2006年9月号
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「熟練の味、青年の味」
日本 木下理恵子
飛行機が着陸態勢に入り、目に入ってきたのはいろんな緑と小麦色のまるでパッチワークの様ななだらかな大地。なんてきれいな所だろうと思わず身を乗り出して見入りました。こんなに美しくこの地を造られた主はどれ程この地を、この地の人々を愛しておられる事かと、そしてこの地に、人々にとても美しい御計画を持っておられるに違いないと思わされました。こうして始まった北海道巡回、主の特別なサプライズと恵みの詰まった時でした。
寒さに弱く、一番気候の良い観光シーズンの夏に北海道に来ている私ですが、冬の様子を伺うにつけ、この地で腹を据えて伝道を続けて来られた先生方のお話を聞くにつけ、私には全く想像もつかないような本当に腹を据えなければ続かないような戦いを通って来られたのだと、しみじみ思わされました。そうした忠実な忍耐を持っての御奉仕を確かにご存知で祝される主を思いました。そうした先生方の御経験から来る尊いご意見も伺うことが出来、多くを教えられました。「主の心が見える」教会を訪問し、ここで一体私は何が語れるのだろうかと講壇に立つ前に自分の小ささにうな垂れた事もありました。
と同時に、青年たちとのうれしい出会いもありました。「萬華の子供たち、青年たちはどうなんですか?」と初めて青年から萬華の青少年に関して聞かれました。「その通り、萬華はあなたが必要です。あの子たちにはイエス様が、福音が必要。」と答える方にも力が入りました。主の前に柔らかい心の、自分の弱さと戦いながらも真剣に将来の導きを求める神学生。夜の洗面所での交わりと祈りの時は私にとっても楽しみな時。ラーメンから始まって、若い神学生と時間をかけて日本の戦争責任から青年伝道まで話し合う時もありました。こんなに深く考えているんだと、又若い人の観点からどうやって伝道したら良いか等、とても新鮮でしたし教えられました。日本に来た若い宣教師ともヴィジョンを話し合い、具体的に何が出来るのかなど、どの青年との出会いも真剣で、いろいろ考えていて、是非彼らに十分な自由を、空間を与え、彼らの感性と信仰で、彼らの仲間が来やすい方法で教会の伝道が進められればと願わされました。
実家の父が又心不全で入院したりで、一週間ちょっとで北海道を去らなければいけませんでしたが、とうもろこしを食べながらホームレスのおじさんに伝道できたり、内容の濃い巡回の時を与えられ、感謝でした。皆様の御祈り、心より感謝します。
【祈りの課題】
1.9月は関東と四国中国地区を巡回予定です。続けて祝され、よき出会いが与えられるよう。又10月までに来年度からの奉仕内容を決めなければいけません。在日で中国語を話す人の伝道か、主の導きが明らかにされるように。
2.日本の若者クリスチャンのために感謝。彼らが更にヴィジョンを持ち、いろいろ考え、主に聞きながら成長し、伝道していけるように。こうした青年に教会でも必要な自由を、機会を与えることができ、彼らが彼らの感性と信仰で、彼らの仲間が来やすい形で伝道できるように。
「ライスが出て、カレーが来た!」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子
この宣教ニュース六月号に書きました、エホバの証人に行っていたL兄から連絡があり、もう一度会いたいとのことでした。エホバの証人の教理に疑問をもつようになり、私が渡した「三位一体について」の英語の説明に考えさせられるようになったとのことでした。皆様のお祈りを本当にありがとうございました。ただ、霊的なダメージは大きく、聖書を読んでいても、あまり本質とは関係のない文法的なことに目がとまることが多いので、霊的な回復をお祈りください。現在、彼は、土・日曜日に大学に行っているので、教会生活ができていません。彼をフォローアップできるカンボジア人が与えられるようにお祈りください。
学生伝道チームを大きく変化し、ライス師、鶴岡兄が去り、シンクレアー師とカリー師(二人とも大学教師)と岡崎姉が加わりました。よいチームワークのため、お祈りください。特に、二人の大学教師が教えていく生徒の中から、主を求める学生が与えられるようにお祈りください。(庄一郎)
新エルサレム教会で、私は最近中学生会を手伝うようになりました。ほとんどがクリスチャンホーム育ちの子供たちで、聖書の話は小さい時から何度も聞いています。初めてのクラスの時、イエス様を信じていますか、との問いに、一様にはっきり分からないと答えていました。それから数ヶ月、共に聖書を学んでいく中、先日の日曜日、再び信仰決心を促したところ、全員が手を挙げ、私はびっくりし、感動しました。神様を信じ、神様の子供となったからには、神様と共に歩む新しい生き方(感謝すること、祈ること、聖書を読むこと、献金をすること)をするように励ましました。また、互いに愛し合う、というテーマの学びの日には、こんな話をしました。「教会でも、学校でも初めて来たり、友達がいなくて寂しそうな子に、自分から話しかけ、友達になろうとしたことありますか。」「なーい!」「どうして?」「だってなんて話したらいいかわからないもん。」「もし、自分がその立場だったらどんな気持ちがする?」「‥‥泣きたくなる。」「もし、誰かが話しかけてきて、友達になってくれたら、どんな気持ちがする?」「感激する。」
先週、パンニャーという男の子が初めて来ました。前の週「感激する。」と答えたポロは隣に座り、聖書を開けるのを手伝ったり、話しかけたり、自分から熱心に助けて、友達になってあげているのをみて、私はどんなに励まされたことでしょう。彼らの信仰が強められ、イエス様にしっかり結びついて成長できますようにお祈り下さい。また、彼らを共に励ましているチャリヤ姉はじめ、教会学校の先生たちの成長のためお祈り下さい。(容子)
【祈りの課題】
1.鶴岡徹也兄に代わって、岡崎るつ記姉が、芽生や結の教育などの働きをしてくださっています。2006年8月から2007年3月までの姉妹の働きが祝されますように。
2.エホバの証人を脱会したL兄が、主にもう一度はっきりと立ち返ることができるように。また、彼をフォローアップできるカンボジア人が与えられますように。
「録音と論文、同時完成」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ
申し遅れました。論文は帰国の二週間前に審査を通りました。先月の報告でははっきりしなかったと思います。
『イウ・ミェン語における語り文のストーリーライン分析:認知言語学からの示唆』という題です。「イウ・ミェン語」とは「ミェン語」の正式名。「語り文」とは、節や文より長いまとまりのテキストのことで、談話構造分析の分野。「ストーリーライン」は話しの筋。「認知言語学」とは、文法と意味論の統合によって、言語に現れた頭の中の概念構造を調べる理論です。
指導教官以外の方々にもお世話になりました。談話構造とストーリーラインに関して聖書宣教会の遠藤嘉信先生の励ましを受け、ミェン語学ではカリフォルニアのバイオラ大学のパーネル教授のアドヴァイスを受けました。
この論文が何に役立つかと言いますと、ミェン語聖書翻訳のチェック、ミェン語聖書の緻密な読み、講解説教と物語による説教を教えること、ヘブル語・ギリシャ語、ミェン語の意味論などです。
審査パスの日の夜、五百五十二曲のミェン語賛美歌の最後の曲も録音を終えました。皆様のお祈りと励ましにもう一度感謝します。(達朗)
この原稿を書いている七月末、東北の一部を除いて梅雨明け宣言が出たばかりです。長雨の影響で洪水、土砂崩れ等、被災された方々に神様からの慰めと励ましがありますようにと祈ります。
昨年はチェンマイで洪水が四回もありました。今年は、来期私達が住むチェンライ県でも洪水警報が出ています。ミェン族の村が多い地域です。皆元気でいるだろうか、と祈る毎日です。
帰国して懐かしい方々との再会が始まったばかりですが、私達の住む札幌でチェンマイの友人に会いました。チェンマイでスゴー・カレン族に奉仕をされている大里宣教師(バプテスト同盟)です。野尻先生ご夫妻に引き継ぐ八年ほど前、チェンマイ日本語キリスト者集会を始めた方です。今回、短期の巡回で札幌に来られました。しばし北タイ人になったわれら三人、道を歩いていてもバス・列車に乗っていても大きい声で話す、笑う、楽しいひと時でした。共に祈り、タイでの再会を約束して別れました。(たまみ)
【祈りの課題】
1.バージェス宣教師が翻訳しているミェン語聖書は9月か10月に旧・新約を合本して印刷する予定ですが、最終チェックを終えていない部分がまだあります。『伝道者の書』『ダニエル書』を依頼されている達朗師が、北海道巡回の合間にチェックし終えるようにお祈りください。
2.帰国中に達朗師の母上、たまみ師のご両親がイエス様を信じ救われるように。福音を明確に語る機会が与えられるように。
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