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2008年12月号  page1  page2


「手の内にあるものを主に捧げる」
日本 佐味湖幸

小野先生と関西聖書神学校女子寮の皆さんと  この十月、二十?年ぶりに関西聖書神学校を訪れる機会が与えられました。手拍子を入れた大きな賛美、熱心な祈り、そして、これまたさらに熱い説教。若い頃何度か訪れた塩屋聖会を懐かしく思い出しながら、昔と変わらない神学校の講堂や学生寮を拝見しました。女子寮には、チャペルでの奉仕の前日に寄せていただきましたので、お食事の時間、また夜の時間ゆっくりとお交わりをいただけたこと、本当に感謝でした。幸いに、訪問させていただいたのは丁度前期が終わって、後期が次の日から始まるという、皆さんがホッとしておられる時でしたから、時間的にも精神的にも少しゆとりがあったようです。
 日本は献身者が少なく、どこの神学校も学生数が減っていると聞く昨今ですが、チャペルの時間に集まられた多くの神学生の姿(特に男性が多い!)に励まされました。
 マルコ十二章の貧しいやもめが自分の持っているわずかなお金を主に捧げたところから、日本の教会はある意味、このやもめのように小さく貧しい。いつまで経ってもクリスチャン人口は一%の壁を超えず、献身者も多くはない。しかし、小ささや持っていないものに目を向けるのでなく、今持っているものを精一杯主にお捧げするときに、主は喜んでくださり、祝福を与えてくださる。主の御心である世界宣教のためにも、人的に財的に、また、祈りにおいても精いっぱい捧げていこう、というお勧めをさせていただきました。
 チャペルの時間の後、何人もの方が声をかけてくださいました。「中国宣教に関心があります」「タイ宣教に重荷があります」「フィリピン、ミンドロ島に行ったことあります」「コンピューターを用いて、宣教に役立つことは出来るでしょうか」「将来、宣教の働きにつく導きを受けていることを教団の先生方に話しました」など、宣教に対して非常に積極的な思いをもった方々がいらっしゃることを知り、感謝しました。主がお一人お一人を、そして日本の教会をさらに世界宣教のために用いてくださいますように!

【祈りの課題】
1. 来年2月に予定されている東南アジア祈りの旅の最終的な準備と3月に予定されているフィリピン・ピリ感謝ツアーと短期宣教プログラムにふさわしい参加者が与えられるように。
2. 来年前半に神戸方面と中国地方を教会訪問したいと願っています。道が開かれるように。


「クリスチャンの世界は広い」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

第二期奉仕のために、教会に祈られて、送り出して頂きました  「別れ」の多い月でした。ニュージーランドでステイ先の三歳の子どもに「なぜ日本に帰るの?」「なぜすぐに帰ってこないの?」私が何を答えても「なぜ?」と言い続ける可愛らしさに、もう二度と会えないかもしれないと思うとやはり辛いものがありました。日本の方々との別れも「もう少しここにいたい」と幾度も思いました。しかし、別れの感覚が昔と少し違って来ていることを感じます。天国に送った方が多くなるにつれて、自分が死んで天国で再会する楽しみが、別れの寂しさを上回ってきた感じがします。
 「再会」の困難も味わっています。ビザが、「もらえない可能性」が出て来ました。政府との関係で話し合いを重ねても、話し合いを土壇場でキャンセルされたりなどと、なかなか進展がみられません。今まで、ビザで苦労したことが無くカンボジアに帰ることを当たり前のように考えていました。しかし今、祈って待つ時間が与えられていることは本当に必要なことであると感じています。考えたくはありませんが、「もしカンボジアに行けなかったら、どうするのか?」とも考えます。教えられたことは「私の神様から与えられている仕事はカンボジアで働く事ではなく、神様の仕事を手伝うことで、場所は神様が選ぶ主権がある」でした。神様はビザの問題を解決することを、時間的に遅らせておられることは意味があると思います。それを知ることが出来、次期の働きをどこであっても(カンボジアだと嬉しいのですが…神様!)神様に誠実に過ごすことが出来るようにお祈りください。(ひとみ)
 十月十九日の午後、母教会の京都福音自由教会にて第二期派遣式・壮行祈祷会をしていただきました。あっという間の本国奉仕の十ヶ月でした。途中で数えられなくなりましたが、二百以上の教会の訪問が許され、祈りの輪が広がっていく様を見ることができました。すべて主の業、主をあがめます。そのような中で、日本各地のクリスチャンがつながっていくことを経験し、一般的に「日本のキリスト教界は狭い」と言われますが、私は、逆に「クリスチャンの世界は広い」のではないかと感じました。また、「日本のキリスト教界は閉塞している」と聞かされて日本に帰国しましたが、全国を回ってみると、「そうでもない」ことを感じました。もちろん、五年前に比べると、祈祷会への出席者が減っていたり、ある教会は分裂してなくなっていたりしていましたが、別のある教会は、新会堂を建てたばかりなのに、礼拝者が増えたために、もう会堂が狭いと感じていました。さらには、十本の指では数えきれないくらい、世界宣教に重荷を持っている青年にも会うことが出来ました。数だけでは、教会の真の姿を評価できませんが、個々の教会にそれぞれの課題があり、一概に「閉塞」とは評価できないと思いました。
 一方、「地味」な祈りの奉仕をする方々が教会に与えられており、決して注目を浴びることはないけれども、主はご存じで、祈りの宣教師として忠実に祈って下さっている方々の存在に励まされます。教会を訪問した際に、「祈ってますよ」と言われることでどんなに励まされたことでしょう。「祈りは世界を変え、自分を変える」と思います。共に、祈りという忍耐の要る、そして生きた神に祈ることのできる畏れを持って、「自分の歩みが主の御心にかなったものになれるように、そして、主の御心がこの地でなるように」、祈りつつ、主の宣教のために用いていただきたいと願います。(裕三)

【祈りの課題】
1. 12月1日にカンボジアに帰国する予定です。約1ヶ月間のカンボジア語の復習のために。1年ぶりにクラチェ教会をはじめ、カンボジアの主にある兄弟姉妹を訪問したいと願っています。よい交わりが与えられ、お互いに励ましと祈りの時となりますように。それらのことを通して、第2期の働きの導きが明確に与えられるように。
2. 今月、各地の教会で持たれるクリスマス集会で、主イエス様のご降誕のお祝いを心からすることができますように。また、家族・地域の人たちに福音を知らせるよい機会ともなりますように。


「祝福された『初めての…』」
カンボジア・ニャックルアン  西村信恵

初めての洗礼式  いつもお祈りくださりありがとうございます。私が家にいてよく聞こえてくるのは「トンカン、トンカン」というお向かいの金物屋さんの音、「チュン、チュン」と我が家に巣を作ろうとしているすずめの鳴き声、「ブウー、ブオン」という車とバイクの音、「パオン、パオン」とやたらとならすクラクションの音、「ピコピコ」というくずやさんの鳴らす音。「パカ、パカ」と馬車も通るのですが、馬につけてある鈴が「シャン、シャン」と鳴り、音だけ聞いているとトナカイの鈴のようで、十二月はクリスマス気分にさせてくれます。私の家は音のうるさい場所ですが、そのところにあって神様の声をいつも聞き分けていけるようにと願っています。
 さて、ニャックルアン教会では、今月、「初めて」のことが二つありました。
初めての献児式  一つ目は洗礼式。アウトリーチ先から初めて洗礼を受ける人がおこされました。アウトリーチ先からは、六名(うち三名は父親とその子供二人)が受け、ニャックルアン教会からの四名も含めて全部で十名が洗礼にあずかりました。ワチャナー兄は、御父さんに洗礼を授ける特権にあずかりました。洗礼を受けたアウトリーチ先のバッティー村からの家族三名は、次の週、さっそく近所に、昔プノンペンで教会に通っていたけれど今は離れてしまっている人を見つけ、訪問に行ってきました。次の週、わたし達と一緒にその御宅に訪問すると、「娘がいつも夢の中に幽霊が出てきて眠れない」と言うので皆で彼女のためにお祈りしました。スレイニーさんといいます。お母さんは今信じてないけれど、娘が祈ってよくなるなら、祈ってくれ、と言います。神様がこの家族に働いてくださるように、そして、バッティー村のこの家族が、よい証人としてこの村で用いられますようにお祈りください。
 二つ目は、初めての献児式。四カップルのクリスチャンの両親が、それぞれの子供たちを主の前に献げ、神様の子供として、神様に従って子供たちを育てていくことをお祈りしました。このクリスチャン家族も、家庭崩壊の多いこの国で、よい証人としてそれぞれの場所で用いられますように、子供たちを神様の教えに従って育てていくことが出来、よい家族関係が築きあげられますようにお祈りください。感謝して。

【祈りの課題】
1. 12月14日に一般クリスマス礼拝、20日に、青年クリスマス会、21日に子供クリスマス、伝道先クリスマスが行われます。それぞれ準備が守られ、祝された集会となりますようにお祈りください。
2. OMFカンボジアは、NGOとしてのビザのいただける条件が、今の状態では満たされていない、として、今ある以上のビザを出せないと政府側からいわれています。神様が解決策を与えてくださり、宣教師達が続けてこの国で働いていくことが出来るビザが与えられますようにどうぞお祈りください。


「伝道の秋」
日本 木下理恵子

韓国、台湾、日本ホーリネス連盟世界宣教会議の一こま  十月にはホーリネス教団の韓国での、韓国・台湾・日本の海外宣教会議に出席しました。
 会議の合間に散歩に出たら、周りの畑は真っ赤な唐辛子でいっぱい。「ウワア、韓国だ」と実感しました。毎日三食いろんなキムチを食べ、おなかの中が温かかったです。日本人の私の目にはどう見ても、真っ赤なイカキムチが、韓国人には「いや違う。これはイカの塩辛。」こんなに近い国ですが、やっぱり違うのだなと思わせられました。
 同じ教派、同じアジアの国とは言え、この三カ国、民族性やいろいろな違いを見ました。既に三百人の宣教師を送っている、教会や考え方や、献金やいろんな面でスケールの大きい韓国。リーダーは皆三、四十代で、素晴らしい団結を持ち、教会によっては既にOMF等の宣教団体を通して宣教師を送り出していますが、今から教団として宣教師を送り出そうとしている勢いのある台湾。フィリピン、ブラジル、台湾、ニュージーランド等、地道に長年海外宣教に取り組んできている日本。最初は少し誤解等もありましたが、それをはっきり言葉にし、主催国韓国とコミュニケーションを取った台湾。その台湾の声に耳を傾け、その要望に努力して応えた韓国。会議は熱の入った、積極的なものとなりました。そしてこの三カ国で協力できる所は協力し合って、共に海外宣教を進めていこうと言う具体案も出ました。
世界宣教会議にご一緒した渡辺恵先生と秦宇玲先生と共に  こんなに違う者たちですが、お互いにコミュニケーションを取り、その違いの中でも歩み寄り、互いに尊重し合い、そして「宣教」と言う共通の願いと使命のためには一緒に働けるのだと言う素晴らしさを見せて頂きました。この三カ国の教会の協力で、更に海外宣教が進む様お祈り下さい。また今回は一教派内の協力ですが、他の教派でも、超教派でもこの様な国を超えた協力で、海外宣教を進めて行けたらどんなに力強いでしょうか。そのためにも共にお祈り頂けると感謝です。
 会議以外に、北朝鮮の見える展望台にも連れて行って頂きました。ソウルから車で一時間足らずの近さに驚き、この引き裂かれた民族の悲惨さを感じました。川のすぐ向こうの異国を見て、あそこに横田めぐみさんが、拉致された方々がいらっしゃるのだと、近くて遠い現実を実感しました。主にしか出来ない御業を見せて頂きたいと、その場で皆で韓国・北朝鮮のため、拉致被害者のため祈りました。
 話は変わりますが、中国語集会のクリスマス集会は十二月十三日です。そのためにもお祈り頂けると感謝です。皆様のお祈り心より感謝しつつ。

【祈りの課題】
1. 12月13日(土)に中国語集会のクリスマスが行われます。十分な準備が出来、良き集会となるように。新しいコンタクト、求道者が来て下さるように。
2. ホーリネス教団で韓国・台湾・日本が協力し合って海外宣教を行う決議を感謝。この協力で宣教が更に進む様に。この様な国を超えた宣教のための協力が教派内でも、超教派でも更に行われるように。

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