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2006年1月号  page1  page2


「活水泉14周年感謝礼拝」
台湾・活水泉 木下理恵子

呉師の按手式  十一月四日、活水泉の十四周年感謝とその責任を私たち宣教師から台湾人同労者呉師、小孟へ渡す引継ぎ式が行われました。祷援者の招きでイギリスから活水泉を始めたデビー師、クリス師も来られ、実際二十年以上前に既に二人を通してこの伝道のヴィジョンと準備が始められた歴史も振り返りました。予想を超えて、小さな活水泉がいっぱいになるほど多くの外部の祷援者の方々が祝福に来て下さいました。活水泉がこんなに愛されサポートされていると言ううれしい驚きでした。祈りの時には次から次へと、各方面に渡る熱い祝福の祈りがなされました。「神様、ある教会では熱心な奉仕が見られ、ある教会では多くの実が見られますが、ここ活水泉では主よ、あなたの心が見えます。」とのある牧師の祈りに、私たち同労者、思わず涙が出ました。
活水泉の仲間と(写真を撮るのが差し支える人が多いので、撮ってもよいという人たちとだけです)  クーラーの無い、八台の扇風機がブンブン回る中、皆様眠ることなく(寝てしまうホームレスの人たちの集会に慣れてしまったため、特に目に留まったのでしょうか)、明るい、喜びに満ちた時となりました。ホームレスの仲間だけでなく、いろんな形で活水泉の奉仕に関わって下さる祷援者の方々が皆「私も活水泉教会、この神様の家族の一員」との連帯感を持っていて下さる事に気づかされた、うれしい時でした。
後ろ左より、小孟、呉師、テラ師、木下師、前列左より、クリス師、デビー師、レーモエ  もう一つ、気づかなかった主の業は、夜の活水泉の仲間との感謝礼拝の後、知りました。あるソーシャルワーカーのコメントです。「ここの集会に参加して驚いた。外では何もしゃべらず、助けてあげなきゃとだけ思わされる、いかにもかわいそうな人たちが、ここでは自分の意見や気持ちを話し、人を助け祝福する人たちとなっている。」日本の地で、この十四年間、祈り、奉げ、助けて励まして下さった皆様に、改めてありがとうございます。この年月の祈りの答えを見せていただきました。共に主の御名を崇めます。
 この感謝礼拝の様子は写真付で台湾のクリスチャンの新聞の第一面に取り上げられました。活水泉を引き継ぎ、テラ師と私はかなり気楽になりましたが、呉師と小孟は新たな責任の重さを感じ始めたようです。お祈り下さい。そしてテラ師はずっと活水泉のヴィジョンであり、祈りである、萬華の風俗の女性たちへの伝道を具体的に準備し始めています。同労者が必要です。新しい奉仕の始まり、お祈り下さると感謝です。

【祈りの課題】
1.活水泉では今、主より家屋購入を促されているように感じています。実際に場所を探しています。主の導きを正しく捉えられる様に、必要な家主とのコンタクトが取れるように。
2.活水泉の14周年感謝礼拝を通しての多くの祝福を感謝。主の御業を感謝。これから活水泉の責任を取っていく呉師、小孟のためにお祈り下さい。また萬華の風俗の女性たちへの伝道の準備を始めているテラ師のために。必要な同労者が与えられるように。


「デピュテーションを終えて」
一時帰国中 佐味湖幸

 七月から始まったデピュテーションは、これを書いている十二月一日時点であと一教会を残して終わりとなります。
 関西からはじめ、北海道、関東、また関西へと回ってきましたが、今回も多くの方々とお会いでき、様々なお励ましを受けましたことを感謝しています。三年ぶり、九年ぶり、十三年ぶりの再会の方々が多くいらっしゃいましたが、以前お会いして、私が話したことなどをよく記憶してくださっている方がいらっしゃったのにびっくりしたり、お子さんが出来て、家族が増えていることを喜んだり、また、前回はお元気でいらした方が、もう天に召されていたり、様々でした。それぞれの教会も、「高齢化が、進んだなあ」と思わされるところもあれば、新しい顔がたくさんあり、新しい命と活気にあふれているところもあります。初めて訪問させていただいた教会も幾つかありました。伝道の難しい地方で、何年も奮闘されて、小さい群れを養っておられる教会。礼拝で数か国語に同時通訳がなされている国際的な教会。牧師自らがギターを弾きながら元気にバンドと会衆賛美を導いている教会もあれば、荘厳な音色のパイプオルガンの奏楽に合わせて厳かに(?)賛美する教会。一言に「日本の教会」といっても、様々だなあと思わされます。形態はいろいろあり、構成人員もいろいろですが、同じ主を見上げ、礼拝しているのですね。老若男女がともに賛美するその賛美の声の中に、国籍の違う人々が違う言葉でともに賛美するその中に、「天国ってこういうところではないか」と、ふっと思わされることがあります。
 新しい年が始まります。昨年よりも、さらに主の日が近づいていることを思い、無駄なことに限られた力や時間を費やすのでなく、ただ主がどのように生きるように言われているかに注意を向け、進んでいきたいと思わされています。本年もよろしくお願いいたします。

【祈りの課題】
1.続いて将来の導きのために。
2.ピリ聖書教会から4人の献身者を送り出しています。3人は隣村のミンドロ神学校で1人はマニラのフィビアス聖書大学で学んでいます。彼らの学びと訓練、経済的必要のためにお祈りください。


「圧倒的存在感!エイダ・ラム師!」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子

エイダ・ラム師、菅家師、鶴岡師  主にあって新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。タイ国キリスト者学生会(KGK)の聖書研究訓練会に招待されて、私と鶴岡徹也兄が参加してきました。連日、九時三十分から四時三十分まで、狭い部屋で缶詰状態で、詩篇をどう学ぶかという学びをしてきました。英語からタイ語への通訳が入るので、集中するのが難しかったのですが、たいへん有意義な学びとなりました。講師はエイダ・ラム師でした。エイダさんの名前は、私より上の世代のアジア人でKGK運動に関わった人の間では、たいへん有名な方です。おそらく七十歳は超えている中国系ハワイ人のエイダさんは、年齢を全く感じさせない大きな声とユーモア、そして、正確な聖書知識で私達を教えてくださいました。かつての教え子の多くは五十〜六十歳になっていて、エイダさんとの再会をまるで母親に会うかのように喜んでいました。プノンペンに戻ると、マレーシア人の宣教師が、いいました。「一九七〇年代に私も彼女に会って、たった一回だけれど、とても深い話をしたの。今でもそのことをはっきりと覚えているわ。」話してくれました。エイダさんは言いました。「世界中で、クリスチャンのよいリーダーが後継者を見つけられないでいるのよ。どうしてかしらね。特に、男性がいないのよ。」男性諸君、若い命を朽ちる空しいもののためではなく、永遠の朽ちないもののためにささげよう!!!(庄一郎)
バンコクのアジア工科大学で学ぶカンボジア人、チャクレイくん  今私は三人の男子学生のため、祈らされています。一人は、ソピア。彼は、サラ師から英語を学んだのがきっかけで知り合いました。昨年、私達が一時帰国していた間、エレン師、シンクレアー師と学びをしていました。教会にも一時通っていましたが、土日の修士課程で学び始め、足が遠のきました。(こういう学生がとても多いです)しばらく前に会った時、彼はもう一度真の神は誰か、思索したい、と言っていました。また、最近悪霊にひどく怯えた時、祈ったら恐れが消えた経験も語ってくれました。もう一人は、ソバット。彼も学生キャンプ、聖書研究に参加し、聖書の知識は多くあります。しばらく離れていましたが、また、何かを求め参加するようになりました。彼の友人セイハーは、キャンプでソバットが頭を強く打って一時的な記憶喪失になった時、心配して、ずっと泣いていた学生です。彼も、自分からまた聖書を学びたいと戻ってきました。彼らは皆、聖書をかなり知っています。けれども、その知識が彼らの心に届き、罪・義・裁きについて教え、改心に導かれるのは聖霊の働きです。主の働きを共に祈ってください。(容子)

【祈りの課題】
1.バンコクのアジア工科大学には、カンボジアの優秀な大学生が50人も学んでいます。キャンパス内には、教会もあります。そこで学んでいるチャックレイ兄の救いのために。また、彼らに重荷をもってくださるタイ人クリスチャンが与えられますように。
2.クリスマスの諸集会に参加した学生たちの中から、求道する学生が起こされるようにお祈りください。また、ソバット君、セイハー君、ソピア君の救いのためお祈りください。


「いつくしみ深き(エヘン)、友なるイェスは(エヘン)‥‥」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

今年もよろしくお願いいたします。有澤家一同より  主の二〇〇六年、明けましておめでとうございます。今年も昨年同様、皆様と共にミェン族宣教に励みます。よろしくお願いいたします。
 昨年暮れから録音に入ったミェン語賛美歌改訂版のCD作成、まず、「CD作成」と聞いて皆さんは何を想像されるだろうか。CD作りに関してまったく素人の私は、全五百三十曲余りを収録するのにいったい何枚セットになるのか想像もつかず、録音する前から気が重くなった。
 ミェン族クリスチャンの方々、同僚のミェン宣教チームの面々から、様々な要望が出てきたが、全員一致していたことはCDを使って讃美歌をうたえるようになりたい、賛美歌を覚えるための手段であるということで、誰も洗練された、音楽CDを期待はしていない。これで、私の悩みは半減。つまり、スタジオで録音する必要がなくなった。全員をスタジオに集めることも、チェンマイに呼び寄せることも必要なくなった。私の方が歌手たちの村に出向いていって録音すればいいのだ。「赤ん坊の泣き声、鶏の鳴き声、車のクラクションの音、電話のベルの音、別に入っても気にしません。賛美歌が覚えられれば良いんです。」何と寛大な方たちだろう。
 思えば、前の賛美歌の場合、昨年退職されたアスプレー師が、二十年ほど前に、無伴奏で三百曲余りをテープに吹き込んでいたのである。大変な作業だったといっておられた。
 このCDがミェン教会の賛美の御手本になる。御手本というと、一度、ミェン語ラジオ伝道放送で、ある人が賛美しているのを流したことがあった。咳払い(エヘン)が歌の途中に何回か入っていた。このときの放送を聴いていたある国のミェン族の人達、それを録音して、何度も練習したのは良かったが何と、咳払いもそっくり真似て覚えていたそうだ。笑い話ではなく本当にあったこと。歌い間違いのないよう気をつければ気をつけるほど何故か間違う。録音はやはり緊張する。主の教会が心から主に賛美をおささげ出来るよう、その助けになるよう良い模範の賛美CDができあがりますよう、お祈りください。(たまみ)

【祈りの課題】
1.達朗師の論文は最終段階に向って前進しています。お祈り感謝。続けて知力、体力、霊性が守られますようにお祈りください。
2.ミェン語賛美歌改訂版音楽CD作成のために、5月までボランティアの伴奏者を複数募集中です。途切れることなく与えられますようにお祈りください。


「出会いと別れと」
吉澤恵一郎・香

語学学校でクリスマスの飾りつけ  ようやく、人生初のカルチャーショックから抜け出す兆しが見えてきました。外国生活では必ず経験すると聞いてはいましたが、例外とはいかず、苦い日々を送らせていただきました。少しは人並みになれたのでしょうか?
 さて、語学学校での学びが続いていますが、いろいろな国の人たちと楽しく学ぶ時間となっています。しかし、私たちのように、長期間語学学校に通う人はまれで、多くの人たちは数週間から数ヶ月で学校を出て行きます。そして、この二ヶ月間、一緒に学んできたほとんどの人たちは、クリスマス前にそれぞれの国へ帰っていきます。言葉の壁を越えて、やっと親しくなることができたのに、こんなにあっけなく別れなければならないことに寂しさを感じます。けれども、これが外国で外国人と出会い、外国人と別れるということなのです。イギリスに来る日本人のほとんどが短期間の滞在者です。そして、そのかけがえのない出会いと、限られた時間を本当に大切にしなければならないということを改めて感じています。(恵一郎)
 早いところでは、十一月の初めから、クリスマスの飾り付けが始まります。ケンブリッジはクリスマス一色となり、ラジオでは、クリスマスの音楽にのせて、クリスマスショッピングの宣伝が盛んに繰り返されています。イギリスにいても、本当のクリスマスの意味をしっかりと握り、また、伝えていかなければならないのだとあらためて知りました。
 十一月最後の土曜日にアドベント・サタディ・スペシャルに参加しました。教会学校と地域の子どもたちに呼びかけて行われるクリスマスの特別集会です。司会者と子どもたちの対話の中で進められ、間に工作や寸劇、賛美、ダンス、ゲーム、おやつタイムがありました。今まで私が知っていたものとは、また一味違うパワフルな集会でした。英語と合わせて、多くのことを学ばせていただいています。今年は、イギリスのクリスマスをしっかりと味わってみようと思っています。新年には初めてロンドンの日本人教会を訪ねる予定です。かつて、日本で働いていたOMFの宣教師の先生たちとの交わりなどを楽しみにしています。そして、少しずつ、英国での邦人伝道について理解を深めていきたいと願っています。(香)

【祈りの課題】
1.家族四人の語学の学びが前進し、イギリスの生活に適応していくことができるように。
2.3月に横山師夫妻が帰国されますが、これまでの働きをよく理解し、引き継いでいくことができるように。


「田舎の医療事情」
カンボジア・プノンペン  今村裕三、ひとみ

ジャライ族の婦人とともに  新年おめでとうございます。昨年の御加祷・献金に心から感謝申し上げます。
 昨年十一月は日頃関わっているクリスチャンの診療所の移動診療に同行しました。向かった先は、ラタナキリ州のベトナム国境沿いの少数民族の村でした。その村は、ベトナムにも住んでいる同じ少数民族の人たちが国境を越えて福音を伝えて、多くの人がクリスチャンになったという証を持っている村でした。教会で特別集会をする傍らで、カンボジア人の若い医師とともに診療をさせていただきました。その村から病院のある町に行くのに、バイクタクシーで山道の悪路四時間、片道九百円かかるのだそうです。その道ばたで売っていた大きなミカン一つが十円足らず。病気になったら、どのような生活をしているのだろうかと思わされました。車中、身体のあちこちをぶつけながら、「ああ‥‥いつ着くのだろう」と思っていた時、一人の若いカンボジア人の医師は「分かったよ!今まで田舎の患者さんが薬をもっとたくさん出してくれといっていた意味が!こんなすごい道を来ていたんだもんな!」と言いました。プノンペンから一日半、六百五十キロ以上走ったこの過酷な旅はプノンペンの便利な生活をしている者にとって、田舎に住む人たちのことを理解する上でとてもよい経験になりました。(裕三)
 前述の小さな村で、布にクルリと包まれお母さんに抱かれたとてもかわいい笑顔の赤ちゃんに出会いました。つい、引き寄せられその子の手を握ったときに、その子に麻痺があることがわかりました。翌日の診察時に発達をチェックし、おそらく一歳の時の高熱のために麻痺が起こったのでは?と推測されました。親はこの麻痺が医者によって治るか、よくなることを期待して、つれて来た事がその目からよくわかります。しかし、麻痺を治すことはおそらくどこに行ってもできません。この村の衛生・栄養状態の悪さを思うと何らかの感染症にかかって早くに死んでしまう確率が高いということが推察されます。風邪を引いていたので風邪薬を渡し、「麻痺を治してあげることはできない」と夫が説明をしました。親は残念そうな,やっぱりそうか‥‥という表情をしながら帰っていきました。どうにもしてあげられないのが、仕方ないことなのですが残念でした。「医療者は神ではない」ということを自覚することは医療者にとってとても大切なことです。生きることだけが人生の全てではないことをキリスト者として彼らにどう伝えられるか、自分の信仰を見直させられました。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.日々の言葉の学びのために。裕三師は1月に、第二段階の言葉の試験を受ける予定です。その後、2人とも試験に合格した後に田舎に移って奉仕することを祈っています。主の導きが明確にありますように。
2.カルメット教会学生寮の学生との学びのために。現在、御言葉に生きる信仰生活を送れるように洗礼後の学びをしています。また、ダニー姉の信仰のために。第2段階の学びも終了しました。受洗のために。

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