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2009年10月号  page1  page2


「人を動かす真実を伝える」
OMFビデオ製作担当 ナイジェル・ディヴィ

ディヴィ一家  私がまだ小さかった時、私の家族は祖父の農場の敷地内にある古いキャラバンに住んでいました。一家は経済的にあまり豊かではなく、父は祖父の農場で働いていました。でも日々新鮮な空気を胸一杯吸い込み、豊かな緑と動物たちに囲まれた生活が私は大好きでした。
 その後父は石油会社に転職し、出張で世界中を廻るようになりました。父は家に戻ってくるたびに、いろんな国の様子を話してくれ、私はその話を胸躍らせて聞き入ったものです。やがて父の転勤で、私たち一家はオランダに移ることになりました。オランダに行って周囲の文化・習慣が全く変わったことに私はすっかり驚いてしまいました。なぜか私の頭には、オランダ人の子供がイギリス人の子供全く違うという考えはなかったのです。
 両親は私をイギリスの寄宿学校に送り、その後再び転勤で、今度はサウジアラビアへ移って行きました。学校の休みには私は両親に会いに行きましたが、サウジアラビアでも文化習慣の違いを実感させられました。
 成人してからは、今度は自分自身が外国で働いてみようと思いたちました。さらに、行ったことのないめずらしい地に行ってみたいという気持ちがありましたが、それは後にルーマニア人の妻との出会いにもつながっていったのです。
日本でのOMFビデオの撮影  二、三年前、私は神が新たな職を探すようにと言っておられる、と感じ始めました。その当時、私はQVCというテレビ・ショッピングチャンネルで働いていました。初めは届いた荷物を開くだけの作業から始まりましたが、十三年後にはスタジオ全体を管理し、何時間にもわたるぶっつけ本番の生放送をプロデュースする責任を担うまでになりました。
 転職を考え始めた時、二、三のキリスト教系テレビ放送局にあたってみましたが、その時に新規採用の募集はありませんでした。しかし、クリスチャン系メディアに関わる何人かの知人にも連絡を取ったところ、その一人がOMFのビデオ関係の仕事について詳細を送ってくれたのです。その後は順調に話が進み、二〇〇七年にOMFで働き始めることになりました。
 私の主な働きはビデオ製作ですが、かつての職場での経験がとても役にたっています。ビデオは大きく三つの種類に分けることができます。人々に楽しみを与える娯楽的ビデオ、教育目的のビデオ、そして視聴者を行動へとかきたてるビデオです。
 私の過去の職場経験はほとんどこの三番目に関わるものでした。OMFビデオが目標とするところは、それを観た人々が何らかの行動―祈る、献げる、宣教師となるなど―を起こしてくれることだと考えています。その点、私は自分の過去の職場経験は今に生かされているな、と感じています。
ある日のスタジオでの撮影風景  どのようにしてビデオは作製されるのでしょうか?ビデオ製作には三段階あります。最初は準備段階です。全体の時間の六割程という多くの時間をかけてOMFの宣教地側と話し合い、ビデオを通して何を視聴者に訴えたいのかを明確にします。それからビデオを見る(そして願わくは行動を起こしてくれる)であろう視聴者層をしぼり、そしてどのようなメッセージがその層の人々にとって最も有益なのかについて、検討を重ねていきます。第二段階は宣教地での撮影で、だいたい全体の時間の十パーセントをかけます。そして第三段階は編集段階です。これには三十パーセントの時間をかけます。
 プロフェッショナルなビデオを製作する時、そこにかける時間・コスト・労力は大変なものです。OMFのビデオも六〜七分と、時間こそとても短いですが、長期間の努力と、編集室で積まれる多くの祈りの結晶なのです。又、国際的な働きの性格上、新しいOMFビデオは全て九カ国語の字幕がついています。
 一般企業でのビデオ製作に携わった後にOMFで働き始めた時、いくつかの難しさに直面しました。予算などの制限により、製作はさらに多くの時間と労力を要します。かつての職場で使えた様々なものがないことは確かに大きな難しさと言えます。しかし、よい点は自分が以前よりも神に信頼し、ゆだねなければならない状況に置かれることによって、神が確かに備えて下さることを体験できるということです。
 あるOMFビデオの製作時のことを思い出します。その当時私はある中国人クリスチャンに公園でインタビューしなければなりませんでした。公園での撮影許可の取得には延々と時間がかかるのですが、私たち取材チームにはあまり時間の余裕がありません。しかし神が働かれ、私たちは不思議なタイミングでクリスチャンの役所担当者へと導かれ、超スピードで撮影許可を与えられたのです。
 もう一つの難しさは、たとえそれが不完全であったとしても、真実をそのまま伝えるということです。時折、クリスチャン系メディアにはあまり明るくない、困難な部分を排除した「完璧な」物語を作り、伝えようとする傾向があります。
 視聴者の多くはそのような脚色に気づいており、そのためほとんどのメディアのメッセージに対し懐疑的、または無反応になっているようです。宣教に関しても混ぜものをした事実を伝えるならば、人々の反応はどうでしょう。
 私は弱さや真実というものが信頼を築くと信じています。私たちの神は真実の神です。私はこうした弱さや困難な部分をもメディアを通して伝えることにより、やがては行動へとつながる支援者との、より強い信頼関係を築くことができると確信しています。
 最近製作されたビデオは www.vimeo.com/omfmedia/videos/ でご覧になれます(コンピューターにダウンロードする場合には入会(無料)が必要です)。
 私は何かを新たに創ること、人に訴えかけるものを作製し、人々がこれに応答するのを見ることに喜びを覚えます。自分の人生を振り返る時、神が私に特定の技術と願いを与え、御国のために用いるようにして下さったことをはっきりと感じます。神が私をOMFに導いて下さり、私は今、自分にとって最もふさわしい場所に置かれていると思えるのです。これ以上何を願うことがあるでしょうか?
★OMFのホームページ(http://www.hfj.com/omf/)のビデオライブラリからも、日本語の字幕付きでOMF製作ビデオをご覧になれます。ぜひご覧下さい。


「思ってもみなかった2」
カンボジア・ニャックルアン  西村信恵

幼稚園の先生 カンボジアは雨季にもかかわらず雨が少なく、農家の人達の生活に大きな影響を与えており、恵みの雨を待ち望んでいます。皆様はいかがお過ごしでしょうか?いつもお祈りしてくださり、感謝いたします。
私は八月にはいってからも、思ったよりデング熱からの回復が遅く、半分以上プノンペンで過ごすことになりました。けれどもその間、新しく来られた小川文子師とOMFセンターで、そして引っ越されてからは、文子師の家で休息させていただき、共に過ごし交わる時がたくさん与えられました。特に体が弱っているときは日本語のコミュニケーションはとても楽で、毎晩おしゃべりに話を咲かせ、笑いの絶えない毎日を過ごすことができました。また、小川師の家が私の一年目に住んだ家の隣になったので、懐かしい昔の近所の友人に会うことができました。その頃、キッズクラブを一緒に手伝ってくれていた高校生だったスレイソウは、もう24歳ですっかり大人になり、信仰もしっかり持ち続けて、妹、弟達の生活を支えています。スレイソウのお兄さん、お姉さんは、それぞれ結婚され、忠実なクリスチャンワーカーとして働いておられます。私の出会ったころは、ご両親をエイズで亡くされて、兄弟だけでしっかり信仰を持ちつつ歩んでおられました。忠実なこの家族を神様が一歩一歩導いて成長させ、また、この地域において祝福の源として用いて下さっていることを知り、嬉しくなりました。プノンペンで過ごす間も、友人をまわりにおいていて下さった神様の備えに心から感謝いたしました。
幼稚園の建物 ニャックルアンに帰ってからは、ずっと訪問できていなかった所へいろいろ訪れたいと考えていたのですが、体力がなかなか戻らず、一日に一つの所への外出しかできませんでした。ニャックルアンの教会は幼稚園の準備で忙しい中、自分はなにも手伝えないもどかしさも感じましたが、どちらにしてもあまり出来ることはないとすっぱりあきらめ、ゆっくり過ごしました。夕方教会に行っていた時間は、最近赤ちゃんの生まれたおむかいに住んでいる方と夕方一緒に夕涼みをする機会となり、よい交わりの時が与えられました。八月計画していたことがひっくり返る予想外の毎日となりましたが、神様の恵みをたくさん感じられた毎日でした。

【祈りの課題】
1. 10月28日は、幼稚園の開園式があります。お祈りください。
2. セルグループのリーダー達のため。自分のグループの人達との交わりが祝され、フォローアップが出来るようにお祈りください。


「ヨーロッパ・キリスト者の集い」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

第二六回ヨーロッパ・キリスト者の集い 第二六回ヨーロッパ・キリスト者の集いが、八月六〜九日とフィンランドの首都ヘルシンキにて行なわれ、夫と共に参加しました。「十字架のもとから」とのテーマのもと、主の弟子として生きることを、二四〇名の兄姉と共に教えられ、味わわせていただき、恵みの数々をいただきました。開催者の任を担ってくださったフィンランドの兄姉、日本から応援にかけつけて下さった兄姉に、主にあって心から感謝します。
今回の特徴だったのは、実際に出かけて伝道するプログラムが組み込まれていたことです。二日目の午後のプログラム「賜物を共に分かち、たてあげよう」では、書道・手芸・お菓子作り、また賛美・寸劇・ダンスなど、それぞれ主から与えられた賜物を用いて準備。これを踏まえて三日目の午後、「出会おうフィンランド、伝えようイエス様!」というプログラムではグループに分かれて出かけていきました。繁華街の教会が行なっている、トラクト配布や個人伝道に参加し、その横でクワイヤが賛美するというグループ。老人ホームで賛美し、入居者と交わるグループ。街角で寸劇をし、見てくれた人達と会話をしてトラクトを渡すグループ、などなど。
伝道プログラムで賛美 回を重ねた「集い」としては新しい試みで、戸惑った方もあったようでしたが、実際に参加し、経験した者たちからは喜びの声が続々と届けられました。「言葉も出来ないし、何ができるのかとオドオドしていたが、まわりの兄姉が“愛”と筆で書かれたウチワを渡すと意外に皆さん受け取ってくれた。それを見て、覚えたてのフィンランド語で神の祝福があるようにと言いながら渡した。英語でイエス様について語ることができた。今までは新しい方を誘うというのは苦痛な時があったが、こんなにも楽しいことだったんだ。」「イエス様を伝える、というのを難しく考える必要はない。愛があればいいんだ。」「神の祝福があなたにあるように。これが言えること自体が神の賜物なのだ。」「路傍伝道なんて時代遅れだと思っていたが、そんなことはないと分かった。トラクトを受け取ってくれる人、会話に立ち止まってくれる人がたくさんいた。」主の弟子として十字架のもとから遣わされるという経験を、この「集い」で得た者たちが、主の輝き・力をいただいてそれぞれの場に遣わされていきました。
本大会の一日前から行なわれた青年会では、黒田摂さんが奉仕して下さいました。青年会の最後に、本大会中の子ども達の働きのための奉仕者十人を募りました。これも「集い」初の試みです。救われて間もない若者たちが、子ども達のために四日間奉仕し、それによって強められ成長した姿を見させていただきました。
スモール・グループの交わり。左から安藤里佳子師、ゆき・ウィリアムズ師、筆者、加藤たくみ師、岡田英津子姉 期間中を通して同じメンバーのスモール・グループで交わり、分かち合いました。私は女性教職(牧師夫人)のグループで豊かな恵みをいただきました。皆様のお祈りを心から感謝いたします。

【祈りの課題】
1. 11月13〜27日と、シドニー(オーストラリア)で行なわれる、ディアスポラ伝道会議・訓練会に出かけます。ホスト側の準備、また会議に向けて諸準備を進めている好江師やそれぞれの出席者のためにお祈り下さい。
2. シドニーで行なわれるディアスポラ伝道会議が11月27日に終わり、ひき続いてニュージーランドの日本人伝道を視察したいと願っています。御心に叶う予定をたてられるように。


「カンボジア生活スタート」
カンボジア 小川文子

元気にカンボジア到着 皆様お元気ですか。実りの秋、恵みを味わう秋をお過ごしのことと存じます。
私は無事いよいよカンボジアに到着し、体調も良く大きなハプニングもなく、元気に過ごしています。これもただただ恵みによると感謝しています。尊いお祈りに心から感謝します。
日本人宣教師大集合 <日本人仲間>最初の数週間を過ごしたチームセンター(以下TC)で、「日本人会してる〜」と通りかかるメンバーに笑われる不思議な光景がたびたびありました。今村夫妻が今期はプノンペンにおられ、また遠くで働く信恵さんも、ちょうどデング熱からの回復のためTCに滞在中だったからです。それは、神様が日本人メンバーを全員集合させて下さった、私にとっては恵みの光景でした。この御計らいにどれだけ支えられたかわかりません。神様、ありがとう!
<ありがたい環境>まず物を揃え、人と生活に少し慣れてから一人で暮らし始めたのでスムーズでした。家はTCから自転車で一分(ただし道の「渡れ方」により二分、大雨のあとは道路が川なので六分。)なので通学は楽です。猫二匹、階下の母娘、月〜金二時間づつ来てくれるミン(おばちゃんの意味)、教会に一緒に行く女の子、他の宣教師、やさしい人々に囲まれて感謝です。
もう仲良くなりました! <先のこと・今のこと>今年中はTCでOMF専属の先生方からクメール語を学びます。「一年目(語学)が終わったら何をしたいの?」とよく聞かれます。どの分野も人手を求めている印象です。私は「まだわからないけど、子供や女の子、絵、お話に関わることができたら」と答えています。子供達とたくさん時間を過ごすことで神様の価値観を伝えていくこと、絵やストーリーを通して分かち合うことを、漠然と示されています。
でもともかく大事なのは語学!一年間はひたすら語学!ダとタとドとトの中間の音を出そうと苦心しつつ、たくさんの支えを受けながら、感謝を持って一つ一つ新しいことに挑戦中です。なおお祈りいただければ幸いです。

【祈りの課題】
1. 体調を崩すことなく元気に学び続けられますように。難しい発音を身につけられますように。」
2. 1階に住むチェンダー姉(結婚する予定)が、主にある結婚の決断をできますように。またそのお母さんがプノンペンにいる間に救われますように。

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