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2005年4月号  page1  page2


「第3期終了」
フィリピン ミンドロ島 佐味湖幸

 「えっ、もう?」と思われた方もおられると思いますが、そうなんです。第三期は二年半で終了することになりました。二〇〇二年十月にフィリピンへ戻って以来、この三月で二年半経ったわけですが、なんだか夢のようです。皆様のお祈りと励ましのもと、ピリプロジェクトは順調に進み、予想以上に拡大したため、当初の今期二年半の予定をもう一年延ばそうと考えていたのですが、健康や周りの状況を考えて、やはり当初の予定通り、この四月に一時帰国することにしました。
 ピリ聖書教会は御聖霊の働き著しく、ここ数年非常に成長し、近隣の村々での開拓伝道、刑務所伝道も祝され、昨年は三十四名が洗礼の恵みに預かりました。教会収入も目標の二十%増加をはるかに上まわり、四十%増加。ただ主の御名を崇めました。しかし、霊の戦いも激しく、昨年末から今年にかけて、私を初め、教会リーダーたちが健康その他の理由で次々とダウン。大きな試練の中に置かれています。プロジェクトは二年前に始まったときから、出来るだけ早く自立できるように、地域開発委員会のリーダーたちを励ましてきましたので、私の帰国が決まった時、「来るべき時がついに来た」という感じで、恐る恐る、しかし、新たなコミットメント(献身の決意)を持って、それぞれの委員が奉仕に励み始めました。続いて、彼らが主からの励ましと知恵をいただいて、さらにプロジェクトを発展させていくことが出来るようにお祈りください。私はしばらく休養の時をいただいた後、六ヶ月の教会訪問の時をもたせていただく予定です。短い限られた期間ですので、多くの教会を訪問することは難しいと思いますが、お会いしたときにはよろしくお願いいたします。
 皆様のお祈り、励まし、また御献金を心から感謝しつつ。

【祈りの課題】
1.ピリ聖書教会が試練の中、主に信頼してしっかりと立ち続けることができるように。特に、3人の教会長老サニー兄、ディオニー兄、エミー姉が健康をひどく害しています。癒しのために。
2.ピリプロジェクトが続いて、主からの励ましと知恵をいただいて発展していくように。6月からの新年度に向けて、アガペー子供開発センターが、よく準備され、整えられるように。特に教師、スタッフのために。


「新しい出発」
カンボジア プノンペン 菅家庄一郎、容子

ロビンソン師ご夫妻と菅家師ご夫妻  OMFカンボジアは二〇〇五年三月より新しいフィールド・ディレクターに変わりました。ロビンソン師夫妻からリカーズ師夫妻への引継ぎの会を準備しながら、ロビンソン師とほとんど同時にカンボジアに来た私達の歩みと彼らの歩みとを重ね合わせました。前の奥さんを前任国タイで失くし、独身宣教師として新しくできたばかりのカンボジアのチームを率いるためやってきたロビンソン師。果たしていつカンボジアから追い出される日が来るのかわからない状況が続きました。私達もそのような不安の中、心を合わせて何度祈ったことかわかりません。私達がカンボジアについてしばらくは、嘔吐、発熱、頭痛の連続だったことを思い出しました。交通事故、クーデター、泥棒、様々のことを経験しましたが、その中でも、二人の子供が与えられ、健康が支えられてきたことを心から主に感謝しました。ロビンソン師が五十歳という年を過ぎて、独身でこの国に来たことの重みを思いました。リカーズ師夫妻は若く元気なリーダーです。彼らを中心に、OMFチームが主を恐れ、謙遜にカンボジアの人々に仕えていくことができるようにお祈りください。(庄一郎)
左から古田兄、ティン兄、サビー兄、トナイ兄、容子師  先月は、子供たちの学校のことを書きましたが、その後、時々嫌がることはあっても、基本的に二人とも喜んでカンボジアの学校に行っています。本当にお祈りを感謝いたします。
 一麦教会の古田兄は、こちらで三人の学生と仲良くなり、特にそのうちの一人とは一日顔を見ないとおれないくらい友情を深めました。彼らをとうしてカンボジアを発見している古田兄の話を聞きながら、私達も色々教えられました。その一人が、古田兄の帰った翌日、実家の島でとれたパパイヤを持ってきてくれました。結の相手をしながら、ぼつぼつ話してくれました。「あんまり父親とは話さない。親子が親密にしているのは裕福な家庭では様になるけど、貧しい自分たちは、そんな風には恥ずかしくてできないよ。」彼らがいつも、私と子供たちの係わり合いに特別な関心を持って見ているのを感じていましたが、この言葉を聞いて、その背後の思いが前より少し分かったような気がしました。聖書が示す新しいいのち、新しい人間関係、新しい家庭生活、なんとか彼らが自分たちのものにして欲しいと願わされています。芽生や結も共に、彼らの良き隣人になれれば、と心から思わされます。神様の愛と識別力が与えられますようお祈り下さい。(容子)

【祈りの課題】
1.OMFカンボジアはリカーズ師夫妻という新しいフィールド・ディレクターを迎えました。彼らが主にあってよきリーダーシップを発揮できるようにお祈りください。
2.芸術大学の聖書研究会が成長してきています。火曜日にはキャンパスで、金曜日には学生センターでそれぞれ聖書研究祈祷会をしています。主がさらにこのグループを成長させてくださいますように。


「おめでとう!」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

メイフォン、洗礼おめでとう  多くの皆様に祈っていただいた「データ喪失事件」のことですが、感謝します。言語学専用のコンピュータ・ソフトウェアでミェン語の物語文に行間訳をつけながらミェン語辞書を作っているところでした。作業後、フォルダを整理し、バックアップを作っていたとき、何かのはずみで分析済み資料が全部消えたのです。
 教授は「どこかに残っているはずだからパニックにならないように」とのこと。しかし旧正月をはさんだ時期で助けは一週間待たなければなりません。暗黒の一週間をすごした思いでした。教授は設定ファイルを作り直すことによって、どこかに潜んでいたデータを引っ張り出してくれました。
 「ゼロからやり直すとすれば何をどのようにすべきか」と祈りつつ考えました。現地調査、デーダ収集と分析、コンピュータ操作にしても、だれかに依存してではなく、独立した研究ができるようになる必要がある。同時に議論や他説の論駁を柔和に紳士的にできるようにならなければいけない。そうなれますように。(達朗)
 嬉しいご報告です。二月の日曜日、チェンマイ・ミェン族宣教教会で洗礼式が行われました。今年小学校五年生になるメイフォンという女の子です。叔母さんとの毎日の聖書研究がきっかけでした。
 「ある日、叔母さんとヨハネの福音書三章を読んだ時、こんなわたしでもイエス様を信じるなら罪が赦されて救われて永遠の命をいただけることを知って、イエス様を信じました。前はお母さんに口答えし、弟をいじめていたけれど、今は、お母さんに口答えしません。弟にも優しくなれるようになりました。大きくなったら、神様のことを伝える働きをしたいです。今は、まだ神様を信じていないお父さんが救われるように、祈っています。」明確な救いの証しに、私は涙が出てきました。
 洗礼式の直後、青年たちが彼女のところに駆け寄って「おめでとう!」と祝福の言葉。何と美しい光景でしょう。その場にいた皆の顔が喜びで輝いていました。(たまみ)

【祈りの課題】
1.達朗師が4月中に論文の心臓部である5章と6章の第一次原稿を書き上げることができるように。データを透徹した目で分析する力が与えられますように。
2.バプテスマを受けたメイフォンちゃんの信仰の成長のため。クリスマスに信じた年配の二人の婦人(フェイフォウ姉、ナイヂャン姉)は病気がちで聖書研究が滞っています。回復と救いの理解が深まるようにお祈りを。


「新たな段階へ」
カンボジア・プノンペン  今村裕三、ひとみ

庭先で大きなトカゲを捕まえました  前回のニュースレターを書いてから神様は様々な人を通してカンボジア社会への扉を開いて下さいました。その一人はハンセン氏病の病院で働くヘン先生。もう一人はプノンペン王立大学教授の(同じ名前の)ヘン先生。この二人の元で働く道が開かれました。カンボジア王立大学(唯一の国立大学)の医学部は未だにフランスの影響が強くフランス語で教育されています。以前はフランス語が母語でない外国人が携わるのは無理だと言われていましたが、不思議にも道が開かれつつあります。フランス語はできなくても英語とカンボジア語ができればよいそうです。このような機会が与えられることに驚きとともに神様の不思議な導きを感じます。
 首都プノンペンの病院に、様々な地方から何時間もかけて来る患者さん達の話を聞きながら、病気を抱えての生活の大変さ、医療へのアクセスの悪さを思わされます。いろいろな批判はありますが、日本の国民皆保険のよさを思いました。また、様々な地方のカンボジア語を聞く機会が与えられ、患者さんにとっては迷惑な話でしょうが、ヘン先生に伺いながら、カンボジア語の実践練習も出来ています。様々な事柄を通してカンボジア理解が深まるようにと祈っています。特に福音が全く届いていない人たちとの出会いを期待しています。
 もう一つの開いた扉は、毎聖日出席しているOMF開拓教会のカルメット教会付属の学生寮です。二月末より週一回、聖書を教える機会が与えられました。学生は全部で十六人、全員、田舎から高校や大学進学のためにプノンペンに出てきている若者たちです。誘惑や戦いの多い都会の生活のなかで、彼らが聖書を基盤とした信仰生活を送るための手助けができればと思っています。皆様のご加祷を心から感謝します。(裕三)
 受験生の皆さんお元気でしょうか?私は十六年ぶりに受験生の気分を味わいました。OMFは語学の基準が厳しく、語学の試験に合格しないと奉仕をはじめることは本格的にはできません。カンボジアでは一年目の試験に合格すれば、二年目は半分奉仕、残りの半分は語学の勉強という割合となります。(言語によって年数が違います。因みに日本語が一番難しく五年もかかります。日本に来てくださっている宣教師の犠牲に本当に頭が下がります。)夫は順調に昨年十一月三十日に合格しています。元から夫ほど賢くないと思っていた私は、夫が先に合格しても焦りは全然ありませんでした。
 しかしです、今年一月に「まだ一年目の試験を受けられる基準に達していない」と、言語アドバイザーに言われた時はとてもショックでした。「この一年間真面目に勉強してきたのに…どうして?」と言う思い。そして「沢山の人に祈っていただいているのに、恥ずかしい!」と言う思いでした。その後一ヶ月間、国家試験以来の熱心さで勉強しました。その間、神様から教えられたことは「自分自身を知っていると思う高ぶりを取り除く」と言うことでした。神様の御前で、私たちは本当に小さなものです。しかし、物事が順調に進む時、「私がやった」という高ぶりが現れやすくなります。神様は時に私たちを追い込み孤独にさせ、余分な物を削っていかれます。結果、二月一日に合格することができました。尊い沢山のお祈り心から感謝いたします。まだ、二年目の試験も待っていますので、謙虚に勉強できるようにお祈り下さい。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.今の家に住み始めて1年以上が経ちました。大家さんが上に住んでいますが、よりよい関係を築くことができるように。また、大家さんご家族の救いのために。
2.与えられている奉仕先で、よい人間関係を築き上げることができるように。必要な言葉の能力が与えられますように。


「主の御業」
北タイ・チェンマイ 邦人伝道 野尻孝篤師・明子師

北部タイ文化交流祭での賛美の時  お祈り頂いた森祐理さんのコンサートには、いろいろな課題が含まれておりました。教会主催ではないので、こちらの日本人会の総意や総領事館の政治的な立場にかんがみ充分考慮申し上げなければなりませんでした。そのような中でしかし、森祐理さんが自由に証しと賛美が出来るようにというのが私達の祈りでした。聴衆の九十%がノン・クリスチャンでしたので「ふるさと」や「上を向いて歩こう」などの海外の一般の方々に親しみ深い歌も歌われました。加えてタイ人の方々にもアッピールする、タイ国王作の歌をきれいなタイ語で歌われ、ビックリしました。幾重ものハードルやプレッシャーを乗り越えながら森祐理さんが聖霊に導かれ本当に素晴らしい賛美とトークを見せて下さいました。阪神淡路大震災の証しが津波の悲しみの中にあるこちらの方々にも大きな共感を呼びました。主催者の方々からあとあとまでも感銘と感謝が表明されました。特に会の終わりにはタイ人のパヤップ神学大学の学長により感動と感謝の辞が懇切に語られました。この部分だけが司会者の通訳がつかなかったのが残念でした。
私たちの教会で礼拝を共にされました  その日午前の礼拝は私達の教会の礼拝に森さんとスタッフの方々をお迎えしました。生まれたばかりのこのチェンマイ日本語教会の皆さんがそれぞれの持ち場でこのコンサートの成功のために全力をつくして働かれました。これからの「チェンマイ全邦人へ福音を伝えよう」というビジョン実現へ向けての素晴らしい第一歩であったと思います。(孝篤)

【祈りの課題】
1.森 祐理コンサートの祝福の感謝と、今後のチェンマイ邦人伝道の方策のために。
2.現在、教会に導かれているチェンマイに長期滞在の方々や求道中の方々の定着のために。

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