ライブメッセージ
私達リジョイスは、ゴスペルを歌っているグループです。
ゴスペルの中には、「神」とか「イエス・キリスト」という言葉がたくさん出てきます。
このゴスペルで歌われている神やキリストって、いったいどんな存在なのでしょうか。
みなさんは、映画のパッションをごらんになりましたか?衝撃的な映画でしたね。私はあの映画の作られた動機がとても気になって、制作者のメル・ギブソンのインタビューを本で読みました。すると、彼は自殺まで考えたどん底の時期があったようです。家族関係も良くなく、お酒や麻薬におぼれてうつ病になり、自殺を考えるまでに追い込まれたそうです。あんなに有名で不自由のなさそうな感じがするのに。
でも、彼は自殺しませんでした。再び生きる希望を見いだしたのです。ここまで追い込まれた人が、いったいどこに希望を見つけたのでしょう。
彼は、この映画の主人公、イエス・キリストの中に、希望を見つけたのです!
2004年前、神は生きる希望を失い罪に苦しんでいる人々をなんとか救いたい、罪から開放されて生きてほしいと願って、キリストをこの地上に送り込みました。そして人々に、「真実に生きる」とはどんなことなのかを伝え続けました。しかし、人々は彼を認めず、犯罪者扱いをし、ついに十字架の刑にかけてしまうのです。しかし、キリストは人々を一言も責めず、神に向かって、「人々を赦して下さい。あの人達の罪は自分が全て引き受けて身代わりに死ぬので、その代わりに彼らを救って下さい。」とお願いしたのです。彼は自分の命を犠牲にしてまで、人々を救いました。その犠牲は、その時代の人々のためだけではなく、今も生きている私たちのためでもありました。
メル・ギブソンは、「キリストは自分を生かすためにこんな苦しみに遭った。人の痛みを代わりに負える、犠牲を払える方のなかにこそ、希望があるはずだ」と思い、キリストに近づいたそうです。そして、自分の傷はキリストの傷によって癒されたと語っています。
そして自分がどん底で苦しんでいた時に受けた愛と希望を、世界の多くの方に伝えようと思ったのです。
アメリカではこの映画をみて自首した殺人犯もいたということです。
今日のライブのテーマは、”Every time, Everywhere”でした。
「いつでもどこにいても」です。これは、
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠の思いを与えられた。しかし、人は神が行われるみわざを、初めから終わりまで見極めることはできない。」
という聖書の箇所からいただいた言葉です。
メル・ギブソンのように、生きていればいろんなことが起こります。心に問題を抱えてしまうこともあると思います。そんなとき、大抵私達は目の前にある状況だけを見つめて、否定的な気持ちになってしまいますよね。でも、神様の目には、その先の全てが見えているんです。そして神様は、「もう死んでしまいたい」と感じるような暗い時期も、後になってすばらしい結果へとつないで下さるのです。
私達の人生の中で起こる一つ一つのことは偶然ではなく、全てが実はつながっているんですね。そしてそれは、神様が「いつでもどこにいても」私達を見ていて介入してくれているから、連鎖しているのです。
一人一人の人生には、私達の意志の及ばないもっともっと大きな意志が働きかけていると思うのです。
みなさんがこの神様に出会い、歩みを共にし、希望に満ちた人生を送ることができればと心からお祈りします。
また私たちリジョイスも、ゴスペルを皆さんにお届けすることで、いつでもどこにいても、少しばかりですが希望をお伝えするお手伝いをさせて頂けたら、と願っています。
2004,8,21 by わこ