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2005年11月号  page1  page2


「御言葉の糧」
カンボジア・プノンペン  西村信恵

マカラさん、マカラさんのお母さんと  ダーレン(遊びに行くというクメール語)ばかりする青年会のメンバー達に「聖書の出エジプト記を通読して、月の最後にモーセの映画を一緒に見よう!」と呼びかけ、聖書通読期間をはじめました。それを聞いて「わたしも、聖書通読をまたしたいなあ。」と言い出したのはお手伝いさんのナビー姉。ナビー姉は二年前に洗礼を受けたものの、一緒に住んでいる妹さんご家族の反対にあい、長く教会に来ることが出来ないでいます。二年前共にした聖書通読が懐かしく、またやりたいけど、教会にはいけない、と言います。そこで、仕事が終わって私と一緒に聖書を一章ずつ読みお祈りをすることをはじめました。どんなに疲れていても必ず座って一緒に読む彼女を見て、ああ、神様は教会に来ることが出来なかった間もずっと彼女の信仰を支えていて下さったのだなあと、感謝と共に一生懸命聖書を読む姿を通して励まされています。
 青年会のメンバーのひとり、マカラさんの家に訪問に行った時のことです。「出エジプト記どれだけ読んだ?」と聞いたところ、「わたしはぜんぜん。でもうちのお母さんは暇さえあれば聖書を読んでいるよ。」と言います。彼女のお母さんは二、三度礼拝に来られただけですが、家にある聖書を創世記から読み始め、今はもう申命記まで読んでいます。マカラさんのお兄さんウッティー君(ソッカー君の友達)も教会に来はじめたころからずっと暇さえあれば聖書を読んでいました。今はソッカー君とほかの友人たちと毎日教会でサムエル記を読んでいます。当の青年会のメンバーはなかなか通読習慣がつきませんが、まわりでこうして聖書を読む人が起こされています。とくに、教会になかなか集えない人達、求道している人達です。神様がこの機会に聖書を通して彼らに語ってくださり、神様に触れられますようにと祈らされているところです。そして自分自身、御言葉の糧をいただくことの大切さをもう一度思わされているところです。皆様のお祈りを感謝して。

【祈りの課題】
1.11月に第一期を終え日本に帰国します。日本の気候になじんで最初の時をリラックスして過ごせるようにお祈りください。
2.教会員たちが聖書を読んで、自分で神様に頼り祈る生活習慣を身に付けることができますようにお祈りください。


「後継者を迎えた九月」
在英邦人伝道 横山基生、好江

横田・横山・吉澤でYYY  挙げ続けられる祈りの手に支えられ、今月もご報告できますことを心より感謝します。
 各集会では、帰国する人を次々と見送り、学年始めの九月から新しい方々が与えられるようにと、祈りの課題でお願いしていました。それが答えられて御名を崇めています。
 婦人聖研には「ケンブリッジ近郊に引っ越してきたので日本語集会に集いたい」と連絡を貰っていた国際結婚のクリスチャン婦人二名が加えられました。未信の方も与えられています。学生聖研にも新しい未信者が二名加わりました。
 きっかけはクリスチャン英語学校で学んでいる韓国人姉妹が、八月我が家での日本食パーティに来られ、日本語学生聖研を宣伝してくれたこと。置かれた所で伝道し、アフリカ宣教に向かう姉妹のためにも祈らされます。この新しい二名は求道心が明確で、「基礎の学び」に真剣に取り組んでいます。
 学生聖研メンバーで帰国した人達から来るメール。「教会に行っています」「聖書の言葉を友人に伝えて喜ばれた」「ケンブリッジで生きる喜びを得たが、それが帰国後も続いている」とこちらが励まされています。続けてそれぞれの上にさらなる主の導きを祈ります。
 吉澤宣教師一家を迎え、横田栄・ヘーゼル宣教師と共に奉仕することができた九月。「後継者を迎えた喜びの月」でした。与え主の御名を崇めます。私達が在英邦人伝道に携わって九年。そのうち六年は後継者を祈り求めていました。実際に扉を叩き、開かれなかったこともありました。主が召された器、主が遣わした器を目の当たりにして、「これが御心だったのか」と胸が(目頭も)熱くなる時が私達夫婦それぞれにありました。ご本人達の笑顔(召された場所に置かれているという喜び、でしょうか)、迎える側の笑顔(ロック・バプテスト教会の兄姉など、祈ってお待ちしていました)に囲まれて、私達は「幸せだ」と語り合います。これも積まれたお祈りの結実。これからも主はどのように祈りに答えてくださるでしょうか。楽しみです。
 宣教ニュース二月号で報告しましたが、昨年のクリスマスイブに召された青木英機さん。その未亡人、長子さんが訪ねて下さり、天的祝福の一時を与えられました。「主人がいた時は主に従うよりも夫に従っていたように思う。一人になってイエス様が私の主人だと実感する。主だけを見、主だけに聴けるのは幸せだ。」とのお証しに大変励まされ、好江は妻としての歩みを反省させられました。

【祈りの課題】
1.今日14日、ジャパニーズ・コーヒー・モーニング(隔週の母と子の集い)で、「幼児祝福式」を行ないます。集う婦人方に求道の思いが与えられ、婦人聖研に集う魂が起こされるように。
2.11月28日〜12月1日、英国OMFフィールド・コンファレンス。英国で奉仕するOMFの働き人、海外から一時帰国しているイギリス人宣教師が集まります。横山師夫妻は英国滞在を締めくくるご挨拶をさせていただく予定。ここで思いもビジョンも新たにされ、奉仕の場所に遣わされていけるように。


「最後の半年」
台湾・活水泉 木下理恵子

 月日の経つのは早いもので台湾に来てから二十一年になろうとしています。私の台湾での時間が長くなるにつれ、日本の両親の年齢も加わってきました。日本の皆様にもよく両親の事をご心配頂きお祈りいただきました。特に活水泉でお年寄りの方の世話をみる時、自然と日本の両親のことが思い出されました。そんな中、一年半程前に朝の祈りの時にイザヤ書五八章を読んでいました。この箇所は活水泉の奉仕に関して、主に何度も語られた箇所でした。「私の好む断食は、これではないか。‥‥飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見てこれに着せ、」心の中で「主の恵みによって活水泉でこれらをさせていただいた」と思ったその瞬間に、最後の文が目に飛び込んできました。「あなたの肉親の世話をすることではないか。」何年もの間、何度この箇所を読んだ事でしょうか。どうして今までそれに気がつかなかったのでしょうか。その前の一つ一つを皆させていただいたと言えたその日まで、この最後の一つを主は私の目から隠しておられたようです。「活水泉での奉仕をあなたに託した様に、今両親の世話をすることを託すよ。」と主から語られた思いでした。台湾で活水泉の奉仕をする事と、日本に帰り両親の世話をみることが主の目には全く同じ重要さ、大切さである事を感じました。
 と言うわけで、私の台湾での時間は今期までで、来年の四月に台湾を引き上げ帰国します。それに先立ち、活水泉のために主はよき台湾人の同労者呉師、小孟をお与え下さり、この二人に安心して引き継いでいけるようにして下さいました。もう既に活水泉での奉仕のほとんどはこの二人でできるようになっています。また活水泉が始まる前から活水泉のために祈り、献げ続けて下さった高雄の祈り手たちが、私が帰国する前に活水泉を始めたデビー師、クリス師ともう一度台湾で会える様にと、航空券を送り、この二人を十月半ばから三週間イギリスから招いて下さいました。テラ師もその頃にはオランダから戻ってきているはずです。活水泉で奉仕した四人の宣教師が揃うこの時、呉師のアイデアで十一月四日に感謝礼拝を持つ事になりました。そしてこの感謝礼拝の時に正式に活水泉の責任を呉師たちに引き渡します。
 活水泉での十四年。振り返ってみれば感謝する事ばかりです。活水泉だけでなく台湾各地でホームレス伝道も始まって来ました。このように台湾人の手に引き渡していけるのは本当に感謝です。同時に二十一年日本を離れ、台湾で暮らしたその現実、台湾を去ることの難しさも感じています。十分心の準備ができるようお祈りください。また帰国後どの様な奉仕を主が望んでおられるか、その導きが明らかになるようにもお祈り下さい。この二十一年間、お祈りやご献金、お励ましなど、いろいろな形で共に台湾伝道に携わってくださり本当にどうもありがとうございます。最後まで忠実に主が望まれる、よき奉仕ができるよう、主の良き事を体験できる様お祈りくださると感謝です。

【祈りの課題】
1.10月末から3週間、活水泉を始めたデビー師、クリス師が台湾に来ています。良き時となるように。11月4日の活水泉の感謝礼拝が主の恵みを数え、主に栄光を帰す時となるように。呉師、小孟への正式な引継ぎに主の祝福と励ましがある様に。
2.活水泉の責任を呉師、小孟に引継ぎ、来年4月に台湾を引き上げ日本に帰国します。最後まで忠実に良き奉仕ができるように。台湾を去る準備が十分できるように。主の良き事を体験し続けられるように。帰国後の奉仕の導きのため。


「宣教師という人種」
一時帰国中 佐味湖幸

祈りの勇者、OMF板橋祈祷会の皆さんと  宣教師とは不思議な職業いや人種である。普通の日本人に「私は宣教師です」というと、「???」という顔で、「はあ?」と言われる。先日はあるアメリカからの宣教師にも、「えっ?日本人の宣教師?目からうろこ‥‥」と言われたから、こちらがびっくり!
 宣教師は待ち合わせで、人ごみの中でも相手に会えないことなどない。
 「主管牧師に『佐味先生は“宣教師!”というお顔をしているから、絶対すぐわかる』と言われてやってきましたが、その通りでした。」と、東京の人でごった返す駅で待つ私をお迎えに来てくださった初対面の副牧師さん。今回はだいぶ日本人らしくなっていたつもりなのに、がっかり!宣教師は第三の性と言われている。
 つまり、男性、女性、宣教師(特に独身女性の)である。女性の教職者、説教者を認めない教団教派の教会でも、「宣教師」となれば、別。「説教」は「奨励」とか「証し」と書かれても、内容は同じですから、あしからず!
 宣教師は住所不定である。「こちらに連絡先の住所と電話番号を」と写真屋さんやホテルなどあちらこちらで言われ、「すいません。覚えてませんので、ちょっと待ってください。」と、汗をかきながら、かばんから手帳を取り出す。デピュテーション中は長くて二週間で滞在先が変わるので、いちいち覚えられないのよ、まったく!
 宣教師は年齢不詳である。「宣教師になって十三年になります。」というと、「えっ?と言うことは、何歳で宣教師になったの?」と逆算する人。以前はよく十才以上若く見られていたが、最近は見るからに中年体型になってきたせいか、大きな誤算をする人は少なくなったようだ。ふむ、これでいいのか?
 宣教師は国籍不明である。「こちら(日本)に帰ってこられたのはいつですか?」「あちら(フィリピン)に帰られるのはいつですか?」とよく訊かれる。おっと、私、どこへ帰ったらいいの?
 宣教師は魔法使いのように夢がかなう。「ジンギスカンが食べたい」と言えば、食べさせてくれる人が現れ、「温泉にはいりたい」と願えば、連れて行ってくれる人が現れ、「ディズニーに行きたい」と思えば、一緒に行ってくれる人が現れる。えっ?『もうちょっと、高尚な願いはないのか?』って?

【祈りの課題】
1.デピュテーションは11月末まで続きます。健康が守られ、諸教会の祝福となるように。
2.佐味師の今後の導きのために。


「赤信号、みんなで渡れば、いいのかな?」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子

開拓伝道を始めたコーニック師・ミュリエル師と  「カンボジアの学生は試験になるとほとんどカンニングするけど、カンニングは罪だと思う?」「罪だと思います。」「じゃあ、今回の試験で君はカンニングしなかった。」「(にやにやしながら)カンニングした。だってみんなやっているんだもん。」大学を卒業し、教員養成課程で勉強しているクリスチャン学生との会話です。カンニングに限らず、インターネットの悪用、賄賂、一線を越えた男女交際、ギャンブル、など、カンボジアのクリスチャン学生が誘惑にある問題は少なくありません。ところが、多くのクリスチャン学生は、「みんながやっているからしかたがない。」という反応です。クリスチャンであるということは、日常生活の中で、キリストの証人として証しをしていくという意識が欠けているのです。聖霊が学生たちの心に働いてくださり、罪を憎み、聖い生き方をしたいという思いに導かれていきますように、また、日常生活の具体的な場面で、罪からの誘惑に勝利していくことができるようにお祈りください。(庄一郎)
 エヴィリンちゃんは、芽生と結にとって、OMFで一番の仲良しです。ご両親のコーニック夫妻は、第一期、クロチェという田舎町で開拓伝道をしていました。幼かった時、エヴィリンちゃんは病気がちで、一度など緊急の飛行機を飛ばして、プノンペンの病院に連れられました。検査の為、バンコクやシンガポールに行った事も何度もありました。第二期の奉仕に帰ってきた時、家族は五人に増えていました。すっかりカンボジア語を忘れた彼女は、懸命に芽生や結にドイツ語で話しかけていました。つい最近、コーニック一家とミュリエルさんは、クラチェから更に田舎のスヌールという村に開拓伝道に出発しました。ここは、最近やっと電気が二十四時間来るようになったばかりの村です。ただ主により頼み、五歳以下の三人の女の子を連れ、一人もクリスチャンのいない地に出て行ったご一家。柔和さが溢れるミュリエル師は、田舎に帰れる喜びに満ち溢れていました。このチームが主に守られ、隣人と良いコンタクトが持て、この村によき知らせが豊かに運ばれますようお祈り下さい。(容子)

【祈りの課題】
1.コーニック師一家とミュリエル師はスヌールというまだカンボジア人のクリスチャンがだれもいない地域で開拓伝道を始めました。やがてここに教会が建てあげられていきますようにお祈りください。
2.学生センターでは、現在、週4つの学生のセルグループが集まっています。学生のリーダーが成長していきますように。交わりが神を中心としたものにますます変えられていき、共に学友に伝道していこうという思いに導かれていきますように。


「『よくやった。忠実なしもべ』と言われるように」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

アスプレー師を囲んで  チェンマイで行われたある研修会に出るために来たラオ宣教師ご夫妻に久しぶりに会いました。十三年前シンガポールの新人宣教師研修で共にスタートして以来彼らは日本へ遣わされ、私たちはタイに来ました。
 シンガポール人の彼らは地元での研修なので悠々と楽しんでいましたが、私はひどいカルチャーショックで苦しみ打ちひしがれていました。
 あの同期のグループから台湾に行った夫妻は今、台湾総責任者、タイに一緒に来た外科医はマノロム病院長、日本に行ったラオご夫妻は関東地区主事として神様に仕えています。シンガポールに一時帰国のこの時期彼等は新人宣教師研修会の今年十一月の指導の責任を執るとのこと。私たちは皆さんに祈られ支えられて論文を書きながら、ミェン族と留学生達やタイ人のお世話に勤しんでいます。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです」とのイエス様のお言葉を味わいつつ、最後まで忠実であることができるようにと祈ります。
 暗いトンネルを通っていた論文は明るくなってきました。(達朗)
 ミェン族で生涯神様に仕えたアスプレー師が引退しました。
 「私のあなたたちに残したい最後のメッセージはこれです。『それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい』。私は四十五年間ミェン族の中で働いてきました。その働きは時代と共に広がりました。今、あなたがたに言っておきたいことは、宣教です。その宣教はミェン族だけに留まらず、ここから『あらゆる国の人々』に広がって行く宣教です。私は七十二歳、今日で引退します。でも、世界中を見ると、まだまだ多くの人達が、神様の福音を知りません。出て行って、イエス・キリストの弟子を作ってください」。
 六十五歳でタイを退職後、別の国へ移り、一からその国の言語を習得し七年間の働きを終え帰国することになったアスプレー師の言葉はミェン宣教教会の若者たちに大きなチャレンジを与えました。(たまみ)

【祈りの課題】
1.ミェン教会はサタンの攻撃にあっています。10月号でお知らせした元教師が活動を始めました。無牧師のタマジャリック教会をのっとる動きがあります。役員から達朗師に早く来てくれるようにとの要請がありますが、論文の手が離せず動けません。この教会が悔い改めていない元教師を拒否し続けることができるように祈ってください。
2.ミェン教会はサタンの攻撃にあっています。教会協議会議長のケッセン兄が重い肺の病気に罹り、タマジャリック教会と悔い改めていない元教師の問題などを話し合う会議ができない状態です。各地のミェン教会の牧師と役員たちが固く真理に立ち、誤った教えや偽教師を退けるように。議長の癒しのためにお祈りください。

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