2006年7月号
page1
page2
「使えるスカートをもって仕える者に」
一時帰国中 西村信恵
日本に帰ってきて早いものでもう七ヶ月たちました。そして、カンボジアではブカブカだったソンポット(カンボジアスカート)が、デピュテーションが進むにつれキチキチにもなってきました。初めは日本にまた慣れるのにボーっとしてしまったり、知らない日本語にであったりしていましたが、最近は日本の生活にもすっかり落ち着いてきたと同時に、よくカンボジアのことを考えるようになってきました。カンボジアのことを報告しながら、日本にいてまた別の意味でカンボジアの人達のことが見えてくるようになりました。そのような中、今月は、ニャックルアン教会から、五月二八日に新会堂の献堂式が行われたというニュースがはいりました。去年の十一月に教会員が交代で断食をしてお祈りし、適当な場所と建物を見つけたということでお祈りしていましたが、改築も順調に進み、この献堂式の日となったようです。関わった教会員が、神様にあって成長したという話、多くの方々が参加して、素晴らしいオープニングの日になったという話を聞き、神様が続けてこの教会を導いてくださっていることを思い感謝をしました。
私は、今月も多くの方々との出会いがありました。島根では、カンボジア宣教に重荷をもたれてずっと祈っておられる先生との交わり、北陸では、KGKの学生さんや、初めて伺うのに快く迎えてくださった各教会の方々との出会い、名古屋では五年ぶりに会う方々との再会、イギリスの英語学校時代の友人との再会がありました。名古屋のM教会では、カンボジア料理教室を、ということで、カンボジアステーキを提供し、他の教会員の方が二、三のアジア風のメニューを加えてくださり、新しい方々も参加した、よい集まりがもたれました。
また、長年日本に仕えてこられた宣教師さんから「あなたのパンを水の上に投げよ。」とは、「あなたの命を人々の上に投げよ」と言う意味で、人々に仕える姿勢について教えられ、自分は、自分の分かる範囲のできる力だけを、神様に少しずつ出しながら仕えているのではないか、できない自分もすべて差し出して、神様によって用いていただいているか?と考えさせられ、また、祈らされています。皆様のお祈りを感謝しつつ。
【祈りの課題】
1.7月上旬は青森での奉仕になります。よい報告の時となりますように。多くの方がカンボジアを覚え祈り始めてくださるように。
2.7月下旬は山口に戻ります。家族と、母教会の方々とよい時がもてますように。
「六週間経ちました」
横山基生、好江
帰国して一ヵ月半の歩みも主にあって守られました。お祈りを感謝いたします。ケンブリッジで住んでいた家の庭を恋しがっていたら、神様は市川の庭々で咲く色とりどりの美しいバラを見せて下さいました。イギリスのロビン(駒鳥)やレン(みそさざい)を恋しがって「カラス・スズメ・ハト以外の鳥に接したい」と話していたら、シジュウカラが住まいのテラスに送られてきました。「カラスのことを考えてみなさい」(ルカ一二の二四)とのイエス様の言葉に出会わせて下さいました。細部にまで行き渡る神様の愛・慈しみに心から感謝しています。
予想していたように、メールのやり取りやデスクワークが多いのですが、伝道最前線で主の業を担っている仲間(日本人とそれ以外)に囲まれ、それを祈り支える仲間とも接する機会が多く、私達が祈る時間も増えました。小金井、下北沢、板橋のOMF祈祷会では「私達もずっとこのように祈り支えられていた」と感謝を捧げつつ、祈る恵みに浴しています。このように各地で祈りの手が挙げられ、主が答えて下さっている、宣教の主の御業を共に進めることができるとは何という恵みでしょうか。
今まで一時帰国するたびに自分の日本を見る目が変化しているのを覚えました。ターミナル駅で人混みの流れに乗ったり逆らったりしながら乗り換える時など、「この人達の九九%がイエス様を知らない」との思いに心が叫ぶような、押し潰されるように覚えたものでした。数年前の一時帰国時、いつものターミナル駅階段を降りながら、イエス様がスッと側らに来られ、「これと同じように、私はこの人達それぞれと共にいるんだよ、重荷を共に負い、導こうとしているんだよ、私がこの人達を創ったのだから、誰よりも愛しているのだから、この人達のために私は贖いを成し遂げたのだから」と語られました。それ以来「主がそれぞれを必ず導いて下さる」と望みが与えられ、「日々与えられる業に持てるものを精一杯捧げよう」と委ねる喜び・平安が増しました。今回の帰国前、シンガポールのオリエンテーション・コースで一緒だった韓国系アメリカ人の姉妹に言われました。「宣教ツアーで日本に行ったんだけど、日本は『欲情の霊』がすごく働いているわね」と。物質主義の霊というのは聞き慣れているけど、おもしろいことを言うなと、カリスマ系の姉妹なので、割り引いて聞いていたのですが、帰国後一ヵ月半経ち、当たっていると思わされ祈らされています。雑誌やいろんな広告が、電車に乗っていても新聞を見ても町を歩いても、どんどん目に飛び込んでくる。そういう「世」にあるクリスチャンは、知らないうちに慣らされてしまい、聖書が繰り返し警告する「不品行、情欲、好色、姦淫」にガードが低くなる。聖書が「罪」と教えるものに、自分で気付かないうちに近づいて行ってしまう。「ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めて歩き回っている」( I ペテロ五の八)敵が何をしているかを知らないといけない。「身を慎み、目を覚ましていなさい」との教えをクリスチャンとして受けとめる、教会で具体的に教え、互いに真実に分かち合い、弱さにおいても祈り支えあう。これが必要なのではないかと私達夫婦は語り合いながら祈っています。
【祈りの課題】
1.海外で福音に触れ救い主イエス様を求め始めた人、あるいは救われた人が、日本に帰国後なかなか教会につながらない場合、これを助ける「帰国者のための働き」が日本各地で行われています。このような働きが用いられて教会を建て上げる帰国者が、さらに起こされますようにお祈り下さい。
2.8月1〜10日に行われるミッション・ポシブルで、フィリピンへの宣教体験ツアーを引率する他、学びを担当するなど奉仕をします。よく準備できるよう、お祈り下さい。
「日本も、まあいいか」
日本 木下理恵子
「日本は花が多いなあ」とどこに行っても門や庭の花が楽しみです。皆様いかがお過ごしでしょうか?いつもお祈り、ご献金をどうもありがとうございます。昨日関西巡回より戻って来た所、活水泉の呉師よりメールが来ました。
お祈りいただいた周兄が五月三十日早朝、天に召されたそうです。二十五日にやっと連絡が取れたご家族が周兄に面会に来られ、一ヶ月以上毎日病院にお見舞いに行っていた活水泉の同労者たちに感謝とともに、長年に渡っての周兄によって受けた苦しみを語っていかれたそうです。病気になる前に主を信じ、罪すべて赦され、まじめに働くようになっていた周兄。ご家族の救いのために共に祈った周兄。「静まって私こそ神であることを知れ」と語られたという呉師。皆が活水泉に辿り着くまでの事を実際、そんなに知らない私たちですが、一人の人をその人の事を全部ご存知で、愛し救って下さる主を思った事です。お祈り、どうもありがとうございました。続けて周兄のご家族の救いのためにお祈り下さると感謝です。
私は巡回を始め、懐かしい方々、初めての方々との貴重な出会いを与えられています。こうした方々のお祈りにより、二十一年間やって来られたのだなあと感慨深いです。五月には二週間関西に行き、結構若い家族、小さいお子さんの多い教会などを訪問し、活気を感じました。真剣に伝道を考えている青年たち、壮年のバンド等、将来の夢も感じました。長い信徒時代を通り「こうやって毎日伝道できるのがとても楽しい。」との牧師に励まされました。やはりこうやって皆様にお会いさせていただくのが、日本もいいなと思えるようになる一番の薬かと思います。
大阪では久しぶりに佐味湖幸先生にもお会いし、一度は行きたかった「吉本」のお笑いに行きました。月曜の午後なのにあれだけお客さんが入っているのには、「さすが大阪」。又今はやりのレトロ昭和を表現した極楽町に行き、「へえ、日本人はこんなのが好きなんだ。」と不思議に思う中、突然いつも歩いていた萬華の路地に結構似ているのに気づき、どうりで割と普通の感じしかしなかったと納得。萬華ももしかしたら日本人には受けるかも知れない!?
七月は関東と北海道を巡回させていただく予定です。主がどのような出会いを、恵みを与えて下さるか今から楽しみです。お祈り感謝しつつ。
【祈りの課題】
1.関東、関西の巡回で与えられた恵みを感謝。7月の関東、北海道巡回でよき出会いが与えられるように。主の恵みを共に体験できるように。
2.活水泉の周兄が5月30日に召天されました。ご家族が救われるように。活水泉に更に変えられ証しとなる、救われる人が起こされるように。
「教会が強められますように」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子
ビン・ダヴィ牧師は新エルサレム教会の牧師です。依頼を受けて、説教の作り方を私が教えさせていただくことになりました。先生は、一九六九年から七六年まで、ドイツで音楽を学んでいましたが、急にポルポト政権により母国に呼び戻された音楽家でもあります。八八年に米国からきた叔父さんから福音を聞き、九四年から牧会を始められました。私達は九五年よりプノンペンに来ましたので、何度もこの教会で礼拝する機会がありました。私は先生よりも年下で牧会者としての経験はないのですが、「共に学びあう」つもりで月一回会うことになりました。私のような年下の宣教師にも、正直に御自分の問題、教会の問題を分かちあって下さり、私も気持ちを引き締めて祈り準備する必要を感じています。先生が、いろいろ分かちあって下さる問題について、共に祈り、励ましつつ、説教をどう準備するべきか教えることが、私に求められています。容子は、牧師夫人のボンニーさんや日曜学校、婦人会でアドバイスしています。神様から知恵をいただいて、新エルサレム教会が霊的に成長するために、祈り、関わっていけるようにお祈りください。また、大学生伝道や他の奉仕とのバランスがくずれてしまうことがないようにお祈りください。(庄一郎)
学生との聖書研究の時、最近読んだ「天国の人」から教えられたことを分かち合いました。「迫害が止むように祈らないで下さい。より軽い重荷を祈るのではなく、より強い背中を祈り求めるべきです。それでこそ、世は神が私達のうちに働き、強めてくださっているのを見るのです。」つぶらな瞳で私の分かち合いを聞いていたチャリヤは、自分の証しを続けました。「最近ずっとひどい頭痛に悩まされていたのだけれど、その痛みの中、神様に祈り、賛美していたら、心に喜びが溢れてきて、痛みの中にもみんなと話したり、助けたり、愛を表すことができるようになって、感謝一杯なんです。」ほとばしるような喜びと感謝に溢れて語ってくれた彼女のうちに、聖霊様の働きをみて、私は感動しました。
子供たちが学校の門で別れ際いつも言うのは「ママ、楽しいようにお祈りしといてね。」その言葉を繰り返し聞きながら考えさせられています。私達が祈るべきことは何かと。
チャリヤは続けます。「神様がRさんについての祈りを聞いてくださって、彼女本当にすごく変わったんです。ほんとに感謝。」彼女の感謝と喜びは溢れます。私は、次のみことばを思い出していました。「求めなさい。そうすれば受けるのです。それはあなたがたの喜びが満ち満ちたものとなるためです。」(容子)
【祈りの課題】
1.土曜日のフレンドシップクラブという英会話の交わりを6月より聖書研究会に変えました。ノンクリスチャンの学生が集えるように。
2.新エルサレム教会が霊的に成長しますように。ビン・ダヴィン牧師の説教により、教会員が福音をはっきりと理解することができますように。教会員の間に和解が与えられますように。新会堂のための土地、資金が与えられますように。教会学校の教師が成長しますように。
2006年7月号
page1
page2
TOP PAGE
|
OMF@宣教師.come
|
宣教ニュース
|
東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダー
|
OMFについて
|
リンク
|
e-mail
OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052
© 1999-2006 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.