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2008年8月号  page1  page2


「祝福になれる日本の教会」
日本 木下理恵子

カンバーランド長老教会の総会にいらした海外からのお客様と  日本は岩手宮城内陸大地震があり、被災地の皆様、教会のために祈らされます。毎日テレビでも新聞でも地球温暖化等環境に関しての話題が途絶える事なく、地球が確かに変わってきているのを思います。そんな中皆様の変わらぬお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。
 今月はカンバーランド長老教会の総会に参加させて頂きました。百七十八回を数えるその総会がアメリカ以外の国で行われるのは、今回が初めてで、しかもアジアの日本に於いて持たれました。アメリカ、コロンビア、香港、韓国などからも多くの参加者が来られました。
 その中のある集会に出席していた時の事でした。ステージのスクリーンに、長老教会から派遣されている宣教師たちの写真と派遣国の写真が映り始めました。だんだんと見ている人たちから拍手が起こり出しました。そして全員の写真が映り終わり、「この人たちが私たちの宣教師たちです」との文字が映った時、見ていたアメリカの方々が皆立ち上がり、ひと際大きい拍手になりました。
カンバーランド長老教会の総会で  胸が詰まりました。確かにこの長い年月、欧米の教会が世界各地に出て行き海外宣教を進めてきた、その事実を改めて見せつけられた気がしました。その歴史の長さを思いました。出て行った宣教師たちだけでなく、送り出す教会、クリスチャンが一体となって行っている海外宣教。素晴らしいと感謝なのですが同時に、まだ欧米の教会にかなわない、正直そんな思いがしました。
 一週間近い総会でしたが、とても良く準備され、多くのご奉仕がなされていました。アメリカの姉妹から「日本の婦人方がこんなに良く奉仕し、活動しているのに驚いた」との感想を聞きました。交わりや、共に聖書の学びをしたりする内に、海外からいらした方々が、日本のクリスチャンたちに驚かされ、多くの良い刺激を受けておられる事がわかりました。考えてみればアメリカを出ての初めての総会。神様はそれを日本で持つようにご計画されました。主の良き御目的があるはずです。
 宣教の歴史など、アメリカの教会に与えられた奉仕の恵み。そして今のアメリカの教会に欠けているものを持ち、行っている日本の教会、クリスチャン。お互いに教え合え、学び合える、お互いに祝福を与えられる、そうした者たち同士である事に、主の恵みを覚えました。日本の教会、クリスチャン、もっと自信を持ってもいいのだなと、ちょっとうれしかったです。更に主の福音を伝えて行く上で、どの国の教会、クリスチャンであっても、お互いにもっともっと刺激し合いたいものです。

【祈りの課題】
1. 台湾活水泉の家にいた、去年受洗した陳兄がこの数ヶ月全く連絡が取れなくなってしまいました。既に神の子である陳さんの内に主が更に働き、守って下さる様に。陳兄の消息がわかるように。
2. 毎月1、2回もたれる中国語集会に来ている求道者から受洗者がおこされるように。ビザをもう半年待っている、赤ちゃんを抱えたL姉に、早くビザが下りるように。L姉に忍耐が与えられる様に。


「帰国者ミニストリー」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

7月4日に行われたブリッジ・ビルダーの会(帰国者フォロアップの働きを担う者達)  在外邦人伝道における課題の一つは、海外で救われた(あるいは受洗した)日本人が帰国後の生活で、健全な教会生活を送れるかどうかです。日本国内の、就職・就学・転勤などによる移動でも、新地ですぐに教会が見つかり、信仰生活・教会生活が順調にいく場合ばかりではないようです。まして、異文化・異言語の移動ですから、本人にとっても受け入れる教会にとっても、努力や忍耐を要します。英語圏からの帰国者、特に地元の教会で求道したり教会生活を送ったりした人達は、英語礼拝を行なっている教会や、インターナショナル・チャーチに導かれる場合もあります。英語が不得手な家族や友人への伝道のためには、標準的な日本の教会が良いのではないかと、思わされています。
 帰国後すぐに教会定着が難しい場合、自らが帰国者であった者が自宅を開放して行なう家庭集会が役立ちます。逆カルチャーショックの中にある、帰国後間もない者達は、どう思われるかを心配せずに、自分の信仰について、求道の歩みについて、海外での教会生活について語ります。逆カルチャーショックの経験を分かち合います。そして先に帰国した者達から「私もそうだった」と励まされます。そのように心の内を語り合ううちに、「海外で出会った神様は、日本でも同じだ、日本でも生きて働いておられる」と実感できるようになります。家庭集会の兄弟姉妹は、様々な教会から来ていますので、自分達の教会に連れて行ってくれます。そうしているうちに自然と相応しい教会へと導かれていきます。
 在欧日本人宣教会では、そのような家庭集会が首都圏で四つ、名古屋で一つ持たれています。JCFNでは家庭や教会を会場にする以外にも、コーヒー・ショップを会合の場にし、帰国者のための働きを進めています。新しい帰国者が与えられた時、すぐに紹介できるように、このようなフォロアップの交わりが日本各地に起こされるようにと祈り求めています。
 このような家庭集会を数年担っている姉妹が「海外宣教祈祷会」を始められ、そこで語り祈りを導くよう招かれました。海外宣教だけのために集中して祈る祈祷会は初めて、という方がほとんどでした。アジアのあの地、この地。あの働き人、この働き人とご紹介し、祈りの課題を分かち合いました。「新しく目が開かれました、もっと祈っていきたい」と、時には涙して祈って下さいました。この場に遣わされた特権を覚え心から主に感謝しました。
 八月二五〜二九日と、OMF全体では初のディアスポラ伝道会議が、シンガポールの国際本部で行われます。この準備委員として小さな奉仕を続けてきました。全世界に散らばる、九〇人近い働き人それぞれが主の召しを充分に果たせるように、さらに積極的に新しい働き人に加わってもらえるようにと願い、またこの会議でそれぞれが良い訓練を受け、御言葉と交わりと励ましを与えられるようにと祈っています。

【祈りの課題】
1. 7月30日〜8月3日と「ヨーロッパ・キリスト者の集い」(日本語クリスチャン修養会)がヴィッテンブルグ(ドイツ)で行なわれています。約320名集まる参加者のため、御言葉の奉仕をする欧州の牧師・宣教師のため、主催するデュッセルドルフ日本語教会の兄姉のためお祈り下さい。
2. 8月25〜29日、OMF全体としては初のディアスポラ伝動会議がシンガポールの国際本部にて行なわれます。ヨーロッパ、北米、オセアニア各地から集まってくる、それぞれの働き人が励まされ整えられるよう、各国在住の東アジア人に主の福音を届けるために大きな一歩をとる時となるよう、お祈り下さい。


「交わりの素晴らしさと留学生の孤独」
日本 菅家庄一郎、容子

レディース・サークルでの交わり  お祈りいただいているカンボジアからの留学生、セィン君になんとか時間を見つけて会うことができました。久しぶりにカンボジア語で会話しうれしくなりました。彼は新聞奨学生で、朝晩新聞配達をし、昼間は大学で学び、土・日はマクドナルドでバイトをするという生活です。教会に行く暇はありません。引っ越しをしたので、以前共に住んでいたカンボジア人学生とはコンタクトもなくなり、学びと仕事だけの過酷で孤独な生活です。一か月に一度、下高井戸OMF祈祷会の帰りに会う約束をしました。彼の健康が支えられ、福音に目が開かれていくようにお祈りください。
 国費留学生は別にしても、私費留学生の多くはたいへん困難な生活を強いられています。そういう中で、犯罪に手を染めていく者たちもいると聞いています。また、「エホバの証人」らのグループは、そういう学生たちを積極的に訪問伝道しているようです。アジアからの学生達を個人的に食事に招いたり、彼らの状況を知り福音を伝えていく働きがもっと起こされていくようにと願います。神がイスラエルの民に命じた教えを思いめぐらしています。「あなたは在留異国人をしいたげてはならない。あなたがたは、かつてエジプトの国で在留異国人であったので、在留異国人の心をあなたがた自身がよく知っているからである。(出エジプト二三・九)(庄一郎)
 私達は普段、OMF本部と同じ敷地内にあるチャペル・オブ・アドレーションという教会に通っています。子供達も喜んで日曜学校に集い、最近学校のお友達も来てくれるようになり感謝です。チャペルでは、平日の午前レディースサークルという婦人の集会があり参加するようになりました。礼拝説教を思い起こし、適応の質問にしたがって分かち合いをします。正直に自分の弱さや悩みを打ち明ける姉妹。それを温かい理解をもって受け止め、慰めや励ましを与える姉妹達。率直な疑問に皆が共に考え、みことばから違った視点で新しい気付きを分かち合ってくれる方々。毎回繰り広げられる麗しい学びと交わりに感動し、素晴らしい相互牧会の場だと感じています。
 シンガポールでお世話になったカウンセラーの方から頂いた助言を思い出します。「私達の考え方や感じ方に巧妙に働くサタンの攻撃に対して気をつけなければなりません。感情だけに囚われないように。そこにおられる神の臨在を覚えなさい。神にあなたの思考生活の中に働いていただきなさい。神があなたに語っておられることに積極的に耳を傾けなさい。あらゆる思いをキリストに服従させなさい。( II コリント十・五)」みことばを中心にした交わりの中、心開き語り合うとき、そこに主が来てくださり、語ってくださる。私達は、神と人との交わりへ招かれているのです!(容子)

【祈りの課題】
1. 8月、庄一郎師は、国際福音主義学生連盟主催の学生大会(4−8日)、キャンプ(13−15日)と奉仕され、容子師と共に関西地区の教会訪問(16−25日)で奉仕されます。健康が支えられ、主にあってよい奉仕ができますように。宣教のパートナーシップが強められますように。
2. 容子師は、事務局の黒澤姉と共に、OMFの宣教ニュースや祈りの課題など文書に関わる仕事をしています。仕事と家庭を両立させるための知恵と力が与えられるように。


「そんな話し、聞いたことが無い」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

イエス様を信じて呪いの書を焼却  「早く信じさせてくれ!」「いや、まだ信じさせない!」と教会役員と宣教師が求道者を説得。こんな話し聞いたことがありますか?六月に一家族五人(四世代)が信仰告白をする前の押し問答です。その背景は。
 ミェン族の宗教は道教に基づくアニミズム色の濃い、生贄と呪術によって構成されています。病気になったときに祈祷師に払う生贄(鶏や豚)にお金がかかりすぎるのに嫌気がさした人々が、安くて手ごろな代用品を求め、キリスト教祈祷師(?)に改宗の儀式を頼みに来ます。それで、ミェン語の「信じる」という言葉は、ほとんど「宗旨替えをする」という程度の意味になり下がりました。
 このパターンを打破すべく、役員は「信じる前に福音を理解してください!」と説得しました。基本教理の説明に三週間かけた後、一家で信じました。今は洗礼準備の学びをしています。
 「ヤオジャム(有澤)がこの村に来てからキリスト教も信じにくくなったものだ」というのが村の語り草です。
 所変わってクンメーボン村。聖書翻訳を終えて約四〇年に渡る宣教師生活を締めくくるバージェス宣教師のお別れ会。師自ら教会員へ感謝の宴会を振る舞いました。逆ではありませんか。昨今、手柄を誇りたいタイプの宣教師が増える中、こんな話しも聞いたことがありません。(達朗)
タイ語の勉強中、佐藤姉  昨年七月にタイへ帰ってきて一年余りが過ぎました。帰国巡回中から、皆さんに「新しい働き人、後継者が与えられるように」と祈っていただいています。神様は着実に祈りに答えて下さっています。
 今年六月から短期奉仕者で我が家に滞在中の佐藤姉は、ミェン語識字教育とミェン族生徒寮・子供たちの働きに興味を持っています。約九ヶ月余りの滞在の中で更に神様の導きが確かになりますように祈っています。
 更に、アメリカの神学校で学んでいる日本人の男子学生が、メコン河地域の少数民族伝道に重荷を持ち研修生として我が家に滞在。これから神様はどのように彼を導かれるのでしょうか。
 「主よ、更に働き人を送ってください。」と祈る毎日です。約二百万人のミェン族とムン族のためにも、イエス様が十字架で死なれた。「そんな話し、聞いたことがない」と言われないために。 (たまみ)

【祈りの課題】
1. 有澤師夫妻が奉仕するタンマジャリク教会(サッチ教会)で6月、ロンツィアンおじいさん、その息子夫婦、息子夫婦の娘と孫(男子)の家族5人が信仰告白をしました。信仰理解の確立と洗礼準備のためにお祈りください。
2. 宣教短期奉仕者の佐藤恵里華姉のタイ語の学びが順調であることを感謝します。必要最小限のタイ語を習得した後、9月半ばからミェン語の学びに入ります。学びの祝福のため、有澤家、ミェン族生徒寮、タンマジャリク教会との交わりの祝福のためお祈りください。ほかにも、宣教師候補者、訓練を望む人たち、新しい働き手が加えられるようにお祈りください。

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