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2015年4月号  page1  page2


「OMF組織改編とディアスポラ伝道部」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

 四月に新年度を迎え、祈りの友の皆さんの中には、主と共なる歩みを新たな思いで始めておられる方もいらっしゃるでしょうか。どんな状況にあっても主の平安がお一人お一人を包んで下さいますようにお祈りします。(ヨハネ十四・二十七)

 私が属するOMFディアスポラ伝道部がOMF全体の組織改編で受ける影響について、過去数カ月祈りの要請をお願いしてきました。組織改編が一月十二日に施行され、一カ月余が過ぎました。ここまでの主の守りを感謝します。

 OMFは東アジア人を対象とする宣教団体です。それが「東アジアに住む人」だけでなく、「どこに住んでいても東アジア人」と変わり、ディアスポラ伝道部が二〇〇七年に発足しました。それまで様々な理由で母国(派遣国)に戻らねばならなかった宣教師達(おもに欧米)が、戻った後もそこに住む東アジア人に伝道していたバラバラな細々とした活動が一つの部とされ、リーダーが立てられ、宣教戦略や方針が明確になり、働き人が増やされ、働き人は励まされて奉仕してきました。

 今回の組織改編について最小限の説明しかここではできませんが、国際本部に集約していた権限を働きの現場になるべく移行し、派遣国と宣教国といった分け方を極力なくすことが目的の一部でした。大変必要で良いことですが、結果としてディアスポラ伝道部の部長職はなくなって戦略コーディネーターとなり、部長が担っていた職務が(1)欧州およびアフリカ、(2)北米、(3)アジアの三地域、(4)オセアニア、の各リーダーに移りました。一月十二日の施行開始後、ケンプ前部長、ウッド欧州およびヨーロッパ担当新ディレクター、ソーテバーグ北米担当新ディレクターが、新しい職務に慣れつつあります。全てを知り、全てを最善にして下さる主の御名を崇めて感謝し、また祈って下さっている祈りの友の皆さまに心から感謝します。アジア三地域およびオセアニアについて、それぞれディレクターが必要でずっと祈り探していますが、まだ与えられていません。私はアジアのディレクターにと声をかけられましたが、御心という信仰には至らず、お断りしています。これらのポストに相応しい器が与えられるようにお祈りいただけると大変感謝です。

 上記の三名と私でリーダー会議を続けており、組織改編が進む中、主がディアスポラ伝道部に与えておられる使命を、どのように戦略的かつ確実に働き人一人一人が進められるのか、続けて検討し、進めています。年二回、顔と顔を合わせて会議を行なっており、次回は三月十六~二十日(英国にて)です。この後に在外邦人伝道の戦略会議を行ないます。この機会に私はオア宣教師を訪ねてベルファーストとダブリンを視察する予定にしています。

【祈りの課題】
1.ディアスポラ伝道部リーダー会議(3/16-20)および在外邦人伝道戦略会議(3/30-4/1)で決まったことが、主の御心に沿って一つ一つ進められますように。
2.SLIM (Servant Leadership In Ministryの略) コンファレンスという青年リーダー欧州修養会が、4月9~12日イタリアで行なわれます。主の恵みと教えを受けた青年達が欧州、日本、またどこにあっても主の僕として、リーダーとして仕えていくことができますように。


「カレブ博士」
北タイ・ミェン族 有澤達朗、たまみ

研究室で  「ミェン語を教える大学がオーストラリアにあるのですか?」  「ミェン語を知らない指導教官が、どのようにしてミェン語に関する論文執筆を指導できるのですか?」

 まず二番目の質問に次のような例を挙げて「できます」とお答えしましょう。そば近くにいつもいると似てきます。私たちは婚約時代に札幌の街並みを歩いていた時、お店の人から「姉弟ですか」と聞かれましたし、飼い主は飼い犬に似るとも言われます。

 言語も同じで、A語とB語が地理的に接触する歴史が長いと、たとい別系統の言語であっても、似たような文法事項を持ち始めるのです。単に借用語を摂取するだけでなく、文法のある部分を借りて自分のもののように使い始めるわけです。例えばミェン語の「得る」という意味の「トゥッ」という動詞とその助動詞的用法は、中国語の「得・トゥ」、タイ語の「ダーイ」、ラオ語の「ダイ」、ベトナム語の「トゥオ」などと著しい類似点があります。ご近所同士でみんな貸し借りをしたらしいです。

 このような類似性の研究のことを類型論といいます。私の指導教官モーレー博士はインド北部のダイ語系統の三十言語くらいを比較研究されている専門家で、タイ語も話せます。それで類型論の知識を使えば、「ダイ語系にある○○現象は、ミェン語にもあるかどうか探してみなさい」とアドバイスできるわけです。モーレー先生との関係も祝福されています。このためお祈りしてくださり感謝します。

 さて最初のご質問ですが、答えは否です。簡単にお答えします。誰も教えてくれる人がいない事がらに関して、自分で調べて大学院レベルの教科書の基になる本を造るのが博士課程の仕事です、と言っていいかと思います。

 二十三年前タイ語を学んでいた時、デボーションで毎朝読んでいた『ヨシュア記』が大きな励ましでした。約束のカナンの地に入り、十二部族が土地を分けるとき、攻め上り、山を取り、所有地の面積を広げていきます。言葉の学びもそういうものです。曜日の名前が言えるようになったら、次は月の名前を覚える。単文が言えるようになったら、次は複合文を言えるように取り組む、という具合に。

 『ヨシュア記』十四章十二節で、カレブがヨシュアに「どうか今、主があの日に約束されたこの山地を私に与えてください」と訴えます。ヨシュアは「カレブを祝福し、彼にヘブロンを相続地として与えた」とあります。それはヨシュアが土地を取ってきてカレブに「はい、これどうぞ」と与えたのではありません。「主が私とともにいてくだされば、主が約束されたように、私は彼ら[アナク人]を追い払うことができましょう」と言って、カレブが自分で取りに行ったのです。博士課程というのはこれにあたります。

 それに対して十七章十四節のヨセフ族はなさけないです。「私は数の多い民になりました。あなたはなぜ、私に一つのくじによる相続地、ただ一つの割り当てしか分けてくださらなかったのですか」とベソをかきます。対してヨシュアの答えがカッコいい。「自分で切り開け!」

 先生から教わるのは学士(大学四年)。その中に頼もしい学生がいて、教えた以上のことまで自分で調べる気概があるなら修士課程へ進むといいでしょう。教えてくれる人がいない分野を自分で切り開くのが博士。

 カレブは「主が私とともにいてくだされば、主が約束されたように」前途を切り開き、勝ち取ることができると言いました。主の臨在と主の約束にすがる進取の信仰です。主が私と共にいて下されば、主の約束されたように、私もミェン語文法を書くことができましょう。(達朗)

 二〇一三年十月号で、メルボルン日本語キリスト教会の牧師招聘委員の方々の了承を得て「特別のお願い」を掲示させていただきました。祈りが答えられ、新しい牧師先生が与えられました。二年間、牧師のいない中で日本語での礼拝を教会員の方々が協力し、並々ならぬご苦労をされ守り続けられました。

 メルボルンには上記の教会と、以前日本にOMF宣教師として行っていたご夫妻が開拓しているグループがあります。二つの日本語教会が日本人留学生やビジネスマンへますます伝道の実を結ぶよう、主の祝福を続けて祈ります。

 私たちは四月と五月の二ヶ月タイに戻ります。主人の言語ヘルパーのグウェイフォン長老との論文最終チェック段階に入ります。それを携えて六月にメルボルンへ戻り、論文全体の訂正とまとめが始まります。お祈りを感謝いたします。(たまみ)

【祈りの課題】
1.4月12~15日、ミェン族青年キャンプで3日間のワークショップを担当します。論文の最終章、「ミェン族のためのミェン語文法用語」その他を一緒に学びます。「ミェン語って、こんなに面白かったのか?!」と嬉しくなる学びとなりますように。
2.メルボルン・バンドゥーラ長老教会の午前の礼拝と夕拝の両方の会衆対象に、タイのミェン地域への短期宣教チーム参加者公募が始まりました。将来ミェン族への宣教師になる人が参加するようにお祈りください。


「交差点」
シンガポール 佐味湖幸

OMF国際センターで働くことになったエステル  二月はオリエンテーションコース、旧暦正月の祝いの他に嬉しい出会いと寂しい別れがあり、大変慌ただしく過ぎました。

引退されるエリサベス師と  嬉しい出会いというのは、私がミンドロ島ピリ聖書教会で働いていた時(二〇〇二年から二〇〇五年)、共に働いたタパオ牧師の娘さんエステルです。彼女はご主人の仕事の関係(IT関係)で昨年シンガポールに来て、何かすることを探しているような情報を得たので、OMFに来てはどうかと声をかけてみたところ、ちょうどOMFでも彼女の訓練と賜物が活かせる部署で働き手を緊急に探しているところで、とんとん拍子に話は進み、この二月末から彼女は国際センターで働くことになりました。私が彼女と出会ったのは今から十三年ほど前、まだ彼女が大学生になったばかりの時でした。ミンドロ島を離れマニラで勉強していましたが、休暇で帰省中の彼女と会い、知り合いになりました。大学卒業後、OMF関係の出版社で働き、その後マニラの神学校で異文化宣教を学ぶように導かれ、てっきり宣教師になる準備をしているものと思ったら、結婚に導かれ・・・「えっ?そうなの?」と思っていたところ、シンガポール、そしてOMFへと導かれてきました。不思議です。そして私としては娘が傍に来て一緒に働いているようでとても嬉しいです。ちなみに彼女はOMFが現在力を入れているオンラインの訓練コースを作成する部署で働いています。

オーストラリアから日本への新人宣教師ジェイソップ一家と  さて、寂しい別れとはスイスからの宣教師シュモーキー師夫妻です。彼らはフィリピン南部で部族伝道や神学教育に携わり、その後シンガポールで新人宣教師のオリエンテーションコースの責任者をこの七年間してきました。しかし二月末でOMFでの働きから引退されて、スイスに帰り、教会を牧会されることになりました。奥さまのエリサベスさんとは相談にのってもらったり、一緒に食事をしたり、祈ったりと特に親しくしていたので、とても寂しくなります。しかし長らく離れ離れになって暮らしたご家族、特にお孫さんたちとの再会を楽しみにされていることを私たちも一緒に喜んでいます。

【祈りの課題】
1.OMFのシンガポール国際センターで働く二人のフィリピン人のために。ピーター(調理師)と家族は将来のために主の導きを求めています。また2月末から新しく働き始めたエステル(メンバー訓練のためのOMFのオンラインシステム担当)がよく仕事を理解し、国際センターに溶け込んでよい働きができますように。
2.4月29~5月14日まで、アフリカ3か国(タンザニア、ケニア、ウガンダ)を訪問します。主の守りと助けがあり、よい話し合い、交わりと導きがありますように。


「神様のご計画の中で」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

創世記から黙示録まで  昨年に引き続き、月に一回ストゥントラエン州の州都から、約百キロ北のシエンパン地区への訪問も始まっています。聖日に町の教会で礼拝を守り、月曜日に持たれる村の家の教会のリーダー研修会に出席します。そこで礼拝説教の奉仕とリーダー訓練を担当しています。前回は創世記から黙示録を通して、神の救いの物語を一時間で学ぶ時を導きました。文字を読めないリーダーもいますが、聖書全体から御言葉を語る説教者へと成長を助けていきます。学びの準備と参加者一人一人の祝福を祈っていただければ感謝です。また道中の安全のためにもお祈りください。

 祈っていただいたキリスト者学生会のカンボジア・ビジョントリップは、主の守りの中で無事終わりました。計八日間、主事と五人の学生さんと寝食を共にしました。このような旅は現地の様子を見てもらうのと同時に、参加者の皆さんと時間を共に過ごしながらの交わりが豊かにされるのも醍醐味です。旅の途中の車内で、参加者のこれまでの人生の歩みを聞きながら、主の御手が確かにその中にあることを認め、お互いのこれからのために祈る時も与えられました。カンボジアの兄姉も神の家族との交わりで多くの励ましを頂きました。カンボジアの大学生との交わりでは、カンボジアの大学での証しや学内聖研の様子を聞き、日本と同じような課題があることを知り、それでも学友にイエス様のことを知って欲しいと願い、一生懸命祈りと証しに励む姿を知り、こちらが励まされました。参加者にとってこの旅が点に終わることなく、主のご計画の中で一つの線になることができるようにお祈りください。(裕三)

KGKツアーの参加者の皆さんと  三月号で祈っていただいた、ティダー姉の結婚話のその後です。二月下旬に突然電話があり、三月七日に結婚すると言われました。様子が変だったので色々尋ねたのですが、悲しいのか不安なのか要領を得ません。

 彼女は母子家庭で足に障がいのある弟と二人姉弟です。ここ数年母親は調子が悪く、ベトナムの病院で手術を何度も受け、お金がかかっています。結婚相手はかなり年上でクリスチャンではありません。カンボジアでは親が結婚相手を決めるのがほとんどです。ディダー姉の母親は一応クリスチャンです。

ティダー姉のためにお祈りください  身売りをされるわけではありませんが、恋に夢を持ちたい年頃なのに悲しいなと思います。経済的な問題やカンボジアの文化を考えると、私も止めなさいと強くは言えません。ティダー姉は諦め気味に、彼とはケンカばかりで、彼は神様の事など興味ないと言いますが、まだ一度も話したことはないそうです。

 どうか彼女が神様を見上げ続けることができますように、目の前の現実を受け止めることができます様にお祈り下さい。夫となる人と良い関係を持つことができ、彼も信仰を持つことができますように。また私が諦めずに祈り続けることができる様にお祈り下さい。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.4月下旬に裕三師は、OMFの宣教師訓練のリーダー会議と各地域のOMFの宣教師訓練の担当者が集まる会議のためにシンガポールに出張します。全部で約11日間の会議になりそうです。よき話し合いとなりますようにお祈りください。
2.ティダー姉の結婚生活と夫婦関係の祝福のために。ご主人に神様のことを分かち合うことができるようにお祈りください。

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