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2007年7月号  page1  page2


「かえりみられない辺境地へ」

D・E ホウスト  「中国奥地伝道団は気でも狂ったのか?」
 「働き人たちを危険な目に遭わせられると思うのですか?」
 一九二九年、諸教会はこう問いました。
 「中国にいる宣教師全員を連れ戻すべきだ」
 緊迫感は増しており、人々は中国奥地伝道団(OMFの前身、以下CIM)が「屈する」と予期しました。何百人もの宣教師が既に英国やアメリカへ帰途についていました。宣教師に対する攻撃は余りにも頻繁で、政情不安はその極みに達していました。余りに危険すぎたのです。それは団体にとって心を探られるような時でした。CIMのあるリーダー達はこう言いました。「神がCIMを創設した目的である働きを私たちは行っているんでしょうか?私たちはその働きを成し遂げたのでしょうか?」「既にしっかりとすえられた基盤を固める仕事にどっかりと腰をすえてしまったのではないでしょうか?まだ福音を聞いたことのない数え切れないほどの人々がおり、あの国の多くの地域が未伝の地だというのに?」「私たちは『動的』というより『静的』になってしまったのではないでしょうか?すぐ手の届く所だけの範囲に落ち着いてしまったのではないでしょうか?はるかな地の未伝の人々へのビジョンを失ってしまったのでしょうか?内陸部の北西部の地域に散在している一千万人ものイスラム教徒の人々、チベット人、少数民族の人々、内モンゴルの人々のことを?」
 リーダー達は困難な問いに直面しました。
 ハドソン・テーラーの後継者となった総裁、D・E・ホウストは既に七十歳になろうとしていました。しかし、彼は一九二九年三月十五日付でCIMの友人達と支えてくれる人々すべてに「中国から新宣教師二百人を要請」という題で手紙を書きました。まさにこれは不可能への要請だったのです!
 「中国奥地伝道団の宣教師として私たちが召されたところの霊的な使命を入念に吟味したところ、緊急な増援の重要性を覚えるに至った。私たちに託された使命を遂行し拡充するのに加わるようにと、神に召され遣わされる器を。」
 「母国におられる兄弟姉妹の皆様にキリストにあってお願いする。この宣教の援軍のために収穫の主に共に祈ってほしい。彼らが送り出され養われる手段に、私たちは不安を抱いていない。神は空の鳥や野の花を見よと私たちに教え、そうしたことを思い煩わず、神の国とその義とをまず求めよ、そうすればこうしたものはみな添えて与えられると言われた。」
 「しかし神に召され、全く潔められ、困難を覚悟している男女だけが来ることを願っている。単なる感傷的な思いはつらい働きの中ですぐに消えてしまう。生ける神への信仰のみが、そのような状況の中でも喜びと安きを与えるのだ。」
様々な民族が行き交う雑踏で(写真と内容とは関係ありません)  不可能な務め。不可能な要請。退却ではなく前進と増援。人間にとっては不可能。しかし神にとっては不可能ではありません!
 三年と経たないうちに、主はCIMに二〇七人の新しい宣教師を与えて下さいました。あれから八十年たち、主は再び私たちに新たなチャレンジを与えられます。「不可能への情熱―かえりみられない辺境地へ」
 見過ごされた辺境地へのチャレンジの大きさは八十年前も今も変わっていません。東アジアの二十億近くの人々と、多くの未伝の部族のための、このような働きのために誰が働き人を起こすことができるでしょうか?
 カンボジアなどに住むチャム族のことを考えて見て下さい。合計三十一万人で全員がイスラム教徒です。タイ北東部に住む百万人のクメール人。中国の千百万人のフイ族。日本には教会がない町や村々が千七百三十四もあり、その内の七十五は人口が二万人以上という規模の町々です。北朝鮮の人々、二千三百万人。台湾の千六百万人の労働者の内、クリスチャンは〇・五パーセント以下です。
 OMFの使命は、東アジアの人々を緊急に伝道することによって神の栄光をあらわすことです。OMFによる最近の入念な調査によると、かえりみられない地域のために、最前線で働く七百人、後方支援的働きをする二百人、計九百人の新しい働き人達が必要であるという結果が出ています。この目標については活発な論議がなされましたし、多くの質問が出されました。しかし一つのことは確実です。働き人たちのために祈るようと私たちは召されているのです。そしてOMFはこれから五年間のうちに九百人が与えられるようにと祈り始めました。
 私たちのフォーカスは、必ずしも遠隔地ではなく、今まで見逃されてきた人々です。私たちの開拓地は目に見える地域ではなく、福音の領域なのです。自己満足を拒絶し、務めが終わるまで安んじない霊を主に祈り求めるのです。
 キリストの御名が東アジアのあらゆる方法で宣べ伝えられ、教会が建て上げられることを祈ります。
 読者の皆さんも私たちと共に九百人の働き人たちのために祈って下さいませんか?
 そしてあなたもその神の答えの一人となって下さいませんか?


「主にある結婚、家族」
カンボジア  西村信恵

七飯福音キリスト教会の皆様と  今月の青年会のテーマは、「家族」でした。第一週目は、菅家宣教師が、第二週目はカンボジア人宣教師のソリーナ宣教師が、結婚について、家族について、語ってくださいました。離婚も多く、第二、第三の妻を持っている人も多いこの国で、正しい夫婦関係、家族関係を見ることはまれです。夫が妻に何をしてもそれは夫の権利だと考えている人も多いのです。神様が結婚をはじめられ、家族を生み出された、その関係は愛の関係だ、と言う教えに、青年たちはじっと聞き入っていました。このことを通して、高校三年生のニーター姉妹は、反対している両親にも、きちんと自分が神様を信じていること、将来、クリスチャンと結婚して主にある家庭を築いていきたいことを言うことができました。
 また第三週目の小グループでも「放蕩息子」のテキストを使って、親の愛、神様の愛、について学びました。放蕩息子のように考えていた経験はありますか?と言う質問に、「私はお兄さんがいるけど、いつも私のことを邪魔にして私のことなんか愛してくれない。」「お父さんはいつも僕より兄ばかりかわいがる。」「お母さんは、いつも私ばかり怒る。私が泣くほどひどく叱る。どうしてか分からない。」「親に反抗しようと思ったことはないけど、私は愛されていないことは分かっている」等の答えが返ってきて、それぞれ家族の中の嫉妬の問題がクローズアップされ、親の愛をもらえないと感じている青年たちも多くいることが分かりました。親の愛をもらおう、人の愛をもらおうとしてその人に良くしようとすることと、そのひとを愛しているから、喜んでもらいたいから、愛を示すことの違いを話し合い、また、神様はそのままのわたし達を心から喜び、何かが出来るからとかではなく、良い子だから、ではなく、悔い改めてありのままの自分で神様の前に出るわたし達を愛して受け入れてくださることを確認しあいました。今月はFCC(カンボジアクリスチャンフェローシップ教会)のリーダー達の修養会もありましたが、その主な内容も結婚・家族についてでした。五月第二週目には、北海道の七飯福音キリスト教会の三人のメンバーがニャックルアンを訪問してくださり、家族の良い証しもしてくださいました。そういうわけで、毎週主にある家族について考えさせられ、祈らされた月でした。皆様のお祈りを感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.療養中だったタミー宣教師がニャックルアンに戻ってこられました。彼女の再適応と、働きのためにお祈りください。
2.7月、8月と細田あき子さんが短期宣教師として、ニャックルアンで奉仕をされます。彼女の働きのためにお祈りください。


「西日本巡回の恵み」
横山基生、好江

ドュロス号にて  五月十七日から三十日まで西日本への車での巡回を無事全うすることができました。皆様のお祈りを心から感謝いたします。与えられた格別な恵みから少しお分かちさせていただきます。
 日本各地で牧会伝道に励んでおられる牧師先生方とじっくりと交わる機会は私にとって大きな恵みです。特に泊めていただく時には、その土地での宣教に関わる戦いやまた様々な伝道のアイデアをじっくりとお聞きすること出来るのです。泊めていただくために様々な労をおかけすることになり大変申し訳なく思うのですが、このお交わりを求め、また経費節約のために厚かましくも、五箇所で八泊させていただきました。
 そのような中で、牧師夫人が近所の小学校で読み聞かせのボランティアをされていることを聞きました。自分の気に入った絵本を選び週二回ぐらい授業の始まる前に指定のクラスに向かうようです。以前は教会学校のチラシを子供たちに配っても怪しまれたのが、今は「読み聞かせのおばさん」ということで、地域の子供たちに知られているとのことでした。私自身も地域の伝道を考えさせられていますので、自分に何ができるか、さらに祈り求めていきたいと思います。(基生)
京都復興教会の皆さんと  名古屋、浜松、京都、金沢、松江‥‥、どこをドライブしていても青空と緑が美しく、創造主を崇めました。東アジアに召された主の働き人を遣わすという奉仕を担い、日々多種多様な仕事があります。かつての巡回では、おもに自分の働きについて語っていましたが、今回の旅では行く先々で異なった内容の奉仕があり、「この旅は今の仕事のスナップショット(縮図)だった」と思い返して主に感謝しています。
 金沢に寄港していたドュロス号での集会で夫がお話し、その晩は船中泊させていただきました。日本の責任者が船内を案内してくださり、今回の日本寄港に関する祈りの答えについて、ドュロス号船上の奉仕者について(約二十カ国から約三百人)伺って御名を崇め、働き人を日本から海外に派遣するという奉仕特有の恵みや苦労に共に与っていることに大変励まされました。
 東アジアの国に召され、一歩踏み出そうとしている器がおられる教会を訪ね、「海外宣教に送り出すとはどういうことか」についてお話し、OMFのDVDや、宣教地のDVDを見ていただきました。「教会にとって大切な人を失うけど、世界に貢献することになるんですね」といった内容のお言葉をいただき主に感謝しました。この教会・兄姉方が宣教の主の恵みにますます与られますようにと祈ります。(好江)

【祈りの課題】
1.日本人宣教師リトリート(21〜26日)の前後に、バンコク(14日〜17日)と英国ケンブリッジ(29日〜31日)、さらにミラノでのヨーロッパ・キリスト者の集い参加(8月1日〜5日)を予定しています。それぞれの地での滞在が実り多いものとなるように。
2.7月21日〜26日まで、マレーシアのカメロン高原で、日本委員会から派遣されている宣教師たちのリトリートを持ちます。主の前に静まり霊・心・体が十分にリフレッシュできるため。また、互いを良く知り祈り合えるため。


「宣教を支える側の幅を広げる」
日本 木下理恵子

インマヌエル名古屋教会での宣教フェスタにいらした方々と 宣教フェスタでバザーのお菓子を食べながらお交わり  長い間インマヌエル名古屋教会で毎年行われている宣教フェスタに出てみたいものだと思っていました。今回その夢が叶いました。台湾にいた時も毎年、「宣教フェスタで私たちのグループは先生のためにお祈りしました。」と心和む聖地の写真などと共に寄せ書きを受け取りました。毎年違う事を行っている様だし、宣教師や宣教地についての面白いクイズがあったり、午後は教会員で手作りケーキや飲み物、編み物やいろんな雑貨のバザーがあり、その収益もみな海外宣教に奉げるそうです。一年間各家庭でつもり献金と貯めて来た貯金箱を開き、フェスタ当日、子供たちがコインの山の中で必死にいくらあるか数えていました。何だか海外宣教がすごく身近に感じる、自分たちも参加できるそうした働きだと思わせられる事でした。毎年続けておられる、その続ける大切さと力も思いました。そしてこうやって祈られ、支えられてきたのだなと、海外宣教を支える側の幅を広げる努力と成果を教えられた事です。
宣教フェスタでつもり献金のコインを数える子供たち  皆様のいつものお祈り、どうもありがとうございます。今回は昨年やり残した最後の巡回に東海地区を回り、それぞれの教会で祝福を頂きました。礼拝の時、会衆の後ろから響いてきた聖歌隊の賛美に驚くと共に、その歌詞に心合わせ、主に集中する恵みも体験しました。チャーチスクールの子供たちも共に聞いてくれた宣教報告。いつも無い夜の集会に遠くからわざわざ来て下さった方。主にある熱心さに私も励まされました。じっくりと祈りに時間を取る教会。一つ一つの教会で祝福を受けた事です。どうもありがとうございます。
春日井栄光キリスト教会の皆様と  在日中華系の方の伝道に関してもまた主の祝福を頂きました。日本人と結婚した中国人女性が主を受け入れました。ハレルヤ!巡回の時にお伺いした千葉の教会に集っておられる方で、その教会でずっと愛され、伝道されてこられた方です。中国語で福音を伝えた時、「ウワー、よく分かる!」と何度も喜び、イエス様の復活は「ずっと神話か伝説だと思っていた」そして「やっとわかった。もちろん信じたい、受け入れたい。」と主を受け入れる祈りをしました。その後、「感動した」と言う彼女の顔が何だか変わったように思い、まじまじと見てしまいました。主のなさる事は不思議です。そして主を信じたこの一週間、周りの人も驚く程元気になったそうです。「どうしてそんなに元気なの?」と聞かれ「聖書を読んでいるから。心が疲れないから元気」と答えているそうです。この姉妹の霊的な成長と、はっきりとした受洗決意が出来るよう、またご家族も救われるようお祈り下さい。愛し労して下さっているその教会の方々に主の祝福がありますように。皆様のお祈り、本当にどうもありがとうございます。

【祈りの課題】
1.千葉の教会に集っている中国人女性の救いを感謝。長い間彼女を愛し伝道してこられた教会の方々に祝福があるように。この女性の信仰が成長し、受洗決意が出来るように。ご家族も救われるように。
2.海外宣教のヴィジョンを伝え、宣教師を支える側の幅を広げる働きが、日本の教会で更に行われるように。木下師自身そうした働きも日本でできるように。

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