2006年6月号
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「憩いのみぎわにて」
北タイ・チェンマイ 邦人伝道 野尻孝篤師・明子師
昨年末以来の疲れがたまっており暑さも急に増して、体力的にギリギリのところ、また気力も衰えがちでしたが、久しぶりに息子の顔を見たことや、彼が日本語の本や食材を運んでくれたので、大いに慰められました。彼はこの四月から、私たちの派遣教会の群れの一つの教会で奉仕しています。受け入れてくださった牧師の方より「道人師は我々グループで初の二代目伝道者なので預かる者としても責任を感じる」と感謝なメールを頂きました。師の兄上も宣教の危険で困難な国で御奉仕しておられます。世界宣教の御業が教会を通して拡大されるのだと教えられています。 最近こちらの日本語教会で信仰をもたれた姉妹がアフリカでのボランティアの働きに導かれておられると聞きました。チェンマイからも証し人が世界に送られることを夢見ています。(明子)
この三月の年度末、教会懇談会を持った際、牧師たちは休暇をとったのか?とるべきだ、という声が出て、チェンマイに来て以来、一年半ぶりに二週間の休みをとることになりました。OMFの決まりで、半年に一度は二週間の休暇をとるようにと、ドクターからの指示があります。ほとんど無視して限界まできたような日々でしたが、ちょうど教会関係者の空いたマンションをお借り出来、何もしないで毎日、大空を見、鳥を見て過ごす日々を送ることが出来ました。聖書も説教のために読むのではなく、自分のために只、御声を聞くようにして読める幸いを味わいました。休暇の終わりは猛暑の真っ最中、チェンマイ名物の水掛祭りが今年は特に盛んでした。暑さの中、まいっておられた教会の老姉妹をお訪ねしてご自宅での聖餐式をも新たな気持ちで執り行えて感謝でした。(孝篤)
【祈りの課題】
1.帰国、帰省の方々が多く、礼拝が淋しくなっています。新しい関係者、求道者、回復される方々が起こされますようお祈り下さい。
2.この一年、礼拝に出席しておられた未信者の老御夫妻が「教会に行かないと決めたら気が楽になった」と言っておられます。回復のためお祈り下さい。
「働いておられる主」
一時帰国中 西村信恵
カンボジアから帰ってきた私でもようやく過ごしやすい気候になってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか?いつも覚えてお祈りくださり、感謝いたします。
四月、私は関東の最後を沼津で終わり、イースターは母教会で過ごしました。そして今は香川を回っています。今月もたくさんの方との出会いと交わりがありました。その中で、それぞれの地で働いておられる主を見ることができるのは巡回している者の特権です。新会堂で新たな歩みをされている教会、子供たちがにぎやかに集まる教会、続けて宣教師のために祈られている集まり、ご夫婦で洗礼を受けられて新しい歩みを始められた方、それぞれよい交わりが与えられ、感謝でした。また今月は、日本に何十年もいらっしゃる宣教師ご夫妻に二組出会いました。この二組から共通して感じられたことは、主にある希望をいつも持っておられることと謙遜さでした。そして日本人の失われた魂に対する熱い思い。目の前にある魂を大切に扱い接する姿に、又祈る姿に教えられることがたくさんありました。このエネルギーはどこからくるのでしょう?私もいつも主から力をいただき、愛をいただき、謙遜に仕えるものとなりたいと思わされました。
カンボジアのニャックルアン教会からのニュースも入ってきました。新しい村での子供伝道が始まったこと、与えられた教会会堂の建物のリフォームが始まっているということです。各教会で報告をしてまわりながら、今、この青年たちはちゃんと歩んでいるかな?と思ったりします。でもこのことを通して教会建築にかかわっている青年たちはずいぶん成長したようです。神様は続けて働いておられることを思います。
私自身は、自分自身ともう一度向きあった時でもありました。イースターの時期を通して、イエス様の十字架にある赦しと贖い、自分自身が神様の御手の中にあること、このような者でも恵みによって生かされているということを改めて示され、救いの中で生かされて歩んでいく喜びが新たに与えられました。この主の御手の中で霊肉共に強められて再びカンボジアに戻ることに備えて整えられますように続けてお祈りください。感謝して。
【祈りの課題】
1.6月は北海道巡回予定です。多くの方が宣教に目が開かれて祈り始めることができるようにお祈りください。
2.巡回中、健康が支えられてよき交わりの時を持つことができるように。
「帰国しました」
横山基生、好江
四月十五日の朝七時頃成田に戻って来ました。シンガポールからクアラルンプール経由、夜便での帰国でしたので少し疲れましたが、母国が、私達の新しい宣教地であることをしっかりと心に刻む帰国でした。予想以上の寒さで体がビックリしましたが、シンガポールでの四週間余りの滞在の後でしたので、時差ぼけのない帰国であったことはとても感謝でした。
帰国後最初の大仕事は英国から送った引越荷物をいかに安く市川の家に運ぶかでした。日本の引越会社に頼むと大変高いので、何とか安くと願ってまずは、英国の地元の引越会社を使って荷物を東京港止めで送りました。シンガポールに滞在中からどのように港から市川に送れるかをインターネットで調べていましたが、大手引越会社を利用すると英国から送った額の二倍近くの料金がかかることがわかり、何とか安くなる方法はないかと祈り始めました。なかなか事が進まない中にあって、段々と心にこの課題が重く圧し掛かってきました。オリエンテーション・コースの仲間に祈ってもらったりもしました。そのような中で、輸入業をしているT兄が紹介され、東京税関等にも何度が出向いたり、T兄が利用している通関業者その他を通して様々に助けていただき、四月二六日に無事に荷物が市川に届きました。「最初不可能、次に困難と見える事。(御心であるなら)主は終にその事を成して下さる。」というハドソン・テーラーの言葉を思い出します。
好江は帰国後四日目より、日本で奉仕している宣教師側が企画した「説教セミナー」で通訳者として三日間奉仕しました。英国から迎えた講師の一人は大変お世話になった方。私達の宣教師ビザが却下された際、英国の裁判所で異議申し立てをして下さったレイ・ポーター氏です。イギリスOMF東地区主事として奉仕され、私達はケンブリッジの三年半でも大変お世話になりました。このような形で日本で一緒に奉仕する機会が与えられ、大変感謝しています。
ちょうど今、日本にいる宣教師仲間が与えられており、まずは木下宣教師と良い交わりが与えられました。これからの始まる総主事代行の二年間、主が与えておられる務めに忠実でありたいと願っています。これまでのお祈りを感謝します。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【祈りの課題】
1.5日からカンボジアとタイで活動している日本人宣教師を問安する予定。総主事代行として初めての宣教地訪問です。御心にかなった実りの多い訪問となるように、霊肉が支えられるようにお祈り下さい。
2.宣教地問安に引き続いてシンガポールに15日頃から20日まで滞在します。国際ディアスポラ伝道(International Diaspora Ministry)委員会に好江師が出席するためです。基生師はシンガポールJCFの活動に関われればと願っています。有意義な時となるように。
「どんな日本人になる?」
日本 木下理恵子
帰国した頃は枯れ木だった林もみずみずしい新緑となって来ました。皆様もお元気でお過ごしでしょうか?「台湾ホームシックはどうですか?」とよく聞かれます。それだけ祈られていたのでしょう。本当にどうもありがとうございます。
活水泉の呉師より祈りの課題が来ました。今年の元旦、洗礼を受けた周兄は、その後就職し、三ヶ月地道に働いてきました。ところが先週、かなりのお酒を飲み、その後脳卒中を起こしました。午後小孟が電話した時は普通だったそうですが、いつ発作が起こったのか、発見されたのは夜十時過ぎ。今病院の集中治療室にいます。脳の出血は手術できない所で、薬で脳内出血を無くそうとしています。ほとんど反応は出来ないのですが、名前を呼ぶと大きく目を見開くそうです。周兄のためにお祈り下さい。又周兄が受洗後、社会復帰し安定してきていたので、呉師、小孟も励ましを感じていました。ですから二人とも少なからずショックを受けています。実際話を聞いていると呉師たち、とてもよくやっています。二人が落胆せずに、続けてよき奉仕が出来るようにもお祈り下さい。
私の方はどの様に日本人らしく生きるか努力しています。でも今の日本人って不思議だとよく思わされます。今の日本人はセレブとかデトリックスとか私の良く知らない外来語を使います。又とにかく、便利なように便利なように進歩を続け、車でも何でもナビがつき、何も考えなくてもちゃんと着きます。でも本屋に行くと「脳力トレーニング」と言う小学生時代の宿題のような計算や漢字のドリルの本がズラッと並んでいて、大人が使っています。正直、普段の生活がこんなに便利でなくて、普通に頭を使って生活すればかなり脳力トレーニングになるんじゃないかと思わされます。(と言いながらも、私もなぜか将来の不安を感じクイズとかに挑戦しています。)すごく礼儀正しく、丁寧な日本人なのに広告とかを見ると「勝ファッション」とかなぜか他人より一歩先回りする、出し抜こうとする文句が多いのに、日本人の隠れた競争心を思います。
台湾化した自分は一体どんな日本人としてこの日本で生きていけばいいのだろうか。そしてこの日本で一体どの様な、異文化台湾で学んだ事を分かち合っていくべきだろうか主に問うています。
【祈りの課題】
1.活水泉の周兄のためにお祈り下さい。脳卒中を起こし集中治療室にいます。元旦に受洗してから社会復帰した周兄だったため、呉師、小孟はショックを受けています。とてもよく奉仕している二人が落胆せずによき奉仕を続けていけるように。主よりの励ましがあるように。
2.かなり台湾化した日本人である木下師が、現代の日本でどのような日本人となっていくべきか、又この日本で、異文化台湾で学んだどの様な事を分かち合っていくべきか、主の声を正しく聞けるように。実行できるように。
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