入りました。「私達のバイブル・スタディで信仰告白をした女性が東京に戻る、フォローしてもらえないか」ということで、本人とメールのやり取りが始まりました。ここから、本人が帰国後にクリスチャンと実際に会うまで、少なくとも一カ月はかかります。この方が韓国人であること、英語のバイブル・スタディの必要があったことから、紹介すべき方が絞られました。「私達のグループには韓国人姉妹もいますよ、今度の水曜日に会があります」と、紹介者がすぐにメールの返事をくれ、本人と連絡を取って貰い、本人がその会に出席しました。最初の私とのメールから一週間以内に、シドニーで行っていたのと同じBSFの聖研に行き、本人と同じようにシドニーで救われた姉妹とも交わり、喜んで帰られたそうです。経過をオーストラリアの依頼者にもメールし祈って貰っていました。主がこのように素晴らしい連携プレーを与えて下さり、シドニーから東京に移った姉妹に、最善の備えと導きを与えて下さいました。関わった一同が心から主の御名を崇めています。
 祈りの友の皆様の、尊い祈りの奉仕に感謝いたします。主ご自身が豊かにお報い下さいますように。

【祈りの課題】
1. 12月1〜5日とドイツ(シュツッツガルト)で行なわれる、ディアスポラ伝道国際委員会の会議と研修に参加しています。ウィットボイ国際部長のもと、4人の者達が御心に沿った話し合い・決断ができますように。
2. 12月8〜11日とドイツ(シュツッツガルト)で行なわれる、ディアスポラ伝道国際委員会のリーダー訓練会に参加しています。ヨーロッパ、北米など、地域ごとに立てられた新リーダーが御心に沿って整えられますように。


「聖霊による派遣」
日本 菅家庄一郎、容子

宣教師になるにはどんな準備が必要?  クリスマスおめでとうございます。久しぶりに寒いクリスマスを経験できるのを今から楽しみにしています。十月には二つの壮行祈祷会に参加しました。一つ目は、今村裕三・ひとみ師の壮行祈祷会でした。近江福音自由教会の浜岡牧師が「聖霊による派遣」と題して使徒の働き十三章のアンテオケ教会の箇所から説教してくださいました。改めて宣教の働きは、主の働きであり、宣教師は聖霊のなさろうとしておられることに仕える働きであることを確認し、今村師夫妻の第二期のカンボジア宣教のために心を合わせて祈りました。
九十九里浜にて  もう一つの壮行祈祷会は、宣教の自由のない国に派遣される姉妹の壮行祈祷会でした。その姉妹の教団のある方と話すと、「無牧になっていく教会が多く、宣教師を送りましょうと大声で言えないのが正直なところです。」と内情を話してくださいました。
 そういう現状の中にあって、それぞれ派遣されていく日本人宣教師達の後ろ姿を見て、胸が熱くなりました。かつて神がアブラハムを選び、生まれ故郷を出るように命じられたのと同じように、今もなお、主はその選びの器を召し、派遣してくださるのです。どうか、派遣されている宣教師達が、それぞれの地で一粒の麦となり、神と宣教地の人々に仕えていくことができるようにお祈りください。(庄一郎)
佐倉福音キリスト教会にて  金木犀の香りが町に立ち込めたかと思うと、もう木々の葉が色づき始め、朝の空気が日ごとに冷たくなり・・・季節の移り変わりの美しさに日々感動しながら過ごしています。皆様にはお変わりはないでしょうか?
 十月中旬チャペル・オブ・アドレーションの修養会が九十九里浜でもたれました。浜辺でみんなで遊び、海を臨む大浴場でくつろぎ、素晴らしいときが与えられました。夜は子供達も一緒に、ゲームやパワーポイントを用いてカンボジアでの生活と働きの報告、証を思う存分語らせていただき、朝は、主人が「宣教的視点から聖書を読み、そこからどう歩むべきか」というテーマで話し、共に学びました。神の民として召されている私たちが、この世の価値観とは違う、聖書の教える価値観、考え方、生き方をもって、この世にチャレンジしていくように召されていることをあらためて教えられました。
収穫は多いが働き手は少ない  三十一日には、佐倉福音キリスト教会の婦人講演会で家族についての証をするよう招かれました。牧師であられる小倉先生は、私の兄の家庭教師として、私の子供時代、家族の一員のように我が家に来てくれていた先生です。神様の愛と真実が、神のことばをとおして私たちの家族に注がれた証をしながら、改めて主の恵みに感謝し、また、お一人ひとりが今置かれている悩み、苦しみの中に、主が来てくださるように祈ったことでした。教会の姉妹が心をこめていけてくださったお花の美しさと、ご婦人方の笑顔、そして手作りサンドウィッチの美味しさが心に残りました。人の子として、私たちのところにおいでくださった主イエスの恵みが皆様方とともに豊かにありますように。皆様のお祈りに感謝しつつ。(容子)

【祈りの課題】
1. カンボジアの大学生伝道チームのリーダーが、グーグリルメティス師夫妻からパサン師夫妻にバトンタッチされました。パサン師夫妻が、語学の学び、家庭、チームリーダー等の責任を果たすため、うまく時間を管理する知恵が与えられるようにお祈りください。
2. カンボジアからアメリカに留学中のソピア姉が、アメリカでよいクリスチャンの友人・教会に導かれますように。誘惑から守られ、よい学びができますように。また、プノンペンで、ノンクリスチャンとの結婚を考えているチェンダー姉が、主を第一とした決断に導かれますようにお祈りください。


「生きる」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

 八月末に梯子から落ちて、二ヶ月が過ぎ、後遺症も出ておらず、元気に生活しています。皆様に心配をおかけしました。お祈りを感謝いたします。
 十月末、HIV感染者のミェン族青年に付き添って、パヤオ県立病院へ行ってきました。私たちが二期目に住んでいたパヤオ県の郡はその昔、売春の女性を多く出していました。そして、覚せい剤の蔓延が影響し、タイで一番HIV感染者の多い地域となっているそうです。
 パヤオでは地域ぐるみでHIV感染症の学びがされています。病院のHIV感染症診察所は毎日、二百人近い方々が診察と薬を受取りに来ています。
 私にとっては初めて行った場所です。老若男女、さまざまな人がいて、普通の外来とまったく変わりません。女性の患者さんたちの明るさ、そして前向きな姿勢に、正しい知識を持っていることで、生きることへの姿勢が違うと教えられました。
 ミェン族のその青年も、現実を正しく受け止め、神様に在って前向きに与えられている命を生きて欲しいと祈ります。(たまみ)
 十月初め、われらが新総主事・菅家先生が会議出席のスケジュールをやりくりして私たちを訪問してくださいました。折りしも、パヤオ県の以前住んでいた村の葬儀に行くことになり、先生には埋葬に参加していただきました。翌日空港へお送りしたあと、私たちはミェン族牧師研修会へ向かうというスケジュールで、観光要素の微塵もない短い訪問でした。
 しかし、総主事の宣教地訪問はどれほど現地の宣教師に励ましになるか図り知れません。お互いに宣教師なので、話しが通じる。それだけで励ましです。
 宣教地のメンバーを牧会訪問することは総主事の働きの中の重要な一つです。それだけ、ご家族から離れて出張する機会が多いことを覚えて祈らなければと思いました。訪問して励ます働きは生かす働きです。
今年一年間の皆様からの励まし、お祈り、支えを感謝します。(達朗)

【祈りの課題】
10月のタイ教会協議会25周年記念集会に出席したタマジャーリク教会のフェイジヤム姉はとても励まされて帰ってきました。教会学校教師などの奉仕がますます用いられますように。
地元の大学のミェン語識字教育サークルは、少人数ですが定期的に集まるようになっています。月に2つの物語を書くことを目標としているので、それが継続しますように。

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